スポンサーサイト

--/--/-- -- --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
  
142 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 22:42:22 ID:mclgBJRcO
( ゚∀゚)…誰か眉毛を

関連(?)作品http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-652.html?cr=767c1aacf2478d27971d065582176b31



ドタドタドタ
金属製の階段を男が大急ぎで登ります。
半ば押し破るようにドアを開けると、そこはビルの屋上。
コンクリートのタイルは雨風にさらされてざらざらでした。
高い手すりもありません。
この屋上の端に女性が立っていました。
その手には白いケータイがあります。
10分前にメールをしてからそのままです。
lw´‐ _‐ノv「遅いねロマ」

(#ФωФ)「シュー!」


lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ )


143 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 22:46:45 ID:mclgBJRcO
ポイッとシューと呼ばれた女性、素直シュールはケータイを放り投げました。
地上50階から解放されたケータイは重力に従って粉々になりました。
(#ФωФ)「そこから離れるのだ!」

叫ぶ猫目の男は杉浦ロマネスクといいます。
lw´‐ _‐ノv「いいよ、ただし後ろにね」

シュールの右足が虚空に後退りしようとした瞬間
(#ФωФ)「ならん!!」

一際大きくロマネスクは叫びました。
lw´‐ _‐ノv「すごい声だね」

引いた足を戻しシュールは微かに笑います。
(#ФωФ)「シュー!貴様何をやっている!」

lw´‐ _‐ノv「何って、見て分かる分かれ」

(#ФωФ)「無為に死ぬことなど許さん!」


144 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 22:49:25 ID:mclgBJRcO
シュールは頬を吊り上げ珍しく嘲笑いました。
lw´‐ ∀‐ノv「ははははははははははははは!無為?何を言うのさロマ、どうせ」

シュールは右手を真っ直ぐに伸ばして天を指します。
綺麗な流れ星が異常な数を見せていました。
lw´‐ ∀‐ノv「もはや死ぬと言うことは完全に回避不能だ!みんな死ぬ!誰一人生きることはない!」

自嘲気味に嘲笑的に叫び終えたシュールは、憑き物が落ちたように表情を戻しました。
lw´‐ _‐ノv「死人に口なし、死んだらもう終わり」
 
 
145 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 22:51:21 ID:mclgBJRcO
(#ФωФ)「ならば残った時間を潰すこともあるまい!僅か故に貴重なのだ!」

ロマネスクは会話を交えながら少しずつ、シュールに近づいていきます。
lw´‐ _‐ノv「愚かな奴め、お前に私は止められない」

シュールの視界の端で、また誰かが身を投げます。
ビル群はきっと、絶望から逃げるのに丁度いいのでしょう。
( ФωФ)「シュー、まだ時間がある。まだあるのだ」

lw´‐ _‐ノv「くだらない祈りや嘆きに参加しろと?」

( ФωФ)「言わん、我輩もああいうのは嫌いだ」

lw´‐ _‐ノv「なら」

( ФωФ)「ダメである。我輩がダメと言ったらダメである」

風が無い珍しい日でした。

lw´‐ _‐ノv「私の命は私のもの、だから誰かにとられたくない」

だんだんと流れ星は増え空が明るくなっていきます。


146 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 22:55:11 ID:mclgBJRcO
lw´‐ _‐ノv「だからその前に自分でとっちゃうんだ。その方がきれいでしょ。ロマはそう思わない?」

( ФωФ)「思わん」

即答でした。
静かな安らかなシュールの顔とは対照的に、ロマネスクの顔には様々な感情が渦巻いていました。
それが当たりか外れか、シュールは顔にも声にも出しませんでした。
lw´‐ _‐ノv「変わらないなぁロマ。こんな時でも」

クスクスと笑い、細い目でロマネスクを見つめます。
( ФωФ)「皆が諦めても我輩には諦めてはならぬことがある」

lw´‐ _‐ノv「それは、なぁに?」

( ФωФ)「一秒一秒を全力で生きることだ。例え結果が死であっても、長く強く生きるのだ。悲観して死を選ぶことに、なんの生産性も無い!」

lw´‐ _‐ノv「すぐに死んで、壊れちゃうのに?」

( ФωФ)「一体、何が、我輩の愛を壊せるのだ?」

lw´‐ _‐ノv「恋愛は脳の電気信号にすぎない。脳が死んだらおしまい」


147 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 22:58:50 ID:mclgBJRcO
(#ФωФ)「たかだかこの星の半分しか理解していない人類が、生命のなんたるかなどわからん!命は不思議がいっぱいなのだ!」

一層空が明るくなります。
流れ星が空を掠めて、見えなくなるまで美しい光と熱を出しながら消えていきます。
シュールはふっと笑い、明るい夜を見上げました。
lw´‐ _‐ノv「私のことは」

(;ФωФ)「!」

ロマネスクが走り出します。
間に合うように間に合うように。
lw´‐ _‐ノv「私が決める」

ゆっくりと、両手を鳥のように広げて、後ろに一歩。


148 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 23:00:28 ID:mclgBJRcO
(#ФωФ)「うおおおおおおおおおおおおお!!」

ゆっくりゆっくりとシュールは落ちていきます。
しかし
(#ФωФ)「ぬぅぅん!」

ロマネスクの方が速く、世界新記録の速さでシュールの手をつかみました。
(#ФωФ)「例え!世界が滅んでも!」

グイッと引っ張ると、シュールは素直に引っ張られました。
その目は明るい空ではなく、ロマネスクの、その熱い目を見ていました。
さらに引っ張るとシュールは屋上に水揚げされました。
(#ФωФ)「お前!お前だけは離さん!」

lw´;‐ _‐ノv「ちょっ、ロマ、きついきつい」

(#;ω;)「ダメなのである!」


149 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 23:07:11 ID:mclgBJRcO
lw´;‐ _‐ノv「うんわかったごめん!だからちょ苦し」

泣きじゃくるロマネスクが落ち着いて五分。
二人は背中合わせに座りました。
lw´‐ _‐ノv「見えたんだ」

( ФωФ)「ん?」

lw´‐ _‐ノv「見えたんだ…」

そう繰り返すシュールは空を見上げます。

lw´‐ _‐ノv「今日死んでいく、みんなの顔が見えたんだ。そしたら、なんか落ちるのはやだなって、思ったんだ」

( ФωФ)「…」

lw´‐ _‐ノv「私はね、ロマ」

( ФωФ)「む?」


150 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 23:10:38 ID:mclgBJRcO
lw´*‐ _‐ノv「ロマの、そういいところに惹かれたんだよ」

(*ФωФ)「そ、そうであるか」

lw´*‐ _‐ノv「無鉄砲な私を止められるくらいわがままに愛してくれる。まるで米だ」

(´ФωФ)「…米?」

lw´*‐ _‐ノv「今、空を染める星みたいな米」

( ФωФ)「…米…?」

lw´‐ _‐ノv「ロマは私のこと、愛してる?」

( ФωФ)「当然である」

即答でした。
それだけ二人は愛し合っているのです。
lw´‐ _‐ノv「ロマ、左手」

( ФωФ)「?」

ロマネスクが動く前に強引に、シュールの右手が重なります。
お互いの顔は見えなくても。
lw´*‐ _‐ノv


151 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 23:13:05 ID:mclgBJRcO
(*ФωФ)

お互いの顔がどうなのかわかってました。

「両手ではないのか?」
「いいの」
「なぜであるか」
「米が食えん」
「…なるほど」
もう少しで全てが終わります。
それでも構わないのです。
熱と光が二人を消し去るまで、二人は二人だけの時間を、全力で生きたのですから。





153 :lw´‐ _‐ノv知っていてほしいようです(ФωФ ):2010/09/20(月) 23:19:58 ID:mclgBJRcO
以上です
感想等あれば、どうぞ


152 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/09/20(月) 23:17:19 ID:WeEnODQkO
乙、でいいのかな?

やっぱ戦争はイクナイ(・A・)よな
二人のこの先が見たかったぜ


154 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/09/20(月) 23:24:41 ID:CHKeAJUE0


シューの告白可愛い
もう少し改行してくれたら読みやすかったかも


155 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/09/20(月) 23:26:06 ID:mclgBJRcO
>>152 >>154
ありがとうございます


156 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/09/21(火) 00:10:04 ID:lOj26bd.O

こういうの大好き


157 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/09/21(火) 19:47:42 ID:e7BxEOQsO
乙です


158 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/09/21(火) 22:47:24 ID:L4YTNOoY0
乙乙


 
総合短編(恋愛) | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。