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 ※この作品は、図書館で行われた【 長編序章祭(仮) 】 にて投下された作品です。


957 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:41:13 発信元:210.153.84.82
短めに切ります、予想7レス程!


石畳を歩く足音だけが響く。

視界は霧の白。
脳までを満たすような濃密な霧。

彼は、ずっと歩いていた。
……どれほど歩いただろう?
不意に霧が晴れた。

ようやく開けた視界、道の果てには灰色の町。

ふと顔を上げて微笑み、彼の意識は途切れる。

温かく懐かしく、少し寂しい、霧の彼方の不思議な世界へ。


( ^ω^)と欠落の世界のようです。


……プロローグ。




960 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:41:58 発信元:210.136.161.229
( ^ω^)「……おー?ここ、どこ?」

気がつくと、すでに彼――内藤ホライゾンはその町にいた。
周囲に広がる西洋風の、石造りの町並みは、彼の記憶には無い。


( ^ω^)「……? 僕はいったい……?」


もしかして、自分には健忘の気でもあるのか?
どうしたら、いつの間にかまったく知らない町に立っているなんて事になるんだ。


(; ^ω^)「……あれ、これ結構不味くね?」


とにかく、知らない町で独りぼっちの現状は変わらない。
彼は、慌てて自分の服のポケットをまさぐり(この時はじめて自分が
高校の学生服を着ていると気付いた)、絶望する。


( ゚ω゚)「!」

( ゚ω゚)「何も無い……だと……?」




964 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:42:53 発信元:210.136.161.226
(; ゚ω゚)「嘘だろ?おい、ちょっと待つお、そんな……」


何も無いのだ。
携帯も財布も身分証明も、学生服のポケットに入っているはずの何もかもが無い。

足元の石畳にも、頼みの綱は無い。


( ゚ω゚)「……絶望的、だお」


どうしろと言うのだ。見知らぬ町に、金も携帯も無し。
つまり、……どうしようも無い。


(; ^ω^)「いや!まだだ!落ち着いて考えるんだ!素数を……!」

ξ゚⊿゚)ξ「あのー……」
 
 
967 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:43:53 発信元:210.153.84.84
そうだ、誰かから携帯を借りればいい。それで誰かに連絡を取って、
いや、まずはここがどこなのかを聞くのが先!
しかし、ここは本当に日本なのか?最悪、言葉が通じない事もあり得る!!

だが!


(# ゚ω゚)「まずは『行動』ッ!! 『行動』しなければ何も始まらねぇッ!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ひっ!?」

(゚ω゚ #)「クゥワッ!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「あっ、あのっ!」

(゚ω゚ #)「プリーズ、テレフォン!レンタル、テレフォン、プリーズ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと落ち着いて……」

(゚ω゚ #)「ディスイズジャパン!オゥケィ!?」

ξ#゚д゚)ξ「落ち着けって言ってるでしょ!!」
 と(#) ω )「オゥフ!」


少女に横っ面を張り倒されて、彼はぼんやり考える。
あぁ、僕、酷く混乱してたんだな。

………



971 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:45:20 発信元:210.153.84.179
………

(#)^ω^)「ごめんなさいお、よく分からない事になって動揺してたんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「もういいわよ。私も本気で叩いちゃったし……」


叩かれた顔は今もヒリヒリする。意識が飛ばなかった事が不思議な位だ。


(#)^ω^)「それで、ここはどこなんだお?」


曇り空の下に広がる町並みは、明らかに日本のものではない。
しかし、目の前の少女は日本語を話した。


ξ゚⊿゚)ξ「どこって、ええと……わがんね」

(; ^ω^)「わがんねって……え?」

ξ゚⊿゚)ξ「どこって訊かれてもなー……。ここはここ、としか言いようが無いし……」

( ^ω^)「おー、そうですか……もしかして、ふざけてる?」

ξ゚⊿゚)ξ「そんな事ないわ、大真面目よ。それより、あなたは? 名前とか」


974 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:46:41 発信元:210.153.84.230
( ^ω^)「僕?僕は内藤ホライゾンです。ブーンと呼んで欲しいお!」

ξ゚⊿゚)ξ「そう。じゃあブーン、あなたは何処から来たの?」

(; ^ω^)「え?それは……あれ?」


答えようとして、愕然とした。
何も思い出せない!自分の住んでいた場所も、自分の年や仕事も……
自分の家族や友達や、果ては自分自身の顔すらも、実像を結ばない。


(; ^ω^)「おー、そんな……」

ξ゚⊿゚)ξ「別におかしくはないわ。ここに来た人はみんなそうなるの」

( ^ω^)「……え?」
ξ゚⊿゚)ξ「ここは、欠落の町、というらしいわ。私はツンデレ。ツンって呼んで」


左右に纏めた髪は薄い……栗色?で、外国人と言われても違和感はない。
年は、15、6歳だろうか?

こうして見ると、顔立ちは整っていて、つまり美人だ。
奇しくも、その少々きつい印象を与えかねない容姿は、ブーンの好みのド真ん中だ。


977 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:47:52 発信元:210.136.161.229
(* ^ω^)「お! わかったお、ツン!」

ξ゚⊿゚)ξ「この町は、あなたの様なお客さんを受け入れます。仕事や家は用意するわ」

(; ^ω^)「?」

ξ゚⊿゚)ξ「詳しくは、後でゆっくり話しましょ、とりあえず……」


ツンは初めてブーンに笑みを見せた。


ξ゚ー゚)ξ「……この世界へようこそ、ブーン! よろしくね」


こうして、彼――内藤ホライゾンは欠落の世界の住民となった。

お話は続く。






983 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:49:49 発信元:210.153.84.79
以上7レス、序章でした。多謝!



981 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:49:34 発信元:219.111.65.131
乙! 不思議な空気で好みだ!


986 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:51:32 発信元:121.111.227.70
乙です!


990 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 22:54:04 発信元:222.5.63.94
>>988


みんなも乙



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