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844 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 10:27:32 発信元:111.86.142.23
( ゚∀゚)…誰か眉毛を


投下します



塹壕戦は嫌いだ。
服は汚れるし逃げ場無いし、なにより死んだ味方が側にいる。
敵は命を米粒のように投げ捨て突っ込んでくる。
私はそれを冷静に狙って、引き金を引くだけ。
血しぶきを上げて倒れる敵兵には、一抹の感情も抱いてはいけない。
次の引き金が重くなる。
あーあ、やってられるかよこんなの。
家帰って米を食べたい。
ロマ呼んで狐呼んでリリちゃん呼んで、米食べたいなぁ。
まぁ、みんな死んだけどね。



爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv




845 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 10:30:49 発信元:111.86.142.20
私の任務はこの要塞に留まり、敵を可能な限り食い止めること。
可能な限り、つまり死ぬまでだ。
我らが軍師様の考案で、要塞周囲には塹壕が張り巡らされ敵はなかなか防衛線を突破できないでいる。
ヘリや戦車は要塞が落とし、塹壕に隠れる歩兵が押し寄せる敵兵を撃ち殺す。
ヘリや戦車が使えない塹壕戦は、どうやって勝利する?
簡単簡単、ベリー簡単。
力。
力で押し切ればいい。
敵さんはやっと、その残酷な決断を下したようだ、塹壕だけに。
うまくないとか言うな。
こっちは忙しいんだから。
( ゚∀゚)「虫みたいに涌いてきやがる」



846 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 10:33:40 発信元:111.86.142.17
これは戦友のジョルジュ、さっさと逃げ出せばいいものをここに残った物好きだ。
爪'ー`)「まぁ的だけどね」

これは我らが軍師、フォックス。
軍師という高官がなんで前線、それも全滅確定の戦場に立つかって?
ここで婚約者のリリちゃんが死んだから、だと思う。
しかも自分の立てた作戦で。
だから責任をとるつもりなんだろ、きっと。
私は、私は物好き。
lw´‐ _‐ノv

私は物好きだ。
この要塞には沢山の友人がいる、モララーやクックルやリリちゃんやそこにいるフォックスや…ロマネスクも。


847 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 10:36:51 発信元:111.86.142.21
ロマネスクってのは、友達以上恋人未満の、戦友。
いろんな友人が散った、クックルは自らの命を使ってハインドを落とした。
モララーは突破されかけた塹壕に急行し、そこを独りで守りきって、死んだ。
リリちゃんは爆撃に巻き込まれて、ロマネスクは…わからないや。
そうやって死ぬしかない、ここに残ったただの物好きさ。
AK47という小銃で迫り来る敵兵を撃ち、時間を生み出す。
銃床から肩に走る反動、吐き出された熱い薬莢、鼓膜を震わせる強烈な爆音。
全てが混ざり合って心まで流れる戦の歌。
ドロドロ ドロドロ
きっとその全部が好きだから、かな。
 
 
848 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 10:40:50 発信元:111.86.142.20
この要塞を二時間死守するなんて任務にかこつけて。
lw´*‐ _‐ノv「楽しいな」

( ゚∀゚)「そりゃビョーキだなシュー」

lw´‐ _‐ノv「失礼な、誰がそんなことを言ったんだいジョーンズ君」

(;゚∀゚)「いやテメェだよ、そして俺はジョルジュだよ!」

爪'ー`)「はいはい遊ばない遊ばない」

みんな口を動かし、手を動かし、流れ作業のように淡々と敵を殺す。
一ヶ月前、あたふたしながらやっていたのが嘘みたい。
7.62ミリ弾が体に当たれば強い衝撃で倒れる。
別に殺す必要は無い。
戦えなくするだけでいい。


849 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 10:43:05 発信元:111.86.142.19
五十人単位の中隊が無茶苦茶に撃ちながら突っ込んで来る。
「死んでこい」って言われたんだねボーイ、イッツベリー哀れ。
lw´‐ _‐ノv「左、右」

( ゚∀゚)「応」

爪'ー`)「はいな」

お世辞にもAKは命中率がいいとは言えない。
集弾性もよくない。
でも慣れだよ慣れ。
lw´‐ _‐ノv

まず一発が先頭の胸に当たる。
男は倒れ、後続の邪魔となる。
塹壕のいい所はこっちに弾が当たらないこと、あっちはただの的になること。
二発目、一発目の隣の男に命中。
三発目、四発目も同じ。
フルオートに切り替えた瞬間


850 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 10:47:21 発信元:111.86.142.20
( ゚∀゚)「はっ!」

爪'ー`)「ふっ」

両翼に広がった二人のAKがフルオートで火を吹く。
正確に放たれた銃弾は交差し前列以外の兵をなぎ倒す。
残された正面の敵を私が一掃。
銃とは奇妙な武器だ。
速く強力だが二次元的にしか敵を狙えない。
弓なら曲線を使い、丘の向こうからでも撃てるのに。
銃は狙った正面しか殺せない。
敵が集団なら正面の一人を倒してさらにもう一発が届くまで敵は進む。
塹壕戦は近づかれてはならないのさ。
なるべく迅速に片付けないと。
私たちは扇形に広がり私が正面、ジョルジュが左翼、フォックスが右翼から一斉射撃。
銃弾は交差し立体的に襲いかかる。
一瞬にして
lw´*‐ _‐ノv「ふふっ」

立ち上がる者はいなくなった。
三人で五十人を撃滅、勲章ものだ。
もう何人殺したかわからないや。



851 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 10:50:32 発信元:111.86.142.21
私たちの働きに関係無く、いやそれすらも計算に入れて、この要塞は二時間しかもたない。
だからやっぱりここにいるのは、物好きだからかな。

シャッシャッ

lw´‐ _‐ノv「…」

爪;'ー`)「あちゃー」

嫌な音が聞こえた。
空を切り、急降下する嫌な音。
(;゚∀゚)「しまっ」



853 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 10:54:42 発信元:111.86.142.22
まず一発目が着弾、ジョルジュを塹壕ごと吹き飛ばした。
グッドナイト、メイビー忘れない。
続いて私の少しだけ後ろ、塹壕にいて良かった、私は頭を引っ込めただけだった。
爪'ー`)「さっきのは囮かな、迫撃砲のための」

今まで敵のどんな兵器も私たちが大きな犠牲を払った破壊してきた。
でももう、余力は無く、援護は無く、あの迫撃砲に手を出せない。
詰みだ。
あの迫撃砲は破壊できないし、反撃はできない。
lw´‐ _‐ノv「あーあ、おしまいかなぁ」

たはは、と笑ってしまう。
意志だけではなぁんにもにりゃしない。
爪'ー`)「あー確かにそうなんだけどさ」

lw´‐ _‐ノv「へ?」

フォックスが男に似合わないクスクス笑いをする。
爪'ー`)「もう時間は充分なんだけどさ、足りないんだよね」

死体の山が、だよね。



855 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 10:56:56 発信元:111.86.142.15
この砲弾の雨の中でもフォックスはいつもの鋭さを忘れないみたい。
lw´‐ _‐ノv「…ははっ、そうね」

爪'ー`)「ここは死地さ、煙幕もある。このまま投了なんて」

無様じゃないか


良かったよ、ジョルジュ、モララー、クックル、リリ、ロマ。
私たちはいい友達を持てた。
lw´‐ _‐ノv「私たち二人で死ぬにはちょっと不足」



857 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 11:00:10 発信元:111.86.142.15
爪'ー`)「道連れが欲しいなぁ、なんてね」

私はみんなと死ねる。
敵の第二波が来る。
迫撃砲の加護に支えられながら。
甘いな。
そんなのにビビって逃げ散るとでも?
力一杯、発煙弾を投げる、二個三個。
ジョルジュ、お前の分も投げてやるよ。
煙幕を張ると敵はその煙に向かって発砲する。
だから煙幕を張れば大丈夫と考えてはいけない。
さらに別方向に発煙弾を投げ込む。
まるでそっちが本命と言わんばかりに。
当然火線はそちらに集中する。
いただき。
lw´‐ _‐ノv「かかれ」

塹壕を飛び出し、低姿勢で煙幕の中を走る。
lw´‐ _‐ノv「とう!」

私は突如現れた伏兵として、敵の第二波集団、その先頭にタックルをかました。
lw´#‐ _‐ノv 「だらぁ!!」

煙の中から敵が、それも女が突っ込んでくるとは思わなかっただろう。


859 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/13(月) 11:03:59 発信元:219.111.65.230
熱いぜ……


860 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 11:04:02 発信元:111.86.142.21
奇襲の稼ぐ時間、数秒を利用しAKは横薙ぎに撃つ。
腕に伝わる反動を数えて、残り三発。
爪'ー`)「お邪魔しますよっと」

数秒遅れてフォックスが突入する。
走りながらの乱射は文字通り乱射でほとんど当たらないが、さらに敵の注意を削ぐ。
爪#'ー`)「はっ!」
銃剣付きのAKを目の前の兵に突き刺したフォックスは拳銃を抜き、自己最高記録の早撃ちを見せる。
私も負けてはいられない。
細長い銃剣で喉を掻き切りすぐ隣の男に三発をプレゼント。
さらにAKを投槍にしてゴツい男の腹にプレゼント。
なるべく敵に近づいて戦う。


861 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 11:05:06 発信元:111.86.142.25
そうすれば敵は同士討ちを躊躇い銃がぶれる。
ぶれろぶれろ。
引き抜いたナイフを投げ、結果も見ずに拳銃を向ける。
lw´‐ _‐ノv

あぁあ



862 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/13(月) 11:05:29 発信元:210.136.161.4
dkdk


863 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 11:08:28 発信元:111.86.142.18
(;゚д゚ )

見ちゃった。
怯えて、ただ恐怖から、訓練の賜物を使おうとする兵士の目を。
その、構えられた銃口を。
三点バーストだったのだろう。
軽い音が続けざまにタタタ。
なぜかそれは重なって聞こえた。
お腹かな、なぜかなぜか痛くないけれど、力が入らない。
lw´;‐ _‐ノv「う」

のけぞるように倒れる。
衝撃が後頭部に走るが痛くない。
でも
lw´‐ _‐ノv「ああ」

土埃と硝煙で黄ばんだ空を見ると。
あぁ。
終わるんだなって、わかる。



864 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/13(月) 11:09:48 発信元:210.153.84.101
ミルナ貴様……とは怒れないのが戦争


865 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 11:11:12 発信元:111.86.142.19
なぁフォックス。
隣を見れば奇遇にもフォックスが同じように倒れてる。
爪-ー-)
なんか子供のような、優しい寝顔。
その手には
lw´*‐ _‐ノv「ふふっ」




866 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 11:14:10 発信元:111.86.142.17
黒い手榴弾が、ピンを抜いた状態で…
lw´*‐ _‐ノv「お前は…本当に」

いい友達だよ


867 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/13(月) 11:15:18 発信元:210.153.84.19
自爆すか






868 :爪'ー`)y‐戦の華のようですlw´‐ _‐ノv:2010/09/13(月) 11:18:21 発信元:111.86.142.16
以上です
支援感謝

質問等ありましたらどうぞ




869 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/13(月) 11:21:19 発信元:210.153.84.12
乙んつん


856 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/13(月) 10:58:31 発信元:210.153.84.101
戦争もの書けるのがうらやますぃーぜ
知識が無いからどう書けばいいものやら


870 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/13(月) 11:23:25 発信元:219.111.65.230
乙ー、熱かった
シューの心情が出てて良かったぜ


 
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