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653 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 16:45:03 ID:vifgVuAo0
俺は何を隠そうこの日本が好きだ。
まぁ好きといってもラブではなくライクなんだが。
…だって見てみろよ。
世間は不況だの何だのってギャーギャー言ってるのに
しっかりこの日本だけは毎年変わらず季節に合わせてしっかり表情を変えるし
俺の鼻の穴からは相変わらず鮮血が噴出してやがる。なぁいてえよ、ものすごくいてぇ。

(>'ф`)>「助けてェェェェェ!!痛いですゥゥゥゥ!!めがっさ痛いですゥゥゥゥ!!」

川 ゚ -゚)「ギャーギャー喚くな。お前は最終コーナーで加速するF-1カーか。」

('ф`)「いや、意味わかんないんだけど。
   それよりさ、早く抜いてくんねーかなこの訳のわかんない機械。
   何?これ。最初黄色だったけど俺の血でもはや茶色に点滅してるよ?大丈夫なの?これ。ねぇ。」

川 ゚ -゚)つ ф スポッ「うーん…。やっぱり使い方はこうじゃないみたいだな…」

目の前の女、クーは、かなり手荒に鼻の穴の1.5倍の直径はあるであろう相撲の行司が持つような形をした
訳のわからんヘンチクリンな機械を俺とバイバイさせた。

('A`)「…イテテテテテ。何しやがんだよこの野郎…。」

川 ゚ -゚)「いや。この機械の使い方を知りたいと言ったのはお前だぞ?」

こいつは反省のはの字も感じさせない返事をする。殴っていい?この子、殴っていい?
俺は自分の鼻から未だ流れ続ける液体を止めるため、上を向きながら返事をする。


654 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 16:46:50 ID:vifgVuAo0
('A`)「どこの世界に使い方を確かめる第一歩で機械を鼻に突っ込む馬鹿がいんだよ…。
   お前みたいなやつが一番最初にコオロギとかを見て食欲を沸かせたんだろうな。貴重だよお前。」

川 ゚ -゚)「何を言うか。さすがにコオロギは食わんぞ。」

('A`)「いやそこじゃなくって…。」

止まらない鼻液を…いやこれは鼻血だな。ちょっと普段出る場所とは違う場所からコンニチハしてるけど
鼻血なのに代わりは無いだろう。
その鼻血が止まったのを指でこすって何度も確認した後、俺はタバコに火をつけた。
そして今一度自分の置かれている状況を確認する。

('A`)「で、その機械以外この部屋にあったものは無い…。と。」

川 ゚ -゚)「何度も言わせるな。また鼻に突っ込むぞ。」

何を言っているんだこいつは。突っ込むだと?さっきのアレは誰がなんと言おうとねじ込んだんだろうが。
と言う長ったらしいツッコミを飲み込み部屋を見回した。

('A`)「どこまで行っても真緑な部屋…か。
   この部屋を施工したやつはきっと俺と同じでこの地球が好きなんだろうな。」

川 ゚ -゚)「なんだ?童貞を捨てることができないから抱く母なる大地への憧れという名の愛か?」

('A`)「うっせー。俺はな、童貞は童貞でも光る童貞なんだよ。そろそろ童貞神のスカウトがくらぁ。」


655 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 16:49:31 ID:vifgVuAo0
クーは焦っていないのか?ずっと俺の顔を見つめている。
まぁ、こう見えて俺は滅茶苦茶焦ってる。ええ、これ以上ないほど焦っていますとも。
だって、いつものように家に帰っていつものように寝たら、真緑な部屋にいたんだもの。
なんで真緑なんだよ。俺は野菜の仲間にでもなってしまったと言うのか。
なぁ、俺の体はピーマンみたいになってない?あ、これは面白いぞ。我ながら面白いボケだ。うん。

('A`)「ねぇ、俺の体ピー…グエッ」

いてぇ。コイツ…今度は俺の口に機械を突っ込んできやがった。
ほんと、そろそろ殴りてぇ。なんで俺のナイスボケを言わせないかな…。

川 ゚ -゚)「はははwまた違ったみたいだなw」

('A`)「はははw、じゃねーよ。なんでお前は機械と俺を融合させようとすんだよ。前歯折れたかと思ったわ。」

自分の前歯がしっかりくっついていることを確認しながら俺は言う。

川 ゚ -゚)「すまない。アホみたいにポカンと口が開いていたものでな。
     機械を突っ込んでくれ。といわんばかりに。」

('A`)「お前の乳も揉んでくれと言わんばかりに自己主張をしているな、揉んでやろうか?」

クーがスタスタと近寄ってくる。そして。

川 ゚ -゚)つф)A`) ゴスッ。

すげぇ、音がこんなにクリアに聞こえる打撃音ははじめて聞いた。
これが骨伝導ってやつですね、母さん。すっげぇクリアです。
にしてもこいつ、たった一つのキーアイテム、しかも機械という衝撃に弱いもので俺を殴りやがった。
こいつ、固いぞ!そして超いてぇ。
 
 
656 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 16:51:22 ID:vifgVuAo0
川 ゚ -゚)「謝罪。」

('A`)「へ?謝ってるつもり?」

川 ゚ -゚)「謝罪。」

('A`)「へいへい、許しますy…」

川 ゚ -゚)「謝罪。しろ。」

('A`)「ごめんなさい。」

ちくしょう。なんだこれ。
進展しないこの状況に俺はすこし苛立ちを覚え、すこし強く言う。

('A`)「で、どう使うんだその機械。」

川 ゚ -゚)「分かるわけないだろう。分かっていればお前の鼻に突っ込んだり、いや、ねじ込んだりしない。」

('A`)「だろうなぁ…。わーん。おうち帰りてーよー。」

この部屋にマイクでも仕込まれているのでは、と思いわざとらしく声を上げてみた。
しかしクーはこちらから目をそらした。そして、

川 ゚ -゚)「喚くな童貞。略してワメドウ。」

('A`)「喚かせろクソ野郎。めんどくせーから略さねーよ。
   はぁ・・・。にしてもよ、この部屋にあるのはドアのようなもの、
   これもドアノブねーし開けられないだろ。あとそのわけのわからん機械、そして俺とお前。か。」


657 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 16:54:18 ID:vifgVuAo0
川 ゚ -゚)「…。」

クーは何も言わずにこちらを見ている。

('A`)「やはりこの機械はキーアイテムだろう。
   この部屋にあるものを確認するために時間が掛かるほどこの部屋も広くは無い。
   それにど真ん中に落ちていたんだ。キーアイテムだと思って間違いないだろうな。」

クーは相変わらず返事をしないが俺は続ける。

('A`)「しっかしまぁ、不親切なやつが俺らを閉じ込めたもんだぜ。
   まったくのノーヒントじゃねーか。」

川 ゚ -゚)「この機械の用途さえわかればいいんだが。」

('A`)「わかんね。一つ分かることがあるとすれば俺はもう処女では無くなったってことくらいか。」

川 ゚ -゚)「ワメドウ。」

こんなぐだぐだした会話を続けていても意味が無いことに俺、そしておそらくはクーも気付いている。
早くこの機械の用途を見つけ出さないといけない。
そしてこの部屋から出ねば。
家では愛しのキュアムーンライトが俺を待っている。


658 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 16:55:26 ID:vifgVuAo0
('A`)「おい、もう一度確認するがその機械には電源はおろか、ボタンすら入っていない。
   その上にネジなどでとめた後も無く、バラすことすら不可能。
   機械だと分かるのは先端のREDライトが光っているから。でおk?」

川 ゚ -゚)「それ以上の情報をここから引き出せたのならお前は村上春樹のようにくどい男だってことだな。
     良かった良かった。お前はムラハル系男子ではないようだ。」

('A`)「村上春樹に謝…」

川 ゚ -゚)「さーせん。」

('A`)「チッ」

と、ここから出なければいけない。とは思ったものの
別にここにいて困ることといえば食事や水分の補給ができない。というだけで
この部屋自体にはエアコンが効いているのか涼しい。前のことを除けば幾分快適な部屋である。
別にここから急いで出なくてもいいんじゃないか。
そうだよ。出なくていいじゃん。

('A`)「クー。あのさ。別にここから急いで出なくてもいいんじゃねえか?」

「まぁ、そうだな」とクーなら返してくると思っていたが、
クーの口から出た言葉は意外にも

川 ゚ -゚)「いや、駄目だ。」

拒否の一言だった。


659 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 16:56:49 ID:vifgVuAo0
('A`)「何でよ?俺はまぁ人を待たせてるから急がなきゃいけないが、
   それも文明の利器がなんとか留めてくれる。
   会いたいときに会えるからそこまで急いで出なくてもいい。」

川 ゚ -゚)「そうか。だが、私は違うんだ。
     ここから一刻も早く出ないと、色あせ、最悪の場合消えてしまう。
     だけどここから出るのも出ないのもお前の意思に委ねられていることは間違いないな。」

('A`)「はぁ?どういうことよそれ。」

川 ゚ -゚)「…。」

そういうとクーは口を閉ざしてしまった。

('A`)「やれやれ…。」

そういうと俺はタバコをくわえ、火をつけ、紫煙をゆっくりと吐き出した。

川 ゚ -゚)「お前、個室でさっきからバカバカタバコを吸ってるが相当煙たいんだが。」

('A`)「へいへい。紫煙を吐いてすいまシエーン。っと…。」

川 ゚ -゚)つ фブスッ「うりゃ。」

('Aф)「ぎゃあああ!!目がァァァァ!!目がァァァァ!!」

川 ゚ -゚)つф スポッ「よし、この機械の名前はバルス君一号だ。」


660 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 16:58:24 ID:vifgVuAo0
('A;)「ふざけんな痛ってェ…」

拝啓、ここへ閉じ込めたうんこブリブリ野郎もとい、鼻くそネッチョリ野郎へ。
殺すぞ。

('A`)「もうやだ…。この女…。もうやだ…。この部屋…。」

川 ゚ -゚)「む。今、この部屋が嫌と言ったか。」

('A`)「ああそうだよー!!もうやだもうやだー!!」

俺的には相当かわいくダダをこねてみた。
どう?どう?とドヤ顔をする俺を尻目にクーは淡々と続ける。

川 ゚ -゚)「そうか、私はそれが聞けて十分だ。」

そういうとクーはふっと姿を消した。

('A`)「ええええええええ?ちょ、タンマ、ええええええええええええ!?」

おっと、俺らしくない。激しい動揺を露にしてしまった。
なんだ、今一体何が起きたんだ…。
クーが消えた…?
あれ…?そもそもクーって誰だ?

('A`)「なぜかあいつとは昔からいるような気がしたんだ。
   でも、俺はクーなんていう女は知らない。クーって、誰だ?」


661 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 17:00:37 ID:vifgVuAo0
('A`)「なぜかあいつとは昔からいるような気がしたんだ。
   でも、俺はクーなんていう女は知らない。クーって、誰だ?」

この部屋に誰もいないのは分かっている。だけど、口に出してしまった。
一体何が起きたんだ?俺は今までこの部屋で何をしていたんだ?
俺はふと立ち上がり、ドアノブない壊れたドアの前に立つ。

('A`)「俺は何をしていたんだ。
   目の前のわけの分からないものに意味を求め続け、自分の力で出ることを諦めていた。
   機械がなんとかしてくれると勝手に思い込んで出る努力をしなかった。」

ドアに手のひらを置く。

('A`)「この部屋にいることに関して、大きな不利益は無い事を分かっていたから
   焦って出る事をしなかった。」

ドアを、押す。

('A`)「俺が、俺が自分から閉じこもっていたんじゃないのか。」

―――その証拠に。
ドアは不快な音を一切立てることなく、開いた。


662 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 17:02:51 ID:vifgVuAo0
―――俺は何を隠そうこの俺が好きだ。
まぁ好きといってもライクではなくラブなんだが。
…だって見てみろよ。
世間は不況だの何だのってギャーギャー言ってるのに
しっかりこの俺だけはしっかり人生を歩んでいる。
つい昨日まで、自分の殻に閉じこもっていた「夢」ってやつと一緒にな。
もう目の前にあるものに深い意味を求めたりはしない。
もう目の前にあるものがなんとかしてくれるって思ったりはしない。
道は、しっかりあるんだからな。

歩むのは、俺だ。

川 ゚ -゚)「私はお前が望んだような姿をしているか?
     まぁ、どちらにせよ私を叶えてくれ。私を叶えられるのはお前だけだ。
     叶えてくれなかったときは、前よりもきついおしおきをしてやる。

     わかったな? ド ク オ 。」

('A`)ドクオは部屋に閉じ込められたようです。  ―終―






663 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/30(月) 18:37:33 ID:2Q1b30QIO

オチは理解出来たんだけど結局あの機械って何だったんだ


666 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/30(月) 18:46:12 ID:vifgVuAo0
読んでくれてサンクス!!

>>663
意味がありそうで全く意味の無いものですよ。フフフ


664 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/30(月) 18:43:56 ID:0BUx0hywO
おつ!
ドクオ、最終的にはよかったの…かな?


693 : ◆Suzu/lv/jY:2010/08/31(火) 02:44:28 ID:jz7I9qxQ0
一行でも感想あったらうれしいよ!


694 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/31(火) 03:24:57 ID:yYFQKj4c0
>>693
語り口の一人称は軽すぎ感があったけど最後にドクオが気が付くシーンは好き
もう少し長くゆっくり書いて欲しかった作品




 
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