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僕はセレブ、なようです

2010/04/22 Thu 02:29

 
647 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 21:53:29 発信元:115.30.162.22
 
「僕たちの世界は狭い」

僕の仲間たちは会うたびに口をそろえてこう言う。

でも残念ながら、僕の世界は狭くなかった。
むしろ広かったと言っていい。

僕は生まれてから今まで様々な場所に旅行してきた。
日本のみならずアジアの国々や欧米にも行った。
お金については心配することはなかった。
なぜなら、僕の家はお金持ちだったから。



648 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 21:54:40 発信元:115.30.162.22
  
僕はいわゆるセレブだ。
普段は自分専用の家に住んでいて、服もたくさん持っている。

料理は一流のシェフたちが作り、調理室から運んできてくれる。
病気や怪我をしたときも一流の医者が診てくれる。

様々な要素が僕に幸せを与え、快適な環境を作り出してくれている。

僕はきっと恵まれている。
こんなちっぽけな存在なのにみんなに愛されている。

そういえばこの前怪我をした時は、包帯を巻いた僕の姿を見てみんな本当に心配してくれたなあ。




651 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 21:56:16 発信元:115.30.162.22
 
できれば君たちにも紹介したい、僕の大切な人たちを。


「―――ブーン―――!」


僕の名前を呼ぶ声が聞こえる・・・。

そうだ、ちょうどいい。僕の家族を紹介するチャンスだ。
君たちに見せてあげよう、僕の家族を―――。

僕は「今から行く」という合図を一つして、声の方へと駆け出した。

――――――――――

―――――


 
 
653 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 21:57:40 発信元:115.30.162.22
  
(∪^ω^)「わんわんお!」

('、`*川「よしよし、ブーン。おまえは可愛いな~」

('、`*川「そうだ!また今度新しい服を買ってあげよう」

(∪^ω^)「わんわんお!わんわんお!」

('、`*川「そうかぁ~嬉しいか~」

('A`)「おーい。姉ちゃーん」

('、`*川「どうした、犬よりもブサイクな弟よ」

('A`)「シバくぞ。
    犬に金かけすぎるとまた母さんに怒られるぞ」

('、`*川「いいのよ。どうせ金なんて腐るほどあるんだから。
      だいたい、他のみんなも金使いまくってんでしょ」

('、`*川「お母さんは服、お父さんは骨董品、あんたはバイク。
      それを私はブーンに使ってるだけよ」

('A`)「だからって犬のために家まで建てる必要はあるのか?」

('、`*川「ある!」

(;'A`)「はっきり言い切ったな・・・」



654 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 21:58:50 発信元:115.30.162.22
 
('A`)「まあ確かに俺もブーンは可愛いけどさ、とりあえず今は他に買うものがあるだろ?」

('、`*川「えっ?何の話?」

(;'A`)「いやいや、来週母さんの誕生日じゃん」

('、`*川「あー、忘れてたわ。うーん、どうしよっか」


('、`*川「・・・・・・・・・」


('、`*川「えー、犬とかけましてー」

(;'A`)「急になんだよ・・・」

('、`*川「母親にあげるプレゼントととくー」

('A`)「・・・・・・その心は?」

('、`*川「鼻(花)がいいでしょう」

('A`)「うまいっ!けどムカつく!!」



655 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 22:00:39 発信元:115.30.162.22
  
('、`*川「まあ花とか服とかその辺買っとけば喜ぶでしょ」

('A`)「あんたサイテーな娘だな。もっと考えろよ」

('、`*川「じゃあ、あんたは何がいいと思うのよ」

(;'A`)「えっ?えーと、まあそのアレだ、花とか服とか」

('、`*川「一緒じゃない」

(;'A`)「あとはあの、『真鍮のスプーン』とか」

('、`*川「真鍮のスプーン?なんで真鍮のスプーンなのよ」

(;'A`)「いやなんか『真鍮のスプーン』って言わなきゃいけない気がして」

('、`*川「なんで『真鍮のスプーン』って言わなきゃいけないのよ。
      あんた、真鍮のスプーンに思い入れでもあるの?
      それとも、真鍮のスプーンに呪われてるの?
      っていうか何故あえて真鍮のスプーンなのよ。
      ステンレスじゃなくて真鍮のスプーンってどういうこと?
      真鍮のスプーンってどういう意図で―――」

(;'A`)「やめて!なんかゲシュタルト崩壊するから!」



657 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 22:02:58 発信元:115.30.162.22
 
('、`*川「とりあえずプレゼントの件はお父さんとも話し合った方がいいんじゃない?
      かぶると困っちゃうし」

('A`)「うん、じゃあ父さんのところに行くか。なんか雨もぽつぽつ降ってきたし」

('、`*川「よーし、ブーン。今からちょっとお父さんの所行ってくるから、
      戻るまで家の中でおとなしくしとくんだぞ」

(∪^ω^)「わんわんお!」

('、`*川「よしよし。じゃあ行こうか」

('A`)「おう」

――――――――――

―――――

というような感じの人たちが僕の家族だ。
いつも賑やかな人たちで僕を楽しませてくれる。
お父さんとお母さんは今回紹介できなかったけど、家族全員が僕のことを大切にしてくれる。



658 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 22:04:30 発信元:115.30.162.22
  
ああ、なんて僕は幸せなんだろうか。
所詮飼われているだけの存在だが、たくさんの喜びを与えられている。

できることなら僕も彼らに喜びを与えたい、恩返しがしたい。
でも僕は犬だ。僕は喋ることができないし、この姿ではその願いは叶わない。

(∪^ω^)「わんわんお・・・」

そう、この姿では。この・・・姿・・・では。コ・・・ノスガ・・・タデハ・・・。

(∪^ω^)「わんわんお!」

雨が強くなってきた。遠くでは雷も鳴っている。
そろそろ家に戻るか・・・。

そう思い、戻ろうとした瞬間―――。

ピシャーン!

(∪゜ω゜)「わんわんおーーーー!!!」

僕の上に雷が降り注いだ。



661 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 22:07:52 発信元:115.30.162.22
 
ドタドタ

('、`;川「ちょ、ちょっと!今の雷すごかったんだけど!
     庭に落ちてきたわよね!」

(;'A`)「おい、ブーン!大丈夫か!?」

( ^ω^)「うー、だい・・・じょう・・・・・・ぶ・・・だお」

(;'A`)「そうか、大丈夫か・・・って、えっ?」

('、`;川「あ、あんた、なんで喋ってるの??」

( ^ω^)「えっ?僕の言葉が通じてるお・・・?
       凄いお!僕の言葉が―――」

('、`;川「ちょっと待って!しかもその姿どうしたのよ!?」




665 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/21(水) 22:11:31 発信元:222.228.214.17
犬から人間になったからすっぽんぽんか


666 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 22:14:21 発信元:115.30.162.22
  
                  __________
           ∧_∧   /
         ( ^ω^) <  やったおーーー!!
         /,  /   \___________________
        (ぃ9  |     
         /    /、    
   (\   /   ∧_二つ
    \ \ /   /                 ('A`#)「『やったおー』じゃねええええ!!」
     \/  (         
      / /~\ \                  ('、`;川「どういうことなの・・・?」
      / /   > )       
    /ノ    //   
   //     //.       
  //     ( ヽ、      
 ( _)     \__つ  



669 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/21(水) 22:15:54 発信元:222.228.214.17
……と思ったらなんだこれwきめぇwww


668 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/21(水) 22:15:50 発信元:118.15.9.62
完全に人間になったわけじゃないんだなww


667 :僕はセレブ、なようです():2010/04/21(水) 22:15:35 発信元:115.30.162.22
 
( ^ω^)「これで・・・これで僕は人間になれたお!」

(;'A`)「いや、なれてないから!いろいろ不完全だから!」

( ^ω^)「何言ってるお。めちゃくちゃかっこいいお。
      ドクオよりイケメンだお」

(#'A`)「うぜええええ!しかもあんまり否定できねえええ!!」

( ^ω^)「これで僕は本当のセレブだお。街中の女の子をナンパしまくりだお」

(#'A`)「おい!さっきの地の文での『恩返しがしたい』的なくだりはどうしたんだよ!」

(#'A`)「ちょっと姉ちゃん。どうすんだよ!」

('、`*川「・・・・・・・・・」

('、`*川「・・・・・・かっこいい」

('A`)「えっ?」




670 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/21(水) 22:16:29 発信元:119.230.64.81
わっふるわっふる


671 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 22:18:16 発信元:115.30.162.22
  
('、`*川「ブーン・・・私と結婚しましょ?」

( ^ω^)「いいお。俺に付いて来な!」

('、`*川「うん!」

(;'A`)「いやいやいや!突然すぎるだろ!」

('、`*川「子供は何人くらいがいいかなあ?」

( ^ω^)「野球チームが作れるくらい子供を作るお」

(#'A`)「子供作るのかよ!明らかに獣姦じゃねーか!」

( ^ω^)「さっきからうるさいお。少し黙っていろお。『!』使い過ぎだお。
      もう物語は終幕へと向かっているんだお」

(#'A`)「知るか!ってかマジでどうするんだよ!」




672 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 22:19:47 発信元:115.30.162.22
 
その後、僕たちは結婚した。
人間と犬という種族の違いから、最初は多くの人からの反対があったけれど、
なんとか説得して僕たちは結婚式を挙げることになった。

神父の前で二人で向かい合い誓いのキスを交わした時、僕はこの上ない幸せを感じた。
人に喜びを与えること、与えられること、その素晴らしさに改めて気付いた。



                      ('A`;)「何でエピローグに突入してんだよ・・・」




674 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 22:22:17 発信元:115.30.162.22
  
そして、それから何年か経った現在、僕たちは3人の子供たちとともに家族5人で暮らしている。
野球チームを作る、なんていう夢には程遠かったが、僕はそれでもよかった。

だって、『家族』という誰にも負けない大切なチームを作ることができたのだから―――。



ちなみにドクオは童貞をこじらせて死んだ。

 ―おわり―  



(#'A`)「終われるかぁ!!!」


でも、

 ―おわり―






676 :僕はセレブ、なようです:2010/04/21(水) 22:29:25 発信元:115.30.162.22
>>647>>648>>651>>653>>654>>655>>657>>658>>661>>666
>>667>>671>>672>>674

お題:包帯
   真鍮のスプーン
   (∪^ω^)わんわんお!
   調理室

久しぶりに投下したので緊張しました。
途中のAAが壮絶にずれましたね・・・。

みなさん支援ありがとうございました!




677 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/21(水) 22:30:56 発信元:118.15.9.62
乙だし!

俺もドクオと同じ運命を送りそうだww


679 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/21(水) 22:31:31 発信元:116.94.149.245
乙!わろたwww


 
総合短編(コメディ・ほのぼの) | コメント(1) | トラックバック(0)
コメント
ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
わんだふるらいふ

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