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882 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:51:43 発信元:210.136.161.66


ふわり降る降る雪が降る


降る降る雪は積もりに積もる


雪は隠すよ全てのものを


雪は隠すよ悲しいことを


雪は作るよ楽しいことを


雪は描くよ泡沫の夢


今年も来た来たクリスマス


あなたは誰と過ごしましょうか


883 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:53:04 発信元:210.136.161.66
※     ※     ※     ※     ※     ※     ※





(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです





※     ※     ※     ※     ※     ※     ※


884 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:54:19 発信元:210.136.161.66
そこにいたのは1人の少女
赤い手編みのマフラーと
赤い手編みの手袋つけて

ころころ転がす雪の球
ごろごろ転がる雪の球


(゚、゚*トソン「次は頭を作りましょう」


少女は転がす雪の球
ほっぺをほんのり朱に染めて


少女の周りは何もない
あるのは冷たい白い雪
空に浮かんだ星と月
そして大きな雪の球


少女は転がす雪の球
1人ぼっちでころころと



885 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:55:49 発信元:210.136.161.65
世間は楽しいクリスマス
少女は寂しいクリスマス

少女は寂しさごまかして
ころころ転がす雪の球


(゚、゚*トソン「やっと頭ができました」


雪玉ふたつくっつけて
完成したのは雪だるま
だけど少女は困り顔

少女が作った雪だるま
大きな大きな雪だるま
ちょっと大きくなりすぎて
寝たきり起きない雪だるま

小さな少女の力では
起こすことなどできやしない
ごろんと寝たまま雪だるま
寝ぼすけ起きない雪だるま


886 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:57:14 発信元:210.136.161.65
小さな少女は閃いた
せっせと雪をかき集め
頭につけるは三角お耳

まん丸おめめにおひげもつけて
完成したのは猫だるま

少女はにっこり微笑んで
大きな猫に名前をつけた


(゚ー゚*トソン「私が作った猫だるま。ロマネスクと名付けましょう」


1人ぼっちのクリスマス
今は2人のクリスマス

少女は猫に身を寄せて
口ずさむのはジングルベル
猫の体は冷たいけれど
少女の心はぽっかぽか
 
 
887 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:59:01 発信元:210.136.161.65
雪が降る降るクリスマス
少女は歌うジングルベル

それを聞くのは雪だるま
少女が作った猫だるま

少女は眠くてあくびを一つ
ピクッと震えた猫だるま

少女がきょとんとしていると
大口開けた猫だるま

少女のあくびがうつったか
大きなあくびの猫だるま


(゚、゚;トソン「一体全体何事ですか」


身体をプルプル猫だるま
せっかく作った雪だるま
少女が作った猫だるま

ボロボロ崩れる雪の球
中から出てきた白い猫
大きな大きな白い猫



888 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 04:00:32 発信元:210.136.161.66
( ФωФ)「続きはどうした娘っ子」


尻尾をぱたぱた白い猫
続きが聞きたいジングルベル

少女はぽかんと口を開け
ただただ見上げる白い猫


( ФωФ)「歌ってくれぬかジングルベル」


のそりと座る白い猫
大きな大きな白い猫

少女を見つめる真っ赤な瞳
ルビーのように澄んでいた

少女は一度咳払い
恥ずかしそうに頬を染め
歌い始めたジングルベル


889 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 04:01:57 発信元:210.136.161.65
静かに響くジングルベル
それを聞くのは白い猫
少女が作った白い猫

気持ちよさげに目を細め
歌を聞いてる白い猫

少女の声は澄んでいて
心の奥へと響いてく

だけど聞くのは猫一人
少女が作った猫一人


少女の歌が終わったら
猫は少女に向かい合う
少女の背丈の二倍ほど
大きな大きな白い猫


(゚、゚トソン「あなたは一体何者ですか?」


少女はおずおずそう聞いた
猫は笑ってこう言った


( ФωФ)「俺の名前はロマネスク。さっきあんたがくれた名だ」


890 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 04:03:19 発信元:210.136.161.66
( ФωФ)「いい歌だったぞ娘っ子」


(゚、゚*トソン「気に召したのなら何よりです」


( ФωФ)「そんな良い歌歌うのに、なぜ一人なのだ娘っ子」


(゚、゚トソン「それは友達がいないから」


( ФωФ)「家族はどうした娘っ子」


(゚、゚トソン「小さい頃に亡くなりました」


( ФωФ)「なんと不憫な子だろうか」


(゚ー゚トソン「それでも私は幸せです」


少女は笑ってそういった
猫は呆気にとられてる

家族も友達もいないのに
少女は何が幸せなのか


891 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 04:04:24 発信元:210.136.161.65
猫は少女に1つ聞く
一体何が幸せか


(゚ー゚トソン「だってあなたに会えたから」


少女は笑ってそういった
猫は驚き固まった

大きな大きな白い猫
不思議な不思議な白い猫
そんな猫に出会ったことが
少女にとっては幸せだった


( ФωФ)「かわいそうな娘っ子。おいしいものを食わせてやろう」


猫が指をパチンと鳴らす
するとでてきた七面鳥
クリスマスケーキにシャンパンも

少女はおめめを丸くして
今まで食べたことのない
ごちそう達を見つめてる


892 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 04:05:54 発信元:210.136.161.65
おいしそうな料理達
猫はニコニコ笑ってる

だけど少女は暗い顔
首をプルプルと横に振り
食べられないと猫に言う


( ФωФ)「どうして食べない娘っ子。腹の調子が悪いのか?」


心配そうに猫が聞く
少女はも一度首を振る


(゚、゚トソン「どんなにおいしい料理でも、家族がいなきゃ美味しくない」


少女は俯きそう言った
猫も悲しい顔になる


( ФωФ)「それなら暖炉を出してやろう。冷えた心を暖めよう」


893 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 04:07:32 発信元:210.136.161.66
も一度猫が指を鳴らす
おいしそうな料理が消えて
大きな暖炉が現れた

パチパチ燃える赤い火は
少女の体を暖める

だけど少女はこういった


(゚、゚トソン「全然暖かくありません。体は暖まっていても、心は寒いまんまです」


少女は猫の傍により
白いからだに身を寄せた


( ФωФ)「なにをやってる娘っ子。俺の体は冷たいぞ。
猫の姿をしていても、俺の体は雪の球。
お前が作った雪だるま。暖かいわけがないだろう」


少女は首を横に振る
猫の体に身を寄せて
気持ちよさげに目を閉じて


894 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 04:08:51 発信元:210.136.161.65
(-、-*トソン「私が作ったロマネスク。あなたは私の家族です。
あなたと体を寄せてれば、心がポカポカしてきます」


冷たい冷たい白い猫
雪で創られたロマネスク
少女が作った猫だるま

白い冷たい体には
少女の心が宿ってる

少女の家族も同然の
雪から生まれた猫だるま


猫は少女に身を寄せて
その耳元で呟いた


( ФωФ)「かわいいかわいい娘っ子。私を家族にしてくれた。
愛しい愛しい娘っ子。お前の願いを言うがいい。俺が叶えてあげるから」


895 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 04:10:21 発信元:210.136.161.65
(゚、゚トソン「私の願いは叶わない。叶えることなどできません」


空を見上げて少女が言った

キラキラ輝く星達が
空から2人を見下ろして
こっちへおいでと誘ってる


(゚、゚トソン「私は家族に会いたいです。パパやママに会いたいです。
ですけどそれは叶いません。2人は死んでいますから」


少女の視線は夜空を向いて
その目は何かを探してる

億千万の星達の
どれが母だか父なのか
そんなことなどわからない


猫はその場に伏せをして
少女の背中に声かける



896 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 04:11:36 発信元:210.136.161.65
( ФωФ)「乗りなかわいい娘っ子。俺が空まで運んでやろう。
億千万の星達の、中から家族を探し出そう」


少女は頷き猫の背へ
白いフワフワの毛の上に
少女は跨り空を見る

星になった父と母
どこにいるのか父と母


猫の体が宙に舞う
町の灯りが小さく見える


今日は楽しいクリスマス
ジングルベルが町から響く

曲に合わせて少女も歌う
猫の背の上少女が歌う
星の夜空で少女が歌う


897 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 04:13:11 発信元:210.136.161.66
みんなが歌うジングルベル
町から空からジングルベル
少女も猫もみんなが歌う

今日は楽しいクリスマス


サンタクロースを追い越して
猫はぐんぐん天へと登る

星達も歌うジングルベル
猫はどんどん天へと登る


少女が聞いたジングルベル
懐かしい声のジングルベル

おおぐま座の右足の
先から聞こえたジングルベル


(゚、゚*トソン「私はこの声知っています」


少女は笑って手を伸ばす
2つの星に手を伸ばす

優しく暖かい母の手と
強くて大きい父の手へ


905 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 05:02:32 発信元:210.136.161.66
家族と歌うジングルベル
今日は楽しいクリスマス

家族みんなとクリスマス
楽しい楽しいクリスマス

猫は少女の手を取って
クルリ踊るよジングルベル

おいしそうな料理達
みんなで食べると格別だ

歌に踊りに疲れたら
暖炉の前で一休み

今日は楽しいクリスマス
外では雪が舞っている


( ФωФ)「今幸せか?娘っ子」


(゚ー゚*トソン「これ以上ないほど幸せです」


906 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 05:03:57 発信元:210.136.161.65
少女は猫に身を寄せる
雪で作った猫だるま
白いからだのロマネスク

奇跡を呼んだ猫だるま
少女もしばし夢心地―――――











夜が明ける


907 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 05:05:18 発信元:210.136.161.66
ふわり降る降る雪が降る


降る降る雪は積もりに積もる


雪は隠すよ全てのものを


雪は隠すよ悲しいことを


雪が隠した少女の体


名前も知らない少女の体


雪で作った猫だるま


少女はそれに身を寄せて


いつの間にかに冷たくなった


boonpic2_423.jpg

(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです おわり





908 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/12/25(土) 05:09:07 発信元:210.136.161.65
以上です
安価は
>>882->>897>>905->>907

途中さるさんに50分近く捕まってしまい、申し訳ありませんでした
何か疑問点などあればお願いします


909 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/12/25(土) 05:15:45 発信元:124.146.175.199
安価ミスった
>>882-897>>905-907です

疲れてんのかな


910 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/12/25(土) 05:19:07 発信元:114.150.25.214
乙です
言葉選び、難しかったんじゃないかなぁ…
ほのぼの…ですかね 旅立ったけど
こういうのは好きだ


911 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/12/25(土) 07:01:36 発信元:219.125.145.87
乙です


 
総合短編(ハートフル・感動) | コメント(1) | トラックバック(0)
コメント
No title
「夜が明ける」だけそれまでのリズムと違って、夢から現実に戻された感がある
おもしろかったです

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