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lw´‐ _‐ノv兄妹のようです

2010/07/29 Thu 03:27

 
91 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 17:44:49 発信元:122.102.225.250


昔々。あるところに三人の兄弟がいました。



( ´_ゝ`)

長男は兄者といいました。
お調子者でしたが、とても優しい青年でした。


l从・∀・ノ!リ人

長女は妹者といいました。
いつも元気で、明るい少女でした。


lw´‐ _‐ノv

次女はシュールといいました。
寡黙でありましたが、不意に口から流れる言葉は真意をつきます。





92 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 17:47:17 発信元:122.102.225.250

彼らには記憶がありませんでした。
気づいたときには三人で生活していました。


( ´_ゝ`)「今日の野草はー」


三人は山奥で生活しています。


何せ昔の記憶がないので、
人里に降りても何をしていいのかわからないのです。

間違いを犯すくらいならば、大人しく山で過ごそうと思えました。


l从・∀・ノ!リ人「たまには肉を食べたいのじゃー」

lw´‐ _‐ノv「食べるために殺すなら、いいんじゃない」

( ´_ゝ`)「別に悪くはないけどさ」


問題があるとすれば、捕まえるための手間でした。
彼らには文明の利器はありません

原始的な罠に引っかかる動物は少ないのです。



95 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 17:50:21 発信元:122.102.225.250


( ´_ゝ`)「肉かー」


兄者は一人山を散策しながら呟きます。

三人兄弟の中で一番年上であり、唯一の男です。
頑張らなければと思う。世間に対する常識はありませんが、
自分がいなくなっても、この山では生活できるようにしてあげたいのです。

肉をとる術も、野草を探す術も教えてはいますが、
実戦させたことはありませんでした。

それはひとえに、彼女達が可愛いからです。
可愛い子には旅をさせろ。そんな言葉を兄者は知りません。

兄者はため息を一つつきました。
罠を見に行きます。そろそろ妹者が肉を食べたいと言いだすことはわかっていました。


( ´_ゝ`)「にーく、肉、肉っと」




96 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 17:53:20 発信元:122.102.225.250

罠は簡単な落とし穴でした。
遠目から見ても、それが発動しているのがわかりました。


( ´_ゝ`)「ラッキー!」


兄者は喜び勇んで駆け寄ります。
ウサギでしょうか。犬でしょうか。


( ´_ゝ`)「……珍種?」



(-<_- )



穴の中にいたのは人間でした。

世間を知らない兄者だって、それくらいは知っています。




98 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/28(水) 17:55:44 発信元:219.126.31.195
なんという・・・
 
 
100 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 17:56:15 発信元:122.102.225.250


( ´_ゝ`)「おーい」

(´<_` )「うーん」


穴の中の人間が目を開けます。


人間と兄者は視線をあわせました。
お互いの瞳に映った姿は目の前の人物ととてもよく似ています。


(´<_` )「兄者!」


人間は手を伸ばし、兄者の手を掴もうとします。


( ´_ゝ`)そ


けれども、兄者は手を引っ込めてしまいました。




101 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 17:59:18 発信元:122.102.225.250


(´<_` )「あに、じゃ?」


人間は悲しそうな目をしていました。


( ;´_ゝ`)「オ、オレは兄者だ。
       でも、オレはお前を知らない」


兄者はとまどいの瞳を向けながら、
後ろに後ずさりました。


(´<_`; )「兄者! オレだ。双子の弟の弟者だ!」

( ´_ゝ`)「お前なんて知らない! オレの兄弟は
       妹者とシューだけだ!」


兄者は走りだしました。
穴の中に残された弟者という人間は、驚きの目をしています。



(´<_` )「シューって、誰だよ……」



103 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 18:02:17 発信元:122.102.225.250


息を切らせて帰ってきた兄者を見て、
妹達は心配そうに駆け寄ってきます。


l从;・∀・ノ!リ人「兄者、どうしたのじゃ?」

lw´‐ _‐ノv「大丈夫?」


二人の妹を見ていると、ほっと息をつくことができました。

この二人がいればいいのです。
記憶なんていりません。
あの人間のことなど忘れてしまえばいいのです。


( ´_ゝ`)「なんでもないよ」


優しく二人の頭を撫でてあげます。
不思議と心が安らぎました。




105 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 18:05:17 発信元:122.102.225.250

lw´‐ _‐ノv「変な人と会った?」

( ´_ゝ`)「え」

lw´‐ _‐ノv「忘れていいよ」


そう言うと、シュールは野草を取ってくると背を向けました。


l从・∀・ノ!リ人「シュー?」


妹者は不安げな瞳を向けます。
シュールがどこか遠くへ行ってしまうような気がしたのです。


手を伸ばしてみましたが、何も掴むことができません。
不安な気持ちは兄者も同じなのでしょう。
隣にいる兄者も似たような瞳をしていました。




106 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 18:08:13 発信元:122.102.225.250


lw´‐ _‐ノv「馬鹿」

(´<_` )「…………」


穴の中と外で睨みあいます。


lw´‐ _‐ノv「どうしてきたの」


シュールは眉間にしわを寄せています。


lw´‐ _‐ノv「あんたがくるから、兄者が苦しむの。
       私達の幸せを壊さないで」

(´<_` )「オレの兄妹だ」

lw´‐ _‐ノv「今は私の兄妹よ」


二人は一歩も退こうとしません。



108 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 18:11:20 発信元:122.102.225.250


l从-∀-ノ!リ人「シュー。もういいのじゃ」


そんなときです。妹者が草陰から現れました。


lw´‐ _‐ノv「妹者姉さん?」

l从・∀・ノ!リ人「その人にわしは覚えがない。
       しかし、それほど悲しげな目をしている者が
       嘘をつくとは思えん」

lw´‐ _‐ノv「姉さんは私を信じてくれないの?」

l从・∀・ノ!リ人「信じておる」

lw´‐ _‐ノv「じゃあ、何でそんなことを言うの」

l从・∀・ノ!リ人「シューも、そこの人も、わしの兄妹じゃ」


lw´‐ _‐ノv




111 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 18:14:15 発信元:122.102.225.250


l从・∀・ノ!リ人「だから、本当のことを話してはくれんか?」

( ´_ゝ`)「シュー。オレからも頼むよ」


いつの間にか兄者もそこにいました。


lw´‐ _‐ノv「……二人は、私だけの兄妹。
       どこにも行かせない」


「もう、いいだろ。シュール」


どこからか声が聞こえました。




115 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 18:17:17 発信元:122.102.225.250


川 ゚ -゚)「その人達を返してあげなさい」

ノパ⊿゚)「私からも頼む」


現れたのは青と赤。対極的な髪の色を持った女でした。


lw´‐ _‐ノv「……あなた達なんて知らない」


川 ゚ -゚)「お前を置いて行ったのは悪かった」

ノパ⊿゚)「でも、お前はまだ小さいから、山からでれないんだぞ」

lw´‐ _‐ノv「知らない」

川 ゚ -゚)「ほら。もうどこにも行かないから」

ノパ⊿゚)「彼らの記憶を戻して、ちゃーんと返してやるんだ」

lw´‐ _‐ノv「嫌だ!」



116 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 18:20:14 発信元:122.102.225.250

ノパ⊿゚)「大人しくするんだ」

lw´‐ _‐ノv「離せ!」


赤い髪の女がシュールを抑えつけます。


川 ゚ -゚)「我らこの山に住むちっぽけな妖怪の姉妹です。
     私と妹のヒートが少しばかりの用事をしている間
     あの子はとても寂しい思いをしてしまったようです」


青い髪の女は悲しげに目を伏せます。


川 ゚ -゚)「許してやってくれ。そんなことは言えません。
     けれど、罰するのならば、長女であるこの私を罰してください」


弟者を穴の中から出し、女は地面に膝をつきました。




118 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 18:22:59 発信元:122.102.225.250

川 ゚ -゚)「彼らにかけられた術はすぐに解きます。
     我らにできることがあるのならばなんでもいたします」

(´<_` )「……オレは、二人が戻ってくるならそれでいい」

l从;∀;ノ!リ人「やっぱり、妹者とシューは離れ離れになってしまうのか?」

ノパ⊿゚)「そちらが望むなら、いつでも遊びにきていいんだぞ!」


赤い髪の女は優しく笑いました。


( ´_ゝ`)「シュー。やっぱり、本当の姉妹といたほうがいい」

lw´‐ _‐ノv「どうして、そんなことを言うの?」

( ´_ゝ`)「オレ達といるとき、お前は寂しそうだったよ。
       きっと、本当の兄妹とオレ達を重ねてたんだろう」


兄者の瞳はとても優しくて、本当のお兄さんのようでした。
そのことをシュールが静かに伝えると、やはり兄者は優しく言うのです。


( ´_ゝ`)「本当の兄妹だろ」



120 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 18:25:55 発信元:122.102.225.250


それから、三人の兄妹は毎日山へ行くようになりました。


( ´_ゝ`)

(´<_` )

l从・∀・ノ!リ人


三人はいつも笑顔です。


川 ゚ -゚)

ノパ⊿゚)

lw´‐ _‐ノv

山で待っている三人の姉妹もとても嬉しそうでした。
三人の兄妹が誰一人いなくなるまで、山での交流は続きましたとさ。









121 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 18:27:13 発信元:122.102.225.250
以上です。

お題(総合から)
lw´‐ _‐ノv
( ´_ゝ`)l从・∀・ノ!リ人

始めてシュール使ったが、思いのほか使いにくかった。
支援ありがとうございました。

ご指摘などありましたらどうぞ。


122 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/28(水) 18:27:15 発信元:114.198.207.14



123 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/28(水) 18:28:32 発信元:124.146.175.145
昨日のお題だっけ? 消費早いなー



124 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/28(水) 18:34:44 発信元:124.146.174.4
乙!


 
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