スポンサーサイト

--/--/-- -- --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
 
627 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/27(火) 00:56:23 発信元:124.146.174.165
一レスお題のつもりが、ふと気付けば厨二病マックスな短編に
殺し屋とか出てくると、途端に厨二ゲージが跳ね上がるよね!

投下します


628 :( ゚д゚ )はいつも割り込まれるようです:2010/07/27(火) 00:58:07 発信元:124.146.174.165
とある街中、アスファルトの上、周囲の店は揃ってシャッターを降ろしている。
スコールがアスファルトを叩き、ざあざあと鳴り響いていた。

( ゚д゚ )「ひどい雨だな」

目の前の男に話し掛ける。

( ゚∋゚)「……」

真っ黒なレインコートをすっぽりと被り、黒い手袋をはめた大男。

フードから雨粒が絶えず流れている。

その奥にある目は、何の色も示さない。


631 :<閲覧注意>( ゚д゚ )はいつも割り込まれるようです:2010/07/27(火) 01:00:05 発信元:124.146.174.165
( ゚д゚ )「……聞こえないか」

( ゚∋゚)「……」

このスコールの轟音が俺の声を掻き消したのだろう。

いや、もしかしたら、言葉自体がわからないのかもしれない。

( ゚д゚ )「これだから外国はいやなんだ」

俺は額に張り付いた髪をくしゃくしゃとかき上げる。

こっちもレインコートを着てくればよかった。

( ゚д゚ )「……まあ、これなら伝わるだろう?」

俺は右手で腰からナイフを抜き出す。

両刃で刃渡り20cm、金以外で唯一の持ち物。

( ゚∋゚)「……」

ほら、伝わった。

男もゆらりと拳を構える。

隙は無く、こちらの刃物を気にするそぶりもない。

おそらくあの手袋は防刃製、もしくは鉄板仕込みのものだろう。


633 :<閲覧注意>( ゚д゚ )はいつも割り込まれるようです:2010/07/27(火) 01:02:05 発信元:124.146.174.166
( ゚д゚ )「わざわざ日本から来てやったんだ」





「お前なら、俺を殺してくれるよな?」




( ゚д゚ )はいつも割り込まれるようです






 
 
634 :<閲覧注意>( ゚д゚ )はいつも割り込まれるようです:2010/07/27(火) 01:03:19 発信元:124.146.174.165
俺は走り出した。

雨粒が顔に当たるが気にしない。

地面を這うように上半身を倒し、ほとんど四つん這いになった。

時折左手も使って、四足歩行動物のような走り方になる。

( ゚∋゚)「……!」

男の拳が強く握られるのが見えた。

射程範囲内に入ったら、即座に殴りかかるつもりだろう。

あの巨体の全体重が乗った拳を喰らえば、骨など粉みじんにまで砕け散るに違いない。

( ゚д゚ )(それでいい)

願わくば、その拳がこの顔面を打ち砕かんことを。

俺の頭が、射程範囲内に入った。

スコールの轟音が遠ざかった。


635 :<閲覧注意>( ゚д゚ )はいつも割り込まれるようです:2010/07/27(火) 01:04:44 発信元:124.146.174.165
男の右拳が斜めに撃ち降ろされる。

俺は身体を思い切り反らす。

目の前には、黒い拳。

その威圧感に構わず、俺はさらに身体を反らせる。

足は止めない。

黒い拳が迫る。

顎を引く。

拳が鼻を掠める。

ごう、と嵐が鳴る。

喉を風圧がくすぐる。

男の目が微かに動く。

さらに反らし、身体を斜めにする。


637 :<閲覧注意>( ゚д゚ )はいつも割り込まれるようです:2010/07/27(火) 01:06:21 発信元:124.146.174.165
拳が俺のTシャツを裂く。
目の前の腕を左手で叩く。

跳び箱の要領で下半身を引き上げる。

Tシャツが真っ二つに裂かれる。

右手のナイフを握りしめる。

拳が股間を過ぎる。

勃起していなくてよかった。

男の目は徐々に開かれていく。

ナイフを首目掛けて振るう。

拳がアスファルトを砕く。


638 :<閲覧注意>( ゚д゚ )はいつも割り込まれるようです:2010/07/27(火) 01:08:49 発信元:124.146.174.166
俺は腕を踏み台にする。

左手が首の前で開かれている。

俺は右手首を捻る。

さらに一歩駆け上がる。

ナイフの刃を横にする。

男の左手の人差し指と中指の間をすり抜ける。

皮に刃先が微かにめり込む。

男の目が限界まで開かれる。

肉をさりさりと裂いていく。

ナイフの柄が左手に当たる。

もう一歩踏み出す。

一気にナイフを押し込む。

ぶつりと気道に突き刺さる。

ごつんと骨に当たる。

スコールの轟音が、戻ってきた。


639 :<閲覧注意>( ゚д゚ )はいつも割り込まれるようです:2010/07/27(火) 01:10:39 発信元:124.146.174.165
( ゚∋゚)「……! ……!」

男が口をぱくぱくと動かす。

まるで水面で呼吸をする魚のよう。

( ゚д゚ )「……悪いな」

右腕に力を込める。

一気にナイフを右へ振り抜くと、轟音に混ざってびりっという音がした。

首から血が噴き出し、俺の顔にばしゃりとかかった。

( ゚д゚ )「喋ってくれなきゃわからないんでね」

俺は足の下の腕を蹴った。

滞空しながら、男がゆっくり倒れていくのを見る。

首から血液のアーチを噴き上げて、雨に殴打されているアスファルトに倒れ込む。

俺は水溜まりの中に着地した。

足元に水がはねる。

顔に付着した血液は、すでに洗い流されていた。


640 :<閲覧注意>( ゚д゚ )はいつも割り込まれるようです:2010/07/27(火) 01:12:37 発信元:124.146.174.165
( ゚д゚ )「……」

また、生き残った。

殺して、殺して、殺し続けて。

いつになったら、俺の番がくるんだ?

死者の行列に何度割り込みされたかわからない。

( ゚д゚ )「……マナーがなってないよな」

血溜まりの中の男は返事をしない。

このスコールの轟音が俺の声を掻き消したのだろう。

いや、もしかしたら、言葉自体がわからないのかもしれない。

パトカーのサイレンが遠くから聞こえる。

俺は雨宿りが出来る場所を探しに、街の中へ駆けていった。



おわり








642 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/27(火) 01:14:44 発信元:124.146.174.165
以上です
お題は
・スコール
でした
ぶっちゃけ閲覧注意ってほどじゃなかった
たまには厨二病だっていいじゃない


643 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/27(火) 01:16:39 発信元:114.198.207.14



644 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/27(火) 01:20:35 発信元:118.159.131.28
乙乙


645 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/27(火) 01:25:50 発信元:222.148.159.187


雨に黒いコートにナイフ……厨二病いいよね


 
総合短編(バトル・アクション・厨二) | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。