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974 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 00:50:45 ID:bCXpKRCoO
いただいたお題を消化します。25レス分くらいありますが気にせず投下。

***
('A`)
ドクオは、天国に暮らしています。


天国の暮らしは、そこそこ良いものでした。

ドクオは、毎日をのんびりと過ごしていました。


ふわふわ。ふわふわ。

ドクオは週に一度、天使のところへ行ってお話をします。

( ><)「こんにちは、ドクオ」

天使はいつも困った顔をしていますが、別に困っているわけではないそうです。

( ><)「ドクオ、天国の暮らしはどうですか」

('A`)「別に、普通です」

( ><)「そうですか、それは良かったんです」

ドクオと天使は、いつも通りの会話をしていました。
しかし、天使の顔はいつもより嬉しそうでした。

(*><)「そんなドクオに、もっといい知らせがあるんです」


975 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 00:53:57 ID:bCXpKRCoO
(*><)「ドクオを一日だけ人間にしてあげるんです」

('A`)「いきなりですね。どうしてですか?」

( ><)「神様会議で、善い人間は地上でまた暮らしてもらおうという法律が通ったんです」

('A`)「なんだそりゃ」

( ><)「天国のキャパが少なくなってきているんです。
      ただ受け入れるだけでは天国がパンクしてしまうんです」

('A`)「はぁ、そうですか」

('A`)(神様も色々と大変なんだなぁ)


('A`)「で、1日だけなんですか」

( ><)「そうなんです。お試しで1日行ってくるんです」

( ><)「で、1日過ごした様子を見て、神様がいいと言ったら地上に本当に戻れるんです」

('A`)「別に戻らなくていいんですけど」

( ><)「そんなこと知らないんです。さっさと行ってこいなんです」


('A`)「どこからどう行けばいいか分かりませんが」

( ><)「あぁ、そこの門をくぐればいいんです。そのあとは勝手に着くんです」


976 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 00:56:57 ID:bCXpKRCoO
('A`)「分かりました」


('A`)「でも行く前に、少し準備をしてもいいですか」

( ><)「もちろんです」

ドクオはいったん家に戻り、天国に来たときに持っていた財布を取り出しました。
中身はさみしいですが、ないよりはましだろうと思ったのです。


その後、天使がいたところまで行き、きれいな飾りが施された門をくぐりました。
すると、目の前が光に包まれたので、ドクオは思わず目をつぶりました。
 
 
****
気付くと、ドクオは壊れそうな小屋の中で横たわっていました。
辺りは真っ暗で、今は夜だということが分かります。

('A`)「もう少しましなところに降ろしてくれればよかったのに」

ドクオがそうつぶやいた時でした。


「こ、こっちから人の声がするお」

隣の部屋から、誰かの声が響きました。


977 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 00:59:38 ID:bCXpKRCoO
「あ?俺は何も聞こえなかったぞ」
「びびってんじゃねーよ」
「早く行けよ」

どうやら声の主は、探険に来た少年達のようでした。

ドクオは、その声のするほうに歩いていきます。

そして、ぎいとドアを開けました。

「「「でたあぁぁぁぁ!!!」」」

ドクオを幽霊だと思ったらしく、少年達は一目散に逃げていきました。

( ;ω;)「お、お、おばけは駄目なんだお……」

しかし、腰を抜かしてしまって動けない少年は一人残されました。

少年は、大きい体をがたがたと震わせています。


(;'A`)「驚かせてすまなかった。俺は人間だ」

( ;ω;)「…人間ですかお?」

(;'A`)「あぁ。ちゃんと足もあるぞ」

(;^ω^)「……本当ですお」

少年は、申し訳なさそうにこちらを見上げました。


978 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:02:40 ID:bCXpKRCoO
('A`)「まぁ、そこに座って話でもしようか」

( ^ω^)「はいですお」

二人は、近くにあった椅子に座りました。
ぎし、と壊れそうな音をたてましたが、気にしないことにします。

('A`)「君の名前は?」

( ^ω^)「ブーンですお」

ブーン。
ドクオは、その名前に聞き覚えがありました。
生前、同じ名前の子供が近所にいたのです。
ブーンはその時まだ幼稚園ほどの年齢だったので、覚えていないのは無理もないでしょう。

実際ドクオも、名前を聞くまでは分からなかったのですから。


幼稚園時代の面影を残しつつも立派に成長した姿を見て、ドクオは何となく親の気持ちが分かったような気がしました。


( ^ω^)「えっと、あなたの名前は?」

('A`)「あぁ、ドクオだ。よろしく」


979 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:06:45 ID:bCXpKRCoO
(;^ω^)「それにしても驚きましたお。ドッキリならもう少し下手にやって欲しかったですお」

('A`)「驚かせるつもりはなかったんだけどな」

(;^ω^)「心臓が止まるかと思いましたお」


('A`)「そうだ、あの逃げていったやつらは追わなくていいのか?」

(  ω )「いいんですお。あんなやつらは友達じゃないんですお
       あいつらは、僕が怖がるのが面白くて、いつもこういう建物を探険させてたんですお」


( ^ω^)「でも、ドクオさんとこうやってお話ができるのはあいつらのおかげなんですお。
       ちょっと感謝しなくちゃいけませんお」

( ^ω^)「ところで、ドクオさんはこんなところで何をしていたんですかお?」

('A`)「ん、俺はこういうところを見て回るのが趣味なんだ」

ドクオは適当なことを言いました。
天国から来た元幽霊なんて言っても理解されないだろうし、恐がられると思ったからです。

( ^ω^)「そうなんですかお。怖くないんですかお?」

('A`)「あんまり怖くないな」

( ^ω^)「おっお。すごいですお」


980 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:09:26 ID:bCXpKRCoO
ドクオとブーンは、しばらくの間雑談をしていました。

***
ふと、ブーンが少し真剣な顔になったように見えました。

( ^ω^)「僕、ドクオさんに相談したいことがあるんですお」

( ^ω^)「明後日、ツンっていう女の子と一緒に遊ぶんですお。
       ……それで、その時に告白しようと思うんですお」


( ^ω^)「でも、勇気が出ないんですお」


( ^ω^)「勇気が出る方法を教えて欲しいんですお……」


(;'A`)(恋愛のことを俺に聞くのは間違ってるんだけどなぁ)

('A`)(でも、どうせ明日も暇だし付き合ってやるか)

('A`)「それは俺も分からないが、手伝えることがあるかもしれない」


('A`)「だから、明日ブーンの家に行ってもいいか?
   そこでゆっくりと話さないか。今日はもう遅いし」

( ^ω^)「もちろんですお!嬉しいですお!」


981 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:11:39 ID:bCXpKRCoO
('A`)「ツンがどういう子なのかも詳しく知りたいしな」

( ^ω^)「ツンはとっても可愛いんですお!
       あ、でも可愛いからってツンを取ったりしないでくださいお」

(;'A`)「分かってるよ」

('A`)「じゃあ、明日の10時にここで待ち合わせだ」

( ^ω^)「分かりましたお!」

('A`)「おう。気を付けて帰れよ」

( ^ω^)「分かってますお!また明日ですお!」

***
次の日の朝。
時間通りにブーンはやってきました。

( ^ω^)「こんにちはですお」

('A`)「よう。昨日はよく眠れたか?」

( ^ω^)「もちろんですお。眠れなかった日なんてありませんお」

('A`)「それはよかった」


( ^ω^)「じゃあ、僕の家に向かいますお」


982 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:14:06 ID:bCXpKRCoO
ブーンと歩く町並みは、ドクオにとって新鮮なものでした。
見覚えのあるお店もありましたし、全く知らない道ができているところもありました。

('A`)(昔とだいぶ変わったな)




( ^ω^)「つきましたお。
       どうぞ、入ってくださいですお」

('A`)「お邪魔します」

ドクオは、2階にあるブーンの部屋へと案内されました。


( ^ω^)「あ、お菓子どうぞですお」

('A`)「ありがとう」

夜から何も食べていないので、ドクオは遠慮なくいただくことにしました。


('A`)もぐもぐ

(;^ω^)「あんまり食べると僕の分がなくなっちゃうんですお」


983 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:16:56 ID:bCXpKRCoO
***
( ^ω^)「で、この子なんですけどどう思いますかお?」

ブーンは、恥ずかしそうにアルバムを差し出しました。
そこには、ブーンと女の子が二人で写っている写真がたくさん貼ってありました。

【(*^ω^)ξ゚⊿゚)ξ】

写真に写る彼女は、きまぐれで、恥ずかしがり屋で、
それでいて高いプライドと自信を持っているような雰囲気を持っていました。
その姿は、気高い猫を想像させました。

('A`)「そうだなぁ、」

('A`)「ツンて猫ぽくね?」

( ^ω^)「猫ですかお?確かに猫みたいに可愛いですお!
       ドクオさんは見る目がありますお!」

('A`)(ちょっと違うんだけどな。まぁいいか)


その後ブーンは、ツンがいかに可愛いかを語り始めました。

ドクオはうんうんとうなずきながら、

('A`)(若いっていいなぁ)

などと思っていました。


984 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:19:41 ID:bCXpKRCoO
( ^ω^)「それで、どうすれば勇気が出ると思いますお?」

('A`)(やば、何も考えてなかった)

('A`)「そうだなぁ、じゃあ……
   とりあえず、明日どこを回ればいいか考えてみよう」

('A`)「盛り上がりそうなプランが立てられたら、自信がつくんじゃないのか?」

( ^ω^)「その案いただきですお!ドクオさんはやっぱりすごい人ですお」



(;^ω^)「……と言ったものの、なかなかプランが立てられないですお」

('A`)「この辺で遊べる場所って何かないのか?」

( ^ω^)「うーん、たぶん駅の近くには遊ぶところがありますお」


( ;ω;)「でも、どこが楽しいかは、遊びに行ったことがないから分かんないですお」

('A`)(やばいな、逆に自信をなくしそうになってる)

('A`)(……そうだ)

('A`)「じゃあ、今から行ってみるか?
   どうせここにいても分からないなら」

( ^ω^)「名案ですお!」


985 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:22:50 ID:bCXpKRCoO
('A`)「おう。そうと決まれば出かけるぞ」

( ^ω^)「分かりましたお」


そんなこんなで、二人は出かけることになりました。
ブーンは、いつにも増してニコニコしていました。


***
駅へ歩いていく途中、二人は色々な話をしました。
その主な話題は学校生活についてでした。

授業のこと。
部活のこと。

そしてもちろん、ツンのこと。


ブーンは、とても楽しそうでした。

しかしドクオは、ツン以外の友達の話をしないブーンを、少し心配に思ったのでした。



駅に着くと、彼らはまず昼食をとりました。
その後は、今話題の映画を観たり、ゲームセンターに行ったりと、よくあるデートコースを回っていました。

その中でブーンは、ツンなら何に興味を持って楽しんでくれるか、色々と考えながら楽しんでいるようでした。


986 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:26:53 ID:bCXpKRCoO
そしていつの間にか時間は進んでいきました。


( ^ω^)「ふー、ツン以外の人とこんなに遊んだのは初めてですお」

夕食のために立ち寄ったファミレスで、ブーンは大きく伸びをしました。

('A`)「疲れたか?」

(*^ω^)「ちょっと疲れましたお、でもすごく楽しかったですお!」

('A`)「よかったな、その調子で明日も頑張れよ」

( ^ω^)「はい、ありがとうございますお」


('A`)「景気付けにおごってやるから、たくさん食えよ」

( ^ω^)「はいですお!」


('A`)「じゃあ、明日のデートの成功を祈ってドリンクバーで乾杯」

( ^ω^)「乾杯ですお!」


***
(*^ω^)「お腹いっぱいですお」

(;'A`)「俺の財布はすっからかんだけどな……」


987 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:29:42 ID:bCXpKRCoO
('A`)「じゃあ、帰るか」

( ^ω^)「ですお」

二人は席を立ち、店を出ました。
いつの間にか辺りは暗くなっていて、空にはいくつか星が輝いていました。


( ^ω^)「不思議ですお、ドクオさんとは昨日初めて会ったはずなのに、
       今までずっと知り合いだったような気がしますお」

('A`)(本当に昔会ってるけどな)

('A`)「奇遇だな、俺もそんな気がするよ」

( ^ω^)「おっお。実は僕達、前にどこかで会ってるかもしれないですお」

('A`)「そうだな」


('A`)「おい、信号赤だぞ」

(;^ω^)「話に夢中になってたら気が付きませんでしたお」




('A`)(……さて、そろそろ本当のことを言わなくちゃな)


988 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:33:14 ID:bCXpKRCoO
('A`)「ブーン、実は俺」
( ^ω^)「やっと青になったお。いきますお」

('A`)(……まぁ、あとでもいいか)


そんなやりとりをしながら、横断歩道を渡ろうとしたときでした。


('A`)(……!)

信号無視の車が、こちらに向かって走ってきました。
運転手は気付いたようですが、なぜかぐっと加速しました。
アクセルとブレーキを踏み間違えたのでしょう。


(;^ω^)「……お?」

('A`)「危ない!!」

ドクオは、咄嗟にブーンの体を強く押しました。




どんっ


ドクオの体が宙に浮きました。


989 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:35:58 ID:bCXpKRCoO
( ;ω;)「ドクオさん!死んじゃ駄目ですお!」

ブーンが必死に呼び掛けます。


ドクオは、全身を襲う痛みの中で考え事をしていました。

('A`)(……あれ、前にもこんなことなかったっけ)


('A`)(そうだ。思い出した。俺が死んだのは……)


('A`)「……ブーン」

( ;ω;)「なんですかお?」

('A`)「お前、幼稚園くらいの頃……交通事故に会いそうにならなかったか?」

( ;ω;)「お?……」


( ;ω;)「ありましたお。でも、誰かに助けられたんですお」


('A`)「その『誰か』って、どんなやつだったか……覚えているか?」


( ;ω;)「覚えてないですお……」


990 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:40:09 ID:bCXpKRCoO
('A`)「そうか……」

('A`)「実は俺、そいつのこと知ってるんだ。
   そいつから伝言を預かってるんだよ」


('A`)「自分は、君の犠牲になったことを恨んではいない。
   むしろ、君が立派に成長しているみたいでとても嬉しい」

('A`)「ただ、友達が少ないのが心配だけど、君ならうまくやっていけると思う
   ……頑張れ、って」

( ;ω;)「ドクオさん、それって……」


('A`)(これで二度目の自爆か……
   人助けっていいことだよな?これで正式に地上に戻れるのかな
   あ、でも死ぬから駄目じゃん)


('A`)(まぁいいか)

('A`)(伝えることは、あと1つ)


('A`)「あと、」

('A`)「告白の極意は『当たって砕けろ』だ」

そう言い終わると、ドクオの体はすうっと消えていきました。


991 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:44:44 ID:bCXpKRCoO
***
気付くと、ドクオはまた天国に戻ってきていました。

目の前には、いつもより困った顔をした天使がいました。


(;><)「まったくしょうがないんです」

('A`)「もう俺は地上に戻れないのですか?」

( ><)「そうなんです。元の体では戻れないんです」

( ><)「でも、ドクオにはまた行ってもらいたいところがあるんです」

('A`)「今度はどこに行くのですか」

( ><)「行ったら分かるんです。
      ほら、さっさと行くんです」

('A`)「……はい」


渋々天使の言葉にうなずくと、ドクオは門をくぐります。
ドクオは、あっという間に光の中に飲み込まれて行きました。



( 。><)「……生まれ変わったら、今度こそ長生きするんです」


992 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 01:49:53 ID:bCXpKRCoO
***
あの事故があってから、だいぶ月日が経ったある日のことです。



おぎゃあ。おぎゃあ。
病院に、元気な声が響いています。


巻き髪できれいな女の人が、幸せそうに赤ちゃんを抱いています。
その様子を、ぽっちゃりとした男の人がこれまた幸せそうに見つめています。


(*'A`*)


その赤ちゃんは、男の人の命を二度救ってくれた人にどこか似ていました。

***
終わりです。25レスもありませんでしたね。

ぎりぎりに投下してすみませんでした。
ちなみに、お題は
「ツンて猫ぽくね?」
ドッキリ
二度目の自爆。
でした。






993 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/10(火) 02:07:39 ID:jvBuu7co0
おつー
支援したら1000越えるんじゃないかと思って書けなかったww


994 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/10(火) 02:11:12 ID:hJ4pCY1gO
乙です
個人的にはブーンがぼっちな理由がしりたかったけど面白かった
自分が死んだ後の世界を見るのは辛いなって思ったけど、ドクオが幸せになって良かったです



 
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