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831 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:09:54 発信元:222.149.135.78
メタネタです




833 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:14:45 発信元:222.149.135.78
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     ::.从爻::. ::.::. ::/    ,r≦ -‐'´    ①   ` ‐.≧- 、   ヘ ::.::.从ハ爻
     癶公穴_,r^、/  <r1==========/ ^ \=========` . > ヘ ~ーv-‐'´;.'⌒
     ~、_,.、_  ===| | r:、 r:、 r:、 | | '⌒ .| | r:、 r:、 r:、 | |=== :_;.-‐^^ ;';';'
     ;';.:. Y;';.:.`>' ヽ l出| | 出 出 出 | ||=||=|| | 出 出 出 | |出l | |⌒´ .:.::,';'};';_
     ⌒ー{~f=====ヽ=_| |=====| |==| |=====| |===| |、yr~r:.:;';v⌒
     ;';';:.:..}:. :ト.「 ̄ ̄!「_| | 田 田 田 | ||ェ|ェ| | 田 田 田 | |田l | |:.:.:{:.:;(;';';';'(;';';
     ~-‐く: |_,|_{出}_|lニ| | 出 出 出 |_||ェ|ェ| | 出 出 出 | |出l | |:.:.:.rt y~rr‐;
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ここはブーン系小説シベリア図書館。膨大な蔵書を携えて本場ヴィップグラードから
やって来た、シベリアの新名所である。魅力は蔵書数だけではない。ブーン系を愛する
人たちの新たな交流の場所となっているのであった。

交流活動のうち、最も盛んなのは感想の交換である。
今日も館内のとある一室で、読書感想会が行われていた。

ただ、今日は降りしきる雨のせいで客足は遠のき、参加者は二人だけだった。
ひとりは初老紳士で、もう一人は若い娘であった。



834 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:18:33 発信元:222.149.135.78
定刻となると、紳士の方が立ち上がり、かくしゃくたる態度であいさつを始めた。

( ´W`)「どうも。私は、退役軍人のシラヒーゲと申します。多分、ブーン系小説の読者の中では
     相当に年配であるとは思いますが、よろしく」

紳士は、太いバリトンの声であいさつをした。
娘の方も立ち上がる。

ζ(゚ー゚*ζ「あ、どうも....えと...私はデレと申します。すぐそこの村役場で事務をしております。
      よろしくお願いします」

たどたどしくあいさつをして、両者は腰をおろした。
 
 
数十秒の沈黙の後、紳士は口を開いた。




838 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:21:02 発信元:222.149.135.78
( ´W`)「では、私の好きな作品から述べましょう。

      まずは....『シベリアン・モンキーのようです』を挙げましょう。

      ご存知ですかな?」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、知りません。

      いえ、シベリア猿の伝説は、祖母に昔語りで聞きました。
      真っ白な体毛をしていて、どこからともなく現れて、人を襲うとか....」

( ´W`)「そうです。でも、誰でも彼でも襲う、というわけではありません。

     おしゃべりの口を、後ろから封じてしまう魔物なのです」

ζ(゚ー゚*ζ「ああ、思い出した。祖母は、私がしゃべり過ぎると決まって、
        
      『シベリア猿がくるよ!』
  
      と私を戒めたものでした」



839 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 00:22:29 発信元:59.135.38.146
シベリアの猿は厄介


840 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 00:23:34 発信元:124.100.99.22
シベリアンモンキーの強さは異常


841 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:24:43 発信元:222.149.135.78
( ´W`)「いいおばあ様ですな。

     そのシベリア猿を殺してしまおうと言うハンター( ・∀・)が現れたのです」

ζ(゚ー゚*ζ「どうなったんですか?」

( ´W`)「ハンターは、首尾よく仕留めました。しかしその直後から、シベリアは猛烈な
     ブリザードにさらされたのです。

     シベリア猿は、天の口をも塞ぐ、シベリアの守り神だったわけですな」

ζ(゚ー゚*ζ「なんか、教訓的ですね」

( ´W`)「そうです。沈黙の大切さを教えてくれます。シベリアンが寡黙なのもわかりますな。

     小編ですが、味わいのある作品でした」



842 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:26:21 発信元:222.149.135.78
( ´W`)「では、あなたの感想をお聴きしましょう」

ζ(゚ー゚*ζ「えっと、私は.....

      『カーチャンは有名作者のようです』


      ブーン系を題材にした、一種のメタネタです」

( ´W`)「ほう、聞いたことがあるような、ないような.....」

ζ(゚ー゚*ζ「ある有名作者の現行が、プッツリと止まってしまうんです。

      実は、作者は大学生で、かわいそうに、交通事故で死んでしまったんです」

( ´W`)「ふむ.....」


843 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 00:27:18 発信元:59.135.38.149
実際に読んでみてぇ


845 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:30:52 発信元:222.149.135.78
ζ(゚ー゚*ζ「息子の部屋を整理していた母親が、それに気づいた。
      息子の作品の続きを、大勢の人が待ち焦がれていること、そして、
      これは自分と夫のことを書いている、と気付いて続きを書き始めるんです」

( ´W`)「大した母さんだな!


     で、うまくいったのかね?」

ζ(゚ー゚*ζ「最初のうちは、あまりしっくりいかなかった。
      でも、書き進むにつれて、生前の息子と会話しているかのような一体感に包まれるんです。

      そこで母親は、息子の孤独、自分たち夫婦のあり方を考えるようになります。
      

      作品の方は、大反響を得て、カーチャンは有名作者の一人となります」


( ´W`)「ほうほう」


847 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 00:32:34 発信元:122.25.4.44
これは読みたいwwww支援


848 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:34:14 発信元:222.149.135.78
ζ(゚ー゚*ζ「最後に、熱烈な支援者とスカイプで会話するんですが、


      画面に写ったのはなんと夫だったんです

      そこでこの夫婦は、10年ぶりぐらいにまともに向き合って会話するんです。
      ここの下りは特に秀逸なんで、一見の価値があります。

      最後の、
          『かーさん』

          『お互い、歳をとったな』

      この一文で泣きました」


( ´W`)「ううむ、これは.....。読んで見る価値がありそうですな!」

ζ(゚ー゚*ζ「読んでみてください。読み終わったあと、実家に久々に電話を入れました」


849 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 00:35:23 発信元:124.100.99.22
読んでみてぇww


850 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:39:27 発信元:222.149.135.78
( ´W`)「 今度は私の番ですな....。


      私がおすすめするのは、

      『内藤ホライゾンとセックス・アッピールズのようです』です。

     1960年代後半、GSブームに乗っかったグループの内幕を描いていますな」


ζ(゚ー゚*ζ「ずいぶんと古い設定ですね」


( ´W`)「ええ、そうです。

     60年代後半の東京の様子がよく描かれてますな。

     私も在日ソ連大使館時代に、いろいろ見て回ったものです
     資本主義国家の堕落を観察する、なんて名目でね」



       




851 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:44:23 発信元:222.149.135.78
( ´W`)「エルヴィス・プレスリーに憧れる若者が、どういう訳か歌謡曲のようなグループサウンズをやらされる。
    その悲哀を描いていますな
    
    書き出しはこうなっています。

      俺はポマードを塗りたくり、髪を七三にわけて、事務所から渡された曲を当て振りと口パクで演じている。
      何が「ロックン・有楽町」だ。こんなのロックじゃなくて、歌謡曲じゃねえか。

      そして、この七三なのは髪型だけじゃねえ、このステージの上がりも7:3、事務所が7で俺等は3だ。
      11人で3。底なしの貧乏からははいあがったが、かけそばが月見に、週2回の銭湯が3回になっただけのことだ。

      しかもなんだこのよくわからねえ「セックス・アッピールズ」ってのは。歌もろくに歌えねえドシロウトばかりじゃねえか
      アルバイト・ニュースかなんかで適当に寄せ集めやがって。

      ああ、曲が終わる、そうすると俺は、またいつものキャラに戻るんだ..


      くそっ!

      ( ^ω^)「みんなありがとーさんヘコキムシだお!」

      畜生、ああ、エルヴィス、俺にお前の魔法を分けてくれ....  」


853 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 00:46:21 発信元:219.126.43.231
よく見ればこれネタバレ合戦じゃなかろうか


854 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 00:51:40 発信元:222.149.135.78
ζ(゚ー゚*ζ「なんか、セックス・アッピールズってのがウザそうですね」

( ´W`)「そうなんですよ。トラブルメーカーでね。
     詐欺師、左官屋、チンピラ、過激派学生、アングラ演劇団員上がりで....とにかく個性が
     強すぎるんです。
     例えば、過激派学生なんかは、ラジオの生収録中にマイクを奪ってアジテーションを行なおうとするんですよ

         ( ^ω^)みんなこんばんわ、内藤だお!今度の曲は...

(-@∀@)マルクス万歳!世界同時革命万歳!今こそ赤旗を掲げ、呵責なき階級闘争に向かって猛進せよ!


     あと左官屋は、ブーンのギターを壁に塗り込めたりします。

     モーレツなあの時代を思い出しますな」


ζ(゚ー゚*ζ「作者像が気になりますね」

( ´W`)「書かれている内容、投下時間なんかを考えると、定年退職した熟年ではないかと...

     おそらくブーン系最高齢の書き手ですな。ちなみに153話まであります」



855 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/15(土) 01:00:24 発信元:222.149.135.78
ζ(゚ー゚*ζ「私は、
      『世界最大のブーン系小説のようです』を次に勧めます。


      これは完全な厨二設定で、「俺とお前とスクリプト」の世界を体現したもの、と言えます。

      これは....あれ?」


( ´W`)「ん?どうされましたかな」


ζ(゚ー゚*ζ「ここにはあなたと私二人しかいません....よね」

( ´W`)「ええ、もちろんです」

ζ(゚ー゚*ζ「いや、誰かに見られてる気が.....」

( ´W`)「気のせいでしょう。さ、続けてください」

(続)







856 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 01:09:47 発信元:124.100.99.22
乙!


857 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 01:10:32 発信元:210.169.95.57
乙かな


859 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 03:07:42 発信元:121.2.98.95
乙! シベリアン・モンキーは童話風にしたら面白くなりそうだ



 
 (※↓5/19投下分)


515 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/19(水) 00:22:47 発信元:222.149.135.78

投下します

http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-307.html

( ´W`)ζ(゚ー゚*ζでたらめ読書感想会のようです

あらすじ:ブーン系作品について感想(ネタバレ)を言い合う紳士と娘。

      ふと娘は誰かに見られているような感覚を覚える。

     ※作中の作品は全て架空のものです


518 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:27:05 発信元:222.149.135.78
雨足は次第に強さを増し、轟々たる水の流れが窓の外に滝のように注いでいる。
真昼だというのに薄暗い。

娘は途切れた説明を続ける。

ζ(゚ー゚*ζ「ええと、この作品は、

         『('A`) PCの前のお前。お前にだけ教えよう。
             この世界全体は実は巨大なブーン系小説で、上位概念の世界で記号化される。
             俺とお前だけがそれに気付いたんだ。反乱は今だ。』

          という告発文で始まります」



( ´W`)「完全な厨二ですな....」

ζ(゚ー゚*ζ「で、読者に加勢を求めるわけですが、読者は顔を持たないので、協力できません」

( ´W`)「うむ、AAをもつものだけがブーン系では実在ですからな」


519 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/19(水) 00:29:20 発信元:222.149.135.78
ζ(゚ー゚*ζ「それで、結局 俺.('A`)の反乱は失敗に終わります。
     しかし、最後にお前=読者の正体を知って、言葉の限りを尽くして読者を呪って死ぬのです。
     お前だったのか、と」


( ´W`)「ふむ、よく考えたら我々読者は残酷なものですな。

     AAキャラたちとは、我々にとって皿の上の血の滴る肉、あるいは懺悔のための人身御供ですからな」

ζ(゚ー゚*ζ「甘いデザート、すなわち情欲の対象ですらありますね」



( ´W`)「うむ、うむ......。

     いや、もしかしたら、これはあなたの言っていた事を理解するのに役立つかもしれませんぞ

      『誰かにみられているような気がする』 という....」

ζ(゚ー゚*ζ「やはり、シベリア猿がこの部屋にも潜んでいるのでしょうか」

( ´W`)「あいつらは遍在しています。だが、気配は持っていないはずだ。
 
     それよりも、もっと上位の、観察者...............」



ここまでいいかけて突然扉が開いた。



522 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:30:59 発信元:118.15.55.19
gokuri


523 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/19(水) 00:32:38 発信元:222.149.135.78
( ^ω^)「お、盛り上がってますか?僕も混ぜてくださいお」

シベリア図書館館長のブーンだ。ブーンも腰を落ち着けた。
安心したように娘は明るい声で迎えた。

ζ(゚ー゚*ζ「なあんだ、館長さんだったの。

      どうぞどうぞ」


紳士は腑に落ちぬ顔をしながらヒゲをネジっていた。

( ´W`)「うむ......つかみかけていたことを忘れてしまったようだ」



ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、館長さんのおすすめは?」

( ^ω^)「最近読んだ中では、

        『助けてウンコマンのようです』 だお。   」

ζ(゚ー゚*ζ「うわくだらなさそう」




525 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:35:03 発信元:121.2.98.95
いかにもクッソスレだなwwww


524 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/19(水) 00:34:58 発信元:222.149.135.78
( ^ω^)「でもこれが!!案外、いい話なんだおね」

( ´W`)「その題名でどんな風にいい話に持って行くか、興味ありますな」



( ^ω^)「基本ヒーローものだお。幼なじみの友達が、DQNたちに目をつけられるようになったのを
       助けたいと思って主人公('A`)が武術を倣うんだお。

修行の成果開眼して、精神的エネルギーを波動に変換する能力を身に付けるんだお。


       で、それがきっかけになって、学校や社会の悪をどんどんやっつける話なんだおね」


ζ(゚ー゚*ζ「でもなんか普通のヒーローものっぽいような?」

( ^ω^)「でも、その精神的エネルギーってのがミソなんだお。('A`)が持っている一番強い精神的エネルギーは...」

( ´W`)「.....そこでウンコというわけですな」



ζ(゚ー゚*ζ?


526 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/19(水) 00:37:14 発信元:222.149.135.78
( ^ω^)「そうなんですお。('A`)は胃腸が弱いので、すぐに腹下しをするんですお。

      その我慢するエネルギーを使うんですお。

      ちょうどウルトラマンの3分ルールみたいにバトルに縛りがあるわけですお。
      漏らす前にやっつけなきゃいけないってね。
      
      それがなんとも盛り上がるお。責任を果たすためにいつでも下剤を持ち歩く('A`)はなんとも健気だお」



ζ(゚ー゚*ζ「読んでみようとは思わないけど、面白そうですね」

( ^ω^)「おすすめだお。支援でウンコ連発されるのは、多分あれだけだおね」


528 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:38:03 発信元:121.2.98.95
バトル終わっても苦難が続くわけか


527 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:37:15 発信元:210.136.161.70
読みてぇww


529 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/19(水) 00:40:41 発信元:222.149.135.78
( ´W`)「ふむ、ウンコつながりで思い出しました。最近ちら読みして面白いな、と思ったのが、
          
                『ウンタンのようです』

     ですな」



( ^ω^)「おっおっおw なんですかお?面白そうだお」

どうやら浣腸、いや、館長は、ウンコネタに目がなさそうである。


( ´W`)「いや、これは 『食いタン』という漫画のパロディです。

     『食いタン』が食べ物から推理をしていくように、ウンタンはウンコから推理していくんですな。

     栄養学の知識や、消化器系の知識が豊富な作者が書いていらっしゃると見える。
     少しも汚らしい感じはしませんよ。食べることと同じで、排泄は全ての人間が行うことですからな

     ドラマツルギーとしては豊富な題材なはずです」

( ^ω^)「そうですおそうですお!わかってらっしゃるお!」



531 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:42:07 発信元:121.2.98.95
館長wwwww


532 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:42:56 発信元:118.15.55.19
どうやって推理するのか気になるww


533 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/19(水) 00:43:30 発信元:222.149.135.78
その後しばらく二人の間でウンコ談義が続いた。

娘は置いてきぼりを食ったような感じで、窓の外を眺めた。
雨はとうに小ぶりになり、斑の曇天からまるでページをめくるかのように晴天が現れた。

ページをめくるかのように・・・・。

その光景に娘は先程感じたような漠然とした不安感を催した。
光景の美しさ故の畏怖ではない。

何か、自分たちの存在に根源的に関わってくるような...。


場の空気を破るように館内放送が響いた。



536 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/19(水) 00:48:39 発信元:222.149.135.78
音量はMAXのようだった。


 『業務連絡!業務連絡!館長いますか!油売ってないで戻ってこい!』


静寂を旨とする図書館でこのような放送を行うのはまずないことで、ヒステリックな司書が
見せしめ的に行なっていることは明らかだった。

(;^ω^)「おっおっ、アサピーのやつがうるさいお。

      戻ります。どうぞごゆっくり」

館長は出ていった。

娘はぺこりと頭を下げた。


( ´W`)「・・・・・・・」


だが紳士は、何かに気付いたように娘の顔を見つめていた。
あまりの真摯なまなざしに、どぎまぎしながら娘は応える、

ζ(゚ー゚*ζ「あ・・・・あの、何か・・・・?」

(続く)






538 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/19(水) 00:54:05 発信元:222.149.135.78
深夜のご支援ありがとうございます。
おやすみなさい


537 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:52:32 発信元:121.2.98.95
乙です!
図書館舞台で書きたくなる


539 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:55:55 発信元:124.146.174.37
乙 期待してる


540 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:56:41 発信元:118.15.55.19
川*` ゥ´)つ乙
続きが気になる…


 
 ※↓5/28投下分


888 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:17:06 発信元:221.113.232.5
今のうちに投下 序章祭りの前に・・・
完結します。

http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-307.html#1

あらすじ:読書感想会で感想(ネタバレ)を言い合う紳士と娘。
     娘は「誰かに見られている」という不安を催し、紳士は娘に何か思う。

    ※作中の作品は全て架空のものです


889 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:18:56 発信元:221.113.232.5
( ´W`)「・・・・・・・」

若いときの妻に似ている、そう紳士は感じていた。

緩やかに肩にかかった柔らかな髪、
優しい稜線のような顎から肩のライン、
白さの中に生気を透かしたような桃色の肌、
いつも物言いたげな口元。

娘の顔を凝視していたら、桃色の頬が紅潮してきた。

ζ(゚ー゚*ζ「どうかしまして?」

紳士は褒め言葉の一つもいいたかったが、先程まで自分が館長とウンコ談義をしていたことをふと
思い出した。軽く笑いながら、

( ´W`)「いや、なんでもありませんよ」

( ´W`)「なんとなく、あなたが誰かに似てるような気がしまして

     勿論人違いですな...」

と、遠まわしに自分の気持ちを表現した。


892 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:20:50 発信元:221.113.232.5
( ´W`)「さ、感想会を続けましょう。
     
     人違いというのは、物語を展開させるのに強力な道具ですな、特にコメディにおいて」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、そういえば、人違いと言えば・・・・

           『私の顔長おじさんのようです』

       というのがありました』

( ´W`)「ほお・・・・これもパロディ?」

ζ(゚ー゚*ζ「そうです。児童文学のあしながおじさんのパロディです。

      シルエットがあご長馬面だったので、顔長おじさんです」

( ´W`)「ふむ・・・・」

ζ(゚ー゚*ζ「原作だと、主人公は孤児院出身の女の子で、その文才に感心した『あしながおじさん』と呼ばれる
      男性が学資援助をする、という話です」

( ´W`)「ああ、思い出しましたよ」


894 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:22:10 発信元:221.113.232.5
ζ(゚ー゚*ζ「だけど、この話では主人公は男の子で、字の可愛らしさから女の子と間違われてしまうのです。

      顔長おじさんは下心から学資援助をします。主人公は、なんとか援助打ち切りにならない様に、
      必死に手紙の中で女の子を演じます」


その時、正午を告げる鐘が図書館内に響きわたった。


ζ(゚ー゚*ζ「あら、もうお昼」

( ´W`)「結局午前中は誰も来ませんでしたな・・・
     
     もしよければ、お昼を一緒に食べませんか?」



895 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:24:12 発信元:221.113.232.5
外に出ると、外気は晴れ晴れとして、日差しは強かった。

二人は連れ立って、図書館の隣にある喫茶店「Библиотека」に入った。
ロシア語で「図書館」を意味する語で、図書館の開館に合わせてオープンしたのだった。

濃緑を基調とした店内は、普段どおりの賑わいを見せていた。2人は、向かい合わせに窓側の席に座った。


( ´W`)「ここはサンドイッチがうまいのです。中身はトナカイとアザラシの燻製、二つ選べます。
  
    何でも好きなものをお食べなさい」

そういって、メニューを娘に手渡した。

ζ(゚ー゚*ζ「いいんですか、すっごく嬉しい。何にしようかな・・・・・」


紳士と背中合わせに、軍服姿の青年が座っていた。紳士の声に気づくと、
振り向きざまに声をかけた。

(;・∀・)「あ、これは・・・大尉殿!お久しゅうございます!」



897 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:28:23 発信元:221.113.232.5
( ´W`)「うむ・・・・?おお、モララー君か!

    元気にしとるかね?」


(;・∀・)「ええ。お懐かしゅうございます」

青年は片手で紳士の肘に手をかけ、うやうやしく握手をした。
が、若い娘に気づくと、急に色めきたった。

(*・∀・)=3「やや!それより大尉殿!

       お若い彼女とお楽しみ中ですか?」


紳士は苦い顔を見せて否定する。

( ´W`)「失礼なことをいうな、君。こちらは読書感想会で一緒になった娘さんだ

     それからもう除隊したのだ、大尉殿はやめてくれ給え」


(*・∀・)「はっ、すいません。ところで、読書感想会とは?」

青年は椅子を二人の間において座り直した。


ζ(゚ー゚*ζ「隣のブーン系図書館で、読書感想会を開いているんです。

       村役場で事務を執っています、デレと申します」


900 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:31:34 発信元:221.113.232.5
ζ(゚ー゚*ζ「軍楽部?大尉さん、音楽家だったんですね、素敵」

( ´W`)「いえ、まあ軍楽を演奏してただけですからな・・・・」

(*・∀・)「私もブーン系には目がないんです」


( ´W`)「・・・・・・・・」
本当なのか。紳士は疑いの年でこの元部下を見た。
この男は暇さえあれば女の尻を追いかけ回すのが宿命にすらなっている男であり、本などはまず読まない男なのだ。


ζ(゚ー゚*ζ「あら、ぜひ感想をききたいです」

(*・∀・)「いえ、なんかいいですよね、ブーン系て。僕、好きだなあ」

やはり適当な事を言っている。が、知ったかはプレイボーイの得意技である。

(*・∀・)「なんていうんですかね・・・・・、登場人物と読み手の近さ?見たいなものを感じませんか?」

ζ(゚ー゚*ζ「近さ、ですか」

(*・∀・)「普通の小説だと、キャラと読み手ってのは完全に分けられてるでしょう。

      でも、ブーン系の登場人物には、近さを感じる。題名だって、『~のようです』でしょう」

( ´W`)「それが『近さ』と、どういう関係があるのかね?」


903 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:34:42 発信元:221.113.232.5
(*・∀・)「たとえば、『ブーンがバンドを組むようです』なんて題名があったとします。

      なんかクラスメートの話題をしてるみたいじゃないですか。

あのブーンが、バンド組むのかよ、
      
よし、どれみてやろう、ってね。読者はブーンをよく知っていて、作者を飛び越えて直でつながってるわけですよ」

ζ(゚ー゚*ζ「そんな風に考えたの初めて。

あくまで、見るもの、見られるものの対立で考えてました。

       なんかこう、残酷な、捕食動物と餌食みたいな・・・」

(*・∀・)「そういう部分も確かに有ると思いますよ。
     でも、これは二律背反で、深く愛せば愛するほどの宿命なのです。

     男が狼であるのと同時に、彼女を守りたいって言うのと同じでね」


( ´W`)「ふむ」
紳士には話の方向が見えてきた。


906 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:39:35 発信元:221.113.232.5
(*・∀・)「第一、嫌いなものなんか見ないでしょう」

ζ(゚ー゚*ζ「・・・・・・・・・・・」

テーブルの上のガラスの水差しを青年はわきにより、娘の瞳を覗き込む。


(・∀・)「見続けることは、愛することと同じなんです」


読者とキャラの近さについて話し合っている間、青年と娘の距離もだいぶ縮まっていた。


( ´W`)「うおほん」
好色な元部下を苦々しい気持ちで見ていた紳士は、警告するように咳払いをした。


( ´W`)「君、そろそろ任務に戻った方が良いのではないかね?」

( ´W`)「モララー君!」

( ´W`)「モララー!貴様聞こえんのか」

( ´W`)「・・・・細君によろしくな」

その一言はどんな怒号よりもモララーを戦慄させた。思い出したようにかしこまって、
モララーは店から出て行った。


908 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:42:46 発信元:221.113.232.5
( ´W`)「まったく、しょうもない奴だ・・・・かみさんもらえば少しは落ち着くと思ったが・・・」

ζ(゚ー゚*ζ「でも見続けることは、愛することと同じなんて、ちょっとぐっとくるなあ」

( ´W`)「・・・・・・・」

紳士は再び思い出した。

愛していた?というのだろうか、見つづけていた。それだけは言えた。

自分は妻の読者だったのだろう。でも妻は早くに交通事故でなくなった。


その時、自分は神に問うた。なぜこんなにも早く、妻の物語を閉じてしまったのか・・・・。


紳士はふと思った。妻は作品に、そして自分は読者に換喩される。
では、この場合の神とは・・・?

作者・・・?

自分の人生、自分を取り巻くこの世界にも、神なる作者がいて、また読者がいて、
上位から我々を興味と憐憫の相混じった表情で眺めているのだろうか?

そしてそのことが娘の言う「誰かに見られている」という感覚を引き起こしているのか?


910 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:45:37 発信元:221.113.232.5
食事を終えて二人は店から出た。そして図書館に戻った。

陽光あふれる表から図書館からにはいると、その薄暗さが一層感じられた。


図書館の廊下を歩いていたら、両側に鏡があった。
出るときには気づかなかったが、ふと立ち止まってみる。

( ´W`)ζ(゚ー゚*ζ

合わせ鏡の中に、紳士と娘は無限に反復されていくのであった。

( ´W`)ζ(゚ー゚*ζ( ´W`)ζ(゚ー゚*ζ( ´W`)ζ(゚ー゚*ζ( ´W`)ζ(゚ー゚*ζ

そして、その鏡の上には「現行」と書かれたプレートが掲げられていた。


( ´W`)「面白い趣向ですなあ・・・・・」


ζ(゚ー゚*ζ「一体何を表しているんでしょうね・・・」


紳士は突然、何かに気づいたように言った。
( ´W`)「君、カウンターに行きましょう」


914 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:50:40 発信元:221.113.232.5
カウンターでは数人の司書が、本の修理をしたり貸出履歴をチェックしていた。
その中の一人に声をかけた。

( ´W`)「現行の作品目録はあるかね?」

(-@∀@)「はい勿論有ります。未分類なものがない、と言うくらいに分類されております」


( ´W`)「ではそれを持ってきてくれんか」

(-@∀@)「はい。館長ーっ、もってこい」


口をもぐもぐさせながら館長のブーンが出てきた。どうやら昼休なのに無理やり呼ばれたらしい。

(;^ω^)「おっおっおっw 館長を館長とも思ってない奴だお

      おっ、お二人さん」

二人は軽く会釈すると、その目録をパラパラとめくった。



918 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 18:53:27 発信元:121.111.227.68
館長!!


920 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:54:36 発信元:221.113.232.5
紳士はそのなかの一つの書名に目を留めた。

( ´W`)「この・・・分類番号AQ7892という奴をもってきてくれんか」

(-@∀@)「ほれ、館長!」

(;^ω^)「人使いの荒い奴だお」

紳士は、館長が手に携えてきた本を受け取った。
そして二人は読書感想会の行われた部屋に戻った。



( ´W`)「・・やっぱり

    お嬢さん、覗いてごらんなさい。これが我々が今存在している、ストーリーだ。
    この鏡の中に、今の我々の姿がある」


題名には『でたらめ読書感想会のようです』とある。
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1274619951/


922 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 18:58:09 発信元:221.113.232.5
娘は怯えた。

ζ(゚ー゚*ζ「やだ、こわい

       開いたとたんに時間が止まってしまうのでは・・・」



( ´W`「)恐れることは有りませんよ。ちょうど先ほどの合わせ鏡の前に立つようなものです

    奥までみようとせず、立ち去ってしまえば良いのです」


促されて娘は本を開いた。




924 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 19:02:13 発信元:124.146.174.36
あらあら


923 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 19:01:13 発信元:210.153.84.198
デレー!ノシ


925 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 19:04:09 発信元:221.113.232.5
ζ(゚ー゚*ζ「・・・・・」
( ´W`)「・・・・・・」
     ζ(゚ー゚*ζ「・・・・・」
      ( ´W`)「・・・・・・」
            ζ(゚ー゚*ζ「・・・・・」
             ( ´W`)「・・・・・・」
                 ζ(゚ー゚*ζ「・・・・・」
                  ( ´W`)「・・・・・・」


:*******

ζ(゚ー゚*ζ「ほんとだ・・・これを書いてるのは誰?」

( ´W`)「作者、言い方を変えれば神と言えるかもしれません

     我々はその手のうちにあるいわば作品、と言うことになります」


娘はまったく愕然とした表情を見せて本を閉じた。

数秒の沈黙ののち、呟くように言った。


929 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 19:11:01 発信元:221.113.232.5
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、私がどんな髪の色の人と付き合うか、その恋がうまく行くか、それとも失恋に終わるか、

      どんな屋根の形の家に住んでどんな子供たちができるのか、

      そしてそれも全部決まってるってこと?」


( ´W`)「さあ、わかりません。それこそ、神のみぞ知る、ということでしょうな」

これは単なる修辞表現ではなかった。

なぜ妻があんなにも早くなくなったのか、これは偶然なのか必然なのか、分からないまま季節は巡っていった。
ながらく心の底にあった疑問は、この時間の中でまた再び頭をもたげ、紳士を物思いに耽らせた。

作者なる神、の実態を漠然と考えていたら、部屋の隅に貼ってある一枚のポスターに目がいった。





931 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 19:18:39 発信元:221.113.232.5
紳士はしばらくポスターを眺めていた。それは、催し物の案内で、「ボツネタ祭り」、
すなわち、形にならなかったプロットや構想、設定を見せあうというものだった。


突然、紳士は微笑し出した。

その顔は、悟り、という深遠な感じではなく、むしろ同情に近い優しい表情であった。



( ´W`)「ふふ・・・もしかしたら神様も苦労してらっしゃるのかもしれませんよ」

ζ(゚ー゚*ζ「どういうこと?」

( ´W`)「今思い出したんです。

     こういう話が有りました。
   
                                 『3年B組 文八先生のようです』」

ζ(゚ー゚*ζ「学園物ですか?」


934 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 19:25:35 発信元:221.113.232.5
( ´W`)「ええ。一種のね。でも、ストーリーらしきストーリーはありません。

    ブーン系のね、キャラ全員を一つのクラスに見立てているんです。
    それで、語り手はキャラ一人一人に対して、学期末の通信簿の通信欄にメッセージを書いていく、という
    形式です。

    ちょうどこんな風にね。

                ('A`)ドクオ君へ:君があの時、みんなを止めたのは正しかった。でもそれが後々、君のためになったかどうかは
                         分からない。あと、君には夢があるのだから、一つの恋がうまく行かなかったからといって
                         悲観することはないはずだ。先生は、君を応援している。

     これがキャラ全員にあてられています。それだけといえば、それだけなのです」



( ´W`)「一回読んだだけでは分かりません。
    でも、何回か読んでいるうちに、その中に潜んでいる、体育祭での出来事、
    いじめ、万引き事件の真相、複雑な恋愛関係のもつれ、友情の倒錯などがみてとれるのです。

    もっとも、作者は後書きで、『ストーリーをつくろうと思っていろいろ考えたが、結局キャラの囁きを書き留めることしか
    できなかった』と書いているんです」
                  


936 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 19:29:50 発信元:221.113.232.5
( ´W`)「つまり、何が起こっているのか、キャラ同士の間でどんな会話が交されてるのか、
    お互いにどんな関係なのか、どんな行き違い・誤解があるのか・・・・

    そんなのは分からないんですよ、きっと。それを聞き取ろうとして、必死に耳を傾ける。
    わずかな囁きから推理して、なんとか一つの筋にしようとする。うまく行くときもあれば、
    いかんときもある。不慮の事態が、作中で起こることだってある。


    奇妙な考えに思われるかも知れませんが、ストーリーも我々の人生も同じなのかもしれない、

    作者なる神も、我々の言動に手を焼き、不慮の事態にどう対処していいのか、おろおろしてしまう・・・

    そんなもんだと思えるんです」


ζ(゚ー゚*ζ「そんなもんですか」


( ´W`)「そして我々のこうした会話を何とか聞き取って、一つの物語にしよう、そのように苦心している
     作者がいると思うのです。あなたが、『誰かに見られている』と感じたのは、多分、図書館という
     見るものと見られるものの近接作用が激しく働く場所にいるからでしょう。

     作者、というものを信仰心のある言い方をすれば、神様でしょう。
     そして、図書館は神殿というふうにもなるでしょうか、大げさですが」


939 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 19:33:02 発信元:221.113.232.5
ζ(゚ー゚*ζ「ふふっ。だとしたら、神様もそう楽な立場ではなさそうですね」


( ´W`)「だからこそ面白い、と思うのです。

    神の意志という必然性と、我々の挙動という偶然性のなかに、きっと物語の面白さが有るんでしょう。
    言い換えればプロットとキャラがほどよい緊張感をもって拮抗している、ということでしょう」



( ´W`)「わたしは妻の事を考えていました。交通事故で早くに亡くなったんですが、私は神に
    なぜこのような事が起きるのか、それをずっと問うていました。

    でももしかしたら、神様もお困りだったのかもしれません。

    そして、別の『作品』の中に、妻が生かされているとも、またどこかで会えるのではないか、そう感じられるのです」



( ´W`)「私は・・・・あなたを見て・・・・そんなことを考えていたのです」



940 :でたらめ読書感想会のようです:2010/05/28(金) 19:36:46 発信元:221.113.232.5
********

結局、読書感想会には、紳士と娘の他は誰もこなかった。

図書館の外には和らいだ夕暮れの光が照っていた。


麦わらのつばを手で抑えながら、娘は言う、


ζ(゚ー゚*ζ「あなたにまた会えるような気がする」

( ´W`)「私もそう思います。そんな遠くない将来に、いや、別の作品の中で今合っているかもしれない」



軽く会釈をして、二人は別れた。
その不在の中、シベリア図書館に初めての夏が訪れていた。


(終わり)






942 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 19:39:21 発信元:61.198.172.172
乙乙
深いな、尊敬できる


947 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 19:42:25 発信元:115.37.163.13
乙乙
シベリア図書館を上手く使った作品だなーと思った


 
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