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 ※この作品は、図書館で行われた【 長編序章祭(仮) 】 にて投下された作品です。
 ※タイトルがなかったので、勝手につけさせて戴きました。
 
401 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:08:45 発信元:124.97.175.124
( ^ω^)「そぉい」

「おぁっ!?」

「なんだ、コイツ…マジパねぇぞ…」

とある路地裏の一角。
ギャル男風の青年二人組が、学生服を着た少年によって地に伏されていた。

( ^ω^)「さぁ、さっきウチの学校の子から取ったお金を返すお」

「返せばいいんだろ、返せば!」

「くそっ!覚えてやがれ!!」

( ^ω^)「カツアゲなんて言う馬鹿なことやめて、真面目に生きろお~」

ありきたりな捨て台詞を吐きながら逃げていく青年二人組。
それに対し、ニコニコ顔の少年は手を振り彼らを見送った。


404 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:09:26 発信元:124.97.175.124
( ^ω^)「もう出てきても大丈夫だお」

「すみません、有難うございました」

ニコニコ顔の少年に呼ばれて、電柱の陰からニコニコ顔の少年と同じ制服を着た少年二人に
抱えられた気の弱そうな少年が顔を出す。
パタパタとニコニコ顔の少年に駆け寄り、彼が取り返したお金を受け取る。

( ^ω^)「おっおっ。気にすることないお」

('A`)「そうそ。気にすることねーよ」

(´・ω・`)「彼の人助けは趣味だから」

カツアゲされた少年を退避させ、彼を抱え込んでいた少年二人も会話に入る。
彼ら三人にとって今回のような事は日常茶飯事なので、恐縮している少年に気にしないように諭す。


406 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:10:29 発信元:124.97.175.124
「流石、VIP北高の『Smiling hero』さんですね」

( ^ω^)「そういうことだお。さ、早く家に帰りなさいお」

そう言われると少年は、もう一度感謝の念をニコニコ顔の少年に伝えながら頭を下げ、帰路に就いた。



( ^ω^)「ふぅ」

('A`)「おつかれさん、ブーン」

( ^ω^)「てか、お前らも半分くらい手伝えお。ドクオ、ショボン!」

(´・ω・`)「だって君に任せた方が確実じゃないか」

('A`)「下手に俺達が手を出すより安心できるだろ。VIP北高の『Smiling hero』さん」


407 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:11:16 発信元:124.97.175.124
( ^ω^)「ヒーローねぇ……」

('A`)「市内の高校じゃ有名みたいだぜ?ニコニコ顔の正義の味方」

(´・ω・`)「こんだけヒーローっぽいことやってるんだから取ればいいのに、『ヒーロー免許』」

( ^ω^)「ヒーロー免許かお。あんまり興味が湧かないお」

ヒーロー免許。
その名の通り、ヒーローの免許のことである。

かつて治安を維持していた警察。しかし、あまりの腐敗ぶりに政府が痺れを切らし、警察組織は解体された。
その後、取って代わるようにして出来たのが『ヒーロー制度』であった。

ヒーローは世界ヒーロー協会(WHC)に所属せねばならないが、警察のように上からの出動命令を待たずとも
自己判断で悪事を働く人間を取り締まることが出来るようになっている。

この制度の発足により犯罪者は現行犯で捕捉されることが増え、また犯罪件数自体も劇的に減少していた。


411 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:11:57 発信元:124.97.175.124
('A`)「ふーん。まぁブーンが興味無いんだったらいいんだけどさ」

(´・ω・`)「才能はあると思うんだけどなぁ」

( ^ω^)「いいんだお。ヒーローにならなくても助けられる人はいっぱいいるお」

('A`)「まぁな。その結果が『Smiling hero』の通り名だもんな」

( ^ω^)「だお。お、んじゃ僕はこっちの道だからバイバイお~」

('A`)「おぅ、じゃーなー」

(´・ω・`)「またね、ブーン!」


412 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:12:11 発信元:119.230.64.81
RATMANみたいな設定だなぁ
 
 
415 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:12:46 発信元:124.97.175.124
別れの挨拶をして帰路に就くブーンの後ろ姿を見送りながらドクオとショボンは言葉をこぼす。

('A`)「なんでアイツは『ヒーロー』にならんのかね」

(´・ω・`)「『ヒーロー』になった方がもっと多く人を助けられるのにね」

('A`)「何かアイツなりの大きな理由があるのかな」

(´・ω・`)「かもね」


('A`)(でも…)

(´・ω・`)(なんだろう…)

(;´・ω・`)(;'A`)(ろくな理由じゃないような気がする)


419 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:14:18 発信元:124.97.175.124
( ^ω^)「ただいまおー」

J( ^ω^)し「おかえり、ブーン」

( ^ω^)「お!ただいまお、かーちゃん」

帰宅の挨拶もそこそこに自分の部屋に向かうブーン。
彼にはそうしなければならない理由があったのだ。

J( ^ω^)し「こら、手くらい洗いなさい」

(;^ω^)「ご飯の前には洗うお!」

母の言葉も適当にあしらい自室に入った彼は、鞄をベットに投げつけ手早くラジオをつけた。


423 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:15:13 発信元:124.97.175.124
( ^ω^)「どうにか間に合ったお」

「箱入しぃの!D・A・K・O☆してして~♪」

(*^ω^)「お~。やっぱしぃちゃんの声は可愛いお!」

彼の急いでいた理由は、今を煌くトップアイドル『箱入しぃ』のラジオ番組。
ブーンは彼女が駆けだしの頃からのファンであり、今の彼を形成しているのも彼女の影響が大きかった。

( ^ω^)(しぃちゃんは強くて弱い人を守れる硬派な男が好きらしいお。
       ドクオ達からはよくヒーローになることを勧められるけど……
       硬派な男は今流行りのチャラいヒーローなんかにはならないお!)


424 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:15:53 発信元:124.97.175.124
「~でね、~なの!すごいよね~♪」

( ^ω^)(お…しぃちゃんの話は面白いお)

「だからね~、私、ヒーローって大好きなの!」

( ゚ω゚)

「硬派で強いヒーローなんてすごいタイプ♪」

( ゚ω゚)「なん…だと…」


426 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:16:35 発信元:124.97.175.124
ヒーローなんて最近の流行に乗ってるだけのチャライ職業なんじゃ……。
確かに犯罪を減らした功績は凄いと思うお?
けど、カリスマヒーローとかイケメンヒーローだとかテレビでやってたのはギャル男みたいなやつだったし……。

そんな思考をブーンが巡らしている間も『箱入しぃ』の言葉は続く。

「今、ヒーローってテレビとかで取り上げられてるよね。そういう人もスゴいんだけど、
 もっと強い信念っていうのかな?そういうのを持って戦ってるヒーローって素敵だと思うの」

( ゚ω゚)「……」


430 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:17:16 発信元:124.97.175.124
「だから、このラジオを聞いてる君もどうかな?ヒーローになってみない?
 きっと強い正義感をもった人っているよね!
 めざそうよ!カッコいいヒーロー!!」

( ^ω^)「……」

今までの自分の認識は間違っていたのか。
チャライ奴ばっかだと思っていたヒーロー。

でも、信念を持って人を助けるために動いてるヒーローもいる……。
そして彼女はそういうヒーローが好きだという。

ならば!

( ^ω^)「よし!ヒーロー、なるお!!!」

第一話「ブーンはヒーローを目指すようです」





433 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:19:00 発信元:124.97.175.124
というわけで今考えてる話の冒頭を投下してみました。

支援ありがとうございました




431 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:18:34 発信元:210.169.93.175
乙乙


432 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:18:50 発信元:123.220.49.73
乙だし!


434 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 03:19:23 発信元:119.230.64.81
乙!



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コメント
ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
どっくんの読みは的確

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