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819 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 22:42:51 発信元:221.39.238.147
ギリギリ間に会いました。
ttp://sogomatome.blog104.fc2.com/?no=481
の続きを投下します。

連載物。視点の練習。一ヵ月期限なので最終回です。


845 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:03:20 発信元:124.146.174.45
ついに最終回か


839 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 22:59:47 発信元:210.136.161.82
えっ……最終回?




824 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 22:47:49 発信元:221.39.238.147

( ^ω^) in the ドームのようです


pronounce …'s doom 人に 宣告をする




機械言語と統計学の世界。


827 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 22:50:10 発信元:221.39.238.147

- 自室 -


( ^ω^)「二人とも、何やってるんだお?」

('A`)「このPC、ネットに繋がらなくてさ」

( ´_ゝ`)「暇だから、色々中見てるんだよ」

( ^ω^)「ふーん、どれどれお」


二人の隙間から覗いて最初に目に入ったものは、コマンドプロンプト。

pingだのexeだの、見たことはあるけど意味の知らない単語が連なる。

その他に色々なファイル、よくわからないソフト。プロパティ。窓。


( ^ω^)「何だろう、この、数学の教科書を開いた時のような頭の痛さ」

('A`)「調べて知るのも面白いぜーっと」


毒男がキーボードを操り、PASS認証画面に何かを打ち込んでいく。

PASSは●で隠れてる上に、タイプが速過ぎて何を打ったのか全く見えない。

いいタイミングでクラスターマシンがぐおんと鳴り、なんだか馬鹿にされたようだ。


830 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 22:53:38 発信元:221.39.238.147

( ^ω^)「今のは何なんだお?」

('A`)「このPCはドーム内のネットワークには繋がってるらしくてさ。

    それに入ったら鍵かけてるファイルとか色々あったんだよ」

( ´_ゝ`)「これ他のプレイヤーのPCとかにも繋がってるらしくてさ。

      そいつらのPCの中身見れないかなーとかやってんだよ」

( ^ω^)「へー……そんな事やっちゃっていいのかお?」

( ´_ゝ`)「向こうもこっちも同じ条件ならやっちゃっていいだろ」

( ^ω^)「いいのかお?」

('A`)「え、いいんじゃないの? クラスターマシンあるって事はさ」

( ^ω^)「おー……」


ネットサーフィンばかりしている僕にとって、二人の世界は未知だ。

やっちゃいけないような気がするが、ここではやるべき事なんだろうか。

ぶおんぶおんと唸るクラスターマシンは、僕を嘲笑っているようだ。


834 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 22:57:08 発信元:221.39.238.147

('A`)「それに、このPCは最初から疑似乱数生成するソフト入ってたんだよ。

   って事は、これを使ってPC守るか、相手を突破しろって事だろ、多分」

( ^ω^)「わかりやすく!」

(;'A`)「えーと、つまり暗号を作ったり解析したりするソフトが入ってるんだよ。

    んで、このPCの暗号は手動で変えれないみたいだから、これを使って」

( ^ω^)「もういいお、ありがとうだお。わからないって事がわかったお」

('A`)「ちょっと本気で殴ってもいい?」


取りあえず、小規模のサイバー戦争みたいなものだと解釈した。

でも、そんなに必死になって守るようなものなんだろうか。


( ^ω^)「このPCには何が入ってるんだお? 守るものってあるのかお?」

( ´_ゝ`)「俺らの個人情報が入ってたぜ、住所と生年月日、学校名に」

('A`)「学力テストでの結果とか、家族構成とか、スリーサイズと……かっ」


兄者が毒男を小突く。 へぇ、スリーサイズねぇ。


842 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:01:10 発信元:221.39.238.147

( ^ω^)「見たのかお?」

( ;´_ゝ`)「いや、み、見てないよ?」


( ^ω^)「見たんだおね」

('A`;)「う……」


( ^ω^)「………………」




無心。




( ^ω^)「取りあえず、死ぬ気で守らなきゃいけないって事は分かったお」

( ;´_ゝ`)「そ、そうか、よかったよ」

('A`)「俺もテスト結果とか見られたくないわ」
 
 
846 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:04:17 発信元:221.39.238.147

( ^ω^)「それで、パスワードは手動で設定できないって聞いたけど」

('A`)「ああ、ちょっと待って、今これもうちょっとで突破できそう」


待ってと言われて画面を見るが、アルファベットが並んでいるだけだ。

何かのプログラムのようにも見えるが、何をする為のものなのか。

って言うか、二人ともなんでこんなに詳しいんだ。習ってないのに。


( ^ω^)「なんでそんなに詳しいんだお? ハッカーにでもなるのかお?」

('A`)「詳しいって言うか、ちょっと見たいものを調べる内にこうなっただけで」

( ^ω^)「見たいもの?」

( ´_ゝ`)「理由言っても幻滅したりしないか? かなり下らないんだが」

( ^ω^)「下らないとか言われると逆に気になるお、言ってくれお」


兄者と毒男は、顔を見合わせて、深い、深い溜め息を吐いた。

何だ。一体どんな理由なんだ。そんなに喋りたくないものなのか。


850 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:06:33 発信元:221.39.238.147

('A`)「携帯でさ、今は少なくなったけど、3択のエロ同人サイトあったじゃん」

( ^ω^)「はあ? ……あ、ああ、うん」


なんでいきなり、その話題になるんだろう。

話したくないから露骨に逸らされたんだろうか。


( ´_ゝ`)「その3択って、その3択の中から更にランダムになってて、

      結構な時間かけても中々クリアページに辿り着けないだろ?」


確かにPCを布団まで持ち込めない自分に携帯はお世話になったが、

あの3択をクリアしてゴールする頃には、性欲が治まっていた。


( ^ω^)「それとこれとが、どう関係あるんだお」


けど、僕が知りたいのはそんな事じゃない。


('A`)「……ブーンがここまで話しても先を読んでくれない奴だって事は、

   一応わかっていたつもりだったんだけど、いざ口にするとなると……」


854 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:10:11 発信元:221.39.238.147

( #^ω^)「勿体振らなくていいお! 教えるお!」

(;'A`)「いや勿体振ってるつもりはないんだが」

( ´_ゝ`)「鬱田……もう諦めようぜ」


肩叩き=リストラ世代のような雰囲気で、意味ありげに毒男の肩を叩く兄者。

窓際族を飛び越えてのリストラを受け入れた毒男は、うなだれながら……。

そんな脳内妄想実況。


( ^ω^)「二人は、なんでそんなに詳しくなったんだお? 確かに情報系に進んだけど、

      僕らはまだそこまで習ってないし、これはもう予習とかの範囲じゃないお。

      厨二病を拗らせてウイルスでも作ろうとしてるのかお? やめるお!」


( ´_ゝ`)「だからさあ、そんなんじゃないって」

('A`)「寧ろ、そっちのほうが俺達の理由よりは少し純粋に聞こえるよ……」

( ^ω^)「言ってくれないとわからないお」

( ´_ゝ`)「その3択が面倒だったから、楽に見れる方法はないかと調べたんだよ」


858 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:13:12 発信元:221.39.238.147

( ^ω^)「…………は?」

('A`)「そのまんまの意味だよ、楽に見れる方法を調べる内に、なんか、まあ」

( ´_ゝ`)「俺らって年頃じゃないか、その情熱をそっちに向けていたら、こう」


今度は、僕が溜め息を吐く番だ。


( ^ω^)「つまり、エロ同人を見たいが為にここまで来たのかお?」

('A`)「いや、ここまで来る必要はなかったんだけど、向こうも対策とかしてきて……」

( ´_ゝ`)「様々な攻防を繰り広げていたらここまで来ちゃいました☆ みたいな」


これから何を話されてもいいよう、二人の胸倉を掴んでおく。

別に、突っ込むべき場面で頭をかち合わせてやろうなどと考えてはいない。


('A`)「何かな、これ。嫌な予感がびんびんするんだけど、フラグ?」

( ´_ゝ`)「俺はいいけど、俺が毒男に頭突きしたら毒男の頭が割れそうだな」

( ^ω^)「そんな事しないお」


863 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:16:36 発信元:221.39.238.147

毒男が僕の手を外そうとするが、そう簡単に外れるような力の込め方じゃない。

兄者は僕の手首をぎっちり握り締めている。これは耐久力勝負になりそうだ。


('A`)「……俺達の漁ってた3択系サイトは、大体PHPで作られていたんだ」


諦めたのか、毒男が淡々と語り出す。

僕の手は血が止まって、段々白くなってきた。


('A`)「ちょっと手を離してくれ、今PC使って説明するから」

( ^ω^)「あいお」


毒男を掴んでいた手を放す。兄者が舌打ちをした。


('A`)「これで分かるかどうか不安だけど、取りあえず見てくれ」


画面にはメモ帳が出ており、それに『http://xxx/?a=X&b=Y』と書かれている。


867 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:20:00 発信元:221.39.238.147

『tp://xxx/?a=X&b=Y』


('A`)「このaやXってアルファベットは、数学でいう代入するものだと思ってくれ」

( ^ω^)「おk.脳みそパンクする準備は出来たお」

('A`)「まだ10の中の1も喋ってねーよ」


ぼりぼりと頭を掻きながら、説明を始める毒男。


('A`)「このxxxはそのページのIDみたいなモンな、ここは別にいいや」


例える時に、何かと数学に例えて説明する人がたまにいるが、

数学が苦手な奴にとっては無意味な遠回り、拷問以外の何物でもない。


('A`)「このURLの場合、クリアしたページのURLはこんな感じになるんだ」


『tp://xxx/list.php?a=X&b=Y&p=Bc/QkV.jwU』


('A`)「最後の&p=に続くBc/QkV.jwUは、クリアページのPASSな」


870 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:22:55 発信元:221.39.238.147

('A`)「ちなみにこのPASSは、crypt関数っていうので作られてるんだ」

( ^ω^)「クリトリス?」

('A`)「……crypt(クリプト)関数」


静かに怒ったので、おふざけはやめておく。


('A`)「2chのトリップとかも、これで作られてるんだぜ」

( ^ω^)「へぇ、それは知らなかったお」


って事は、これを調べれば酉の中身とかもわかってしまったりするんだろうか。

そりゃあ、酉解析、成り済まし、割れ酉なんかがそこじゅうにあるわけだ。


('A`)「で、このlist.php?ってのはクリアページを表示するためのscriptだ」

( ^ω^)「スクリプト?」

('A`)「スクリプト」

( ^ω^)「ずっとスプリクトだと思ってたお」


873 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:25:58 発信元:221.39.238.147

毒男がとても可哀想な人を見る目で僕を見た。

誰だって、小さな間違いや勘違いくらいあるだろう。


('A`)「で、このa=XのXは第一引数で、b=YのYは第二引数だ」


第一引数や第二引数が何なのか全くわからないが、

毒男がまだ続きを話すようなので疑問を飲み下す。


('A`)「PASSがわからないなら、こっちで作っちまえばいいんだ」

( ^ω^)「どうやって?」

('A`)「こんな感じで」


『$passwd = crypt 'XY', 'Y';』


('A`)「わかる?」

( ^ω^)「わからないお」

('A`)「だよねぇ……」


875 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:27:25 発信元:114.149.134.121
ドックン頭良いな


877 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:28:08 発信元:210.136.161.194
……わからない


879 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:29:25 発信元:221.39.238.147

('A`)「ちょっと逸れるけど、2chの旧鯖での酉生成は↓なんだ」



------- 以下わすwikiより引用 -------


# トリップ生成(旧鯖仕様:10桁)
sub str2trip10{
    my $tripkey = shift; # パスワードとする文字列('#' 付き)
    $tripkey = substr($tripkey,1); # 先頭の'#'を除く
    my $salt = substr($tripkey.'H.',1,2);
    $salt =~ s/[^\.-z]/\./go;
    $salt =~ tr/:;<=>?@[\\]^_`/ABCDEFGabcdef/;
    $trip = crypt($tripkey,$salt);
    $trip = substr($trip,-10); #末尾10文字取得
    $trip = '◆'.$trip;
    return $trip;
}


------- 以上わすwikiより引用 -------


( ^ω^)「もう何がなんだか」

('A`)「まあちょっと説明するからさ」


880 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:30:39 発信元:221.39.238.147

('A`)「$passwd の部分が、酉の時だと$tripkeyになってるだろ」

( ^ω^)「なってるお」

('A`)「生成されるものが酉とPASSの違いだけで、基本は一緒なんだ」

( ^ω^)「え、って事はこれを使えばその辺のモノ見放題なのかお?」

('A`)「基本は一緒と言ったが、暗号化文字列までが同じとは言ってないが」


顎に握り拳をあて、ごほんごほんとそれらしく咳払いをする毒男。

暗号化文字列という言葉は、僕の中で厨二のファイルに放り込まれた。


('A`)「XYじゃわからんと思うが、こうすりゃわかるだろ」


『tp://xxx/?a=第一引数&b=第二引数』

『$passwd = crypt '第一引数第二引数', '第二引数';』


(  ゚ω゚)「おお!」


882 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:33:42 発信元:221.39.238.147

(  ゚ω゚)「つまりURLにある=の後に続く文字を順番に入れたらいいのかお!」

('A`)「簡単に言っちゃえばそういう事になるなー」

( *^ω^)「すごいお! すごいお! 毒男は天才だお!」

(*'A`)「ええいや別にそんなんじゃないけど面と向かって言われるとちょと照れるな」

( ´_ゝ`)「俺は?」


僕がこんな難しい話に集中できたのは、一重に手首の激痛のお陰だ。

長時間絞められていたからか、そろそろ痛みすら感じなくなってきたけど。


('A`)「こんな感じで3択系サイト突破してさ、ここまで来たんだよ」

( ^ω^)「尋問みたいになってごめんお、普通に尊敬するお」

( ´_ゝ`)「俺は?」


未だにぎりぎりと締め上げられる右手首を見ると、

僕の手は兄者の胸倉から既に離れていた。

色々と麻痺した事により、掴む事が出来なくなったらしい。


885 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:36:55 発信元:221.39.238.147

( ^ω^)「兄者もすごいお」

( ´_ゝ`)「気持ちが感じられんな」

(;'A`)「こんな事で喧嘩はやめてくれよ」


毒男の制止が入ったので、互いの手を放す。

兄者は僕の右手を壊死させる気だったんだろうか。

もし右手がなくなったら、夜の生活に大打撃が出る。


( ^ω^)「で、これってどうすればクリアページ出せるんだお?」


何故か毒男が盛大に椅子から滑り落ちた。

ボケを入れたつもりは微塵もないのだが。


( A )「ほらな、ほらな……俺はきっとこうなると思ってたから教えるの嫌だったんだ」

( ;^ω^)「何がだお! 別に変な事は言ってないお!」

( A )「そのまんまの意味だよ……『どうすればクリアページを出せるんだお?』って」

( ^ω^)「教えてくれないのかお?」


888 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:40:16 発信元:221.39.238.147

('A`)「あのな」


ばいんとバネ仕掛けのように跳ね起きる毒男。

その光景はエクソシストを彷彿とさせる。


('A`)「そのクリアページを出すには、メモ帳にさっきのように打っていくと思うか?」

( ;^ω^)「お、思わないお」

('A`)「だよな、プログラムってのは勉強しないと出来ないよな」

( ´_ゝ`)「つまりさー」


空気と化していた兄者が横から入る。


( ´_ゝ`)「俺らは、お前がそう言い出すと予想していたから教えたくなかったんだよ」

( ^ω^)「えっ」


   _, 、_
( ;^ω^)「えええええええええええええ! そりゃないお!」

('A`)「物見事に俺達の予想通りの言動を有難う御座います」


890 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:44:00 発信元:221.39.238.147

( ´_ゝ`)「1+1=2とかって問題じゃないんだぜ? PHPだぜ?」

('A`)「教科書もねーのに俺らが教えられるわけないだろ」

( ;^ω^)「さ、さっきみたいに……」

('A`)「あれは例えと答えのみだ、できるかボケ」

( ^ω^)「はう」


珍しく毒男から暴言が飛び出す。心身共にダメージ。

日頃兄者から食らう皮肉とは、威力が違い過ぎる。


( ´_ゝ`)「自分で考えて、それでもわからなかったら質問、は分かるが、

      初っ端からわからないを連呼するようなお前みたいな……」


途中、兄者がしまったというように両手で自分の口を塞ぐ。

いつも暴言が飛び出す前座で毒男が兄者にストップをかけるのだが、

今の毒男にはその気すらないらしい。泣きたい。



893 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:46:44 発信元:124.146.175.164
ドクオや兄者が嫌な奴に見えるのは俺だけ?


900 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:52:11 発信元:222.150.106.195
ドクオはともかく何となく兄者の性格が・・・


905 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:56:13 発信元:210.136.161.81
兄者はこれまで毎回問題を解決してきてくれたし
今までもこういう性格だった気がするからいいじゃないか


907 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:56:31 発信元:124.146.174.50
>>893
誰が特に、というより
三人ともそこそこ嫌な(駄目な)性格だと俺は思うぜ



894 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:47:32 発信元:221.39.238.147

('A` )「……」

( ;^ω^)「……」

( ´ ゝ`)「……」


気まずい沈黙が場を流れたところで、なんとか口を開く。


( ;^ω^)「そ、それじゃあ、今度教科書頼んでいいかお?」

('A`)「……そうだな、PC来たしそれもいいかも」

( ´_ゝ`)「じゃあ皆で色々頼もうぜ、これからの役にも立つし」


そして、各自が漫画本に手を伸ばす。

今日はここのカレンダーで休日。

スピーカーも今日はお休みらしい。

24時間が1日、1日で1週間。28、30、31などで1ヵ月。

このカレンダーが外のと一致してるのかどうか確かめようもないが、

ここ独自の記念日を除いて、カレンダー自体は外のと一緒だ。


898 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:50:33 発信元:221.39.238.147

クラスターマシンは冒頭から変わらず動いていた。

それが静まった時、兄者と毒男がまた動く。


( ´_ゝ`)「お、出来たかな?」

('A`)「複雑なの頼みますよーっと」


不快にさせるのを覚悟で尋ねる。


( ;^ω^)「何がだお?」


さっきのとは別件だからか、必要な事だからか、

二人は、いつもの調子で応えてくれる。


('A`)「ほら、PCにかけるPASSを生成してたんだよ」

( ´_ゝ`)「地味だけど、時間かければかけるだけ複雑になるからな」


少し、ほっとする。


902 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:53:51 発信元:221.39.238.147

( ´_ゝ`)「クラスタの演算能力じゃあ殆ど意味はないと思うかもしれんが、

      PASSに使えるのはアルファベットの大文字、小文字、数字とあるんだ。

      勿論半角しか使えないが、これだけでも選択肢はかなり増えるだろ?」

( ^ω^)「つまりすっごく長い暗号を作ってるって事かお」

('A`)「そゆこと。作ってる方法は……調べてないから俺もよくはわからないけど、

    なんだっけ、暗号技術で使うのに適したほうのPRNGで乱数生成してる」


( ^ω^)「乱数?」

( ´_ゝ`)「例えばさ、メルマガとか会員ページとかで、仮登録ってのがあるだろ」

('A`)「その時にさ、でたらめが文字列が送られてこないか?」


あるある。最近は、このページにログインして登録を完了させて下さいだけど、

少し前は、この欄にメールに記載されてあるPASSをお入れ下さいだった。


( ´_ゝ`)「あれもさ、ほぼ乱数なんだよ」


904 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:55:31 発信元:221.39.238.147

( ^ω^)「つまり、でたらめな数って事で乱数かお?」

( ´_ゝ`)「ちょっと違うな、いや、内藤にしちゃ惜しいんだけど」

( ^ω^)「どういう意味だお」

('A`)「そこを詳しく教えるとなると、統計学の無作為抽出まで話さなきゃならん」

( ^ω^)「じゃあやめとくお。なんとか学とかがつくと、聞く気がなくなるお」

( ´_ゝ`)「なんだこの黒い感情、哀れみのような蔑みのような殺意のような」


PCが放置プレイをされていたので、毒男が僕、兄者がPCと分担する。

毒男の堪忍袋の緒がぶち切れるか、一区切りついたところで交代だ。


('A`)「乱数の説明は一度置いといて、だ」

( ^ω^)「おっ」

('A`)「なんでこんなに複雑にしないといけないかって説明しよっか?」

( ^ω^)「それは、向こうも同じ性能のクラスタマシンを持ってるから?」

('A`)「確かにそうなんだけど、それ自体は別にどうでもいいんだ」


911 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 23:58:32 発信元:221.39.238.147

('A`)「例えばさ、銃の使い方を知ってる猿と、銃の使い方を知ってる人間、

    ブーンはどっちが怖い? もちろん銃口はお前に向けられてる。

    猿も人間も、お前に対して明確な殺意を抱いてるって前提でさ」


明確な殺意って、それだけでどちらも恐怖に値する。

けど、毒男がそんな解答を望んでいる訳じゃないのは僕にも分かる。


( ;^ω^)「人間のほうが怖いお」

('A`)「理由は?」

( ^ω^)「……銃の、使い方を知ってるから」


その答えに、毒男はうんうんと力強く頷いた。


('A`)「そうなんだ。猿もマグレで引き金を引くかもしれないが、

   『どうすればこの道具を使用し、より確実に相手を殺せるか』

    と考え、使用法を知る人間が怖いんだ、確率とか抜きに考えてな」


915 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:01:51 発信元:221.39.238.147

('A`)「つまりは、クラスタマシンをどう使えばいいか知ってる人間、

    考えてる人間が怖いんだ。少なくとも、このドーム内ではな」

( ^ω^)「でも、みんなが使い方知ってるって訳じゃないんだお?」

('A`)「ところがどっこい、ここにクラスターマシンの簡易説明書が」

( ^ω^)「なんと」


受け取った物は、辞書と言うほどに厚くはない。が、薄くもない。

ぱらぱらとページを捲ると、ゲーム機の説明書のように感じた。


( ^ω^)「なんだか頭が痛くなるお……」

('A`)「ま、それは後で時間ある時に読みなよ」


簡易説明書を毒男に返して、姿勢を正座に変更。

なんとなく、こっちのほうが聞ける体勢のような気がするからだ。


918 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:05:39 発信元:221.39.238.147

('A`)「で、まあ、クラスターマシンがある奴は、PCを頼んだ奴だけだ」

( ^ω^)「クラスターマシンだけ頼まないのかお?」

('A`)「PC無しにどうやってクラスターマシン使うんだよ」


質問出来る空気になるまで、黙ることにする。


('A`)「説明書を読まない奴や、大雑把な奴はこのクラスタを無視するだろうが、

    PC内にある自分の情報を守るのにこのマシンを使わなきゃいけないと

    知ったら、自分の情報とかどうでもいい奴や、面倒臭がりな奴を除いて、

    これを使ってPASSを作って必死に守るだろうよ。この説明書見ながらな」


後に、機械音痴は論外、と付け足す。


('A`)「一応、PCで何かしようと機械に齧りついた奴らなんだ、クラスタ持ちは。

    だから、こっちもそれなりの防衛手段を持たないと駄目ってことだよ」

( ^ω^)「別に、二人のスリーサイズくらいならバレてもいいんじゃないのかお?」


921 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:08:52 発信元:221.39.238.147

毒男が頭を抱えて僕に突進してきた瞬間、クラスタから凄まじい唸り声。


('A`)「今度は何したんだ流石」

( ´_ゝ`)「見た事ある名前見つけたから突破仕掛けたら楽勝でした」


椅子ごと体をどかして、ディスプレイを曝け出す。

その画面には、素直 ヒート と表示されている。


( ^ω^)「えーと、あの、暑苦しい、同級生の、声がでかい」

( ´_ゝ`)「胸もでかい、あのヒートさんだよ、間違いなく」

(;'A`)「ちょちょ、ちょっと見せてくれ」


毒男がディスプレイに飛びついて、マウス片手に個人情報を読み漁る。


( ´_ゝ`)「んじゃ、交代しますか」

( ^ω^)「おー、頼むお」


924 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:10:33 発信元:110.160.92.237
毒男wwww


922 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:10:11 発信元:221.39.238.147

( ´_ゝ`)「どの辺まで行った?」

( ^ω^)「防衛手段がどうたらこうたらうんたらかんたら」

( ´_ゝ`)「そうだなー、じゃあ何故PASSを複雑にするかから話すか」

( ^ω^)「頑張って聞くのでどれからでもよろしくお願いしますお」


( ´_ゝ`)「デジタルってのはな、結局のところ大本は0と1で構成されていて、

      ちゃんとした法則に従って組み立てられているから、読み解くのも」

( ;^ω^)「待って! 専門用語とかは多少織り込んでもいいから、

       なるべく分かり易い、簡単な言葉で頼むお! パンクするお!」


( ´_ゝ`)「いっそパンクさせたほうが新しいの詰め込めるんじゃないのか?」

( ^ω^)「要点だけお」

( ´_ゝ`)「お前が1を話して100まで理解できる相手ならいいよ」

( ^ω^)「やっぱり最初から」

( ´_ゝ`)「そうしろよ、わからない言葉があったら、突っ込んでいいからさ」

( ^ω^)「おっお」


926 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:13:13 発信元:221.39.238.147

PCに向かう毒男の鼻息が、呼吸が、何故か荒い。

ここは友人として、トイレに消える背中をそっと見送るべきだろう。


( ´_ゝ`)「例えば、ランダムな4桁の数字を2乗して、その数字を乱数とするのもある」

( ^ω^)「聞いただけだと、かなり簡単そうだお」

( ´_ゝ`)「ああ、実際簡単だよ。これだけだと暗号とは言えないよな」


兄者は画面に食い入る毒男を一瞥し、呆れたような表情を作り、

PCが乗ってるデスクの引き出しから紙とシャーペンを取り出した。


( ´_ゝ`)「例えば、こんな数字と式があったとするだろ」


『1763^2』


答えはすぐに出せないが、やり方なら分かる。

僕が黙っていると、兄者が式に書き加えた。


『1763^2=3108169』


928 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:15:58 発信元:221.39.238.147

( ´_ゝ`)「で、この2乗した奴の最初の4桁、3108を取り出して、またそれを2乗」

( ^ω^)「結局、それも解っちゃうんじゃないかお?」

( ´_ゝ`)「そうだな、でも、それは俺がやり方を説明したから解ったんだろ?」

( ^ω^)「あ……」

( ´_ゝ`)「そうだよ、意外と簡単なものだったりするんだ、やり方によっては」


兄者は紙をぐしゃぐしゃに丸めると、ゴミ箱へ捨てた。


( ´_ゝ`)「だから時間をかけて、式を複雑にして、より暗号の無作為化を目指して」

( ^ω^)「無作為化」

( ´_ゝ`)「……でたらめにするって事」


はあ、と溜め息を吐かれる。申し訳ない気持ちで一杯だ。

毒男の姿はいつの間にか消えていた。音もなくトイレに消えたらしい。


( ´_ゝ`)「全部を単純に言ってしまえば、難しくしないと、相手に簡単に解るだろ?」


930 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:19:17 発信元:221.39.238.147

( ;^ω^)「確かにその通りだお」

( ´_ゝ`)「だから、そうするって事だ。他にやる事もないしな」


そして、疲れたと言って、敷きっ放しだった布団に潜り込む兄者。

毒男はまだトイレから戻りそうにない。詮索するだけ野暮だろうか。

する事がなくなり、クラスターマシンの説明書を片手に自分の布団へ。


( ^ω^)「……やっぱ解らないお」


ばふんと枕に顔を埋める。いつもならここで肩に毛布を持ってくるが、

ここは外と違って暖かい。お高い空調設備を設けているんだろう。

凍えるような我が家の寝室を思い出し、頭をあげるが何もない。


( ^ω^)「んー……」


外を見ようにも、一面が白い壁で、窓すらない。


931 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:22:21 発信元:221.39.238.147

ここに来る前に見ていた吹雪を目の前にしない現状は、幸福なのか。

家族は僕の事を心配しているだろうか。僕の今のこの状態を見て、

なんでお前だけがそんな暖かい環境にいるんだと、激怒するだろうか。


( ^ω^)「…………」


考えれば考える程、泥沼の中に沈んでいく。

難しくする。スピーカーの思惑。難解にする。二人の思考。

寝惚けて説明書を破らないよう、デスクの上に置いた。


( ^ω^)「おやすみお……」


二人がいるなら、大丈夫だ。そう自分に言い聞かせて、布団に入る。

睡魔はいつもより強く襲ってきて、枕に頭を乗せると同時に意識は飛んだ。




白いドーム外のシベリアでは、無慈悲なブリザードが吹き荒れている。







933 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:24:26 発信元:221.39.238.147

これで終わりです。支援ありがとうございました。
30レス以内だと思っていたら30レス余裕で越えてました。
中途半端に無理矢理終わらせたので尻切れトンボです。

間に合わずに書き損ねた部分は、後で避難所を借りて投下します。
取りあえず、ドームは自分が満足するまで続けます。

AAの性格で気分を害された方はすみませんでした。
でもお手手繋いで仲良しこよしより、軽く殺伐が好きなんです。

批評等ありましたらよろしくお願いします。

 
169 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/06(金) 11:50:05 ID:Ony8SuP20

以下雑記



ドームは少ない設定からどこまで広げれるかの練習でした。


内藤『諦めは死へと』名前呼び

毒男『理性の無謀を』名字と愛称呼び

兄者『愚者を殺めよ』名字呼び

シベリア→雪→白→白いドームと、連想ゲームのように形作っていきました。
世界観を決めて、それに沿って話を作るという意味でも「練習作」でした。





937 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:28:52 発信元:124.146.175.164
あー、ごめん。>>893で俺が言った事気にしてるんなら、そう悪い意味じゃないよ。
避難所投下待ってるから、その時は宣伝よろしく頼むよ


938 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:29:10 発信元:110.160.92.237
手動でパス変えられないのにツール使ってパス作っても一緒なんじゃ…
と情弱が申しております


939 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:31:15 発信元:124.146.174.50
>>933
乙です
好きな作品なので続けてくれるのは嬉しい。


三人ともそこそこ嫌な性格と言ったけども
きらいじゃないし、批判したかった訳でもないんだ、すみません。
むしろ好きです。


941 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:32:27 発信元:210.136.161.81

別に仲良しこよしが見たい訳じゃないけど、なんとなく今回は皆が嫌味に感じた。
説明ばっかりだったからかな


935 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:27:15 発信元:114.149.134.121
乙!
避難所での投下楽しみにしてます


936 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:27:16 発信元:119.230.62.153
乙乙!


934 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:26:37 発信元:210.153.84.197
これで終わり……?と思ったら避難所か
安心したぜ

超乙


940 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:31:55 発信元:120.137.176.126
よかった避難所行くのか


942 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 00:32:38 発信元:124.146.175.71
乙!避難所も楽しみにしてる


  




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総合短編(サスペンス・ミステリー) | コメント(1) | トラックバック(0)
コメント
ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
さすがのどっくん

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