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961 : 荷馬車に揺られてのようです:2011/05/05(木) 19:10:13 ID:fXilGOj.0
ある晴れた昼下がり。
市場へ続く道ではないけど。
俺達は荷馬車の荷台に座っていた。

(´<_` )「……」

川 ゚ -゚)「……」

本当に良く晴れた、雲一つ無い日だった。

rano03.jpg



荷馬車に揺られてのようです


962 :荷馬車に揺られてのようです:2011/05/05(木) 19:11:14 ID:fXilGOj.0
川 ゚ -゚)「なあ、弟者」

(´<_` )「どうした、クー?」

これからどうするかなぁ。
なんてそんな事を考えていたら、隣に座っている彼女が話しかけてきた。
  _,
川 ゚ -゚)「このハンバーガー、不味い」

(´<_`;)「おいおい、そんな事言っても仕方ないだろう。
      急いでて、メニューなんてロクに見てなかったんだから」
  _,
川 ゚ -゚)「だからって、かに玉ねぎ塩バーガーは無いと思う」

(´<_`;)「そりゃあ、まあ、悪かったけどさ」

ぶつくさ言いながらもハンバーガーを頬張る。
そんな彼女を見て、思わず俺は笑ってしまう。

川 ゚ -゚)「何?」

(´<_` )「いや、何も」

川 ゚ -゚)「今、笑ったでしょ?」

(´<_` )「そんな事は無いよ」

川 ゚ -゚)「いいや、笑った。君は私を見て笑ったよ」


964 :荷馬車に揺られてのようです:2011/05/05(木) 19:12:26 ID:fXilGOj.0
これ以上言い合うと、機嫌を損ねかねない。
そう思ったから、素直に言うことにする。

(´<_` )「ハンバーガー」

川 ゚ -゚)「えっ?」

突然の言葉に、彼女はきょとんとする。

(<_`  )「ハンバーガー、頬張る姿が、可愛かった、から……」

言っていて恥ずかしくなったので、彼女から顔を逸らしてしまう。
後ろからは、

「あ、あああ悪趣味なヤツだな。君は」

と、焦ったような、照れているような声が聞こえてきた。


965 :荷馬車に揺られてのようです:2011/05/05(木) 19:14:33 ID:fXilGOj.0
(´<_` )「……良い天気だな」

川 ゚ -゚)「……そうだな」

先程と変わらず、ハンバーガーを頬張る俺達二人。
そろそろ味にも慣れてきた。

後ろからは、カッポカッポという馬の足音。
下では荷馬車の車輪が、ガラガラと音を立てている。

Σ(´<_`;)「うわぁっ!?」

川;゚ -゚)そ「わっ!?」

地面の出っ張りにでも当たったのか、荷台が揺れる。
思わずクーの肩に腕を回し、落ちないようにする。

(´<_`;)「だ、大丈夫か?」

川*゚ -゚)「あ、ああ。大丈夫だ」

(´<_`;)「……」

川*゚ -゚)「……」

沈黙が、気まずかった。

ハンバーガーは地面に置き去りになっていた。


969 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 19:16:59 ID:fXilGOj.0
あれだけ蒼かった空も、気付けば結構赤く染まっていて。
陽は西の方へと傾いていた。

川 ゚ -゚)「……なあ、弟者」

(´<_` )「何だ?」

クーが口を開いたのは、目的地の灯りが見えてきた頃だった。

川 ゚ -゚)「弟者は、これで良いのか?」

(´<_` )「……」

俺は答えない。
空を見上げれば、薄紫の中に、光る星が一つ。
彼女は、俺が何も言わなくても話を進めていく。


川 ゚ -゚)「なあ。兄者が死んだのは、今日みたいな晴れた日だったな」
 
 
971 :荷馬車に揺られてのようです:2011/05/05(木) 19:17:47 ID:fXilGOj.0
○ ○ ○

ある村で、同じ年の同じ日に生まれた三人の赤子。
それが俺達。

俺とクーと、そして俺の双子の兄である、兄者。

何をするにもいつも一緒だった。
遊ぶのも、勉強するのも、怒られるのも。

兄者が何か仕出かして、クーが引っ掻き回し、俺が後始末をする。
そんな役割が出来たのは、いつからだっただろうか。

母者はケジメをしっかりつける人だったから。
俺達はよく、揃って頭にタンコブを作っていた。

それでも、おそろいだ、とケタケタ笑い合っていた。


972 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 19:19:02 ID:fXilGOj.0


それは本当に良く晴れた、太陽の光が眩しい日の事。

『なあ、弟者、クー。うら山に行ってみないか?』

『良いね。おもしろそう』

『おいおい、うら山は入っちゃいけないって、母者が』

『母者がこわいなら残っててもいいぞ、弟者』

『なっ、そんなこと、あるわけ、ない、だろう……』

『こわいんだ、弟者』

『クーっ!? いいいぜ、いい行こうじゃないか』

『んじゃ決定。さっそく行くぞ』



結果、兄者は登っていた木から落ちた。

葬儀は静かだった。

○ ○ ○


974 :荷馬車に揺られてのようです:2011/05/05(木) 19:20:32 ID:fXilGOj.0
川 ゚ -゚)「私は、今でも兄者の事が好きだぞ」

そう言った彼女の声は、やけにハッキリと聞こえた。

(´<_` )「……知ってるよ」

川 ゚ -゚)「そんな私が、お前と居てもいいのか?」

(´<_` )「……それでも、俺はお前と一緒に居たいよ。
      兄者の代わりになれないし、なるつもりもないけど。
      でも俺は、お前の傍から居なくなったりはしない。約束する」

川 ゚ -゚)「……そうか。なら、約束だ」

(´<_` )「ああ」

辺りは既に薄闇。
俺達の村はもう見えない。

川 ゚ -゚)「しかし、良かったのか? 勝手に村を出てきて」

(´<_` )「知らん。だが、俺もお前も十八だ。
      いい加減、自分の事は自分でケリをつけれる」

川 ゚ -゚)「私はまだ、全然つけれないが?」

(´<_` )「……その辺は、おいおい」

川 ゚ー゚)「なんだ、それ」


976 :荷馬車に揺られてのようです:2011/05/05(木) 19:23:26 ID:fXilGOj.0
クーが笑い出して、それが何か可笑しくて俺も笑う。

すると前に居たオッちゃんが、

「おーい、もうすぐ街に着くぞー」

と言ってきたから、適当に返しておく。

横を見ると、クーは荷台に背を倒していた。
俺も同じようにしてみる。

(´<_` )「おお、星が綺麗だな」

川 ゚ー゚)「ああ」

街は近い。
それでも星は輝いていた。
人は死んだら星になるという。
だとしたらあの中に、兄者も居るのだろうか?


「なあ、弟者」

「ん?」

「もう一度約束、してくれないか?」

「ああ」


977 :荷馬車に揺られてのようです:2011/05/05(木) 19:24:22 ID:fXilGOj.0





「わたしより、先に死ぬなよ」

「言われなくても、絶対に守るよ」




荷馬車に揺られてのようです 了






967 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 19:15:00 ID:i4.rpFyc0
弟者もげろ


968 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 19:15:54 ID:PE/ch1ug0
うっへぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇええええいいいいぃぃぃぃぃっぃぃいいい!!!!
ニヤニヤしますぜぇぇぇぇぇえええ!!!!


970 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 19:17:09 ID:Q6U5OcNMO
ギギギギギ・・・


 



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