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308 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/02/05(土) 22:27:01 発信元:111.89.140.2
ありがたきまとめさん

http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-838.html

なるべく多く支援してくださると、毎回さるってる身としてはありがたいです

lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです 6話


310 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 22:30:48 発信元:111.89.140.2
****

直後に帰宅した母親が罪をかぶり俺と兄者はシベリアに移住して、新しい学校に通い始めた。
やることがあった方が気が紛れると兄は言った。

兄は親戚夫婦の実家に住んで、俺は親戚夫婦が住んでいる家から学校に通った。
兄の住む家は遠く、時々兄が親戚夫婦の家に訪ねてくるから行こうとも思わなかった。

毎日はそれなりにやる事があって、新しい友達もできたし冬には、もう会えないと思っていた従妹に再会した。
あの時の事は、それでも色褪せない。


 
 
311 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 22:33:34 発信元:111.89.140.2
****

6話目

****



混ざりすぎた、ということなのだろうか。
小さなテレビをでたらめに密集させたように、あらゆる映像が俺を囲んでいる。

複数同時かつ断片的に再生されている映像は、多分シューか俺の見た光景なのだろう。
青一色だった風景は、散りばめられた記憶に埋め尽くされて見ることができない。
認識できる限界であろう範囲に広がり、せわしなく再生と消失を繰り返す記憶の濁流に悲鳴をあげたくなる。

視点を一点に集中する事は不可能で、目をそらすどころか認識できる範囲全てが記憶を再生しているのだ。



312 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 22:35:36 発信元:111.89.140.2

逃げ出したいが俺は今、身体の存在を意識できない。
ただ視界と、気が狂いそうな光景が全て。

自分のどこかが捻れるような感覚に襲われ始めた時。

( ФωФ)ミャーオ

( <_ |||)…ロマ?


314 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 22:38:57 発信元:111.89.140.2
視界が、一つの映像で満たされる。

これは小学生の俺とシュー、それに。

lw´‐ _‐ノv もふもふで、でもなんかゴツゴツしてる

あったかいね、このねこ。しっぽの先まで黒いや

lw´‐ _‐ノv ほんと、黒くておっきいね

すてねこ、かな?

(´ФωФ)ミー…

lw´‐ _‐ノv そうみたい

どうするの?お家につれてく?

lw´‐ _‐ノv さすがくんの家は?

ぼくの家は、むりだよ

lw´‐ _‐ノv そっか


315 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 22:41:33 発信元:111.89.140.2

( ФωФ)…

かなしそうだよ

lw´‐ _‐ノv なにか、あげようか

そうだね、ランドセルに給食のパンを入れてあるから

lw´‐ _‐ノv また残したの?いけないんだー

しゅーるちゃんだって、よく残すくせに

lw´‐ _‐ノv しらーんもーん

ずるい…ほら、ねこ、パンだよ

( ФωФ)ハッハッハッ

lw´‐ _‐ノv あるぇー?わんこみたい。しっぽふってる


317 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 22:44:51 発信元:111.89.140.2
( ФωФ)ハムッ、ハフハフ…フハッ

lw´‐ _‐ノv …そんなにおいしいのかな

( ФωФ)…ゲーフ

かわいくないなあ、このねこ

lw´‐ _‐ノv 帰ったら、牛乳とかもってまた来よう?

そうだね

( ФωФ)wktk

lw´‐ _‐ノv …ほんとにぬこ?

うーん…どうなんだろう

( ФωФ)ウミャ

(´<_` )どうなんだ?

( ФωФ)吾が輩は猫である。名前は、ロマだ


318 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 22:49:12 発信元:111.89.140.2
lw´‐ _‐ノv ありゃ、しゃべった

うん。しゃべったね、はっきりと

( ФωФ)そら、五十年も生きてりゃ喋るわ

(´<_` )五十年…ねこまたってやつか?

( ФωФ)似たようなものだな

lw´‐ _‐ノv ねこまた…さすがくん知らない?

わかんない

( ФωФ)貴様に忘れられていたのは、少々物悲しかったぞ

(´<_` )それは…悪かったよ、ごめん


319 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 22:51:51 発信元:111.89.140.2


( ФωФ)まったく、シュールは覚えているというに

lw´‐ _‐ノv ねえ、ぬこ。なんの話?

忘れてるってなに?シュールってしゅーるちゃん?

( ФωФ)…やはり騒がしいな、懐かしいのは良いが

lw´‐ _‐ノv ぬこ?

ねこ?

lw´‐ _‐ノv ぬ…

..:::;;;´‐ _‐ノv

...::::;;;;; _‐ノv

....::::::;;;;;;ノv

ねk……

( ФωФ)これでよし


320 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 23:01:10 発信元:111.89.140.2
(´<_` )…ロマは、ただ思い出が再生されてるわけじゃないんだな

( ФωФ)今の二人は、シュールと貴様の記憶で形成されていた。吾が輩は、そうではない

( ФωФ)吾が輩は言わば、シュールに取り憑いているのだ

(´<_` )…妖怪なら何でもアリだと思うなよ

( ФωФ)吾が輩、猫だからそういうのちょっと解らない

(´<_` )解りにくいパクリネタで逃げるな

( ФωФ)逃げてるのではない、本当に解らないのだ。どうして吾が輩の意識が此処にあるのか、吾が輩は本当に吾が輩なのか…解らないのだ

(´<_` )なに?

( ФωФ)吾が輩は、一度死んだのだ間違いなく。だから吾が輩は、シュールの記憶の残滓に過ぎないはずだ…ところがシュールが知り得るはずのない記憶を吾が輩は持っている

(´<_` )それでも足りないか


321 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 23:06:47 発信元:111.89.140.2
( ФωФ)…その記憶すらシュールの夢であるとは否定できないのだ、吾が輩の意識はシュールの中にのみ存在するのだから

(´<_` )そんなこと言われても俺はよくわからないし、どうにもできない

( ФωФ)そうだな。どうにもできないし、貴様にはどうでもいいか

(´<_` )とにかく、俺はロマを思い出した。それは事実だよ

( ФωФ)そう、だな。貴様にも感謝している、吾が輩はあの時に貰ったパンの味を覚えているぞ。死ぬまで、そして死んでからも

( ФωФ)感謝しているのはシュールも同じだ。本当に世話になったからな

(´<_` )…なあロマ、感謝していると言うなら何故、邪魔をした

( ФωФ)それはな

(´<_` )うん

( ФωФ)もう少ししたら解る


322 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 23:10:00 発信元:111.89.140.2
(´<_` )…いい加減教えないと、そろそろ取り返しつかないほど飽きるぞ

( ФωФ)…モチベーション下がる?

(´<_` )だだ下がりだよ

( ФωФ)うーん教えたくなかったけど、まあここまで来ちゃったら吾が輩どうにもできないしなあ

        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもな~れ
      + ( ΦωΦ) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚

(´<_`; )(うわぁ…)


325 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 23:17:25 発信元:111.89.140.2
本当に申し訳ありません、言い忘れてました。

閲覧注意です。特にこれからが。




324 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 23:14:46 発信元:111.89.140.2
****

視界が切り替わり、身体の感覚がよみがえった。見たことのない部屋(おそらくは女の子の子供部屋だろう)で、カーペットに座り込んでいる自分がいる。

…いやまて、これ本当に俺の体か?
スカートはいてるし違うな。女性の体、それも幼い…中学生か小学校高学年ってところか。

( ∀ )「やあ、おとなしくお留守番していたかい?」

部屋のドアをノックもせずに開けた男が、地味なスーツ姿でこちらを見下ろす。
…おいちょっとまてお前。

( ∀ )「何の用かって?決まっているだろう、せっかくの二人きりなんだ」

背筋に悪寒が走り、頭が真っ白になる。

( ∀ )「犯してやるよ、シュール」


327 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 23:20:57 発信元:111.89.140.2
ひたすら醜悪な笑顔に見下ろされて萎縮する意識とは無関係に、体が動く。ダッシュで勉強机に乗り、窓を開けようと手をかける。
なんだよ…なんだ、なんだってんだ。

( ∀ )「悪い子供を捕まえる時、昔は首根っこを掴んだものだが、君は悪い子じゃないだろう?」

襟が引っ張られ、喉が閉まる。
くそったれ!なんだって、あいつが出てくるんだよ!!

( ∀ )「なにせ君は」

続く言葉が頭に思い浮かび、気づく。

( ∀ )「私の娘なんだからね」

これは、シューが体験した記憶だ。

( ∀ )「安心なさい、ちゃんとベッドでしてあげるから」

俺は今、シューの記憶をなぞっているのか。


328 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 23:23:47 発信元:111.89.140.2
体が弄られる気持ち悪さも、服を剥ぎ取られる羞恥も、やたら荒いあいつの息も、醜悪に見下ろす顔も、無理やり絡む舌も、乳頭を乱暴に吸われて走る痛みも、体中を舐められる不快感も、唾液の気持ち悪さも、気持ち良くなんかない指使いも、ただ痛いだけの秘部も。

これ全部シューの体験なのかよ。

( ∀ )「実に良い体だ、たまらないよ」

シューの感情が急浮上して頭の中を埋め尽くす。

嫌だ気持ち悪いやめて誰か助けて痛い痛い痛い痛い気持ち悪いやめてやめてやめてやめて…。

( ∀ )「良い声で鳴くね、ここが気持ち良いのかい?」


329 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 23:26:20 発信元:111.89.140.2
シューは痛いから泣いてんだよアホかこいつ、気色悪い勘違いしてんじゃねえよ。

( ∀ )「鳴くといえばそうだ、今日はプレゼントがあるんだ」

   (::ωФ)
( ∀ )ノ

え?

( ∀ )「いやあ、猫好きなシュールのためにと思ったんだが、この猫すばしっこくて捕まえるのが大変でね」

は?

( ∀ )「それでつい、首だけになっちゃったのさ。あはははは…いやあ、まいったよはははははははは…」

あ…。

うわああああああああああああ!!!

( ∀ )「さあ、入れるよ。大好きな猫に見守られていれば怖くないだろう?」

(::ωФ)


330 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 23:29:06 発信元:111.89.140.2
嫌だいやだイヤだ助けてやめろやめろお父さんやめてお願いごめんなさいロマ私のせいだ私が悪いんだ違う悪くないシューは悪くないシューは悪くないシューは悪くないんだ!

( ∀ )「おお、良く締まるね…私も気持ち良いよシュール」

(::ωФ)

自分の体が引き裂かれたと錯覚しそうな激痛。
今まで感じたどんな痛みより、圧倒的に痛くて気持ち悪い。
思考は混沌として考える事などできやしない。喪失感、不快感、それと激痛が全て。

( ∀ )「ああ…最高だよシュール」

最低だよ。

( ∀ )「そんなに睨むなよ、虐めたくなっちゃうだろう?」


332 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/05(土) 23:36:26 発信元:111.89.140.2
怖いし、痛いし、気持ち悪いし…もう十二分虐められてるよ。

( ∀ )「そうか、もう止めて欲しいか」

当たり前だろ。

( ∀ )「よし、では私のお願いを聞いてくれたら止めてあげよう」

…本当に?

( ∀ )「ああ、約束しよう」

何をすれば良い?

( ∀ )「簡単なことさ、君は流石くんの妹さんと遊んだことがあったろう?」

…まさか。

( ∀ )「ふふふ…シュールは流石くんの家に、お父さんと遊びに行くだけで良いんだよ」


340 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/06(日) 00:01:24 発信元:111.89.140.2
テレビやマンガで見た、どんな悪者よりも怖くて気持ち悪い笑顔から目を背けると、その先には俺がいた。

( <_  )「撃って欲しいか」

俺は言った。勿論さ、と俺は言う。

( <_  )「わかった」

そう言って俺は、銃口を俺に向ける。

****

(;<_; )うああああああっ!!

( ;´_ゝ`)弟者!?

从;゚∀从 なんだ、どうしたんだよ!

(;<_; )あ…兄者、先生…現実ですか?

从;゚∀从 弟者、いったい何があった

( ;´_ゝ`)ここは現実だ、だから安心しろ弟者

(;<_; )うっ、ひぐっ…

( ;´_ゝ`)…なんてこった


341 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/06(日) 00:03:48 発信元:111.89.140.2
从;゚∀从 弟者

暖かくて、柔らかい。

先生に抱かれた俺の頭は様々な感情に蹂躙されていて、崩壊した涙腺は先生の胸元を濡らしてしまう。

从;ー∀从 大丈夫だよ、弟者…大丈夫…

先生が俺を優しく包み込み、あやしてくれている。
けれどそれでも、涙と嗚咽は止まらない。


6話目 終






342 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/02/06(日) 00:07:03 発信元:203.179.94.205
>>341 乙!


343 :lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです:2011/02/06(日) 00:07:09 発信元:111.89.140.2
今回は以上です、ありがとうございました
最初に閲覧注意と書き忘れてすみません

あとこれ、一応エンディングテーマっぽいものです↓
http://www.youtube.com/watch?v=-QBOJZolP6o&fmt=18







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