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467 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:01:19 ID:rgXq5n2YO
( ФωФ)「おい、ミセリ」

ミセ*゚ー゚)リ「んー?」

私が水上バイクの荷台にねっころがっていると、運転席にいるロマネスクから声をかけられた。

( ФωФ)「前方のあれ、何であるか?」

ミセ*゚ー゚)リ「んー……んー?」

目をこらすと、遠い水平線に微かに出っ張りが見えた。
ブイか何かだろうか。

ミセ*◎=◎)リ スチャ ←どこからどう見ても完璧な双眼鏡

( ФωФ)「どうだ?」

ミセ*◎=◎)リ「あー……あるねー。浮き家だ」

浮き家とは、文字通り水に浮いている住宅のことだ。
巨大なゴムボートの上に、軽量化した素材で家を建造する。
電気は太陽光で賄い、ゴムボートにはスクリューを取り付けて移動出来るようにするのが普通だ。
人工日光に嫌気がさした人間が外で暮らすために作った別荘である。


468 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:02:29 ID:rgXq5n2YO
( ФωФ)「でかい?」

ミセ*◎=◎)リ「……でっかいけどボロボロ。住んでないっぽい」

( ФωФ)「……一応行ってみるのである」

ミセ;゚ー゚)リ「あ、ちょ、待っ」

(* ФωФ)「ぃぃぃぃいいやっっっほおおぉぅぅぅぅぅ!!!」

ロマネスクは制止を無視して、水上バイクを一気に加速させる。

Σミセ*>д<)リ「ぅわちっ!」

反動で私は荷台に転倒し、そのまま勢いで一回転。
そして後頭部をへりに強打、視界に星が散る。

ミセ#゚ー゚)リ「いきなり加速しないでよ! 馬鹿ロマ!」

(* ФωФ)「最初からクライマックスであるうぅぅぅ!!!」

ミセ#゚д゚)リ「聞けよ!」


469 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:03:55 ID:rgXq5n2YO
西暦2254年。
私が生まれるずっと前のことだ。
「水の楽園」だった地球は、あらゆる土地を飲み込んで、文字通り「水の楽園」を実現させた。
急激な海面上昇により、地球の全ての大陸が水没したのだ。
地球温暖化の周期がああだとか、南極の氷が溶けてどうだとか、詳しいことはよくわからない。
地上が水没することを恐れた人々は都市をドームで覆い、パイプを海上に出すことで水中都市の形成を成し遂げていた。



水平線上のロマネスク( ФωФ)のようです

~NO.28~


470 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:04:54 ID:rgXq5n2YO
ミセ*゚ー゚)リ「わーお、思った以上にオンボロなおうち」

( ФωФ)「浮いているのが奇跡であるな」

到着した浮き家は、雨風や高波にさらされたのか、窓硝子は割れ、壁の塗装は剥がれ、玄関の扉は消え去っていた。

ミセ*゚ー゚)リ「……入るの?」

( ФωФ)「もちろん」

ミセ*-д-)リ「……うぇーい」

私は気の無い返事をする。

( ФωФ)「何か残っているかもしれないのである」

ミセ*-д-)リ「なんもないっつーのー」

( ФωФ)「いいからさっさとライフジャケットを着るのである。あと無線も」

ミセ*-д-)リ「へーへー」


471 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:05:31 ID:rgXq5n2YO
水上の廃墟の探索は一人では出来ない。
もしも傷んだ床が抜け、土台となっているゴムに穴があいたりしたら、中の空気が一気に抜けて建物が沈んでしまう。
抜けた空気の勢いに吹き飛ばされることもある。
そのような不足の事態のために、一人がロープを身体に巻いて探索し、もう一人が入口近くでそのロープを掴んで待機という形を取る。

ミセ*゚ー゚)リ「たまにはロマが行ってよー」

( ФωФ)「我輩より貴様の方が体重が軽い。それに万が一我輩が中で動けなくなった時、貴様は我輩を引っ張って運べるのか?」

ミセ*-д-)リ「そりゃそうだけどさー。か弱い乙女に危険なとこ行かせて、自分は安全な場所にいる男ってどうよ?」

( ФωФ)「だってバイクの方が大事だしー」

ミセ#゚д゚)リ「くぉら!」

コイツ、ぶっちゃけやがった。
 
 
472 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:06:26 ID:rgXq5n2YO
( ФωФ)「もし家が沈み始めたら、まずバイクを渦にのまれない場所に移動させてから助けてやるのである」

ミセ#゚д゚)リ「やっぱお前行けよ!」

( ФωФ)「んじゃ我輩夜飯用の魚釣るんで」

ミセ#゚д゚)リ「んがああああああ!!!」

コイツファックマジファック!
だけど私は、コイツが他人の言うことなどまるで聞かないということを知っている。

ミセ#゚д゚)9m「お前帰ったらぶっ飛ばすかんな! 絶対だかんな!」

私は足を踏み鳴らし……たくなるのを抑えて、ゆっくりと家の中へ入っていった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~


473 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:07:12 ID:rgXq5n2YO
家の中も外見に劣らずひどいものだった。
波にやられたのだろう、ドアは蝶番ごとちぎれ、家具類は粉々になって散らばっている。
防湿処理を施されているためかカビには侵されていないようだが、一歩踏み出すたびに軋む床はなかなか心臓に悪い。

ミセ;゚ー゚)リ「強化硝子使うなり防波堤で囲うなり、色々やりようはあったのに……。屋根には「傘」すらつけてないし」

屋根の端を伸ばして先を垂らし、高波が来た時に上から水が入るのを防ぐ装置を「傘」という。
浮き家には波対策の装置が必須だが、ここは素人が造ったのか、ろくな対策を施していない。
おかげで内部がこの有様だ。

ミセ;゚ー゚)リ「この分だと缶詰なんか流されてんだろなぁ……」

キッチン(とおぼしきスペース)には包丁もフライパンも無く、フライ返しが隅の瓦礫の山から顔をだしているだけ。
そもそもこの素人っぷりからして、食糧の備蓄なんてのを考えていたのかすら怪しい。

ミセ*゚ー゚)リ「食糧無し、となると……あとは予備のバッテリーくらいかな」

丹念に捜せば何かあるかもしれないが、あまり動き回りたくない。

『ミセリ、ミセリやーい』 ガガッ

唐突に無線からあの馬鹿の声がする。

ミセ*゚ー゚)リ]「あー?」

『クラゲ食べるー?』

ミセ*゚д゚)リ]「逃がせ!」

魚に飽きてもそれは食わん!


474 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:08:18 ID:rgXq5n2YO
スクリューはたいてい玄関の反対側に設置する。
私は一番奥の部屋まで進んで行く。

ミキッ!

ミセ;゚д゚)リ「うひょぅ!」

右足が沈んだ。
床を踏み抜いたのだ。
とっさに脚を引き抜いたが、どうやらゴムまでは傷つけていないらしい。

ミセ;゚д゚)リ「やっべマジやっべマジやっべ」

どうやらここらが一番傷んだ床みたいだ。
軽量化してあるとはいえ、家一軒を載せたゴムボートを動かすスクリューとなると、かなり大型のものになる。
それを動かすための大量の配線やバッテリーを設置するため、床下の補強を抜いてあるのだ。
危ないったらありゃしない。
私はそろそろと前に出てドアノブを掴む。

ミセ;>ー<)リ「予備バッテリーがありませんように部屋の奥とかに設置されてませんように波で全部無くなってますように」

まあドアが無事な時点で波がこの部屋に入らなかったってことなんですけどねーっ!
扉をゆっくりと開いた。


475 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:09:15 ID:rgXq5n2YO
(゚、゚;トソン

(・∀ ・)

ミセ*゚ー゚)リ

(゚、゚;トソン

(・∀ ・)

ミセ*∩ー⊂)リ ゴシゴシ

(゚、゚;トソン

(・∀ ・)ノシ

ミセ;゚д゚)リ

そのノシって髪型?手振ってんの?
並ぶとわけわかんない。


476 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:09:59 ID:rgXq5n2YO
ミセ;゚д゚)リ]「……ロマ! ロマ!」

『なーんであるかー?』 ガガッ

ミセ;゚д゚)リ]「なんか居る!」

『………………逃げろ!』

(゚、゚;トソン「ええっ!?」

ミセ;゚д゚)リ]「ラっラジャー!」

(゚、゚;トソン「えええっ!?」

ミセ;゚д゚)ゝ「そっ、それじゃっ! 失礼しましたっ!」

(゚、゚;トソン「ちょっ、待って下さい!」

ミセ;゚д゚)リ「いやまだ何も盗んでないんで! マジ勘弁してください!」

(゚、゚;トソン「助けて下さい!」

ミセ;゚д゚)リ「サーセン無理ッス!」

(゚、゚;トソン「即答!?」


477 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:11:12 ID:rgXq5n2YO
(゚、゚;トソン「待って下さいって!」

謎の女がこっちに近づこうと左足を一歩踏み出し、

バギャ!

(゚、゚;トソン「あ」

ミセ;゚д゚)リ「あ」

(・∀ ・) ?

バッシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

刹那、彼女の左足が跳ね上がる。
ゴムボートが破れ、中の空気が勢いよく噴射したのだ。
穴周辺の床板が一気に飛び散り、謎の女は男の子を抱えたまま勢い余ってその場で半回転し、頭から落ちた。

(;・∀ ・)「うひゃあ!」

( 、 ;トソン「あうっ!」


478 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:11:55 ID:rgXq5n2YO
『何だ!? どうしたであるか!?』

ミセ;゚д゚)リ]「ロマヤバい! ゴムが破れた!」

『何をしてるのであるか! さっさと外に出ろ!』

ミセ;゚д゚)リ]「だから中に人が!」

『人数は!?』

ミセ;゚д゚)リ]「女と子供!」

『動けるか!?』

謎の女は頭を打ったまま動かない。

ミセ;゚д゚)リ]「多分無理!」

(;ФωФ)「そのようであるな!」

Σミセ(゚д゚;リ「うひょぅ!」

いつの間にかロマネスクが背後に立っていた。
ロープを辿って走って来たのだろう。
穴を避けて彼女のとこまで移動する。


479 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:12:45 ID:rgXq5n2YO
(;ФωФ)「女、今からお前を運び出す。少し大人しくしてるのである」

( 、 ;トソン「……どう、か……この子……だけ、で……も……」

床が徐々に傾いていく。
家中の柱が軋んで大合唱を奏で、時折板の弾ける音が混ざる。


(;ФωФ)「ミセリ! ガキを運べ!」

ミセ;゚д゚)リ「その人見捨てんの!?」

(;ФωФ)「馬鹿か、我らだけではガキの面倒など見れんわ」

ミセ;゚ー゚)リ「だよね、了解!」

途端に家が傾きだした。
本格的に沈没しはじめたのだ。
この奥の部屋が真っ先に沈むため、急がなければ玄関までクライミングをする羽目になる。
私は男の子を脇に抱えて、玄関目指して一目散に走りだした。

~~~~~~~~~~~~~~~~


480 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:13:56 ID:rgXq5n2YO
玄関を出ると、すぐに水上バイクの荷台に子供を載せた。
家はすでに60°程の角度に沈んでいる。

ミセ;゚д゚)リ「ロマ、早く!」

(;ФωФ)「ぬうぅぅ……」

ロマネスクは彼女を背負って玄関付近まで来ていた。

その時、家が大きく揺れる。

バキッ!

(;ФωФ)「うおっ!」

ミセ;゚д゚)リ「ロマ!」

思わずふらついてその場に踏ん張ろとしたロマネスクの右足が沈んだ。

バッシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

(; ω )「っ!」

咄嗟に女を投げ捨てたロマネスクは噴射した空気に吹っ飛ばされて、家の中をごろごろと転がっていった。

ミセ;゚д゚)リ「ちょっ、ロマ!?」


481 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:14:29 ID:rgXq5n2YO
さらに一段と早く沈み込む家。
私は水上バイクを飛び出した。

「……来るな!!」

すぐにロマネスクの叫び声が聴こえた。

「ロープをバイクにくくって走るのである!!」

ミセ;゚ー゚)リ「っわかった!!」

玄関に投げ捨てられた女を引きずって運ぶ。

ミセ;゚皿゚)リ「ぬううぅぅぅ……」

どうにか荷台に投げ入れ、身体に縛っててあったロープをほどいてバイクにくくる。

そして運転席に跨がる。


482 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:15:13 ID:rgXq5n2YO
ミセ;゚ー゚)リ「ロマ! 出すよ!!」

「出せぇ!!!」

右グリップを思いっ切り捻る。
モーターが一気に回転する。
スクリューが勢いよく水飛沫を上げる。
水上バイクが猛スピードで走りだした。

ミセ;>д<)リ「うわっ、うわっ!」

顔を激しく風と水滴が打ち付ける。
余って弛んだロープがしゅるしゅると音を立てて後ろに流れていく。
そして、ピンと張られた。

(*・∀ ・)「おおおー!!」

子供が歓声を上げた。
振り返ると、

(;ФωФ)「うおおおおおおああああああああああああ!!!!!!」

ロープに掴まったままトビウオのように空中高く滑空するロマネスクの姿があった。

~~~~~~~~~~~~~~~~


483 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:16:24 ID:rgXq5n2YO
バイクを停車させ、ロープを手繰る。
ぷかぷかと浮いたロマネスクを拾い、荷台に引き上げた。

(;ФωФ)「腹いってええええええ!!! おもっくそ擦ったあああああああ!!!」

ミセ*゚ー゚)リ「おおう、ドンマイ。床で擦ったの?」

(;ФωФ)「傾いた床がスロープみたいになって、その上を腹で滑ったである」

ミセ*^ー^)リ「あははは、ペンギンみたい!」

(;ФωФ)「笑えんわ!」

私たちが騒いでいると、荷台にいる女がゆっくりと起き上がった。

(゚、゚;トソン「……助かったのですか?」

ミセ*゚ー゚)リ「お、起きた。大丈夫?」

(゚、゚;トソン「あ、はい。まだちょっとフラフラしますけど……」


484 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:17:14 ID:rgXq5n2YO
(*・∀ ・)「ママー! このおじちゃん凄いんだよ!」

Σ(;ФωФ)「おじちゃん!?」

(*・∀ ・)「お空をねー! ビューンって飛んだんだよ! おじちゃんが飛んだの!」

(´ФωФ)「……オジチャン……オジチャン……」

ミセ*゚ー゚)リ「ドンマイオッサン」

(´ФωФ)「ウルサイノデアル……」

(゚、゚;トソン「……」

(-、-;トソン「危ないところを助けていただき、本当にありがとうございました」

ミセ*゚ー゚)リ「いえいえそんな」

(´ФωФ)「マダニジュウサンナノニ……」


485 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:18:04 ID:rgXq5n2YO
ミセ*゚ー゚)リ「……ところで」

(゚、゚トソン「はい?」

ミセ*゚ー゚)リ「どちらさんですか?」

(゚、゚トソン「あ、申し遅れました。私、都村トソンと申します」

(゚、゚トソン「こちらは息子の」

(・∀ ・)「またんきだよー!」

ミセ*゚ー゚)リ「えーっと、私はミセリ。で、こっちがロマ」

(´ФωФ)「……ネスク」

(゚、゚トソン「ミセリさんとロマさんですね。本当にありがとうございました」

ミセ*゚ー゚)リ「いえいえ。……で」

ミセ*゚ー゚)リ「あそこで何してたの?」

(゚、゚;トソン「っ!」


486 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:18:37 ID:rgXq5n2YO
ミセ*゚ー゚)リ「家……じゃないよね、あんなとこ。人が済めるとこじゃないもん」

(゚、゚;トソン「……」

ミセ*゚ー゚)リ「……ご主人は?」

(-、-;トソン「……」

ミセ*゚ー゚)リ「……またんき君は、あなたの息子?」

(゚、゚;トソン「……はい」

ミセ*゚ー゚)リ「なるほど、なるほど」

だんだんと読めてきた。

(´ФωФ)「アホノコノクセニ……」

うるさい!


487 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:19:30 ID:rgXq5n2YO
ミセ*゚ー゚)リ「トソンさん、ズバリ聞くけど、誰かの愛人か何かでしょ?」

(゚、゚;トソン「……っ」

ミセ*゚ー゚)リ「それもかなりの金持ち、どうよ」

(-、-;トソン「……何故わかったんですか?」

やっぱりか。

ミセ*゚ー゚)リ「多いからね、そういう人」

浮き家の別荘に愛人を囲う人間は多い。
海の上は水中都市とは違い、一種の無法地帯だ。
もっとも、荒れているというわけではない。
通常、水中都市から海上に出る場合、非常に様々な手続きや許可の申請が必要になる。
よほどのコネが無い限り一般人はほとんど外に出られない。
つまり、他人の目が届かないのだ。
愛人だけでなく、例えば問題を起こした芸能人などをほとぼりが冷めるまで外に出すこともある。

ミセ*゚ー゚)リ「ご主人は帰って来ない? それとも喧嘩でもして追い出された?」

(-、-;トソン「……半年近く帰ってきません」

ミセ*゚ー゚)リ「あらら」

飽きたか、捕まったか、はたまた死んだか。


488 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:20:11 ID:rgXq5n2YO
(-、-;トソン「食糧も底を尽き、家にあった小型のカプセルボートで自力で都市に行こうとしたのですが……」

ミセ*゚ー゚)リ「が?」

(゚、゚;トソン「都市の出入口の門番に……許可を出せないと……」

ミセ;-д-)リ「あー……だよね」

(゚、゚;トソン「もと来た道を戻る途中でバッテリーが切れまして、一番近くのあの家まで泳いだんです」

ミセ;゚ー゚)リ「踏んだり蹴ったりだねぇ」

ミセ*゚ー゚)リ「でもそれじゃあ……どうする?」

(゚、゚トソン「どうするとは?」

ミセ*゚ー゚)リ「家に戻る? 食糧なら釣りでもすれば困らないし、私の無線で業者呼んで数ヶ月分の食糧を注文してもいいし」

それだけあれば、釣りと併用して数年はいけるだろう。
一緒に無線機も頼めば、いつでも食糧を買える。
浮き家にはたいてい金がたくさんある、税金逃れのために。


489 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:21:11 ID:rgXq5n2YO
(゚、゚トソン「……いいんですか?」

ミセ*゚ー゚)リ「じゃあここで降りる?」

(゚、゚;トソン「あ、いや、それは……」

ミセ*゚ー゚)リ「こっちは基本的に暇だから、別に都合なんて考えなくていいよー」

(゚、゚;トソン「……あの、失礼ですが……何をなさってるんです?」

ミセ*゚ー゚)リ「んー……不動産業?」

まだ土地すら持ってないけど。

(゚、゚トソン「不動産? こんな海の上で?」

ミセ*゚ー゚)リ「はいロマー」

詳しい話は私よりもロマネスクの方が話せるだろう。

ギュー (・∀ ・)つ<;ФωФ) イタイデアル!


490 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:21:45 ID:rgXq5n2YO
<;ФωФ)「えーっと、近年の海面水位が下がっているのは知っているか?」

(゚、゚トソン「いえ、聞いたこともないです……」

<;ФωФ)「原因は不明だが、確かに水位は下がっているのである。それも加速度的にな」

これに気がつくのは海上にいる門番達だけだ。
そして都市の人間には伝えられていない。
原因がわからないため、いたずらに人を海上に出すわけにはいかないから。

<;ФωФ)「そこで我々は、ある場所に向かって旅をしているのである」

(゚、゚トソン「ある場所?」

< ФωФ)「かつて地球上に陸地があったころ、最も天に近かった地」

<;ФωФ)「エベレストであrちょっマジで痛いであるちぎれるである!」

どや顔しかけたロマネスクの頬をまたんき君が思いっ切りつねった。
ナイスだぜまたんき君。


491 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:22:42 ID:rgXq5n2YO
(゚、゚;トソン「エベ、レスト?」

ミセ*゚ー゚)リ「よーするに、一番最初に頭を出す土地を取っちまおうって話」

ミセ*゚ー゚)リ「あとは水位が下がるたびに広がる土地を次から次へと所有して、出来た土地を貸地にする」

ミセ*゚ー゚)リ「地上に出たい人間に貸出せば、あっちゅうまに不動産王だぜ! ってこと」

(゚、゚;トソン「……はー、何と言うか、良く考えましたね」

< ФωФ)「まあ考えたのは我輩だけどな」

あと副業で空き巣をやっているのは内緒だ。


492 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:23:27 ID:rgXq5n2YO
ミセ*゚ー゚)リ「さてと……それじゃ行きますか。家の方向はわかる?」

(゚、゚トソン「あ、西です」

ミセ*゚ー゚)リ「位置は?」

(゚、゚トソン「距離はわかりませんが……近くまで行けばわかります。大きく流されていなければ、ですが」

ミセ*゚ー゚)リ「おkおk」

ここ最近大きな波や嵐は来ていない。
そんな流されはしないだろう。

ミセ*゚ー゚)リ「馬鹿ロマ! いつまでも寝てんな!」

<;ФωФ)「我輩のダンディフェイスが……」

ミセ*゚д゚)リ「いいからさっさと働け!」

私は荷台から無理矢理ロマを押し出す。
またんき君がトソンに抱かれた。


493 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:24:22 ID:rgXq5n2YO
ミセ*゚ー゚)リ「あ、言っとくけど、しっかりへりを掴んでてね?」

(゚、゚トソン「わかりました」

ミセ*゚ー゚)リ「またんき君も、お母さんにしがみついてなよ?」

(・∀ ・)「はーい!」

ミセ*^ー^)リ「よろしい」

私は前に向き直った。

( ФωФ)「バッテリー残量は……よし」

ミセ*゚ー゚)リ「夕飯どうすんの?」

( ФωФ)「荷台から網を下ろしておく。夕方までには何か入っているであろう」

ミセ*゚ー゚)リ「釣り具は沈んじゃったしねー」

( ФωФ)「またどこかで盗めばいいである」

ミセ*゚ー゚)リ「うわ、悪党」

( ФωФ)「空き巣をやると言い出したのは貴様であろう」

ミセ*^ー^)リ「ミセリちゃんおぼえてなーい☆」


494 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:25:16 ID:rgXq5n2YO
ロマネスクは水上バイクをゆっくりと回転させ、西の方を向けた。

ミセ*゚ー゚)リ「お客さん乗ってんだからあんまフルスピード出さないでね」

( ФωФ)「無理な注文である」

ミセ*゚ー゚)リ「ですよねー」

右グリップをしっかりと握る。
私はロマネスクの肩を掴む。

ミセ*゚ー゚)リ「そういやさ」

( ФωФ)「ん?」

ミセ*゚ー゚)リ「確か私を助かるとしたら、バイクを安全なとこに移動させてから助けるとか言ってなかったっけ?」

( +ω+)「……舌噛むぞ、黙ってるのである」

はいはいツンデレツンデレ。

ミセ*゚ー゚)9m「そんじゃま、西に向かって……」

ロマネスクの身体に力が入る。
後ろでトソンが身構える!
私は前方を指さした。


495 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:26:30 ID:rgXq5n2YO









rano28.jpg

「GO!!」

「いやあぁっっっっっほおおおぉぉぉぅぅ!!!!!!!」








水平線上のロマネスク( ФωФ)のようです

おわり




496 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 05:31:02 ID:rgXq5n2YO
ミセ;゚д゚)リ「ゴムが破れた!」ってなんかエロいね!
そんだけだけどね!
遅くなってすいませんでした



 
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