スポンサーサイト

--/--/-- -- --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
 
 
884 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:43:05 ID:0X0kSqdE0
対シャキン・シベリア  (シベリアスタジアム)

ミ,,゚Д゚彡 「……」

ホイッスルが鳴る直前、かつてのホームグランドに立ち当時のことを懐かしんでいた

ミ,,゚Д゚彡 「相変わらずぼろっちぃスタジアムだな…」

本来ならばこのスタジアムは老朽化に伴い去年で最後になり、シベリアには新しいスタジアムを建設する予定だった
しかしシベリアFCの数々の不祥事――俗に言うシベリアスキャンダル――や不景気により新スタジアムの件は無くなってしまった

ミ,,゚Д゚彡 「ハァ…」チラッ

(#´ 3`)

ちらりとベンチを見ると監督の柳沢が総擬古を睨みつけていた

ミ,,゚Д゚彡 (まだ怒ってるよ…)

この前のラウンジSC戦で1試合出場停止になったため先週の試合に総擬古は出ることが出来なかった
エースを欠いたビッパーズは得点を奪うことが出来ずに負けてしまったのだ
そのため試合前に総擬古はラウンジSC戦みたいにならぬように釘を刺されていた

ミ,,゚Д゚彡 「まぁ大丈夫だよきっと」

<ヽ`∀´> 「ニダニダ、久しぶりニダねぇ」


885 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:46:10 ID:0X0kSqdE0
ミ,,゚Д゚彡 「ニダーさんじゃないですか!お久ぶりですねぇ、まだサッカーやってたんですか」

<ヽ`∀´> 「当たり前ニダ!ウリの実力なら引く手あまたニダ!」

シベリアFC時代の同僚であるニダーが話しかけてきた
彼はシベリアFCからシャキン・シベリアへと移籍した一人だった

ミ,,゚Д゚彡 「でもニダーさんは決定力が無いですからあまり心配しなくてもよさそうですね」

<ヽ`∀´> 「なに言ってるニダ、ウリは現時点でもう去年の2倍の得点を奪ってるニダよ!」

[ ´-`] 「2ゴールだけですけどね…」

ミ,,゚Д゚彡 「おおマキさんじゃないッスか!」

去年までシベリアFCでツートップを組んでいたマキが話しかけてきた
彼もまたシベリアFCのOBだった

[ ´-`] 「久しぶりだな、すごい活躍じゃないか最近」

ミ,,゚Д゚彡 「いやいやそれほどでもないですよ、そういえばシャキン・シベリアのツートップは…」

<ヽ`∀´> 「ウリとマキニダ」

ミ,,゚Д゚彡 「そうなんですか…(なんて守備的な前線だ…)」


886 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:48:00 ID:0X0kSqdE0
(φq゚)ピィー!

審判のホイッスルで試合が開始された

( >`◇´) 「……」

ソウマ新監督率いるシャキン・シベリアは超守備的のチームだ
3バックを採用しておりどれも強力なDFを擁している

(`c_,´ )「……」

ミ;,,゚Д゚彡 (デケェ…)

特に強力なのは現役ロシア代表のロスキーだ、フィジカルが強く身長も2メートルに近い

(`c_,´ )「ふんぬ!」

ミ;,,゚Д゚彡 「ひぃ!」

(`c_,´ )「チビッコナンテチョロイデス」

ミ;,,゚Д゚彡 「くううう」

170センチちょいの総擬古は、空中戦で簡単に競り負けてしまった


887 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:49:27 ID:0X0kSqdE0
( `v´)「フサッ!」パスッ

ミ,,゚Д゚彡 「よおし!」スタタタタッ!

高さがダメなら足で翻弄すれば良い、自分の小回りの良さが相手には効くハズ
そう思い総擬古は快足を飛ばそうとする、しかし
wwww
6 `ェ´) 「ピィヤッ!」

ミ;,,゚Д゚彡 「うおっ!」

前への突破を3バックの一角であるチャノに体をぶつけられ阻まれてしまう
総擬古の行動を完全に読まれていた

リ ゜ッ゜リ 「ほっほっ」シュタッ

こぼれ球をサハラが前線へと蹴り出す

ミ;,,゚Д゚彡 「審判!」

(φд゚)プイッ

審判にファールをアピールするが認められなかった


888 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:50:52 ID:0X0kSqdE0
( `v´)「フサッ!」パスッ

ミ,,゚Д゚彡 「次こそっ!」スタタ

再び突破を試みようとする、が
wwww
6 `ェ´) (`c_,´ ) リ ゜ッ゜リ 

ミ;,,゚Д゚彡 「ううう…」

チャノ、ロスキー、サハラの3バックを見て突破を躊躇してしまう

ミ;,,゚Д゚彡 (ううう…またさっきみたいに…)

( `~´)「おらっよこせコラッ!」

ミ;,,゚Д゚彡 「うわっ!?くそっ!」

戸惑っていると右ウィングバックのヤマダがチャージを掛けてきた、しかたなく総擬古は喜多へとバックパスを出す

ミ;,,゚Д゚彡 (噂通りの堅い守備だ…)

シャキン・シベリアはこの堅い守備で現時点リーグ最少の失点数を誇っている
この堅守はイタリアのカテナチオをもじって”シベナチオ”と呼ばれている
しかし逆に得点数はリーグ最少でチームの順位も12位で下位に甘んじていた


889 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:51:17 ID:0X0kSqdE0
( ;`v´)「んん…」

ビッパーズは相手の堅守に攻めあぐねていた、なかなか相手陣内でプレイすることが出来ない
前半20分が過ぎてもいまだにシュートはゼロだった

( ;`v´)「てい!」パスッ

喜多は右サイドのさいたまにパスを出す

( ゚∀゚ ) 「ほいきたっ!」

さいたまが得意のドリブル突破を見せようとするが

(・ ∀ ・)「行かせないよっ!」バンッ

( ゚∀゚; ) 「うわっ!」

相手ボランチの沖田――この男も総擬古の元同僚――の強烈なタックルで防がれてしまった
しかし審判は今のタックルをファールと判断し笛を吹きプレイを止めた

(・ ∀ ・)「ちぇっ」

( ;`v´)バンッ!

喜多はセンターラインからゴール前へとボールを大きく蹴り出した


890 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:51:47 ID:0X0kSqdE0
ミ;,,゚Д゚彡 「くおっ!」

(*`ー´*)「修人くんカモン!」

喜多が出したボールをヤマザキへと頭で落とそうとする、しかし

(`c_,´ )「ソウハサセマセン!」バスッ

ミ;,,゚Д゚彡 「ぐっ!」ヨロッ

やはり空中戦では分が悪かった、ボールは遠くへクリアされ体をぶつけられた総擬古はその場に倒れ込んだ

ミ#,,゚Д゚彡 「くそお…!」

しかしクリアが不十分だった、サトウ・ユウトがそれを拾う

(`∀´)「ヒャッハー!」スタタタッ

サトウ・ユウトはボールを拾うとすぐに強烈なミドルを放った

(ν#・ω・)ν 「たぁっ!!」バンッ!

しかし相手GKほわっちょ相田の好セーブに阻まれてしまった


891 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:52:19 ID:0X0kSqdE0
(`∀´;)「うわあああ!!!くそっ!」

しかしこれでコーナーキックを手に入れた、喜多がコーナーへと走る

( `v´)バンッ

喜多が蹴ったボールが綺麗な弧を描くようにゴール前へと落ちてくる
, vw_ww_v
6L#`∀´)「うりゃっ!」ズドンッ!

ヘディングが得意なケンイチが頭で合わせゴールへと叩きつける

(ν#・ω・)ν 「うおっ!!」パシッ

が、またほわっちょに防がれてしまう

(ν#・ω・)ν パンッ!

ほわっちょはキャッチしたボールをすかざず前線へと蹴る
, vw_ww_v
6L;`∀´)「やべっ!」

ケンイチが前線に出ていたため守備が手薄だった、シャキン・シベリアが得意としているカウンターだ


892 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:52:50 ID:0X0kSqdE0
(ΘωΘ)「ほっほっ」スタタタッ

シャキン・シベリアは司令塔の殊能、マキ、ニダーと3人居るのに対しビッパーズは置竹、ニヤリの2人しか自陣に居なかった

从;゚ー゚V 「おおお!!」スタタタッ

置竹が対応に行くが殊能はすかさず前線のニダーへとパスを出す

<ヽ`∀´> 「ニダっ!」

(; ̄ー ̄) 「くっ!」

ペナルティエリア前で2対1、ニヤリが詰める前にニダーはシュートを放った

(;〇`ω´〇) 「ふんぬっ!」パンッ

ビッパーズのGK中田がニダーのシュートを足で弾く、が

[ #´-`] 「うがっ!」

こぼれ球をマキがヘディングで押し込んだ

(;〇`ω´〇) 「うぐ…」

ニダーのシュートを防ぐ際にバランスを崩したため中田は反応が出来なかった
前半5分、早々とシャキン・シベリアが先制した


893 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:53:12 ID:0X0kSqdE0
[ *´-`] 「ぐふふ…」

<ヽ`∀´> 「ナイス頭ニダ!」

[ *´-`] 「利き足は頭だからな」

(・ ∀ ・)「今季4ゴール目おめでとうございます!」

シャキン・シベリアのイレブンがマキのゴールを祝福する
総擬古はそんな彼らを遠くから睨みつける

ミ#,,゚Д゚彡 (くそお…調子乗りやがって…)
, vw_ww_v
6L;`∀´)「すまない…カウンターには気をつけてたつもりだったんだが…」

ミ#,,゚Д゚彡 「大丈夫オレが取り返してやるよ」
, vw_ww_v
6L;`∀´)「そうか…」


894 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:54:24 ID:0X0kSqdE0
しかしこの日は思うように攻めることが出来なかった

ミ#,,゚Д゚彡 「ぬおおおお!!!」スタタタッ!
wwww
6 `ェ´) 「ピィヤッ」

ミ;,,゚Д゚彡 「うぐ…くそっ!」パスッ

チャノの強い寄せでゴールを打つことが出来ずバックパスを出す、今日はその繰り返しだった

(*`ー´*)パスッ!

ミ#,,゚Д゚彡 「よしきたっ!」

ヤマザキからパスを受けドリブル突破を試みようとするがやはりチャノに潰されてしまう
wwww
6 `ェ´) 「行かせるピャッ!」ズザザザッ

ミ;,,`Д´彡 「かはっ!」

鋭いスライディングに総擬古は倒される、しかし審判は笛を吹かない

(φд゚)「ほら早く立て」

ミ#,,゚Д゚彡 「くそお…チャノのヤロウ…!」スタタタタッ


895 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:55:34 ID:0X0kSqdE0
(φq゚)ピィーっ!

ミ;,,゚Д゚彡 「ハァ…ハァ…」

結局その後は両チーム得点を奪えないまま前半を終了した
総擬古は得点を取るどころかシュートすら打てぬまま折り返したのだ

総擬古たちがロッカーへ戻ると柳沢監督の怒号が飛んだ

( #´ 3`;)「お前らさっきの失点はなんだ!あれほどカウンターには気をつけろとあれほど言っただろう!」

从;゚ー゚V 「すいません…」

( #´ 3`;)「しっかりしろ!弛んでるんじゃないのか!」
, vw_ww_v
6L;`∀´)「そういうつもりは…」

( #´ 3`;)「それと攻撃だ、完全にあのDF陣に封じられてるじゃないか、もっとこう果敢に攻めろよ!」

ミ;,,゚Д゚彡 (攻めてるよ…)

( ;`v´)「しかし監督、相手はベテランばかりです、後半になればきっとバテ始めますよ」

シャキン・シベリアのフィールドプレーヤーは、沖田、ニダー、殊能以外はみんな30歳を超えている

( ´ 3`;)「たしかに、特に守備陣は相当疲れてるハズだ、後半はもっと攻めろ、いいな!」

そう言うと柳沢はミーティングを締めた


896 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:56:59 ID:0X0kSqdE0
後半開始早々にビッパーズはチャンスを得た

( ゚∀゚ ) スタタタタッ

( ;`~´)「うくっ!」

右サイドのさいたまがヤマダを振り切りゴール前の総擬古へとクロスを上げた

リ#゜ッ゜リ 「ぐおおお!!」

ミ#,,゚Д゚彡 「くおっ!」

サハラとゴール前で競り合う、総擬古はバランスを崩しながらもボールを頭で合わせた

ミ;,,゚Д゚彡 (来たか!?)ヨロッ

ボールはゴール右隅へと飛んで行く
ビッパーズが同点と誰もが思った、しかし

(ν#・ω・)ν 「入れさせるかァ!」

ほわっちょの左手が間一髪ボールに届き総擬古のシュートを防いだ

ミ;,,゚Д゚彡 「くぅ~……」ギリッ

総擬古は天を仰いだ


897 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:57:59 ID:0X0kSqdE0
後半20分、ビッパーズに再びチャンスが訪れる

( ;`v´)「フサっ!」パスッ

ミ,,゚Д゚彡 (よしきたっ!)ザッ!

(`c_,´; )「シマッタ!」

疲労で集中力が切れてきたロスキーの裏をつき総擬古は前線へと飛び出した

ミ,,゚Д゚彡 「ぬおおおおおお!!!!」
wwww
6;`ェ´) 「まてピャっ!」

チャノが追ってくるがスピードが売りの総擬古に追いつけるハズもない

ミ,,゚Д゚彡 (今度こそっ!)

ペナルティエリアでGKと1対1、総擬古は落ち着いてゴール左隅へとシュートを転がす

(ν#・ω・)ν 「!!」ザッ

しかしまたもやほわっちょに止められてしまう、ほわっちょの伸ばした右足が総擬古のシュートを弾く

ミ;,,゚Д゚彡 「あ~もうっ!」

総擬古は頭を抱える、後半に入ってシュートは増えたが肝心なところでほわっちょが立ちはだかった


898 :移籍志願者:2011/01/31(月) 23:59:24 ID:0X0kSqdE0
試合終盤、シャキン・シベリアはFW二人を下げて守備を固めてきた

<ヽ#`∀´> 「ニダァ!」ガツガツ

ミ#,,゚Д゚彡 「この野郎っ!」ガツガツ

ニダーとマキが守備に奔走するようになりビッパーズは攻めあぐねていた
しかしチャンスは突然訪れるモノ、後半39分に今日最大のチャンスが訪れる

( ;゚∀゚ ) 「ハァハァ!」

ヤマダとサハラを振り切ったさいたまはペナルティエリアへと侵入した

(ν#・ω・)ν 「!!!」

この試合神がかり的なセーブを連発しているほわっちょが立ちはだかる
しかしさいたまはシュートではなくゴール前へパスを出した

(ν;・ω・)ν 「うわっ!」

ほわっちょはそのパスに反応出来なかった

(`c_,´; )「ハァハァ……」

疲労で動きが鈍くなっていたロスキーを振り切り総擬古はゴール前で完全にフリーになっていた

ミ#,,゚Д゚彡 (決まった!!)

総擬古が足を出す、もうボールを押し込むだけだった
しかしボールはゴールへと行かず、ビッパーズサポーターが居るスタンドへと飛んで行った


899 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:00:26 ID:sVzXHt1w0
ミ#,,`Д´彡 「うわああ!!くそおっ!!!」

何の変哲のないパスを総擬古は大きく浮かしてしまった、まさかのミスキックである
すかさずスタンドから総擬古を罵るヤジが飛ぶ

ミ#,,゚Д゚彡 (くそお!くそお!)バンッバンッ

総擬古は膝をつきピッチを何度も殴りつける、腹の虫が収まらなかった

( #´ 3`;)「なにやってんだよもう!」バンッ

ベンチのほうでは柳沢がベンチの背もたれを蹴っ飛ばしていた
誰もが落胆の表情を浮かべていた

ミ#,,゚Д゚彡 「くううう…!」ギリギリ

数々の好機をモノにできずフラストレーションが溜まる一方だった
そんな総擬古に元同僚の沖田が話しかける

(・ ∀ ・)「修人くん今日全然ダメっすね~」

ミ#,,゚Д゚彡 「なんだとコラ」


900 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:00:50 ID:sVzXHt1w0
(・ ∀ ・)「だって打てど打てど入らないじゃないですか~、完全にダメな時の修人くんっすね」

ミ#,,゚Д゚彡 「……うるせェな、黙れよ」イライラ

(・ ∀ ・)「ま、こっちはそれで助かってるんですけどね、せいぜい僕たちの勝利に貢献してくださいね」タタタッ

そう言うと沖田は自分の守備位置へと戻って行った

ミ#,,゚Д゚彡 (あのヤロウ…)

(ν・ω・)ν パンッ

ほわっちょがボールを蹴り試合が再開する、もうすでに後半40分を過ぎていた

(`∀´;)「よし!」パシ

そのボールをサトウ・ユウトが拾い急いで前線へとパスを出す、そのパスを総擬古が受けた

( ;゚∀゚ ) 「ヘイヘーイ!」

ミ,,゚Д゚彡 チラッ

総擬古がさいたまにパスを出そうとしたその一瞬、ベンチの様子が目に入った

( ・∈・ ) カチカチカチ

そこではロッキーが出場の準備をしていた


901 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:01:25 ID:sVzXHt1w0
ミ#,,゚Д゚彡 「くそお!」スタタタッ

( ;゚∀゚ ) 「ちょっ!」

ミ#,,゚Д゚彡 (監督のやろう、このオレが信用できないのか!オレなんかロッキーを使おうてか、ふざけんな!)

自分が交代させられると思いカッとなった総擬古はさいたまへのパスはやめ、強引に前へとドリブルしていく

(`c_,´; )「ヨシナサイコラ!」

ミ#,,゚Д゚彡 「どけ木偶の坊!」スタタタタッ!

疲れ切ったロスキーをドリブルでかわす
wwww
6;`ェ´) 「ピャア!!」ズサササ

チャノがスライディングで止めようとするが総擬古はフェイントでチャノをかわす


902 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:01:54 ID:sVzXHt1w0
ミ#,,゚Д゚彡 「ぬおおおお!!」

(ν;・ω・)ν 「くっ…!」

今日幾度もあったほわっちょとの1対1、今回こそは決めようと総擬古は意気込む

ミ#,,゚Д゚彡 (今度こそっ!)

シュートを打つ体勢に入ったとき、何かが肩にぶつかり体がよろけた

ミ#,,゚Д゚彡 「うっ!」

[ ´-`]

マキだった、マキが激しく体を寄せてくる

ミ#,,゚Д゚彡 「この野郎っ!!」

この瞬間、総擬古は頭に血が上り我を忘れてしまった
振り返った総擬古はマキの顔に肘鉄を食らわせた―――


903 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:02:26 ID:sVzXHt1w0
[; д ] 「ぐわあああ!!!!!!」

鼻を両手押さえてマキが倒れた、おびただしい鼻血が指の間から漏れ出ている

(#φq゚)ピィーッ!!

審判が慌ててプレイを止め倒れているマキへと急いで近づく

[; д ] 「ああああ……」ジタバタ

激しい痛みでマキはその場で悶え苦しむ、鼻骨が折れてるのかもしれない

(ν#・ω・)ν 「テメェなにしやがってんだコラァ!」

ミ#,,゚Д゚彡 「しらねェよこいつが勝手に倒れたんだろっ!」

(ν#・ω・)ν 「ふざけんなよお前っ!」

<ヽ;`∀´> 「ケンカはやめろニダ!」

ニダーが小競り合いを止めに入る、しかしほわっちょは収まらない


904 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:03:09 ID:sVzXHt1w0
(ν#・ω・)ν 「オレは見たぞ!こいつがわざとマキさんに肘討ちしたトコ!」

ijd ´A`) (д゚ )

審判は見えていなかったらしく他の審判に確認しに行っていた

(φд゚)スタタタッ

そして確認が終わると総擬古の前へと駆けよると

(φд゚)つ■ バッ

高らかとレッドカードを掲げたのだった

ミ#,,゚Д゚彡 「なんでだよっ!絶対やってないからオレ!」

判定を納得出来ない総擬古は審判に掴みかかろうとするが味方に制止される

(; ̄ー ̄) 「暴力だけダメだっ!落ち着け!落ち着くんだ!」

ミ#,,゚Д゚彡 「うるせぇ離せゴルァ!!」ブンッ

止めに入った味方を振り払おうとする

(; ̄ー ̄) 「わかったから早く出ろ」

ミ#,,゚Д゚彡 「絶対やってない!絶対わざとやってないから!」

ニヤリはスタッフに総擬古を渡す、総擬古はなおも腹立ちがおさまらない


905 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/02/01(火) 00:03:26 ID:j7K.DnoA0
あーあ


906 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:03:31 ID:sVzXHt1w0
|;@Θ@)「総擬古さん早く行きましょう」

ミ#,,`Д´彡 「ふざけんな離せっ!オレに触れるな!」ブンブンッ

/;・∀・ヽ 「取りあえず落ち着きましょう!サポーターもみんな見てますよ!」

ミ#,,゚Д゚彡 「うるせェっ!!」ガンッ

総擬古は近くにあった給水ボトルを思いっきり蹴っ飛ばす

/;・∀・ヽ 「ひぃっ!」

|;@Θ@)「取りあえずロッカーまで連れていきましょう…」

スタッフが二人がかりで通路入口まで総擬古を連れて行く

|;@Θ@)(なんとかここまで来れた…もうすぐロッカーだ…)

スタッフが安心しかけたその時、スタンドからヤジが飛んだ

(   ^^)「お~い総擬古、ガキみたいにギャーギャー言ってんじゃねェよバーカ」


907 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:05:26 ID:sVzXHt1w0
その言葉が再び総擬古に火をつける

ミ#,,゚Д゚彡 「なんだとゴルァ!」

|;@Θ@)「暴れないくださいよ!」

二人がかりで抑えようとするが総擬古の力は強くスタッフを振り払う
その拍子にユニフォームがズタズタに破れてしまうほどの荒れっぷりだった

ミ#,,゚Д゚彡 「こらかかって来いよコラ、今相手してやるからよ」

(   ^^)「ぷぷぷ、なに観客相手に熱くなってるの?ホント馬鹿だな」

ミ#,,゚Д゚彡 「っのヤロウ!!」

総擬古は近くにあった給水ボトルを投げつけようとするがスタッフがそれを必死に止める

/;・∀・ヽ 「それだけはダメです総擬古さん!そんなことしたら大問題になりますっ!」


908 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:07:51 ID:sVzXHt1w0
ミ#,,゚Д゚彡 「離せコラ!」

総擬古はスタッフを振り払う、そのはずみで給水ボトルの蓋が取れてスタッフに中身がかかる

|;@Θ@)「うわぁっ!」

ミ#,,゚Д゚彡 「オレに触れるな!ひとり歩けるよクズどもがっ!」

そう言うと総擬古は肩をいからせながらロッカーへと足早に向かった

ミ#,,゚Д゚彡 「くそお!」バンッ

通路に入っても怒りは収まらない、近くにあったゴミ箱を蹴っ飛ばす
とにかく今なにか当たりたくてしょうがなかった

と、ゴミ箱が転がって行く先に見覚えのある男がいた

('A`) 「オーホッホッホ、荒れてますねぇ総擬古さん」

そこに居たのは喪鬱毒造だった


909 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:09:16 ID:sVzXHt1w0
ミ#,,゚Д゚彡 「喪鬱さんじゃないですか!」

('A`) 「ずーっと見てましたよあなたのプレイ」

ミ,,゚Д゚彡 「すいません、今日は活躍することができませんでした…」

('A`) 「そんなことは別にいいです、たかだか1試合ダメだったぐらいであなたの評価は覆りません」

ミ,,゚Д゚彡 「ホッ、良かった…」

('A`) 「しかし、あの肘討ちはいただけませんなぁ、ラフプレイは控えなさいと忠告したハズですよぉ」

ミ,,゚Д゚彡 「あれですか…あれはプレイの流れの中でたまたま肘が顔に入っただけです、サッカーじゃよくあることです」

('A`) 「ホントにそうですかぁ?ワタシには故意にあなたが肘を入れたようにしか見えませんでしたよ」

ミ,,゚Д゚彡 「喪鬱さんひとついいですか?」

('A`) 「はいなんでしょう?」

ミ,,゚Д゚彡 「あなた知らないでしょうけどサッカーというのは戦争なんですよ、負けは死ぬことと同じなんです
       だからみんな生きることに必死なんですよ、必死だからこそ気を抜いた奴は大けがするんです」

('A`) 「ほう」


910 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:10:17 ID:sVzXHt1w0
ミ,,゚Д゚彡 「それで喪鬱さん、例のオファーの件なんですが…」

さすがにたくさん来てるだろうと総擬古は喪鬱の言葉に期待していた
しかし喪鬱の言葉は総擬古の期待を裏切るモノだった

('A`) 「それがですね、一件もオファーは来てないのですよ」

ミ#,,゚Д゚彡 「なんだとっ!」

さきほどの怒りが再び腹の底から沸いてきた、総擬古は喪鬱にどなり声を上げた

ミ#,,゚Д゚彡 「ふざけんなよなんでオファー来てねェんだよ!おかしいだろこんな活躍したのに!」

('A`) 「おやおや、また熱くなってきましたね」

ミ#,,゚Д゚彡 「俺はあんたの言うことを信じてこんなに頑張ったんだぞっ!この野郎騙しやがったな!」

('A`) 「騙したつもりはこれっぽちもありませんけどねぇ
    総擬古さん、何故我が国の選手が最近欧州で人気かご存じですか?」


911 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:12:08 ID:sVzXHt1w0
ミ;,,゚Д゚彡 「人気の理由?そりゃテクニックやそういうのじゃないんですか?」

('A`) 「たしかにそれもありますが一番の理由は我が国民の真面目さです」

ミ;,,゚Д゚彡 「真面目さ?」

('A`) 「ええ、我が国民の誠実さ、規律を重んじるところに欧州のスカウトたちは魅力を感じてるのです
    欧州や南米の選手は技術はあれど自己主張が強すぎるのです、そのためワタシたちが重宝されるのですよ」

ミ;,,゚Д゚彡 「それとこれとどういう関係が…」

('A`) 「オッホッホ、考えてみてください、あんな汚いプレイをするあなたから誠実さが感じられますか?」

ミ;,,゚Д゚彡 「う!それは…」

('A`) 「スタッフに乱暴にするあなたに他人を思いやる気持ちが感じられますか?」

ミ;,,゚Д゚彡 「だ、黙れ…」

('A`) 「観客のヤジに激昂するあなたから実直さが感じられますか?」

ミ#,,゚Д゚彡 「黙れって言ってるんだよ!ぶっ飛ばすぞゴルァ!」

('A`) 「つまりあなたみたいな粗暴なチンピラはどこも欲しがらないということですよ」

ミ#,,゚Д゚彡 「テメェ…」

('A`) 「でもまぁ、そんな選手を欲しがるモノ好きなクラブもあるのですよ」


912 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:14:46 ID:sVzXHt1w0
そう言うと喪鬱は一枚の紙を出した

ミ;,,゚Д゚彡 「え?オファーあったんですか!」

('A`) 「ええ、チャンピオンズリーグにも参加してるとある国のクラブです」サッ

喪鬱が契約書を総擬古に渡す

ミ;,,゚Д゚彡 「マッコピ・バイフォFC?聞いた事無いチームだな…」

('A`) 「とある国で一番の名門なのです、そのチームと5年の契約を結んできましたよ」

ミ#,,゚Д゚彡 「ふざけんなっ!俺が行きたいのはこんな無名のクラブじゃなくて
       ACミランとかユベントスみたいなビッグクラブに行きたいんだ!」

m9('A`) 「いいえダメです、あなたはマッコピ・バイフォFCに行かなければいけないのです」

ミ;,,゚Д゚彡 「な、なんだよ!」

喪鬱が総擬古のほうへジリジリと近づいてくる

m9('A`) 「行くのです、あなたはそのクラブ行くのです」

ミ;,,゚Д゚彡 「う……」

m9('A`)

ド―――m9('∀`)―――ン!!

ミ;,, Д 彡 「がああああああああ!!!!!」


913 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:26:38 ID:sVzXHt1w0
ミ;,,゚Д゚彡 「はっ!どこだここは!?」

総擬古が目を覚ますとそこは知らない部屋の中だった

(-◎3◎)「やっと目を覚ましましたネ、ミスター総擬古」

隣の椅子に座っている男が話しかけてきた

ミ;,,゚Д゚彡 「ううう…あんた誰?」

(-◎3◎)「おう申し遅れまシタ、ミーは通訳兼コーディネーターのジョニー・バシタカと言いマス」

ミ;,,゚Д゚彡 「通訳?……は!?そうだ!」

総擬古は喪鬱とのやりとりを思い出した

ミ#,,゚Д゚彡 「(あの男、本気でオレを……!)ふざけんな!オレは帰るぞ!」

(-◎3◎)「ミスター総擬古、それは無理デス、もう現地の空港に着いていマスから」

総擬古が今居るのはチャーター機の中だったのだ

ミ;,,゚Д゚彡 「そ、そんな…こ、ここはどこなんだ!なんという国なんだ!」

(-◎3◎)「ミスター総擬古、急ぎましょう、チームのみんなも待ってマス」

ジョニー・バシタカは総擬古の問いには答えず、外に出るように促した


914 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:37:59 ID:sVzXHt1w0
ミ,,゚Д゚彡 「ハァ…」

空港で色々な手続きを済ませる、このあとどうなるのかわからないので総擬古は不安だった

(-◎3◎)「ミスター総擬古、手続きは済ませマシタカ?」

ミ,,゚Д゚彡 「ええ済ましましたけど…」

(-◎3◎)「では行きましょう、早くしてくだサイ」

そう言うとミスター・バシタカが足早に空港の出口へと向かう

ミ,,゚Д゚彡 「あのバシタカさん、ここはいったいどこなんですか?教えてくださいよ」

(-◎3◎)「ミスター総擬古、我が国の空港はどうデスか?なかなか綺麗でショ?」

ミ;,,゚Д゚彡 「(なんで無視するんだよ……)そうですね…」

そうこうしてるうちに出口のゲートにたどり着いた、そのゲートをくぐる

ミ;,,゚Д゚彡 「は!?な、なんだこれは!」

外を景色を見て総擬古は目を見開いた


915 :移籍志願者:2011/02/01(火) 00:51:15 ID:sVzXHt1w0
総擬古が見た景色は想像してるモノとまったく違っていた

ミ;,,゚Д゚彡 「おいおいなんだよこれ……!」

なんとなく総擬古はここを高層ビル等が立ち並ぶ都会だと思っていた
しかし総擬古が見たのは高層ビルなどではなく瓦礫の山だった

ミ;,,゚Д゚彡 「あ、あ、あ……」

かつてはビルだったであろう瓦礫からところどころ煙があがっている
焦げ臭いにおいが総擬古の鼻をついた

ミ;,,゚Д゚彡 「どういうことですかこれっ!聞いてないっすよ!」

(-◎3◎)「実は我が国は今、近隣諸国との戦争の真っ最中なのデスよ」

ミ;,,゚Д゚彡 「せ、戦争中!?そんな……」

(-◎3◎)「空港の外に車を用意していますので急いでくだサイ」

ミ;,,`Д´彡 「いやだ!こんなトコ居たくない!帰らせてくれ!」

(-◎3◎)「ミスター・総擬古、空港の周りを見てくだサイ」

ミ;,,゚Д゚彡 「建物の残骸ばっかりですけど……」

(-◎3◎)「つまり今もっとも爆撃の標的としてふさわしいのはこの空港デスよ」ザッ!

そう言うとジョニー・バシタカは急に走って空港から離れた


916 :移籍志願者:2011/02/01(火) 01:02:51 ID:sVzXHt1w0
ミ;,,`Д´彡 「ちょっ!ま、待ってくれっ!」

総擬古もすかさず空港から離れる、こんな時に自分の快足が役に立つなんて思いもしなかった

(-◎3◎)「さすがデスね!噂通りの脚力の持ち主ダ!」

ミ;,,`Д´彡 「ハァハァ!ふざけんなよぉ……」

いつ爆弾が落ちてくるかもしれない恐怖で総擬古のココロは張り裂けそうだった

(-◎3◎)「!!ミスター総擬古!伏せてくだサイ!」バッ

ミ;,,゚Д゚彡 「えええ?え?」バッ!

ジョニー・バシタカに言われ体を地面に伏せたその瞬間、爆音とともに衝撃が総擬古の体に押し寄せた

ミ;,,`Д´彡 「うわああああああああ!!!!痛い痛い!!」

爆風で飛んでくる色んなモノが体にぶつかってくる

ミ;,,゚Д゚彡 「はあああ……」チラリ

総擬古が振り返るとさっきまで綺麗だった空港が無残にも崩壊していた

(-◎3◎)「大丈夫デスかミスター・総擬古?」

ミ;,,゚Д゚彡 「は、は、はひ……」

総擬古は恐怖で上手く立つことが出来ない、股間が生温かかった


917 :移籍志願者:2011/02/01(火) 01:21:20 ID:sVzXHt1w0
(-◎3◎)「やっと車にたどり着きましたネ」

ミ;,,゚Д゚彡 「はい……」

やっとのことで車にたどり着いたが生きた心地がまったくしない、膝の震えが止まらなかった

(-◎3◎)「頑張ってくだサイねミスター・総擬古、ミーたちマッコピ・バイフォFCはユーに期待してマスから!」

ミ;,,゚Д゚彡 「そうっすか……」

(-◎3◎)「これから最高の5年間を過ごしましょうネ!」

ミ;,,゚Д゚彡 「5年間……」

これから5年間この国で過ごすと思うと総擬古はなにもかもが嫌になった

ミ,,;Д;彡 「ああ…帰りてェよぉ……」





('A`) 「往年の名選手でこういう発言を残した方が居ました
    『サッカーは戦争だなどというヤツは、本当の戦争を知らないんだ』という言葉です
    総擬古さんは本当の戦争を知ってどういう思いを抱くでしょうか?
    きっともう二度とサッカーは戦争などとは言わなくなるでしょうねぇ」

('∀`) 「5年間戦場で頑張ってくださいね総擬古さん、オーホッホッホ・・・・・・」  【移籍志願者】 完






918 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2011/02/01(火) 01:24:59 ID:sVzXHt1w0
以上です、今日は長かった…まさかこんな長くなるとは思わなかった…

質問、指摘、日本語がおかしい等があればお願いしますお


919 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2011/02/01(火) 01:26:19 ID:sVzXHt1w0
ちなみに>>839はB´zの歌の歌詞ね
怒ってるわけじゃないYO!


920 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/02/01(火) 01:35:47 ID:WtQy2UgA0
でも5年間マッコピ・バイフォFCで揉まれた総擬古の後日談も見たかったり



921 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/02/01(火) 02:24:39 ID:eEPKl9nsO
乙~コミカルな落ちで良かった
(ヽ´ん`)敵チームの名前見てけんもう君出るかと思ったw







 ←前半へ

 
 ↑鬱ナせぇるすまん インデックスページへ

 
 
総合短編(シリアス・鬱・ホラー) | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。