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勇者代行、のようです

2009/12/03 Thu 04:48

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:16:35.06 ID:QkQLKmzDO
リリン、リリン。

――うるせえな。

リリリン、リリリン

――ギコさん、とってください。

――ぇあ?やだよ。事務の仕事じゃないの?

リリリン、リリリン、リリリン

――いいから。今手が離せないんです。

――ちっ、……たく。

ガチャ

(,,-Д-)「もしもし。こちら『勇者代行』ですけど。」



184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:18:45.91 ID:QkQLKmzDO





勇者代行、のようです
 
 
185 :勇者代行、のようです:2009/12/03(木) 00:20:36.16 ID:QkQLKmzDO
エルトランド公国城、応接室。

(,,゚Д゚)「だぁらさ、国王様よ、早くしてくださいよ」

/;,' 3 「ぬ、ぬぅ」

(,,-Д-)「難しい話じゃないでしょ?」

/;,' 3 「し、しかし、しかしだなギコ君とやら。」

彼らの間のテーブルの上には、ティーカップと一枚の紙。
その紙には、「契約書」と書いてある。

/;,' 3 「高すぎではないか!?50万Gとは法外d」

ダン!

(,, Д )「いつまでうだうだ言ってんだ。俺たちだって、慈善事業じゃねぇんだ。」

(,,゚Д )「国の存亡と、国庫の50万。二つにひとつだ。腹くくれや。」

/;,' 3 「く……っ!」

(,,゚Д )

/;,' 3 「……わかった。払おう。」





186 :勇者代行、のようです:2009/12/03(木) 00:21:49.15 ID:QkQLKmzDO
勇者代行。
狭間と狭間を伝い、異世界へ赴き、勇者に代わり任務をこなす、仮初めの英雄。

法外な値段と引き換えに、任務は100%こなしきる。それがポリシーだからだ。

(,,゚Д゚)「ちっ、めんどくせぇ……。」

今回の依頼内容は、魔王の討伐ならびに宝玉の奪還。

侵入者を察知して、城中からわらわらと魔物が寄ってくる。

(,,-Д-)=3「いくぞ、『クリスティーン』」

腰からハンドガンを引き抜いて、回す。二度、三度、四度。

ガシャコ。
ファージャンパーの襟を寄せ、ガトリングガンに《転換(コンバート)》された銃を構える。

(,,゚Д゚)「さぁて。」

――勇者の代わりをやりますか。





187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:22:52.26 ID:QkQLKmzDO
(;^ω^)「おかしいお……」

ξ;゚⊿゚)ξ「おかしいわね……」

勇者ブーン一行。ただいま魔王の城に到着し、中を探索しているのだが……

(;´∀`)「死体、死体、死体モナ……」

城の内外は一面血の海だった。

(;^ω^)「だれがこんな――」


パァン

(;´∀`)「!」

ξ゚⊿゚)ξ「銃声……!?」

( ^ω^)「こっちの方だお!」

走る。音の方向を考え、部屋を探る。

( ^ω^)「……ここだお!」

勢いよくドアを開けたその先は――

脳天を撃ち抜かれ、くずおれる魔王と、ギコだった。




188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:24:25.66 ID:QkQLKmzDO
(゚Д゚,,)「遅いぞ。勇者。」

(#^ω^)「だ、誰だおあんた!こんな、ひどい……」

(,,゚Д゚)「俺か?俺は『勇者代行』、ギコだ」

ξ;゚⊿゚)ξ「勇者代行……!」

(;^ω^)「……つまり、」

(,,゚Д゚)=3「お前らはお役御免。勇者失格、ってとこか。」

(;^ω^)「そ……んな……」

カラン

ブーンの持っていた剣が床に落ちる
そしてまた、ブーンも膝をついた。

(  ω )「ここまで……頑張ったのに……」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン……」

(,,゚Д゚)「頑張ったのに……か。」

(゚Д゚,,)「どんなに頑張ったって、無駄だ」



189 :勇者代行、のようです:2009/12/03(木) 00:25:26.45 ID:QkQLKmzDO
(# ;ω )「なんでだお!なんで言い切れるんだお!」

はぁ、とため息をつき、ギコは頭をかきながらブーンの問いに答える。

(,,゚Д゚)「じゃあ……なんで、勇者は旅に出ると思う?なぜ勇者は各地の将を倒す必要がある?」

(,,゚Д゚)「第一、『なぜ国王が行き先を知っている』んだ?」

(゚Д゚,,)「答えはひとつ。全部仕組まれたんだよ。」

(# ;ω;)「……!」

(-Д-,,)「鼻から国王はお前に期待なんかしてない。できたらいいな、くらいだ」

(,,゚Д゚)「つまり、お前は使われたんだよ。『国守ってます』っていう、プロパガンダにな!」

( ;ω;)「!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン……」



196 :勇者代行、のようです:2009/12/03(木) 01:01:05.94 ID:QkQLKmzDO
(,,゚Д゚)「俺は仕事を果たした。だから帰る。どきな。」

ドアを開け、ギコが帰ろうとしたそのとき、

(  ω )「……まつお」

( ,,゚Д)「なんだ。」

(  ω )「じゃあなんで、なんであんなむごい殺し方をしたんだお」

( ,,-Д)「あぁ。邪魔だったからだ。早く正確に任務はこなしたいからな」

(  ω )「……それじゃ、魔王とお前は同じだお。」

(  ,,゚)「……。」

(#^ω^)「せめて最後に『勇者』らしく、『魔』を倒して死んでやるお!」

( ,,-Д)「……ふ。」

まるで――

二度、三度、四度、五度。
いわゆる、「ガンブレード」と呼ばれるものに《転換》した「クリスティーン」を構える。



198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 01:03:54.54 ID:QkQLKmzDO
(#^ω^)「うおおおお!」

――まるで、昔の俺だな。

そう思いながら、ギコは静かにトリガーを引いた。


ガチャ

――……。

カタカタ

――おかえりなさいギコさん。任務は?

ボスっ

――ふぅ。完遂いたしましたよーだ。

カタカタカタカタ

――はい、わかりました。ところで……

カチャカチャ

――コーヒー……ん?なんだよ?



199 :勇者代行、のようです:2009/12/03(木) 01:04:44.97 ID:QkQLKmzDO
カタ

――どうする気です?あれ。

――あぁ、あれか。

――……弟子にでもしようかな、と

(;^ω^)「よ、よろしうお願いしますお」

……カタカタカタ

――ダシの間違いじゃないですか?

ズズズ...

――違いねぇな。

(; ω )そ


リリリン、リリリン

――ちっ、休みなしか。あぁはいはい、出ます出ます。

(,,-Д-)「もしもし?こちら――」

勇者代行、のようです

おわり



 
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