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これから、のようです

2011/05/07 Sat 14:00

 
260 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 00:04:23 ID:fXilGOj.0
そしたら、投下します。

http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-876.html

より No.13
rano13.jpg


これから、のようです


264 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:05:29 ID:fXilGOj.0
よく晴れた土曜の昼下がり。
そこだけ時間が止まっているかのようなバス停で、六人の男女が騒いでいた。

('A`)「ブーン、ベンチに乗るなよ。危ないだろ」

(* ^ω^)「おっおっおっ、大丈夫だおっ、と」

川 ゚ -゚)「よし、ツン。君にこのアイスを一口食べる権利をあげよう」

ξ;゚⊿゚)ξ「いらないわよ。だいたいそのカップアイス、何味なの?」

川 ゚ -゚)「ラムネチョコミント味だが?」

ξ;゚⊿゚)ξ「尚更いらないわよ!!」

(´<_`;)「時に兄者、このチューベットは、その、何だ?」

( ´_ゝ`)「ん? 新発売のチョコーラ味だが、何か不味かったか?」

(´<_`;)「ああ、兄者のチョイスがな……。コーラにチョコの甘さが凄く合わない」

(;'A`)「……。なあ、ブーン。お前が今食ってるのって」

( ^ω^)「お? ガリガリ君のスキムミルク味だお」

(;'A`)「渡辺のオバちゃんのチョイスが謎だ……」

ξ;-⊿-)ξ「私もそう思うわ」

(´<_`;)「同じく」


265 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:06:41 ID:fXilGOj.0
( ^ω^)「何だお? 結構美味しいお?」

( ´_ゝ`)「そうだぞ。それに何事も挑戦する意思ってのが大事だな」

川 ゚ー゚)「兄者にしては珍しく良い事を言う。
      というわけで、どうだ? 君達も挑戦してみるべきではないかな?」

('A`)「謹んで」

(´<_` )「お断り」

ξ゚⊿゚)ξ「します」

( ^ω^)「何という連携プレイwww」

(;´_ゝ`)「つか、ちょい待ち。クー、お前今『珍しく』って言った?
      俺、いっつも良い事言ってるよ?」

川 ゚ -゚)「ほう、そうだったのか。じゃあ聞いてやるから、さっさと言え」

(;´_ゝ`)「えっ、今!? え、ええと……『ブーンよ、大志を抱け』!」

( ^ω^)「ちょ、僕限定かおwww」

('A`)「元はクラーク博士だな」

ξ゚⊿゚)ξ「中途半端なパクリは見苦しいわよ」

(´<_` )「兄者ー、頑張れー」


266 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:08:09 ID:fXilGOj.0
川 ゚ -゚)「よし、次」

(;´_ゝ`)「続くの? あー、じゃあ『大きいとか小さいとか関係無しに、俺は全てのおっぱいが好きなんだ』」

( ^ω^)「乳おk――じゃない、長岡かお」

('A`)「一気に身近なヤツになったな」

ξ゚⊿゚)ξ「しかも今度は、一言一句モロパクリね」

q(´<_` )「流石だな、兄者」

川 ゚ -゚)「全く、ダメダメだな兄者」

(;´_ゝ`)「ねぇ、何このフルボッコ……俺泣いちゃうよ? あと弟者、何気に親指下に向けるの止めて」

( ^ω^)「兄者だからしょうがないお」

('A`)「まあ、兄者だしな」

ξ゚⊿゚)ξ「ええ、兄者だもの」

(´<_` )「兄者が兄者であるがゆえ、だな」

川 ゚ -゚)「――だそうだが、兄者?」

( ;_ゝ;)「あんまりだぁああああああああああああ!!」


268 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:09:21 ID:fXilGOj.0
兄者の叫び声が空に吸い込まれていく。

代わりに聞こえてくるのは波の音、カモメが鳴く声。
彼等は時折、六人の方まで影を落としに来てはまた何処かへと飛んでいく。

('A`)「……」

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

( ´_ゝ`)「……」

(´<_` )「……」

皆、思い思いに空を眺めている。

それぞれが手にしていたアイスは、とうに腹の中に消えていた。
ドクオだけは、手に持っているコーラをちびちび飲んでいる。

( ´_ゝ`)「なあ、お前らさ。卒業したらどうすんの?」

突然口を開いた兄者。
その顔を、残りの面々が見る。

視線は空に固定したまま。
そんな兄者に、いつものおちゃらけた雰囲気は無かった。
 
 
269 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:10:33 ID:fXilGOj.0
('A`)「どうもこうも」

兄者の言葉を受け、次に口を開いたのはドクオだった。

('A`)「俺はこの島に残るわ。実家、継がなきゃいけねぇ」

( ´_ゝ`)「実家――漁師、だったか?」

('A`)「そそ。ちなみに、コイツも居残り組だぜ?」

そう言うとドクオは、バス停の屋根にぶら下がっていたブーンを指差す。

( ^ω^)「おっ! みんな成人したら、『酒屋の内藤』を贔屓にしてくれお!」

川 ゚ -゚)「二人はここに残るのか」

('A`)「おう。親父がな、腰やっちまってさ。後継ぐの、俺しか居ねぇんだ」

( ^ω^)「ブーンも似たようなモンだお。それに、進学する余裕も頭も無いお」

(´<_` )「内藤は赤点ばかりだったからな」

ξ゚⊿゚)ξ「ええ、テスト勉強の時は大変だったわね」

(;^ω^)「期末の時も、皆さんのお世話になりますお」

ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚) ´_ゝ`)「普段から勉強しろ」('A`(´<_` )

( ´ω`)「はいですお……」


270 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:11:59 ID:fXilGOj.0
(´<_` )「ツンとクーは?」

ξ゚⊿゚)ξ「私達は進学よ」

川 ゚ -゚)「ああ。必然的に、島を出る事になるな」

('A`)「ヒュ~、やっぱ学年一位と二位は違うねぇ」

( ^ω^)「一学年二クラスで一位も何もないと思うお」

( ´_ゝ`)「大学? 短大? それとも専門か?」

ξ゚⊿゚)ξ「私は専門。服飾の仕事に就きたくてね」

( ^ω^)「おお、格好良いお!
      ブーンの服が破れたらいっつも直してくれるから、ツンなら大丈夫だお!」

ξ゚ー゚)ξ「……うん」

('A`)「クーは何処に行くんだ?」

川 ゚ -゚)「ラウンジ大だ。もっとも、受かるか分からないがな」

(´<_` )「クーなら、内藤と違って大抵のトコは大丈夫だろう」

( ^ω^)「まだそのネタ引っ張るのかお……。ちなみに何学部志望なんだお?」

川 ゚ -゚)「海洋学部だ。あそこも海に近いからな」

('A`)「へぇ、将来は学者センセイか? 頑張れよ」


272 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:13:19 ID:fXilGOj.0
('A`)「んで?」

( ´_ゝ`)「何だ?」

('A`)「何だ、じゃねぇ。自分から話振ってきたくせによ。お前らは?」

(´<_` )「俺達も進学だ」

( ´_ゝ`)「まあ、実家も継ぐっちゃ継ぐんだけどな」

ξ゚⊿゚)ξ「どういうこと?」

(´<_` )「勉強するのと、島の外で色々と見聞を広めるって事で一旦は島を出る」

( ^ω^)「じゃあ、最終的には戻ってくるのかお」

川 ゚ -゚)「お前達は何処の学校に行くんだ?」

(´<_` )「俺が大学で、兄者が調理の専門学校」

('A`)「意外だな」

( ´_ゝ`)「何が?」

('∀`)「兄者、料理出来るんだな」

( ´_ゝ`)「おいおい、ベイビー。この兄者様を前にして失礼な物言いだな。
       ……まあ正直、進学出来るかが微妙なトコなんだが」

( ^ω^)「大丈夫なのかお、未来の料理長」


273 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 00:15:09 ID:fXilGOj.0
ξ゚⊿゚)ξ「やっぱり、向こうに行っても二人で住むの?」

(´<_` )「いや、学校の場所が違うからな。
      兄者が目指すのはラウンジの学校で、俺はロビー大志望だから、別々に暮らす事になる」

川 ゚ -゚)「兄者と同じか。……泣きたくなるな」

(;´_ゝ`)「お前の辛辣な言葉に俺は今泣きそうだよ!」

(´<_` )「兄者、泣くな。気持ち悪いから」

('A`)「兄者、強く生きろ」

( ^ω^)「しっかし、寂しくなるおー」

ξ゚⊿゚)ξ「何よ、いきなり」

( ^ω^)「僕ら、結構長い付き合いだお?」

('A`)「まあ、な。赤ン坊の時からの付き合いか」

( ^ω^)「だおだお。かれこれもう十何年ぐらい一緒に居るお」

川 ゚ -゚)「正確には十七、八年だな」

(;^ω^)「あう……」


274 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:17:10 ID:fXilGOj.0
(´<_` )「で、それがどうした?」

(;^ω^)「僕やドクオはこっちに残るけど、ツン達に会えなくなるのは寂しいなぁ、と。
      兄者も多分、同じ……だお?」

((動揺;´_ゝ`))「ふぇ!? ちょっおま、おお俺はそんな事全然思ってなんかいないんだからねっ!」

(´<_` )「めちゃくちゃ動揺してるな」

川 ゚ー゚)「なんだ、存外寂しがり屋だったのか兄者」

('∀`)「ツンデレウゼぇ」

ξ#゚⊿゚)ξ「あン?」

(;'A`)「あ、いえ、ツンさんの事ではなく……」

(;´_ゝ`)「あーもうっ!! そうだよ俺だって寂しいんだよ!!
      ガキの頃からつるんでたお前らと離れ離れになるのが、俺は、ものっそい寂しいっ!!
      これでいいかっ!?」

(;^ω^)「すごく……青春くさいです……」

川 ゚ -゚)「ブーンにしろ兄者にしろ、まだまだ子供だな」

ξ゚⊿゚)ξ「アンタも同じでしょうが」

川∩゚ -゚)∩「あーあー聞こえなーい」

ξ#゚⊿゚)ξ


275 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:19:22 ID:fXilGOj.0
川;゚ -゚)「と、とにかくだ。卒業したって、それが今生の別れになるとも限らないだろう?」

('A`)「クーの言う通りだわな。お前ら、時々は帰ってくるんだろ?」

(;´_ゝ`)「ああ、そのつもりだ」

ξ゚⊿゚)ξ「夏休みとかになるけどね」

('A`)「だったら、そん時に目一杯遊んだりすりゃいいだろ」

川 ゚ -゚)「そうだな。それに――」

(;^ω^)「それに?」

川 ゚ー゚)+「今からでも、思い出を作るには遅くないだろう?」

('A`)「……」

( ^ω^)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

( ´_ゝ`)「……」

(´<_` )「……」

川 ゚ -゚)「む、何故黙る」


277 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:21:11 ID:fXilGOj.0
('∀`)「……だって、なあ?」

( ^ω^)「おっおっおっwww」

ξ゚ー゚)ξ「ふふっ、ねえ?」

( ´_ゝ`)「ああ、なんせあのクーがなぁ」

(´<_` )「キメ顔でそんな事言うなんてな」

川 ゚ -゚)「なんだ、言いたい事も言えない世の中か」

('∀`)「ポイズン乙www」

( ^ω^)「おっおっおっ、懐かしいお」

ξ゚ー゚)ξ「ふふふっ――あら、バス来たわね」

( ´_ゝ`)「お前ら、これからどうする?」

(´<_` )「どうするって、帰るだろう?」

( ´_ゝ`)「暇ならこれから、バーボンハウスでも行かないか?」

( ^ω^)「おー! ショボンさん、まだ元気かお?」


279 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:23:14 ID:fXilGOj.0
('A`)「懐かしいな。小さい頃はよく怒られたよなぁ」

川 ゚ -゚) 「シャンメリーとかな」

ξ゚⊿゚)ξ「そんな事もあったわね。クリスマスパーティーの時だったかしら?」

(´<_` )「そうそう。蓋が勢い良く飛ぶもんだからって」

('A`)「調子に乗って店にあったシャンメリー全部開けて」

( ´_ゝ`)「跳ね返った蓋が見事に当たったな……俺らに」

( ^ω^)「痛かったおね」

(´<_` )「痛かったな」

('A`)「その後のショボンさんの拳骨もな」

( ´_ゝ`)「あれは頭が割れるかと思った」

(´<_` )「同じく」

( ^ω^)「同じく、だお」

ξ゚⊿゚)ξ「怖かったんだからね」

川 ゚ -゚)「まあ、自業自得だな」


281 :これから、のようです:2011/05/05(木) 00:25:16 ID:fXilGOj.0
( ´_ゝ`)「んで? どうするよ?」

('A`)「久しぶりに行ってみるかー」

( ^ω^)「ショボンさんの料理は美味しいから行くお!」

ξ゚⊿゚)ξ「アンタ、食べ過ぎるんじゃないわよ」

川 ゚ー゚)「あのしょぼくれた爺さんに会いに行くのも悪くないな」

(´<_`;)「酷い言われようだな、ショボンさん……」

( ´_ゝ`)「そしたら全員行くって事で。よっし、バス乗るかー」


兄者の言葉にタイミング良くバスのドアが開く。
六人を乗せ、バスはエンジン音と共に街中へと進んでいく。

後には静かになったバス停。
車や人の通りも無い。
カモメ達も何処か別の場所に飛んでいったようだった。

ただただ波の音だけが、止む事無く響いている。


時間は止まっているようで、しかしゆっくりと、そして確実に流れていた。



これから、のようです  了






282 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 00:27:13 ID:fXilGOj.0
以上です。
避難所に投下するの初めてだったから投下の感覚わかんNEEEEEEEE!

素敵な絵題を描いてくれた絵師の方、ありがとうございました!






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