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※タイトルがなかったので、勝手につけさせて戴きました。


446 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:28:30.67 ID:Jzw8cIlX0
もきんまであと三日
以下
4レス


447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:29:01.74 ID:Jzw8cIlX0
『今夜、満月が昇る頃。
 VIP美術館に眠る《女神の涎》を頂きに参上する
              怪盗 素直シュール』


('A`)「この矢文が届いたのが今日の朝六時頃です、シュー警部」

lw´‐ _‐ノv「このご時世にわざわざ予告状とはな」

 鼻で笑い、展示されている美術品を見つめるシュー警部。
 数々の難事件を解決してきた彼女も、犯行予告つきの事件は片手に数えるくらいしか経験がなかった。

lw´‐ _‐ノv「……犯人は自己顕示欲の強い人物。私が手掛けてきた事件の犯人も皆そうだった」

('A`)「わざわざこんな矢文を届けるくらいですからね、かなりの目立ちたがり屋でしょう」

 ドクオ刑事。普段はニートだが、シュー警部が事件を抱えたときはその補佐を務める。
 シュー警部あるところにドクオ刑事あり。事件解決へのあと一歩を後押しした事は数知れ――

lw´‐ _‐ノv「――ている」

('A`)「犯行予告なんてして成功するのは漫画か映画か小説か。犯人はどれに影響されてこんな血迷った真似に走ったのか。どっちにせよ笑えてきますよね」

lw´‐ _‐ノv「うるさい、歩くニート……」

('A`)「?!」

 壁一面にずらりと掛けられた絵画。立ち並ぶ銅像、ガラスケースびっしりに詰められている宝石や珍しい石の数々。
 どれもが超一級の品ばかり。シュー警部は品定めするかのように一品一品をじっくりと眺める。



448 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:29:33.62 ID:Jzw8cIlX0
lw´‐ _‐ノv「ドクオ」

('A`)「はい」

 怪盗素直シュールが指定した時間まで一時間を切った、そんなとき、シュー警部が目をつけたのは一つの窓だった。

lw´‐ _‐ノv「あの天井間際にある窓。鍵は掛かっているのか」

('A`)「いや、あそこはこの建物自体のデザイン的な役割を成す為の、ただのガラス壁です。開閉出来ませんよ」

lw´‐ _‐ノv「犯人はあそこをぶち破って入ってくる気がする」

 それだけは絶対にありえない、とドクオ刑事は言う。
 女神の涎を展示しているこの部屋の中と外は死守を命じられた刑事が多数張り込んでいる。
 そんな目立つ登場の仕方をすれば、飛んで火にいる夏の虫も良いところ。入った瞬間、虫の息になる。

('A`)「ここの電源は独立していますからいきなり照明が落ちる事もありませんし、女神の涎が入っているケースはこの建物と一体化しています。どうやっても取り出せませんよ」

lw´‐ _‐ノv「いや、でもほら。怪盗素直シュールは最強の怪盗だから。美人で頭も良いし、気立てもよくて多才だから」

('A`)「頭が良くて多才だったら尚更ですよ。どんなアホでも天井のガラス破って登場だけは絶対にないです」

lw´‐ _‐ノv「ドクオォ、ただの生ける屍だったお前を救ってやったのは誰だったかな」

(;'A`)「……。シュ、シュー警部です」

lw´‐ _‐ノv「私のお仕置きの辛さを誰よりも知っているのは……誰だったかな」

(;'A`)「わ、私です! シュー警部!」


449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:30:04.64 ID:Jzw8cIlX0
lw´‐ _‐ノv「……お前の鼻のアナ。一つに繋げてやろうか?」

 全ての刑事は展示室から除かれ、ガラスの下にシュー警部がワントップという異例の構えをとる事になった。


(´・ω・`)「け、刑事さん! 本当にあの人一人で大丈夫なんですか?! あの宝石をオークションで落とすのにいったい幾ら掛かったと……」

('A`)「問題ありません。たとえ機関銃の掃射を食らっても笑顔で遺書を書く人ですから」

 今にも飛び出しそうなショボン館長を、ドクオ刑事は涼しげな表情で制した。

('A`)「それに、犯人はこの館に入る事さえ出来ませんよ。漫画みたいに事が運ぶのは、本当に漫画だけです」

(´・ω・`)「だと良いのですが……」

 刹那、絹を裂くような女の悲鳴が鳴り響く。
 慌てて踏み込んだドクオ刑事達の前には、無残にも壊されたケースと倒れこむシュー警部の姿があった。

('A`)「シュー警部!!」

 近寄り、抱き起すドクオ刑事に、シュー警部は喘ぐように答えた。

lw´‐ _‐ノv「す、すまん。五度目の一生の不覚だ。犯人はどこからともなく現れ、ケースを壊して宝石を奪い、天井の窓を破って飛んでいった」

('A`)「そんな簡単に!? その間シュー警部何してたんスか」

lw´‐ _‐ノv「私は現れた犯人の術でソーラン節を踊らされていたんだ。恐るべし怪盗素直シュール……。絶世の美女で多趣味なだけある」



450 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:30:39.84 ID:Jzw8cIlX0
 結局、天井から逃走したと思われる怪盗素直シュールの行方は掴めず、天使の涎はVIP美術館から姿を消す形になった。

('A`)「ちーっす」

lw´‐ _‐ノv「おかえり、ドクオ。どうだった」

('A`)「駄目ですね。全然駄目です。手がかりの一つも掴めません。やっこさん本当に現れたんですか?」

lw´‐ _‐ノv「なんだ、私がケースを破って宝石を奪ったと言うのか」

('A`)「そうとしか考えられ――」

lw´‐ _‐ノv「ドクオ」

('A`)「は、はい」

lw´‐ _‐ノv「天に還るときが来たようだな」

 シュー警部が指先一つ触れると、ドクオ刑事はド派手に吹き飛び、何枚も壁をぶち破って外の道路に叩きつけられた。

lw´‐ _‐ノv「ドクオ。怪盗素直シュールの件だがな、いくつか情報を掴めたぞ。あいつお前の事好きだってさ」

 怪盗素直シュール。
 盗んだ物品は持ち主の元へ必ず返し、泣き寝入りを強要された人の笑顔を取り戻す。

lw´‐ _‐ノv「あの宝石はな、南の島の綺麗な海に浮かべると七色に輝くそうだ。珍しいよな」
 
 お礼の絵葉書に映った綺麗な宝石は、ケースの中にいるときより数倍輝いて見えた。

 END




452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/24(火) 20:38:04.12 ID:7tNR4VJf0
ドクオなんか惨めだなwww乙!

最近素直シュール多いな


 
総合短編(コメディ・ほのぼの) | コメント(0) | トラックバック(0)
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