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1 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/22(木) 23:53:07 ID:Iy6MXwygO
http://sogomatome.blog104.fc2.com/?mode=m&no=359&cr=83d337cfa70aa96c9c98df07ad802a01

長編序章祭からの続き
と言っても短編になったけど
そいじゃいきます


12 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:04:49 ID:9pvakSqUO
楽しみにしてたよー


2 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/22(木) 23:54:10 ID:Iy6MXwygO
从 ゚∀从「月にいるエイリアンが、あと5年で攻めてくる」



(;´_ゝ`)「は?」(´<_`;)

そして彼女は、俺達が止める間もなく学会でこれを発表。

当然のように顰蹙を買い、それでも主張し続けた彼女は学会から追放された。





そして5年後。

俺は庭で彼女と紅茶を飲みながら、サッカーボール並の大きさに見える、赤みがかった月を眺めている。


3 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/22(木) 23:56:28 ID:Iy6MXwygO
( ´_ゝ`)「あとどのくらいだろうな」

从 ゚∀从「さあな」

そして、でも、と続けて、

从 ゚∀从「パンを焼く時間くらいはあるといいな」

背後にあるオーブンを見る。

中の、オレンジ色の光を当てられてテカテカと輝く丸いパンが、空に浮かぶ月のように見える。

( ´_ゝ`)「……そうだな」

人類があの月に敵わなかったのなら

せめて

こちらの月くらいは食らいつくしてやりたい。


4 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/22(木) 23:57:11 ID:Iy6MXwygO





( ´_ゝ`)世界の終わりのようです


5 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/22(木) 23:58:11 ID:Iy6MXwygO
从 ゚∀从「弟者!」

d(´<_` )「準備OKだ」
从 ゚∀从「兄者!」

((;´_ゝ`))b「こここここちらもおkkkk」

(´<_` )「おけけ?」

从 ゚∀从「よっしゃいくぞ! ペットボトルロケットでI can fly実験!」

(´<_` )「理論上は放物線を描きながら4メートルまで上昇して、あとは知らん」

(;´_ゝ`)「ちゃんと海に落ちるんだよな!? ペットボトルロケットで墜落死とか洒落にならんぞ!?」

(´<_` )「知らん」

从 >∀从「窪塚ってこい! 弟者、スイッチオーン!」

(´<_` )「オーン」ポチットナ


6 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/22(木) 23:59:25 ID:Iy6MXwygO
バシュッ←ペットボトルロケット×20発射の音

ゴシャッ←一気に顔から砂浜に突っ込む音

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ←砂浜をペットボトル×20背負って転がる音

(;´_ゝ`)「うああああああああああああ!!!」

从;゚∀从「あ、やっべ」

(´<_`;)「兄者あああああああ?!」

(;´_ゝ`)「誰か止めてえええええええ!!!」

从;゚∀从「噴射ベクトルの調整ミスったなぁ……。もうちょい地面に垂直な感じか……?」

(´<_`;)「どうするんだあれ!」

从 ゚∀从「ん?」

(;´_ゝ`)「いやああああああああああ!!??」


7 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:00:18 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「ああ、兄者はあれくらいじゃ死なねえよ」

(; _ゝ )「おぼろろろろろろろろろろ」

(´<_`;)「ゲロ撒き散らしながら転がってるのに!?」

从 ゚∀从「よくあることだろ?」

(´<_`;)

(´<_` )

(´<_` )「確かに」

(; _ゝ )「おとびゃぶべぼろろろろろ」

从 ゚∀从「だから早く発射台の角度調整手伝え」

d(´<_` )「把握した」

(; _ゝ )「おぼろろろろろろろろろろ」


8 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:01:34 ID:Vh6ujU/QO
彼女は優秀な科学者だった。

俺達はその助手で、いつも彼女の無茶苦茶な実験に振り回されていた。

何日も徹夜で実験を繰り返した日々。

他の助手がどんどん辞めていき、最後には俺と兄者だけになった。

当然、負担も増える。

周りも哀れに思ったのか、幾度となく独立や他の研究室を薦められた。

それでも彼女の助手で居続けたのは、俺達が彼女に惚れていたからに他ならない。

科学者として、女性として、人間として、あらゆる面で俺は彼女に惚れていた。

兄者も同じだったのだろう。

どんなにありえないような理論も、彼女が唱えたならば俺達はそれを信じた。


9 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:02:47 ID:Vh6ujU/QO



あの時までは。

学会から追放された彼女は、手がつけられないほど大暴れをして、その後すぐに研究室を出ていった。

そして次の日には立ち直ったかのような声で俺達に電話をしてきた。

今になって思えば、あれは立ち直ったというよりも、開き直ったという方が正しかったのだろう。

『紅茶を飲みながら、優雅に世界の終わりを眺めてやりてーんだよ』

電話越しに笑いながら彼女はそう言っていた。

その後は自分で考えたであろう新しい家の外見や間取りを嬉々として喋り続け、最後に、完成したらまた電話する、と言って切れた。

俺達はそれぞれ別の研究室に送られ、血も汗も涙もゲロも流さないですむ実験に感動しつつも、彼女からの連絡を今か今かと待ち続けた。

電話から1年後、ようやく彼女から届いた手紙には、

〔美味い紅茶をいれたから今すぐ来い!〕

と、彼女らしい乱暴な筆跡で書かれていた。

今すぐは無理だろ……jkと言う兄の口は、明らかに緩んでいた。
 
 
10 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:03:29 ID:Vh6ujU/QO
( ´_ゝ`)「ハインに会うのも久しぶりだな」

(´<_` )「1年ぶりだよな」

俺は兄者と二人で、郊外の丘の上に建てたという彼女の家に向かっていた。

(´<_` )「……どう思う、兄者」

( ´_ゝ`)「なにがだ」

(´<_` )「決まっているだろう。月のことだ」

( ´_ゝ`)「……ああ」

兄者の表情は読めない。

(´<_` )「……いくらなんでも今回は信じられない。SFチックにもほどがある」

( ´_ゝ`)「……そうか」

まだ読めない。

いつもは喜怒哀楽がすぐに顔に現れるくせに。


11 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:04:23 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「……兄者はどう思う?」

( ´_ゝ`)「信じるさ」

(´<_`;)「っ!」

( ´_ゝ`)「今までハインを信じてきたんだ。今回も信じるに決まってる」

ああ、そうか。

(´<_`;)「っ俺だってそうだ! ハインを今まで信じてきた! でも、今回は話が別だろ!?」

( ´_ゝ`)「別とは?」

(´<_`;)「あれは目茶苦茶だ! 月からエイリアンが地球に襲来してくるなんて、お伽話じゃないんだぞ!?」

( ´_ゝ`)「宇宙空間から発せらていれた特殊なノイズを、ある法則にあてはめて解析すると、数字に変換ができる。

( ´_ゝ`)「その数字は、カウントダウンになっている。発信源を逆探知すると、月からノイズ発せられていた」

( ´_ゝ`)「推測も含めるが、確かに筋は通っている」

やっぱりか。


13 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:05:21 ID:Vh6ujU/QO
(´<_`;)「だが、そんなのは有り得ない! 現にあいつは、世界中から非難されて、学会から追放された!」

( ´_ゝ`)「今更何を言っているんだ? 今まで、あんな学会なんかに信じてもらったことがあったか?」

(´<_`#)「それとこれとは話が別だ!」

( ´_ゝ`)「何故だ? 信じてもらえない理論を、俺達は証明する。至極単純で、今までと変わらないじゃないか」

あんたは、信じるんだな。

( <_ #)「……どうやって証明するんだ」

( ´_ゝ`)「……」

俺には、信じれない。

( <_ #)「そいつを証明するというのは……」

あいつを信じるというのは、

( ´_ゝ`)「……わかってる」


14 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:06:45 ID:Vh6ujU/QO





世界が滅びるということと同義なのに。


15 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:08:36 ID:Vh6ujU/QO
( ´_ゝ`)「……でも俺は、ハインを愛しているから」

流石だな兄者。

( ´_ゝ`)「世界中があいつの敵になっても、俺だけは味方でいたいんだ」

どんな時も、そうやってブレないでいられる。

( <_  )「……ずるいな、兄者」

やっぱり俺は、あんたには勝てない。

( <_ )「……俺だって」


16 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:09:42 ID:Vh6ujU/QO





(;<_; )「俺だってハインを愛しているのに」

やっぱり俺は、ハインを信じれないんだ。






~~~~~~~~~~~~


17 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:11:28 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「よお、来たか。久しぶりだな」

( ´_ゝ`)「お前が連絡しなかったからな」

(´<_` )「兄者、不動産屋のパソコン片っ端からハッキングして必死にハインの家探してたもんな」

从 ゚∀从「あれ、弟者の目、赤くね?」

(´<_` )「先程兄者の厨二臭すぎる台詞に、兄弟として恥ずかし過ぎて号泣してました」

(;´_ゝ`)「え、あれ俺のせい?」

从 ゚∀从「wwwww」

彼女の家は赤いレンガで作られた、こじんまりとしたものだった。

藁ぶきでも木材でもない、レンガの家。

唯一狼さんに壊されなかった、三匹の中の末子豚の家。

狼には勝てても、エイリアンには勝てるのだろうか。


18 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:12:11 ID:Vh6ujU/QO
(;´_ゝ`)「……」

(´<_`;)「……」

从 ゚∀从「?? 何固まってんだ?」

(;´_ゝ`)「部屋が綺麗だ……」

(´<_`;)「これがハインの住家だと……」

从#゚∀从「新築だから当たり前だバカヤロー」

(;´_ゝ`)「いやだってさ、研究室を掃除した時だってさ」

(´<_`;)「次の日の朝には床の踏み場が無くなってたのに……」

(;´_ゝ`)「ハインって身体からプリントとUSBメモリが分泌される人間だと思ってた」

从#゚∀从「それもはや人間じゃねーよ!」

内装は意外とまともだった。

茶色と赤色がベースの、落ち着きのあるふいんき(ry)が特徴で、どこか暖かみのある家だ。

もっとこう、壁を紫にするとか、そういうことを平気でやると思ってた。


19 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:12:51 ID:Vh6ujU/QO
( ´_ゝ`)「しかしこの程度の大きさなら、なぜ一年もかかったんだ?」

从*゚∀从「あ、それ聞いちゃう? それ聞いちゃう?」

(;´_ゝ`)「え、なんでそんな目キラキラしてんの?」

从*゚∀从「しょうがねえなぁ。そんなに聞かれちゃあなぁ」

(´<_` )「兄者、どうやら地雷踏んだみたいだぞ」

从*>∀从「見て驚け! そして平伏せ!」

从*>∀从ノ□←リモコン

<タラララッタラ~

从*>∀从ノ□「スーパーハインちゃんハウス~!」

(;´_ゝ`)「なに今のドラえもん風BGM」

(´<_` )「あのスピーカーからだな」


20 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:13:58 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「まず手始めに」

从 ゚∀从□ポチットナ

ウィーガシャガチャガチャコウチャコポコポ

(;´_ゝ`)「なんか変なアームが紅茶いれとる!」

(´<_` )「ほう、全自動紅茶いれ機か」

从 ゚∀从「お次はっと」

从 ゚∀从□ピコットナ

ガガガガガガガガガガガガガガ

(;´_ゝ`)「壁が割れおった!」

(´<_` )「おお、でかい庭だな。この家のサイズとは不釣り合いなくらい」

从 >∀从「そしてそして!」
从 >∀从□ガチャットナ

ガタガタガタガタガタガタガタガタ

(;´_ゝ`)「キッチンスペースが動いた!?」

(´<_` )「キッチンスペースごと庭に出れるのか、画期的だな」


21 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:14:50 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「こんなのは序の口だぜ。最終的にはこの2LDKの家を6LDKに変形出来る」

(;´_ゝ`)「なんという才能の無駄遣い……。匠もびっくりのビフォーアフター」

(´<_` )「だが、なんでこんな改造を?」

从 ゚∀从「んー、まあな。世界を楽しむためにはこれくらいしないと」

(´<_` )「?」

从 ゚∀从「そんなことよりお前ら、これ庭に運べ」

( ´_ゝ`)「これって……安楽椅子?」

从 ゚∀从「そうそう。3つ運べよ。あとテーブルもな」
(´<_` )「……ああ、そういうことか」

( ´_ゝ`)「? 弟者、何がだ?」

从 ゚∀从「庭にでてみりゃわかるさ」


22 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:15:44 ID:Vh6ujU/QO
( ´_ゝ`)「? ……おお、凄いなこれ。絶景だ」

从 ゚∀从「丘の上から町並みを見下ろしながら優雅にアフタヌーンティーってな。なかなかオツなもんだろ?」

(´<_` )「……」

( ´_ゝ`)「……なるほど、確かに良いセンスだ」

从*゚∀从「だろだろ!? この土地高かったんだぜ!」

俺が理解したのは、景色がいいとか、そういうことじゃなかった。

キッチンを庭に出して、外で紅茶を飲めるようにした本当の理由。


23 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:16:35 ID:Vh6ujU/QO





ハインはきっと、まだ世界を恨んでいたのだ。





~~~~~~~~~~~~


24 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:17:15 ID:Vh6ujU/QO
( ´_ゝ`)「……弟者」

(´<_` )「なんだ」

ハインが庭で何やらリモコンをいじっている間に、俺は兄者に家の中に連れて来られた。

その時の顔で、何となく想像はついていた。

( ´_ゝ`)「今日、ハインにプロポーズをする」

(´<_` )「ふーん」

(;´_ゝ`)「え、何その軽い感じ。俺今すげー重要なこと言ったんだけど」

(´<_` )「な、なんだってー」

( ´_ゝ`)「うわーテンプレ通りの棒読みだー」

(´<_` )「いやだってさ、ここに来る時に話した感じでわかったもん」

( ´_ゝ`)「え、マジで?」

(´<_` )「フヒヒ、弟者がハインを諦めるっぽいからその隙に……的な思考」

(;´_ゝ`)「そんなん考えてないよ!?」


25 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:17:53 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「で、なんで俺に言うんだ?」

( ´_ゝ`)「なんか抜け駆けみたいなのがいやだったから」

(´<_` )「俺は諦めたって言っただろ」

( ´_ゝ`)「本当に?」

(´<_` )「……うん」

( ´_ゝ`)「本当に?」

(´<_` )「……」

( ´_ゝ`)「本当に?」

(´<_` )「……微かに未練が」

( ´,_ゝ`)フッ

(´<_` )「ゴメンやっぱ無い」


26 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:18:39 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「てかさ、プロポーズなのにプレゼントとか持ってないの?」

(;´_ゝ`)「あ、やっぱ必要?」

(´<_` )「当然だろ。顔面崩壊してんだから物で釣らなきゃ」

(;´_ゝ`)「崩壊って、お前もほとんど同じパーツじゃねーか!」

(´<_` )「俺は角度的にイケメンだからセーフ、兄者はアウト」

(;´_ゝ`)「お、俺だって向き変えればイケメンだぞ!」

(´<_` )「ほう? じゃ、見せてくれ」

(;´_ゝ`)「ビ、ビビんなよ!? ぜってービビんなよ!?」


27 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:20:02 ID:Vh6ujU/QO
(´∠_` )クルッ

(´<_` )

(´∠_` )

(´<_` )

(´∠_`;)

(´<_` )ハァ

(´∠_`;)「……プ、プレゼント、何がいいかなぁ……」

(´<_` )「とりあえず覆面買ってこい」



~~~~~~~~~~~~


28 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:21:07 ID:Vh6ujU/QO
兄者を買い物に行かせてから庭に戻ると、ハインが安楽椅子を揺らしながら紅茶を飲んでいた。

从 ゚∀从「お、どこ行ってたんだよ」

(´<_` )「遺伝子の神秘について語ってた」

从 ゚∀从「? 兄者は?」

(´<_` )「お買い物に」

从 ゚∀从「なんだよ、人がせっかく紅茶いれたってのに」

(´<_` )「機械が、だろ」

从 ゚∀从「その機械を作ったのは俺なの。弟者も飲んでみろって」

俺は安楽椅子に座り、湯気が微かにたっているティーカップを手に取った。

(´<_` )「……ん、うまいな」

从*゚∀从「だろ!? だろ!?」

(´<_` )「流石だな、機械」

从 ゚∀从「だから俺が作った機械だっての」


29 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:22:05 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「というかハイン、紅茶飲むんだな。珈琲と眠々打破しか飲まないと思ってた」

从 ゚∀从「うん? もともと紅茶は好きだぜ?」

(´<_` )「ミルク派? レモン派?」

从 ゚∀从「ブランデー派だ」

(´<_` )「わかってるじゃないか」

从 ゚∀从「にゃははは」

ハインはケラケラと笑っていた。

俺は眼下に広がる町並みを眺めながら、紅茶を一気に飲み干した。



(´<_` )「なあ、ハイン」

从 ゚∀从「ん?」


30 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:23:07 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「月の話」

从 ゚∀从「……」

(´<_` )「俺は、信じていない」

从 ゚∀从「……」

(´<_` )「今回は、信じ切れない」

从 ゚∀从「……そうか」

(´<_` )「アンタ自身はどのくらい信じてるんだ?」

从 ゚∀从「もち100パーセント」

(´<_` )「……つまり、地球は滅びると?」

从 ゚∀从「まあ、そうなるわな」


32 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:25:58 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「対抗策とかは考えてないのか?」

从 ゚∀从「んー、あのまま研究続けてりゃ思いついたかもな」

(´<_` )「だが、続ける気は無かったと」

从 ゚∀从「だってよ、全否定されたんだぜ? 人が全人類の危機を教えてやったってのに、学会の奴らはキチガイ扱いだぜ?」

(´<_` )「ようするに、アンタが拗ねて人類滅亡か」

从 ゚∀从「wwwwwハインちゃんwwwwwパネェwwwwwww」

やはりハインはケラケラ笑った。


从 ゚∀从「てかよ、お前と兄者が研究すればいいじゃねえか」

(´<_` )「俺達が?」

从 ゚∀从「俺が仕込んでやったんだ。なんか思いつくかもしんねーぜ?」


33 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:26:55 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「……俺は研究するつもりが無いし、兄者はおそらく科学者自体を辞める」

从 ゚∀从「え、兄者辞めんの?」

(´<_` )「おそらくな」

从 ゚∀从「なんで?」

(´<_` )「アンタのためだろ」

从 ゚∀从「俺の?」

(´<_` )「兄者は帰ってきたら、アンタにプロポーズする」

从;゚∀从「……え、マジで?」

(´<_` )「多分、一緒に静かに暮らそうみたいなことを言うと思う」

从 ゚∀从「……マジなの?」

(´<_` )「マジマジ」


35 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:28:32 ID:UH60M0W.o
言っちゃった


34 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:28:04 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「へー……兄者が……」

从 ゚∀从

从*゚∀从「うへ、うへへ、えへ」

(´<_`;)「キモいぞハイン」

从*゚∀从「いやあ、なんかこう、全身がムズムズと、えへ」

从*^∀从「えへへ、そうかぁ……兄者が……」

ハインはニヤニヤしながら身体をよじっていた。

俺はそれを見て、ほんの少しだけ、何かが疼いたのを感じた。


36 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:29:11 ID:Vh6ujU/QO



(´<_` )「なあハイン」

从 ゚∀从「なに?」

(´<_` )「ここに家を建てた理由ってさ」

从 ゚∀从「うん」



(´<_` )「世界の終わりを眺めるためだろ」


37 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:30:45 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「……」

(´<_` )「エイリアンが侵略してきて、町が奴らに蹂躙されて」

从 ゚∀从「……うん」

(´<_` )「その光景を一瞬たりとも逃さずに観察するためだろ」

从 ゚∀从「よくわかったな」

(´<_` )「キッチンが庭にでるのも、紅茶が自動でいれられるのも」

(´<_` )「町の崩壊を目に焼き付けるのに集中するためなんだろ?」

从 ゚∀从「……その通りだぜ」

(´<_` )「……なんで?」


38 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:32:01 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「奴らは俺の忠告を無視して、人を狂ってると決め付けた」

从 ゚∀从「どっちが狂ってるって?」

从 ゚∀从「あと数年で地球が滅ぶってのに、ありえないと決め付けてなんの対策も練らない方が狂ってないってのか?」

从 ゚∀从「これは、俺なりのささやかな復讐なんだよ」

ハインの表情に狂気の色は全く見られず、むしろ何かを悟ったような、達観したような様子だった。


39 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:32:49 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「悪いのは全部、ハインの方だ」

(´<_` )「根拠のない無茶苦茶な推測を立てて、否定されるのは当たり前だ」

(´<_` )「否定されたら拗ねて、なんの対抗策も考えない」

(´<_` )「挙げ句の果てにはわざわざこんなところに家を建てて、町の崩壊を見て溜飲を下げる、そして復讐だとのたまう」

(´<_` )「狂ってるのは、アンタなんだ」

ハインは紅茶のカップから口を離し、空に向かってほうとゆっくり白い息を吐いた。

そして赤く染まった空をぼんやりと眺め回していた。

まるで俺の言葉は、聞こえていないかのようだった。


~~~~~~~~~~~~


40 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:34:42 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「……へへっ」

( ´_ゝ`)「ん、どうした?」

从 ゚∀从「いやぁ、あん時の弟者、必死だったなあって」

( ´_ゝ`)「……ああ、宇宙船のことか」

从 ゚∀从「違う違う、お前がプロポーズした日だよ」

(;´_ゝ`)「なに!? やっぱり弟者のやつ、俺に黙って抜け駆けしたのか!?」

从 ゚∀从「ちげーって。あの時あいつと論議したんだよ、今日について」

( ´_ゝ`)「今日について? ……そうか、弟者は信じてなかったからな」

从 ゚∀从「そうそう。ザマーミロってんだwww」

从 ゚∀从「結局世界の終わりは、すぐそこで待ってたんだよwww」

ハインはケラケラと笑う。

この笑い方は昔から変わらない。


41 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:35:37 ID:Vh6ujU/QO
( ´_ゝ`)「なあハイン、あの月はなんで赤いんだ」

从 ゚∀从「ん? 知らねーよそんなこと。多分攻撃準備とか、そんなんじゃね?」

( ´_ゝ`)「おお、じゃあそろそろか」

从 ゚∀从「多分な。赤みがかった月が昇る時、それが破滅の始まりとなるであろう、ってな」

( ´_ゝ`)「え、なにそれ?」

从 ゚∀从「昔読んだ小説の一節。タイトルは忘れたけど、確か地球滅亡とか、そんな話」

( ´_ゝ`)「俺らと一緒じゃん」

从 ゚∀从「向こうは月が墜ちてくるとか、そんな感じだったけどな」

( ´_ゝ`)「それ、俺らどうなんの?」

从 ゚∀从「は?」

( ´_ゝ`)「主人公とヒロインがいるんだろ? そいつらはどうなんの?」


42 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:36:18 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「俺らが主人公とヒロインかよwwwww」

(;´_ゝ`)「うっせ! 言った後で恥ずかしい事に気づいたんだよ!」

从 ゚∀从「こんなんが主人公とかwwwww読まねえwwwwww」

(;´_ゝ`)「ハイハイごめんなさいごめんなさい! で、どうなんの?」

从 ゚∀从「えーっと、確か、結局月が墜ちて大洪水が起きたんだ。んで、主人公達は丘の上に逃げる」

( ´_ゝ`)「丘の上とな。まさしく俺らじゃないか」

从 ゚∀从「でもすぐに水位は上がってきて、主人公達は死を覚悟する。周りにはもう、誰もいない。あるのは水と、流れる瓦礫だけ」

( ´_ゝ`)「ふんふん」


43 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:37:07 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「ラストで主人公達は……あ」

( ´_ゝ`)「ん?」

从*゚∀从「あの、えっと、その」

( ´_ゝ`)「? なんだ、気になるだろ?」

从*゚∀从「その、丘のてっぺんで、抱き合って、えっと」

( ´_ゝ`)「……続き!」

从*゚∀从「……キスして、水に飲み込まれる」

( ´_ゝ`)

从*゚∀从

(* ´_ゝ`)

从///∀从「やっ、やんねーかんなっ!」

真っ赤になって否定するハイン。

確かに期待はしたが、別にそこは重要じゃない。


44 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:38:14 ID:Vh6ujU/QO
( ´_ゝ`)「最後の月か」

( ´_ゝ`)「もうちょっと、綺麗な色をしてたと思うんだがな」

青白い月をもう一度見たかった。

ハインの髪のような、透き通った白い光が見たかった。



~~~~~~~~~~~~


45 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:39:04 ID:Vh6ujU/QO
その後の四年間、俺は研究に没頭した。

頭の中から地球の滅亡という仮定を掻き消し、そして愛した女性が肉親と結ばれたという事実から目を背けたかった。

兄者はハインと一緒に暮らし始めて、やはり研究員は辞めた。

連絡は電話だけにした。

顔も合わせなかった。

もう俺は研究以外に何もやりたくなくなっていたのだ。

化学、物理学、生物学、地質学、天文学。

あらゆる分野に手を伸ばし、次々と成果を挙げていった。

周囲からは天才と持て囃され、中にはハインリッヒがこの才能を潰していたと言う者もいた。


46 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:39:55 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「天才、ね」

だが、それは間違っていた。

俺がやった研究は全て、昔ハインが唱えた学説の応用に過ぎなかった。

突飛過ぎて受け入れられなかった学説を、俺が簡略化していっただけだ。

結局俺は、ハインという存在から独立出来なかった。


47 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:41:00 ID:Vh6ujU/QO





やがて月の色が赤みがかっていき、世間に動揺が広がっていった。


48 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:41:55 ID:Vh6ujU/QO
俺が研究所の屋上から外を眺めていると、背後になにかの気配を感じた。

( ・∀・)「流石博士」

(´<_` )「……モララーか」

( ・∀・)「どうしたんですか? 黄昏れるなんてあなたらしくない」

研究員のモララーだった。

今俺の下で働いている研究員の中で、最も出来のいい男だ。

(´<_` )「見てみろ」

俺は町並みを指し示した。

( ・∀・)「……ああ、またですか」

(´<_` )「まただな」

( ・∀・)「飽きませんね、あの連中も」

モララーの言う連中とは、最近になって現れたデモ集団のことだ。

プラカードには、『人類に最後の輝きを!』と書かれている。


49 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:42:43 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「ついさっき、路上のホームレスをリンチしていた」

( ・∀・)「……本当に、救いがたい連中ですね。地球の滅亡を信じているなど、馬鹿にもほどがある」

(´<_` )「……」

あの月が出てから、世の中は変わった。

単なる一時的な現象で片付ける者、オゾン層の現象による光の屈折率の変化とする者、イエスキリストが地球に降り立つと考える者。

様々な噂が流れる中、終末論を唱える者が現れた。

当然といえば当然なことだ。

しかし、異常はその後起きたのだ。

初めの終末論は、ただ地球の滅亡を高らかに叫ぶだけのものだった。

だが、やがて一部の連中が「どうせ死ぬ」という事を逆手にとり、犯罪行為に手を染めはじめたのだ。

その集団は瞬く間に肥大化し、犯罪行為もエスカレートしていった。


50 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:43:48 ID:Vh6ujU/QO
( ・∀・)「警察は何をしてるんでしょうね」

(´<_` )「あそこを見てみろ」

( ・∀・)「え? ……あ」

(´<_` )「警察官もたくさん混ざってる。もう彼らに治安を守る力は無い」

(;・∀・)「世も末ですね……。去年までこんなことになるなんて、思ってもいませんでした」

(´<_` )「……俺は」

( ・∀・)「?」

(´<_` )「俺は、狂っていたのか」

(;・∀・)「な、何言ってるんですか?」

(´<_` )「狂ってるのはアンタ? 馬鹿か俺は」

(;・∀・)「弟者博士?」


51 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:44:33 ID:Vh6ujU/QO
俺は知っていた。

だが認めなかった。

その結果がこれだ。

世界は緩やかに、柔らかに、だが確実に崩壊へと進んでいる。

エイリアン云々は関係無く、世界は崩壊するだろう。

俺は間違っていたのだった。

いや、俺は間違っていたのに気づいていた。

崩れていくのがわかってたんだろ?

どこか変だなって思ってたんだろ?

下ではデモ集団が、プラカードを高々と掲げていた。

まるで、十字架のようだった。


52 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:45:40 ID:Vh6ujU/QO
(;・∀・)「……とりあえず、中に戻りましょう。あんなものを見ちゃいけません」

(´<_` )「……ん、そうだな。戻ろうか」

モララーと並んで、ドアに向かう。

もし隣が兄者だとしたら、俺はどんな行動を取るのだろう。

( ・∀・)「……弟者博士」

(´<_` )「なんだ?」

( ・∀・)「もし、もしですよ? もし本当に地球が滅亡すると仮定したら……、博士は何をしますか?」

(´<_` )「研究」

(;・∀・)「え?」

(´<_` )「研究しか、することが無い」

(;・∀・)「そんな寂しいことを……。確か、お兄さんがいましたよね?」

(´<_` )「電話でもしてやればいいさ」

(´<_` )「今までそうだったんだ。いまさら変えても仕方が無いだろ?」

そう、四年前から、ずっと同じだ。


53 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:47:38 ID:Vh6ujU/QO
(´<_` )「さあさっさと実験に戻るぞ、モララー。今夜は徹夜を覚悟しておけ」

(;・∀・)「またですか!?」

(´<_` )「このくらいで弱音を吐くな。俺の上司は三日間寝ないのが普通だったぞ」

(;・∀・)「その上司がおかしいんですよ……」

(´<_` )「……まあ、おかしい人ではあったな」
俺達は、屋上の扉を閉めて、鍵をかけた。




最後に吸った外の空気はどこか煙たい気がして、少し涙が出た。



~~~~~~~~~~~~


54 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:48:13 ID:Vh6ujU/QO
( ´_ゝ`)「……パン、焼けないなぁ」

从 ゚∀从「焼けないなぁ」

( ´_ゝ`)「世界が終わるまでに焼けんのかなぁ」

从 ゚∀从「焼けんのかなぁ」

( ´_ゝ`)「……兄者ってカッコイイよなぁ」

从 ゚∀从「横顔キモいよなぁ」

( ´_ゝ`)

( ;_ゝ;)ブワッ

从;゚∀从「ウソウソ! 冗談だって!」


55 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:48:59 ID:Vh6ujU/QO
( ´_ゝ`)「てか、マジで焼けないな。いくら何でも遅くないか?」

从 ゚∀从「焦らない焦らない」

( ´_ゝ`)「エイリアンにパン横取りされるとか、絶対イヤだぞ?」

从 ゚∀从「大丈夫だっつってんだろ。絶対間に合う」

( ´_ゝ`)「何その自信」

从 ゚∀从「だって俺特別じゃん? 奴らのカウントダウンを見つけたのだって世界で俺だけだぜ?」

从 ゚∀从「きっと俺のパンが焼き終わるまで待ってくれるさ」

そう言ってハインは紅茶を飲み干す。

空のカップをテーブルに置くと、また勝手に紅茶が注がれる。

恐るべし全自動紅茶いれ機。


56 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:49:30 ID:Vh6ujU/QO
从 ゚∀从「そーいや、弟者から電話あったって?」

( ´_ゝ`)「……ああ、ちょっと前にな」

从 ゚∀从「なんか言ってた?」

( ´_ゝ`)「『また明日』だってさ」

从 ゚∀从

从 ゚∀从「……プッ」

从 ゚∀从「wwwww弟者wwwwくせえwwwwwwwww」

( ´_ゝ`)「なんかもう研究所から外に出てないんだってさ」

从 ゚∀从「wwwwwwwwテラヒッキーwwwwwwwwwwww」

( ´_ゝ`)「頑固なんだよ、弟者は」

つまらない意地を最後まで通す。

弟者らしい結末である。


57 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:50:36 ID:Vh6ujU/QO
( ´_ゝ`)「なあハイン」

从 ゚∀从「あ?」

( ´_ゝ`)「あの世ってのはあると思うか?」

从 ゚∀从「そいつは学者が言うセリフじゃないな」

( ´_ゝ`)「もうとっくに学者じゃないだろ、俺ら」

从 ゚∀从「その通りだwww」

ハインはカップの縁をいじくっている。

从 ゚∀从「……あの世はあってほしいな」

( ´_ゝ`)「願望かよ」

从 ゚∀从「だってさ、やっぱり離れるのは寂しいじゃんか。お前とも、弟者とも」

从 ゚∀从「わりぃかよ」

( ´_ゝ`)「いや」


59 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:51:45 ID:Vh6ujU/QO





「俺も同じだよ」


60 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:52:58 ID:Vh6ujU/QO




「焼けないなぁ」

「焼けないなぁ」

「まだかなぁ」

「まだだろうなぁ」


61 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:53:58 ID:Vh6ujU/QO





俺達はパンを焼きながら、世界の終わりが来るのを待ち焦がれている。






おわり









63 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 01:04:53 ID:Vh6ujU/QO
急ピッチで書き上げたから、最後の方がわけわからなくなってしまいました……

つーかもともとこの作品、規制を言い訳に逃亡する予定だったんですよ
それが図書館の>>467さんが話題に出しちゃって、それで自分も舞い上がってレス返しちゃって……

オチも、(´<_` )はもっと気持ちいいオチにするつもりだった、申し訳ない


62 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 00:56:35 ID:9pvakSqUO
乙!!
面白かったよ!!

世界が終わる所も書くのかと思ってたけど、こういう終わり方もいいなぁ


64 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 01:04:55 ID:vZJyuQMA0
弟者が何だかカワイソス

乙つ!


65 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 01:05:14 ID:Vh6ujU/QO
元ネタは、ミッシェルガンエレファントの、「世界の終わり」と言う曲です
7月22日にこだわったのは、このバンドのメンバー、アベフトシさんが去年のこの日に亡くなったんですよね
だから本当は22日中に終わらせたかった

まあでも書き上げられてよかったです
支援してくれた皆さん、序章祭の時の人達も、あと>>467さんも、本当にありがとうございました!


66 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 01:10:04 ID:9pvakSqUO
ごめん、話題に出したの俺だ。

でも後悔はしてない

書いてくれてありがとう


67 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 01:13:49 ID:Vh6ujU/QO
>>66
いたんかいwwwwww

この作品が完結したのはあなたのおかげです
こちらこそ、本当にありがとう


68 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/07/23(金) 01:21:29 ID:9pvakSqUO
>>67
序章祭の時から楽しみにしてたんだよwww

また何か書いてくれよなww
待ってるから







 ※関連: 長編序章祭


 
総合短編(SF) | コメント(1) | トラックバック(0)
コメント
今更だけど凄くよかった乙

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