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288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 00:00:05.05 ID:qbXEq++QO


(´<_` )は勉強嫌いなようです





291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 00:02:19.91 ID:qbXEq++QO

(´<_` )「あぁ、面倒くさい」

( ´_ゝ`)「ぐだぐだ言ってないでやれよ……」

勉強が好きな奴なんて、めったにいないもんだと思う。
もし勉強が好きで好きでたまらないとか言う奴がいたら、すぐにでも頭開いて脳内を覗き込んでみたいものだ。

すらすらとペンの進む音。
しかし、その音は一人分しか聞こえてこない。

(´<_` )「……本当面倒だよな。勉強とか、アホらしい」

( ´_ゝ`)「いやまぁそうなんだが、仕方ないだろうに」

そんな事を言いつつも音が変化する事はない。
溜め息を吐いて外を見た。




296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 00:31:27.65 ID:qcD1ieeG0

(´<_` )「この世になんでテストとかあるんだろうな」

( ´_ゝ`)「勉強するためなんだろう」

(´<_` )「いらんな」

( ´_ゝ`)「なかったらなかったで問題あるんじゃないか……割り切れ」

(´<_` )「兄者は成績優秀だもんな、俺と違って」

( ´_ゝ`)「お前だって成績いいだろう」

(´<_` )「兄者のが優秀だろ」




297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 00:32:54.58 ID:4ndS9Aro0
兄者が馬鹿じゃない・・・だと!?
 
 
298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 00:36:11.00 ID:qcD1ieeG0
向かい合わせに座る相手の顔を伺うと、いつものように退屈そうな、かったるい表情を浮かべていた。

( ´_ゝ`)「それがどうしたよ、大差はないだろう」

(´<_` )「…まぁ、な」

それきりお互いに黙り、またペンの紙をかく音が響く。一人分だけ。




299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 00:41:48.25 ID:qcD1ieeG0

(´<_` )「なんでなんだ? いつも」

( ´_ゝ`)「急に、何の話だ?」

(´<_` )「いや……なんでもない」

ピタリと音が止んで部屋を静寂が支配した。
手を止めた相手は、俺に視線をしっかり合わせてくる。

( ´_ゝ`)「……だから何だって。言いたい事があるなら言えばいいだろう」

(´<_` )「……兄者」

( ´_ゝ`)「はい」

後方へと視線をやって、一言。

(´<_` )「……つけっぱのパソコンから、変な煙が出てるぞ」

(;´_ゝ`)「うっそーん! ちょま、早く言えよ!!」

(´<_` )「お前のFMVたんが大惨事だ」

(;´_ゝ`)「だから早く言えt(ry

      ああぁああ!!」




300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 00:45:57.87 ID:qcD1ieeG0

止まったペンの音に継いで叫び声が部屋中に響き渡った。
程なくして騒ぎを聞きつけた姉者に制裁をされたのは、省略する。

(;´_ゝ`)「……酷い目にあった……」

(´<_` )「ドンマイ」

(;´_ゝ`)「心が全くこもってない……」

一息つくと、すぐにペンの走る音が聞こえた。
なんでこんなに真面目なんだか。
勉強なんて、くだらないのに。努力なんて、バカバカしいだけなのに。
お前だって本当はそう思っているだろうに。

(´<_` )「なぁ兄者」

( ´_ゝ`)「ん?」

(´<_` )「……手が止まってるぞ」

( ´_ゝ`)「あぁ……考え事、してたから」

(´<_` )「何を?」

( ´_ゝ`)「……パソコン、直す方法」

そう言って、笑った。
うまく隠せたと思ってる。



302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 00:50:51.89 ID:qcD1ieeG0



――だが。


(´<_` )「嘘だろ。双子をそんなんで騙そうと思うな」

( ´_ゝ`)「……」

(´<_` )「嘲笑ってるんだろ、俺の事?」

心臓が、早鐘のように、鳴った。

( ´_ゝ`)「何を……」

(´<_` )「誤魔化すなよ。一緒に勉強しようって言っても、さっきから全然ペン持つ素振りすら見せない。というか今まで兄者がまともに勉強してるの見た事がないし」

弟者は持っていたペンをくるりと回し、俺に向かって突き出した。

(´<_` )「バカだと思ってるんだろ? 勉強してるくせに、してない自分より成績悪いからって笑ってるんだろ」



303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 00:54:40.30 ID:qcD1ieeG0

俺は、答えない。

とっさに、答えられなかった。
その間に弟者はそっと立ち上がり、静かに部屋を出て行った。


( ´_ゝ`)「……まさか、そんな訳ないさ」

独り残された俺は、しばらく時間を費やしてから、そう呟いたのだった。




304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 00:57:57.99 ID:qcD1ieeG0



俺は、落ち着いた弟者が部屋に戻ってきてから開口一番に言う。

( ´_ゝ`)「違う。嘲笑ってなんかなかった」

(´<_` )「また嘘か?」

( ´_ゝ`)「いや、本当だ。俺はずっと…


     ずっと、お前の事、羨ましかった」

ゆっくりと隠していた気持ちを晒していく。
それは不思議に、心の安らぐ一時だった。

( ´_ゝ`)「本気になれるお前が羨ましかったよ。俺は怖かったんだ、頑張るのが。自分の限界を見るのが」

弟者は無言のまま俺を見ている。
軽蔑、されたのかもしれないが仕方がない。



306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 01:01:36.56 ID:qcD1ieeG0

(´<_` )「そうか」

響いた声は平淡で感情を感じさせない声色だった。

( ´_ゝ`)「あぁ……すまなかった、嫌な想いさせて」

俯いてガラにもなく謝ったら、鼻で笑われる。
これは、相当怒ったな――



(´<_` )「そんな事はいい。いいからさっさとペンを持て」

いつも通りの退屈さを滲ませた声色。


え、いつも通り?何も変化なし?

俺はぱっと顔を上げた。

(;´_ゝ`)「は? いや……弟者? 話聞いてた?」

(´<_` )「聞いてた。お前が頭の良いバカなのがわかった」

(;´_ゝ`)「おい……」

(´<_` )「だから勉強しろ。今すぐ。わかったな?」



307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 01:05:37.34 ID:qcD1ieeG0

今までみたいな事は止めて、本気で、頑張ってみろ。
その言葉が伝わってきて、不覚にも目の奥がツンとした。
恥ずかしいので口には出さないが。


( ´_ゝ`)「……えrgやりたい」

(´<_` )「死ね。お前のパソコン直してやらんぞ」

(;´_ゝ`)「えっ……何それツンデレ?


     あ、いやなんでもない。なんでもないから殴らないで弟者さーん!!」

喧騒が収まり、部屋の中ではまた、ペンの進む音がする。


もちろん、二人分だ。


308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 01:09:10.10 ID:qcD1ieeG0


(´<_` )「なぁ、この問題の答え何?」

( ´_ゝ`)「知らん」

即答した俺に弟者は右手を振り上げる。


――ペンを持ったまま。

(;´_ゝ`)「ちょ、ペン持ってる手を上げるんじゃない! それは時には人を殺せる武器だぞ!」

(´<_`#)「お前がやる気ないからだろうが」

(;´_ゝ`)「え、いや適当に言ったんじゃないよ? 本当にそれの答えはわからん」

狼狽えながらもそう言うと、まじまじと眺められ、やがて右手はおろされた。

俺は、自分が素直にわからないと言った事に若干驚いていた。
普段だったらなんだかんだ言い訳して誤魔化すのに。

弟者も弟者で、俺とは違う所に驚いているようだ。
僅かな動揺が、表情から見てとれる。



310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 01:12:07.67 ID:qcD1ieeG0

(´<_` )「……兄者にもわからない問題、あるんだな」

( ´_ゝ`)「お前、俺を天才だと思ってんの? いや実際そうだがそんな俺にもわからない物ぐらいあるの!」

(´<_` )「とりあえずムカついた」

( ´_ゝ`)「すまんかった許して下さい」

軽口を叩き合いながらもペンは止まる事を知らない。
片方がわからない問題は片方が教え、両方がわからない問題は参考書とにらめっこをして。
あっという間に問題は解かれていった。

( ´_ゝ`)「OK、これで全部終わった」

(´<_` )「ふむ。こんなに早く終わるなんて……」

そこで言葉を切った弟者は、俺を見て悪戯っぽく笑った。
あぁ、わかるよ。お前の言いたい事は。
だから俺は、その常套句を口にした。
 


312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 01:13:34.53 ID:qcD1ieeG0




( ´_ゝ`)b「流石だよな俺ら」d(´<_` )




Fin.





314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 01:18:25.28 ID:qcD1ieeG0
以上で終わりです。
最初、弟者視点かと思いきや兄者視点をやってみたかったのですが・・・
一応全て兄者視点になります。

レスで区切って用意してましたら、区切った文章が長かったようで携帯が猿ってしまって・・・
途中からパソコンですorz

手間取ってしまいましたが、支援本当にありがとうございました。


313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 01:16:48.72 ID:hNqsdFQK0



315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 01:21:21.80 ID:4ndS9Aro0



316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/08(月) 01:33:16.97 ID:exbZ70+XO
乙。
面白かったのを前提として書くけど、率直に思ったのは、兄者の頭が良いっていうのを証明できる部分があればよかったと思う。
作者自身は「兄者は頭が良い」って体で書いてるから描写無くてもわかるけど、読み手は文しか読めないからね。


 
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