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89 :(´<_` )夜中明け方ようですよ:2010/10/19(火) 00:42:53.48 ID:niI/sp2nO
(´<_` )「本当に行くのか」

( ´_ゝ`)「嫌なら帰りなよ」

( ´_ゝ`)「おれは、何回も言うけど予定を変えるつもりはない」

(´<_` )「いや、いい、帰らない」

( ´_ゝ`)「好きにしたらいいけど」


気持ちのいいもんじゃないぜ。

暗い静かな夜だから、兄者のやる気のない、小さい声もはっきりと聞こえた。


90 :(´<_` )夜中明け方ようですよ:2010/10/19(火) 00:45:27.43 ID:niI/sp2nO
( ´_ゝ`)「こないなぁ、バスってあんまし時間守ってくんないよね」

体をぐぃっと傾がせて、暗闇を覗きこんだまま呟く兄に、腹立たしさを覚えながらも
「こなければいい」と声に出す事も
家まで引き摺ってでもつれ返す事も
家に電話することも出来ない。

結局、何も行動できないまま、10分ほど遅刻したバスに二人して乗り込んでしまった。

( ^ω^)「発車しますおー」
つるんと丸く、白い運転手とおれたち以外バスに乗っているものはいなかった



91 :(´<_` )夜中明け方ようですよ:2010/10/19(火) 00:49:00.74 ID:niI/sp2nO
( ^ω^)「発車しますおー」

つるんと丸く、白い運転手と、おれたち兄弟以外、バスに乗っているものはいなかった。

(´<_` )「どこで降りるんだ」

( ´_ゝ`)「ひ、み、つ」

ふざけた声だ、よくもまぁ、こんな状況で。

ガラガラのバスで、隣あって座るのは、少し決まりが悪かったが、兄は気にしていないらしく
だらしなく伸びた髪から覗く頭頂の耳も、真っ直ぐに立ったままだった。

( ´_ゝ`)「暗くて景色もへったくれもないな」
(´<_` )「夜だからな」

青い硝子で出来たデフォルメされた兎のヘアゴムをいじくりながら今から起きる出来事に不似合いな事を兄が話す、おれが応える

男が髪を伸ばして、可愛らしいヘアゴムで髪を括ることにおれは最後まで慣れなかった。

( ´_ゝ`)「あげようか」
(´<_` )「いらん」
手渡されたヘアゴムは帰ったら捨てようか、しまおうか。
 
 
93 :(´<_` )夜中明け方ようですよ:2010/10/19(火) 00:54:03.40 ID:niI/sp2nO
おれは心臓がいやに目立った音を立て、手には汗をかいているし
耳も忙しなく動いている。
気分が悪い。
ふざけられる心境じゃない。

( ´_ゝ`)「暗くて景色もへったくれもないな」

(´<_` )「夜だからな」

ぼんやりした兄の声
ぎこちないおれの声

青い硝子で出来たデフォルメされた兎のヘアゴムをいじくりながら、今から起きる出来事に不似合いな事を兄が話す、おれが応える。

男が髪を伸ばして、可愛らしいヘアゴムで髪を括ることにおれは最後まで慣れなかった。

( ´_ゝ`)「あげようか」
(´<_` )「いらん」
手渡されたヘアゴムは帰ったら捨てようか、しまおうか。

 
95 :(´<_` )夜中明け方ようですよ:2010/10/19(火) 00:58:56.59 ID:niI/sp2nO
なんだか寒気がする。

『ちゃんとした』話をしなければいけないはずなのに、舌が渇いて声がでない。
( ´_ゝ`)「そういう時はお茶を飲むんだ」

水筒のプラスチックカップに注がれたお茶を、口に流し込んだ

温かくもつめたくもないし、舌も乾いたままだ。

ずいぶん長い時間、バスに乗っている気がする。

バスの振動で眠くなってきた。

最後なのに、最後の機会なのに。

話をしないと。

( ^ω^)「着きましたお」
( ^ω^)「目的地ですお」

( ´_ゝ`)「ああ、そうか」


97 :(´<_` )夜中明け方ようですよ:2010/10/19(火) 01:00:42.23 ID:niI/sp2nO


( ´_ゝ`)「そんじゃバイバイ」


おい、ちょっと待てよ
おれも行くって言っただろ
体が動かない、瞼が
待てよ、待ってくれおれも
( ^ω^)「出発しますお」

目を開けないと


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 01:01:28.85 ID:i6naIecn0
よめたぜ


99 :(´<_` )夜中明け方ようですよ:2010/10/19(火) 01:04:38.69 ID:niI/sp2nO
目をこじ開けると、見慣れた天井が見えた。

周りを見る、部屋だ、おれの部屋だ。


なんで、いつのまに、そうだ



(´<_` )「兄者!」

荒い息を整えないまま、部屋を出て、兄の部屋の扉を開けた。

雑多に置かれた家具、衣装ケース、埃のにおい。


あれ、おれは物置なんて開けて何をやっているんだ
兄者は?
ところで、兄者って誰だよ。
デジャヴ
昔、見た夢で、冷凍庫いっぱいに詰められたシューアイスの夢をみた。

起きたおれは、いの一番になんの疑いもなく冷凍庫のドアを開けて、製氷受け、アイスノン、ビニール袋に入った豆、安っぽいイラスト付きのゼリー、使いかけの冷凍食品を見てようやく
大好物のシューアイスがないことに純粋にショックを受けながら

(´<_` )「そうだ、夢だった」
なんて考えていた。


101 :(´<_` )夜中明け方ようですよ:2010/10/19(火) 01:07:43.98 ID:niI/sp2nO
ああ、そうだ。
夢だったんだ。

おれには男の兄弟なんていない、人間には猫の耳なんてついてない
夜中にバスはないだろう
そういや、あいつ、なんて名前だっけ、まぁいいや。
髪の短かったころの姉者に似てたな。


嫌な気分だ、寝直そう
まだ時間はある。

ばかな会話も何もかも
ああなんだ、全部夢だったのか。


103 :(´<_` )夜中明け方ようですよ:2010/10/19(火) 01:14:53.70 ID:niI/sp2nO
妙な爽快感と喪失感が残っている。

良かったじゃないか、おれ。
死にたがりの兄は夢だったんだ。

部屋に戻って扉を閉める時
鏡にうつるおれ

おれってこんな顔してたっけ

なんだか、髪の長さがちぐはぐな気がする。
前髪を摘んだ指の
手首にはまった青い硝子のデフォルメされた兎のヘアゴム
(´<_`;)「ははは」

後退る、もつれた足を支えるため机に手をついた


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 01:16:39.35 ID:i6naIecn0
これは…


106 :(´<_` )夜中明け方ようですよ:2010/10/19(火) 01:16:44.64 ID:niI/sp2nO


手に触る紙の感触

視線の先の文字



遺書


なにが、どこまで夢なんだ。







108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 01:18:28.99 ID:niI/sp2nO
終わり。

タイトルの付け方教えてくれ。
マジでわからん。


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 01:22:04.83 ID:i6naIecn0
おつ!
タイトルは話に登場した象徴的なものを、
組み合わせるとそれらしく見えるらしい


110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 01:24:59.51 ID:JsOevBYTO
えっ 終わり?



107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 01:17:17.60 ID:JsOevBYTO
耳はやしたまま髪って想像つかんぞ


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 01:28:05.53 ID:JsOevBYTO

052240.jpg
http://imepita.jp/20101019/052240

こうですか
わかりません


112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 01:29:07.10 ID:gJoGWhDfO
全体的なもやもや感が良いね
乙とGJ


 
総合短編(シリアス・鬱・ホラー) | コメント(0) | トラックバック(0)
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