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644 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:23:50 発信元:119.230.62.153

ここは最果ての地、シベリア。

けっして解けることのない凍土の上で、様々な命が息づく地。

白く、大きな建物はブーン系シベリア図書館。

短い平和が終わる。

再び武力による図書検閲が始まった。

そして悲しみが彼らのもとへ訪れる。


これはそんな図書館の、誇りをかけた戦いの記録である。





シベリア図書館戦争のようです



ブーン系小説総合スレ 【 裏 】 まとめ(仮)さん
http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-334.html


第五話 Apart.


645 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:26:15 発信元:119.230.62.153


あれからかなりの時間が過ぎた。

新型サイボーグ対策も取られ、戦力はほぼ互角。

検閲行為も数回行われたが、未だに蔵書は傷一つついていない。

だが、図書館は暗い雰囲気に包まれていた。


( ´ω`) 「お……、ブーンがしっかりしてればこんなことには……」

ξ゚⊿゚)ξ 「館長……、あなたのせいじゃありませんよ」

川 ゚ -゚) 「……そうだ。割り切れ」

( ・∀・) 「…………」


前回の戦闘で第一部隊から二名、殉職者が出たのである。

覚悟はしていたとはいえ、やはり仲間の死は、彼らにとって相当なショックであったようだ。


ゾロゾロと館長室を出ていく部隊長達。残ったのはブーンとツン。


親しい間柄だからこそであろうか、互いにかける言葉が見つからない。部屋に、さらに重苦しい空気が漂う。


648 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:29:50 発信元:119.230.62.153

しばらくして、ツンが唐突に口を開いた。


ξ゚⊿゚)ξ 「……ねぇ、ブーン?」

( ^ω^) 「……なんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ 「例のアレ、調べたの?」

( ^ω^) 「一応調べてくれるように頼んではおいたお。どうなったか連絡してみるお」

ξ゚⊿゚)ξ 「……そう。アタシ、下の手伝いにいってくるわね」

( ^ω^) 「分かったお……」


ツンも部屋を出て行き、残されたのはブーン一人になった。

胸のポケットから手帳を取り出し、空いた片手で番号を打ち込む。

少し長めのコールの後、電話が繋がった音がした。


( ^ω^) 「もしもし……」


『もしもし。そろそろかけてくる頃だと思っていたよ』


649 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 15:30:22 発信元:222.0.75.154
不意打ちが許されているのかこの戦場は


650 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:33:47 発信元:119.230.62.153

( ^ω^) 「……それで、どこまで分かったんだお? ショボン」

 『そうだね。まず、例の施設はシベリアに確かに存在するよ』


例の施設。ブーンは以前、モララーが言っていたサイボーグ横堀の生産工場について調べていた。

そして電話の相手、情報屋をやっている友人、ショボンに情報を集めてくれるよう頼んでいたのである。


( ^ω^) 「……そうかお。場所なんかの詳細はどうなんだお?」

『すでにそっちに郵送してある。もうそろそろ届くと思うよ』

( ^ω^) 「色々スマンお……」

『構わないさ。あと、とっておきの情報が一つ』

(;^ω^) 「とっておき?」


『ああ。実はその施設の持ち主の名義なんだけどね。運営議会の一人、それも与党の幹事長だったんだよ』

(;^ω^) 「な!?」

『シベリアで出版された本に、彼にとってマズイ内容が暗号化されて書かれているらしい』


651 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 15:34:41 発信元:222.0.75.154
なんだって!


653 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:36:58 発信元:119.230.62.153

( ^ω^) 「つまり……、この戦いはそいつ一人のせいで……」

『そうなるね。逆に彼を潰せば法案はともかく、実力行使は無くなるかもしれない』

(;^ω^) 「確かに……!なら今すぐにでも!」


『正直言って、私的な軍事施設の建設だけではそれは難しいよ』

(;^ω^) 「……お!?」

『検閲のために私財を投げ打ったとか適当な事言われて、逃げられるのがオチだ』


( ^ω^) 「と、いうことはその本とやらを探すしかないのかお……?」


『ああ、だけどコッチじゃ探しようがない。それにそういうのはキミ達の方が得意だろうしね』

( ^ω^) 「……分かったお。見つけ出したらまた連絡するお」



『書かれている内容が分かれば、だけれどもね。どちらにせよ施設の証拠は揃えておいた方がいい』

( ^ω^) 「おっ……、写真とかかお?」


654 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:37:50 発信元:119.230.62.153

『ドクオにそういう証拠集めをお願いしたら?今、探偵やっているんでしょ?』

( ^ω^) 「そうするお。感謝してるお、ショボン。」

『僕もそこはお気に入りの場所だしね。また今度寄らせてもらうよ』



( ^ω^) 「今は何処でマスターやってるんだお?」

『ふふっ、内緒さ。いいところだよ、景色が綺麗だしね。じゃあ、気をつけて』

( ^ω^) 「お。また電話するお」


カチャリと戻すブーン。溜め息を一つつく。

そして、再び番号を打ち込み、電話をかける。



( ^ω^) 「おっ。ドックンかお……?」

『ドックン言うな。で、なんだ?』

( ^ω^) 「ちょっと頼みたいことが……」


 


657 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:39:03 発信元:119.230.62.153


休憩室、缶コーヒー片手にモララーがベンチに腰掛けている。

その横には彼女、トソンの姿があった。



(゚、゚;トソン 「モララー……」

(  ∀ ) 「トソン……。やっぱり駄目だな、僕。責任取らないと」

(゚、゚;トソン 「何を言うのですか、しっかりして下さい……!」

(  ∀ ) 「辞めるよ、この仕事」


(゚、゚トソン 「……。確かに貴方の部隊員である以上、貴方の責任です」

(  ∀ ) 「ハハッ……、分かっていても実際に人に言われるとキツいな……」


(゚、゚トソン 「でも、……ここで逃げ出すことで責任が取れるわけじゃないと思います」

(; ∀ ) 「なら……、どうしろっていうんだよ……」


660 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:40:11 発信元:119.230.62.153

(゚、゚トソン 「彼らの分まで戦うべきじゃないでしょうか。そしてこれ以上彼らのような人が出ないように守る」

(  ∀ ) 「……。簡単に言ってくれるね。キミは何も知らないんだよ。……戦うって事をさ」


(゚、゚トソン 「確かに私はそうです。でも貴方は知っている。貴方には護ることが出来る」

(  ∀ ) 「……キレイ事だよ。結局、僕は周りの人を死なせることでしか生きていけないんだ」


(゚、゚トソン 「貴方が出来ないのなら私が戦います。貴方の代わりにはならないでしょうが」

(  ∀ ) 「…………」

(゚、゚トソン 「……では」



黙りこむモララーに背を向け、トソンは行ってしまった。

モララーの手に握られた、スチールで出来た缶が少しその形を歪ませる。


休憩室には自販機の小さく低い機械音だけが、耳障りな程までに響いていた。




 
 
663 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:42:46 発信元:119.230.62.153


ξ゚⊿゚)ξ 「ハァ……」

(-@∀@) 「副館長、わざわざこの部屋に来て溜め息つくのやめて下さいよ」


PCルームの奥の扉、総務・情報部室。そこにツンは来ていた。


(-@∀@) 「あなたがそんな調子だと、皆が困りますよ」

ξ゚⊿゚)ξ 「あなただっていつもと違うじゃない。目録作りはどうしたの?」

(-@∀@) 「……気が向かないだけですよ」

ξ゚⊿゚)ξ 「……そう。あっちで流石君達が心配していたわよ」


そう言ってPCルームへ繋がる扉を指すツン。

アサピーは指された方向を一瞥するも、そちらに関しては何も言わなかった。


(-@∀@) 「……館長の面倒を見てなくていいのですか?」

ξ゚⊿゚)ξ 「……アイツはアイツなりにやることがあるみたいだから」


そう言って、また溜め息をつくツン。


665 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:47:21 発信元:119.230.62.153


カタカタとアサピーのキーボードを叩く音だけが、室内で自己主張をしていた。


ξ゚⊿゚)ξ 「……珍しいわね。パソコン触っているとこなんて見たことなかったわ」

(-@∀@) 「私だってホントはこんな機械使いたくないですよ。いつもなら自分の頭だけで十分です」


ξ゚⊿゚)ξ 「はぁ……、だったらどうして?」

(-@∀@) 「私も私なりに何かやろうと思いましてね。この図書館には、色々と思い入れがありますし」



ξ゚⊿゚)ξ 「……何をしようっていうの?」

(-@∀@) 「以前、館長にシベリアに彼らの前線基地があるのではと言われまして。それに関してちょっと」

ξ゚⊿゚)ξ 「関して?」

(-@∀@) 「ええ。何故、他の土地ではなくシベリアにわざわざ基地を作るのか……」


マウスを使い、あるページを開くアサピー。

そこには一冊の本が載っていた。

 


666 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:48:08 発信元:119.230.62.153

(-@∀@) 「これが彼らの目的らしいですよ。運営議会の不正内容が暗号化されて隠してあるという話です」

ξ;゚⊿゚)ξ 「これが……。まさかその解読を?」


(-@∀@) 「ええ、流石兄弟と。久しぶりに情報部らしいことをやっていますよ」


そう言って人差し指と中指を伸ばし、キザな仕草でその分厚い眼鏡を持ちあげる。


ξ;゚⊿゚)ξ 「に、してもどうやってそこまで調べたの?」

(-@∀@) 「簡単ですよ。シベリアにしか出版されてない本の中から、それらしき著者、出版社なんかを……」

ξ;゚⊿゚)ξ 「全部調べたの!?しかも暗号化されているのに見つけ出すなんて……」

(-@∀@) 「ええ。某掲示板の噂になっていましたし、ちょっと文体がおかしなものだったのですぐでしたよ」

ξ゚⊿゚)ξ 「……それ、私にも手伝わせてくれる?」


(-@∀@) 「その言葉が聞きたかった……」

( ´_ゝ`) 「先生……!」

ξ;゚⊿゚)ξ 「ブラックジャックか!っていうかいつ入って来たの!?」

(´<_` ) 「兄者、疲れたからってそういうテンションはどうかと思うぞ」


668 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:51:45 発信元:119.230.62.153



ミセ*゚-゚)リ 「ここのところトソンが元気ないんですよー……」

从 ゚∀从 「仕方ないだろ。……旦那の部下が死んだんだ、アイツなら自分の事のように受け止めるだろうし」


本館、貸出・返却窓口奥の部屋。

積み上げられた本の間で、棚に戻すための整理をしながら会話をするミセリとハイン。



ミセ*゚-゚)リ 「それはそうなんですけど、なんだか思い詰めてるような感じがして……」

从 ゚∀从 「思い詰めてる、か……。クーもそんな感じなんだよなぁ……」


ミセ;゚ー゚)リ 「あの表情の変化が分かるんですか……?」

从 ゚∀从 「まあな、なんだかんだ言ってアイツとはそれなりに付き合い長いし」


ミセ*゚ー゚)リ 「シベリアに来てすぐでしたっけ知り合ったの。それ以前の事とかは話したりしないんですか?」

从 ゚∀从 「んー、アイツにも話したくない事の一つや二つあるだろうし、な」


 


669 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:54:06 発信元:119.230.62.153


ミセ*゚ー゚)リ 「なんか色々と、複雑な過去を持つ人が多いですよねー……」

从 ゚∀从 「シベリアだからな。そういう奴でも受け入れてくれるところだからなぁ」


ミセ*゚ー゚)リ 「この図書館も、ですよね」

从 ゚∀从 「ああ。……ここにいる期間が長い奴ほどこの図書館に対する思い入れも強いんだろうな」


ミセ*゚-゚)リ 「だからモララーさんやクーさんは……」

从 ゚∀从 「まだまだ認知度は低いとはいえ、ここはシベリアンの憩いの場だ。恩返しみたいなものもあるんだろ」



ミセ*゚ー゚)リ 「……亡くなった二人もそういう思いだったんでしょうか?」


从 ゚∀从 「多分な。仕事ってだけで命は張らねーと思うよ。なにかしらの思いがあったんだろうよ」



 


671 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:56:58 発信元:119.230.62.153

そこへ扉を開き入って来たのは、先ほど噂していたクーであった。


川 ゚ -゚) 「どうした、難しい顔をして。考え事か?バカの考え休むに似たりって知ってるか?」

从 ゚∀从 「うるせぇ、誰がバカだ」

ミセ*゚ー゚)リ 「倉庫整理は終わったんですか?」

川 ゚ -゚) 「ああ。これから演習だというのにハインが見当たらなかったから呼びに来たんだ」

从;゚∀从 「え?今日は座学の予定じゃ?」

川 ゚ -゚) 「この状況だとすぐに次の戦闘が始まるだろうからな。……お前達には死んで欲しくない」


从 *゚∀从 「クー……」


川 ゚ -゚) 「ツッコミ役が減るからな」


从;゚∀从 「お前、真顔で冗談言うなよ……」

ミセ;゚ー゚)リ 「冗談……、なんですかね……?」


‐Boon Siberia library wars‐
 






674 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 15:59:08 発信元:119.230.62.153


数日後。

彼らのもとに交戦通告が届く。

今までにない数のサイボーグ。

旧式から最新式までが、図書館の敷地前を埋め尽くす。

総力戦。全力で潰しにかかる検閲部隊、必死で護るシベリア図書隊。


これが最後の戦いとなるか。





シベリア図書館戦争のようです



ブーン系小説総合スレ 【 裏 】 まとめ(仮)さん
http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-334.html


第五話 Bpart.
 


676 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:01:58 発信元:119.230.62.153



从;゚∀从 「弾幕を絶やすな!突破されるぞ!!……おい、クー。このままじゃ……」

川;゚ -゚) 「ああ。マズイな……まさかこれほど多いとは……」



ひしめくサイボーグ。その光景は、まるで一つの生き物が蠢いているようだ。

前に進んでは、銃弾に弾かれ後ろへ下がる。

腕が取れても、脚を貫かれても前へ進もうとする群れ。


仲間の遺骸を踏み越え、ジリジリと迫る。


なんとか一定のラインで抑えてはいるが、備蓄の弾薬が底をつこうとしていた。


先日、ツンやクーが買いに行ったのだが、図書隊が使用している弾は在庫がほとんどなかったのである、


本国で生産している分が、シベリアに渡って来なくなったらしい。

運営の妨害工作ではないかと図書館側は考えていた。

 


679 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:04:47 発信元:119.230.62.153

川;゚ -゚) 「このままだと近接戦闘に入るな……」

从;゚∀从 「クックルさん達が控えてるとはいえ、さすがにあの数の新型はキツイぞ……!」



図書隊は最初、サイボーグ相手に近接戦闘を想定していなかったために、護身術程度のレベルでしかない。

近接戦闘、特殊任務を得意とする、クックル率いる第三部隊に頼るしかなかったのである。



その第三部隊は。


(;´・_ゝ・`) 「本当に、このまま待機でいいんですか……?」


( ゚∋゚) 「…………」


(;´・_ゝ・`) 「確かに突破された時の事を考えると、ここに居るのが一番ですけど……」


( ∵) 「…………」

( ∴) 「…………」

(;´・_ゝ・`) 「……あの、誰かなんか喋って下さい」


680 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 16:06:38 発信元:210.153.86.129
寡黙な奴ばっかwwww


681 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:08:29 発信元:119.230.62.153


(;´д`) 「諦めるなモナ!あと二十分もすれば時間だモナ!!」


第一部隊。最前線に立つ彼らは、既に満身創痍の状態であった。


戦闘開始時の約三割の隊員が負傷、残された人員も少ない弾薬で足止めをするだけの状態。


決定力の不足。それも要因の一つではあるが、なによりもそこには、彼の姿がなかった。


(;,゚Д゚) 「モナーさん!もら隊長はどうしたんですか!!」

(;´∀`) 「いや……、その、なんかぁ……、お腹痛いって言ってー、部屋から出て来なくてー……」


(;,゚Д゚) 「それでなんでトソンさんがここにいるんですか!?」



    
       / ̄ ̄\
       |____| ドルルルルルルルルル!!!!!                ||||」
  ん?   (゚、゚トソ||ン___。  \从/      _ _  _   三(‰ ゚ ) |     _
       ミ(  つ【〔ロ=:(∈(二(@ > ‐― ‐  ― _ - ̄  )∵/  ―
        人 ヽノ  ̄゛  /W'ヽ        ̄         .▽      ̄
       (__(__)    、、、  ,,,                 」 」


682 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:12:48 発信元:119.230.62.153


(;,゚Д゚) 「ちょっ、弾が MOTTAINAI !!」


(;´∀`) 「いや……、その、なんかぁ……、モララーの代わりとか言ってー、断りきれなくてー……」

(;,゚Д゚) 「アンタ駄目だよ!色々と駄目だよこの部隊!!」

  _
( ゚∀゚) 「いいじゃねえか。そこにあるおっぱいが俺を支えてくれる!」

(;,゚Д゚) 「お前は黙ってろ!!」


(゚、゚トソン 「あ、これがモララーのいつも使っている銃ですね」



そう言ってあの、ありえない魔改造をされた銃を手に取るトソン。

狙いを定め、引き金を引いた。



 


684 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:16:39 発信元:119.230.62.153


(゚、゚;トソン 「ッ!?」



強めの衝撃が体に走る。

しかし、打ち出された弾は目標に当たらずはるか上空へと逸れて行った。



(゚、゚;トソン 「なんなのですか……、コレ」
  _
( ゚∀゚) 「そりゃあ、無理ですよ。ウチの部隊で上手く扱えるのもら隊長ぐらいだったんですから」


(゚、゚トソン 「あの人はいつもこんなものを……」






( ・∀・) 「なんてことないさ。ゴメン、待たせたね」




 


685 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:17:54 発信元:119.230.62.153

                    _
(;,゚Д゚) 「「もら隊長!!」」  (゚∀゚*) 


( ´∀`) 「もう大丈夫モナ?」

( ・∀・) 「ああ。快腸だよ、被害状況は?」

(;,゚Д゚) 「ホントにトイレだったの!?」


( ´∀`) 「負傷者はいるけど、どれも軽傷モナ。現在、全員が戦線に復帰しているモナ」

( ・∀・) 「そうか。皆、遅れてすまなかった!さあ、押し返すぞ!!反撃だ!!!」

  _
(;゚∀゚) 「それが、もう弾が……」

( ・∀・) 「それなら心配いらないぞ。今届いた」

(;,゚Д゚) 「届いた?」


( ・∀・) 「館長のおかげだよ。まあ、もうすぐ時間だけどな」


そう言い、例の銃をトソンの手からポンと、取り上げるモララー。

 


688 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:20:16 発信元:119.230.62.153

(゚、゚トソン 「モララー……、遅いです」


( ・∀・) 「ゴメンね、トソン。心配掛けて」


二人を残し、時が止まったようであった。

戦場で抱き合う男女。絡み合う視線。近づく唇。


       _
(*´∀`)(*゚∀゚) ドキドキワクワク



(;,゚Д゚) 「お楽しみのところ申し訳ないんですが、異常事態です!」

( ・∀・) 「……どうした?」

(;,゚Д゚) 「すでに交戦時間が過ぎているのに敵の侵攻が止まらないんですよ!」

(;´∀`) 「そういえば、確かに……」


( ・∀・) 「さて……」


 


690 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 16:23:42 発信元:124.146.175.106
ドキドキ


691 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:24:55 発信元:119.230.62.153

ここで、時は交戦開始から少し経ったところまで遡る。


館長室でブーンは一人、頭を悩ませていた。


(;^ω^) 「弾をなんとかしないといけないお……。みんなが戦ってるというのに……」


未だドクオからの連絡はなく、ツンも何処かへ行ってしまっている。


(;^ω^) 「どんどん不安になってきたお……」


ツンを探しに行こうとドアノブに手をかけたその時。

先日、修理したはずのドアが勢いよく吹き飛んだ。


顔面を強打し、外れたドアの下で身悶えるブーン。

再び開放的になった館長室の入口に立っていたのは金髪縦ロール、ツン=ジェレイド、その人であった。


ξ*゚⊿゚)ξ 「ブーン、やったわよ!!」


(; ωメ) 「ブーンの顔面をかお……?」


692 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:27:34 発信元:119.230.62.153

ξ゚⊿゚)ξ 「そんなことよりコレ見て!」

(;^ω^) 「コレは…………!さっぱり分からんお……」

        
     ヽξ(゚△゚ξ/   ズコー
      \(.\ ノ
    、ハ,,、  ̄

(;-@∀@) 「……それが、運営の目的の、本の内容、ですよ」


急いで追いかけてきたのであろう、咳き込みながら話すアサピー。

(;^ω^) 「アサピー?ってことは前に頼んでおいた……」

(;-@∀@) 「ええ。私達と副館長が必死で解読したものです」

(;^ω^) 「ホントかお!?コレがあれば!」


その時、デスクの上の電話が鳴り響いた。


(;^ω^) 「もしもし、ブーン系シベリア図書館、館長のブーンですお」

『ブーン、俺だ』

(;^ω^) 「ドックンかお?」


693 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:31:24 発信元:119.230.62.153

『ドックン言うな。なかなかにヤバかったぞ、警備ロボットだらけで。やっと抜け出せたんだ』

(;^ω^) 「すまんかったお……。怪我はないかお?」

『ああ。段ボールを上手く使ったしな。証拠、色々と現物も合わせて取ってきたぜ』

( ^ω^) 「ホントかお!ありがとうだお!!」

『今そっちに向かってる。ショボンに連絡しとけよ』


電話はそこで切れた。



急いでショボンに連絡するブーン。

件の本、ドクオが集めてくれた証拠の話をする。


『そうか、よかった。今すぐにでもその情報をリークしよう』


(;^ω^) 「でも、郵送だとかなりの時間がかかるお……」

『一つ、手があるよ』


ショボンは、シベリアから瞬時に送る方法を説明し始めた。 


695 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 16:36:02 発信元:222.0.75.154
(´・ω・`)「念力さ」


697 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:38:45 発信元:119.230.62.153

(;^ω^) 「……でもその方法じゃ、あの敵の壁を突破しなきゃならんお」

『……終わるまで待つかい?』

(;^ω^) 「いや、負傷者は少ない方がいいお。でも、突破するのに負傷者が出るかもしれんお……」

『さっき言っていた弾薬の事もあるしね。戦いを早く終わらせた方がいいのは確かだ』


( ^ω^) 「……ブーンがいくお」


少し考えた後、館長自ら敵陣の中に飛び込み、駆け抜けると言いだした。

その言葉に当然、驚き呆れるツンとアサピー。


ξ;゚⊿゚)ξ 「何言ってるのよ!?」

(;-@∀@) 「本気ですか!?」

( ^ω^) 「皆が頑張ってるんだお。ブーンだけ椅子に座っているなんて出来ないお」

『……分かった。昔からキミは言いだしたら聞かないからね。気を付けなよ、ブーン』


( ^ω^) 「学生時代に鍛えた足をナメるなお。すぐに届けてやるお」

『待っているよ……じゃあね』


700 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 16:50:01 発信元:119.230.62.153

防弾チョッキを着込み、ヘルメットをかぶるブーン。

どこから引っ張り出してきたのか、古いデザインのスポーツシューズの靴ひもを結ぶ。


ξ゚⊿゚)ξ 「……ホントに行くのね。どうしても今じゃないと駄目なの?」

( ^ω^) 「さっきも言ったお。弾薬が尽きかけてる。みんなに危険がどんどん迫っているんだお」

ξ゚⊿゚)ξ 「でも、少し待てば……」

( ^ω^) 「それまでに誰かが怪我するかもしれないお。それが嫌なんだお」


立ち上がり、ガラス越しに外の様子を窺うブーン。

その背中を見つめるツン。


ξ゚⊿゚)ξ 「……分かったわ。でも、ちゃんと帰ってくるのよ?」

( ^ω^) 「おっ、任せとくお!」

ξ゚⊿゚)ξ 「と言っても、アンタ一人じゃ外に出た瞬間やられるわね……、どうしたらいいのかしら……」



「なら、僕達が援護するよ」
 


701 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 17:01:03 発信元:119.230.62.153

( ・∀・) 「さあ、行きましょうか。館長」

( ゚∋゚) 「…………」


(;^ω^) 「モララー!クックルさんも……!」

ξ゚⊿゚)ξ 「二人ともどうして此処へ?」


(-@∀@) 「私が呼んだからですよ」

( ・∀・) 「いやー、トイレで頑張ってる時に彼が来てね。薬をくれたんだよ」

( ゚∋゚) 「…………」


川 ゚ -゚) 「実は私もいるのだな、これが」


ξ;゚⊿゚)ξ 「クー……!貴方、自分の部隊はいいの?」

川 ゚ -゚) 「ハインちゃんに任せてきたのよさ」


( ^ω^) 「これなら……、行けるお!」


 


702 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 17:01:55 発信元:222.0.75.154
ピノコ


703 :シベリア図書館戦争のようです:2010/06/26(土) 17:03:38 発信元:119.230.62.153


弾を繋いだベルト、弾帯を体に巻き付け、全身に火器を装備して立つモララー。


腰にハインの打った高岡丸32号、手に黒い自動拳銃。ただそれだけのクー。


筋肉。ただそれだけ。だが、他の何よりも強靭なそれを持つクックル。


彼らが形作る三角形の中心に立つ、我らが館長ブーン。




準備は整った。







‐Boon Siberia library wars‐








704 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 17:04:26 発信元:119.230.62.153
以上です
これだけだっつうのにさるが群れで現れおった

支援ありがとうございました
質問、批評、訂正すべき点がありましたらご指摘お願いします


705 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 17:08:35 発信元:124.146.174.50
乙!


706 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 17:21:10 発信元:222.0.75.154
乙っつ


707 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 17:24:35 発信元:124.146.174.39
おつおつ!






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