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 ※この作品は、図書館で行われた【 長編序章祭(仮) 】 にて投下された作品です。


582 :从 ゚∀从世界の終わりのようです:2010/05/29(土) 18:58:04 発信元:124.146.174.131
从 ゚∀从「月にいるエイリアンが、あと5年で攻めてくる」



(;´_ゝ`)「は?」(´<_`;)

そして彼女は、俺達が止める間もなく学会でこれを発表。

当然のように顰蹙を買い、それでも主張し続けた彼女は学会から追放された。





そして5年後。

俺は彼女と紅茶を飲みながら、サッカーボール並の大きさに見える、赤みがかった月を眺めている。


585 :从 ゚∀从世界の終わりのようです:2010/05/29(土) 18:59:34 発信元:124.146.174.131
( ´_ゝ`)「あとどのくらいだろうな」

从 ゚∀从「さあな」

そして、でも、と続けて、

从 ゚∀从「パンを焼く時間くらいはあるといいな」

背後にあるオーブンを見る。

中の、オレンジ色の光を当てられてテカテカと輝く丸いパンが、空に浮かぶ月のように見える。

( ´_ゝ`)「……そうだな」

人類があの月に敵わなかったのなら

せめて

こちらの月くらいは食らいつくしてやりたい。



( ´_ゝ`)世界の終わりのようです
 
 
586 :从 ゚∀从世界の終わりのようです:2010/05/29(土) 19:01:05 発信元:124.146.174.131
从 ゚∀从「弟者!」

d(´<_` )「準備OKだ」
从 ゚∀从「兄者!」

((;´_ゝ`))b「こここここちらもおkkkk」

(´<_` )「おけけ?」

从 ゚∀从「よっしゃいくぞ! ペットボトルロケットでI can fly実験!」

(´<_` )「理論上は放物線を描きながら4メートルまで上昇して、あとは知らん」

(;´_ゝ`)「ちゃんと海に落ちるんだよな!? ペットボトルロケットで墜落死とか洒落にならんぞ!?」

(´<_` )「知らん」

从 >∀从「窪塚ってこい! 弟者、スイッチオーン!」

(´<_` )「オーン」ポチットナ


587 :从 ゚∀从世界の終わりのようです:2010/05/29(土) 19:02:40 発信元:124.146.174.131
バシュッ←ペットボトルロケット×20発射の音

ゴシャッ←一気に顔から砂浜に突っ込む音

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ←砂浜をペットボトル×20背負って転がる音

(;´_ゝ`)「うああああああああああああ!!!」

从;゚∀从「あ、やっべ」

(´<_`;)「兄者あああああああ?!」

(;´_ゝ`)「誰か止めてえええええええ!!!」

从;゚∀从「噴射ベクトルの調整ミスったなぁ……。もうちょい地面に垂直な感じか……?」

(´<_`;)「どうするんだあれ!」

从 ゚∀从「ん?」

(;´_ゝ`)「いやああああああああああ!!??」

从 ゚∀从「ああ、兄者はあれくらいじゃ死なねえよ」

(; _ゝ )「おぼろろろろろろろろろろ」

(´<_`;)「ゲロ撒き散らしながら転がってるのに!?」

从 ゚∀从「よくあることだろ?」


589 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 19:04:03 発信元:118.15.157.183
ねーよww


590 :从 ゚∀从世界の終わりのようです:2010/05/29(土) 19:04:51 発信元:124.146.174.132
(´<_`;)

(´<_` )

(´<_` )「確かに」

(; _ゝ )「おとびゃぶべぼろろろろろ」

从 ゚∀从「だから早く発射台の角度調整手伝え」

d(´<_` )「把握した」

(; _ゝ )「おぼろろろろろろろろろろ」

彼女は優秀な科学者だった。

俺達はその助手で、いつも彼女の無茶苦茶な実験に振り回されていた。

何日も徹夜で実験を繰り返した日々。

他の助手がどんどん辞めていき、最後には俺と兄だけになった。

当然、負担も増える。




591 :从 ゚∀从世界の終わりのようです:2010/05/29(土) 19:06:04 発信元:124.146.174.132
周りも哀れに思ったのか、幾度となく独立や他の研究室を薦められた。

それでも彼女の助手で居続けたのは、俺達が彼女に惚れていたからに他ならない。

科学者として、女性として、人間として、あらゆる面で俺は彼女に惚れていた。

兄も同じだったのだろう。

どんなにありえないような理論も、彼女が唱えたならば俺達はそれを信じた。

……あの時までは。


593 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 19:08:05 発信元:118.15.157.183
どうなる……


594 :从 ゚∀从世界の終わりのようです:2010/05/29(土) 19:08:42 発信元:124.146.174.132
( ´_ゝ`)「ハインに会うのも久しぶりだな」

(´<_` )「1年ぶりだよな」

俺は兄と二人で、郊外の丘の上に建てたという、彼女の家に向かっていた。

(´<_` )「……どう思う、兄者」

( ´_ゝ`)「なにがだ」

(´<_` )「決まっているだろう。月のことだ」

( ´_ゝ`)「……ああ」

兄の表情は読めない。

(´<_` )「……いくらなんでも今回は信じられない。SFチックにもほどがある」

( ´_ゝ`)「……そうか」

まだ読めない。

いつもは喜怒哀楽がすぐに顔に現れるくせに。


596 :从 ゚∀从世界の終わりのようです:2010/05/29(土) 19:11:08 発信元:124.146.174.131
(´<_` )「……兄者はどう思う?」

( ´_ゝ`)「信じるさ」

(´<_`;)「っ!」

( ´_ゝ`)「今までハインを信じてきたんだ。今回も信じるに決まってる」

ああ、そうか。

(´<_`;)「っ俺だってそうだ! ハインを今まで信じてきた! でも、今回は話が別だろ!?」

( ´_ゝ`)「別とは?」

(´<_`;)「あれは目茶苦茶だ! 月からエイリアンが地球に襲来してくるなんて、お伽話じゃないんだぞ!?」

( ´_ゝ`)「宇宙空間から発せらていれた特殊なノイズを、ある法則にあてはめて解析すると、数字に変換ができる。その数字は、カウントダウンになっている。発信源を逆探知すると、月からノイズ発せられていた」

( ´_ゝ`)「推測も含めるが、確かに筋は通っている」

やっぱりか。


600 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 19:14:27 発信元:59.135.38.146
気になるうぅぅぅ


611 :スマン、さっきのレスの前にこれ入れて下さい:2010/05/29(土) 19:37:20 発信元:124.146.174.132
(´<_`;)「だが、そんなのは有り得ない! 現にあいつは、世界中から非難されて、学会から追放された!」

( ´_ゝ`)「今更何を言っているんだ? 今まで、あんな学会なんかに信じてもらったことがあったか?」

(´<_`#)「それとこれとは話が別だ!」

( ´_ゝ`)「何故だ? 信じてもらえない理論を、俺達は証明する。至極単純で、今までと変わらないじゃないか」

あんたは、信じるんだな。


605 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 19:34:04 発信元:124.146.174.131
( <_ #)「……どうやって証明するんだ」

( ´_ゝ`)「……」

俺には、信じれない。

( <_ #)「そいつを証明するというのは……」

あいつを信じるというのは、

( ´_ゝ`)「……わかってる」



世界が滅びるということと同義なのに。


614 :从 ゚∀从世界の終わりのようです:2010/05/29(土) 19:39:57 発信元:124.146.174.132
( ´_ゝ`)「……でも俺は、ハインを愛しているから」

流石だな兄者。

( ´_ゝ`)「世界中があいつの敵になっても、俺だけは味方でいたいんだ」

どんな時も、そうやってブレないでいられる。

( <_  )「……ずるいな、兄者」

やっぱり俺は、あんたには勝てない。

( <_ )「……俺だって」



(;<_; )「俺だってハインを愛しているのに」

やっぱり俺は、ハインを信じれないんだ。







616 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 19:43:30 発信元:124.146.174.132
終わりです
時間もないのに猿って申し訳ない……

これは、長編というよりも中編のつもりです
7月22日までに絶対書き上げる
理由はこのタイトルと7月22日の意味がわかればわかるかもです


617 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 19:44:53 発信元:218.216.163.208

タイトルで一瞬西島大介かと思ったけど全然違った



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コメント
アベフトシか……。
>>1
作者だが、わかってくれてありがとう
絶対に書き上げる

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