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622 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:08:17 発信元:222.149.133.16
さて、そんなこんなでツニャーナたちの卒業シーズンが迫ってきた。

ツニャーナは三連星とちょっといい仲になっていた。特にブーンとは、たまに一緒に下校するぐらいの
間柄になっていた。

そんな日々に事件が起きた。
また壁新聞によって、スキャンダルが報じられたのである。
今度の標的は、ブーンだった。

「激撮!女子更衣室を覗く出歯亀野郎」

鼻の下をのばして女子更衣室を覗くブーンがしっかりと写っていた。
しかし、先の事件ほどの反響は得られなかった。

「ブーンだったら仕方ない」

という反応がほとんどであったからである。残りは(先生方がほとんどだが)

「あいつの所業はこんなもんじゃない」

というものだった。ブーン自身は、「ネタになっておいしい」とすら思っていた。

その後もネタを変えていくつも壁新聞が貼られたが、一向に効果が無かった。



625 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:11:06 発信元:222.149.133.16
ついに匿名の憎悪は、単なる中傷だけでなく身体的なものに及んだ。
ブーンは自転車通学をしていたが、彼の自転車に何者かが細工をしたのだ。
ハンドルの付け根の部分のナットが一本抜かれていた。

スピードを出したときに、ハンドルが付け根から外れた。前のめりになってブーンは道路に顔を擦った。
全治2週間の怪我である。

残る二連星とツニャーナでお見舞いに行ったら、相変わらずの調子であった。

(//ω^)「顔が命がブーンなのに、なんてこったい」

( ・∀・)「いってろいってろ」

<ヽ`∀´> 「まだ今の方が見られるツラニダ」

ξ゚⊿゚)ξ「....なんか、ごめん.....」

(//ω^)「何でお前が謝るお?」

( ・∀・)「自意識過剰なんじゃねーの?」

<ヽ`∀´>「お前なんか、東海における小日本の如き存在ニダ」

(//ω^)「そんな事より、ここの看護婦さんが美人なんだお....」

下らないおしゃべりで少し気が晴れたが、自分のまわりを狙って何者かが攻撃をしている。
ツニャーナはそう感じていた。

 
 
629 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:15:07 発信元:222.149.133.16
勿論この事は学校中の話題だったので、妹や弟も知っていた。

('A`)「一体誰なんだろうな、ほんとに薄気味悪い。
   何が目的なんだろう」

ζ(゚ー゚*ζ「そりゃ、勿論姉さん狙いでしょ」

('A`)「確かに、恨みは相当買ってるだろうな。
   だけどそれだったら姉貴を狙えばいいじゃん」

o川*゚ー゚)o 「馬鹿ね。姉さんに近づく奴が邪魔なのよ」

ζ(゚ー゚*ζ「姉さん、結構な美人だもんね
       最近は特に綺麗になった」

('A`)「は?意味わかんねぇ


   おいおい、ちょっと、もしかして、姉貴の事が好きな奴がやきもち焼いて
   それで先生やブーンを狙ったってこと?」

o川*゚ー゚)o「そうよ」

ζ(゚ー゚*ζ「それ以外、何があるっていうの?」


630 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:17:21 発信元:222.149.133.16
ドクオの頭は完全に混乱していた。
その姿は、地球が球体であるとか太陽のまわりを回っているということを
受け入れにくかった古代人にも似ていた。

o川*゚ー゚)o「私たちで犯人を捕まえましょう」

ζ(゚ー゚*ζ「そう、姉さんに内緒でね」

('A`)「変に心配したりギャーギャー騒がれてもうざいからな」

o川*゚ー゚)o「女の敵に鉄槌をくだすのよ!」

ζ(゚ー゚*ζ「シベリアキョセイクラブ、復活ってこと!」

('A`)「やめ、やめてくれ!!!」

だがなぜか、ドクオの顔はにやけていた。



633 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:20:28 発信元:222.149.133.16
翌日から早速シベリアキョセイクラブ探偵団は活動を開始した。
まずは犯人のプロファイリング、絞り込みである。
その結果、

           1.クラスメートによる犯行(ブーンとの仲を察知できるほどの距離にある)
           2.中程度以上の知的能力(壁新聞による中傷、自転車のボルト外し)
           3.写真愛好家(同上)
           4.逆上癖、エスカレート行動(中傷→身体的攻撃)


などの人格的特徴が認められた。あてはまる人物は1人しかいなかった。
その人物のアリバイを探った。

o川*゚ー゚)o「職員室から出欠簿をコピーしてきたわ」

ζ(゚ー゚*ζ「...............やっぱり。この日は半日授業。登校から下校まで、自転車置き場に行き、
       人目に付かずボルトを外すタイミングがあるのは.....」

o川*゚ー゚)oζ(゚ー゚*ζ('A`)「欠席したこいつだけ」

三人がビシッと指差したところには、あの人物の名前が表記されていた。




634 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/21(日) 00:23:38 発信元:121.2.98.95
探偵団tuee


635 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/21(日) 00:24:17 発信元:222.228.214.17
ぼ、ぼ、僕たち少年探偵団♪


636 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:24:38 発信元:222.149.133.16
その夜、被疑者の家へ偵察にいった。その部屋は庭に面した一階にあった。
庭の芝生の上に、部屋の光が落ちていた。

三人は窓から覗いた。思ったとおりであった。

壁一面に、ツニャーナのベストショットが貼り付けられていた。
そして、床にミステイク、ブーンや他の人物がともに映ってしまったものが破かれていた。

窓際には机があり、その上に騒動のもととなった壁新聞の原紙が置かれていた。
犯人は確定した。


やがて犯人が部屋に戻ってきた。犯人は、壁のツニャーナの写真に息を荒くしだした。

ζ(゚ー゚*ζ「やだ....信じられない」

こう言ったのはショックを受けたからではない。あまりにも犯人像がありきたり過ぎて、ベタだと感じたのだ。
彼女は物事を、小説を読むような感覚で捉えていた。

もっともスナオリャは純粋に嫌悪感を抱いたらしく、

o川*゚ー゚)o「男どもは皆死ね」

というクラシカルなフレーズを口にした。


638 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/21(日) 00:27:24 発信元:210.136.161.75
勅使河原みたいだなw


639 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:29:14 発信元:222.149.133.16
家に戻り、作戦会議が行われた。

できれば大っぴらにしたくない。これ以上混乱に姉を巻き込みたくない。
そして、逆上癖のある犯人が自分たちに手向かう危険性も考慮された。

どうすればいいか。小一時間ほど頭をひねった後で、デレーニャが何か閃いた。
そして、自分の机の抽出しから一枚の紙を取り出して、

ζ(゚ー゚*ζ「これ、結構使えるかもよ」

o川*゚ー゚)o「これ?ああ、まだとっておいたの、どうすんの?」

ζ(゚ー゚*ζ「目には目、新聞には新聞を、よ」

o川*゚ー゚)o('A`)「?????」



641 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:31:43 発信元:222.149.133.16
その作戦を実行に移すべく、スナオリャとデレーニャはシベリア新聞社に赴いた。

シベリア新聞社
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1233231586/


シベリア唯一の新聞社ともあって、購読数は結構あったが、日刊ではなく不定期発行であった。
それゆえ、ニュースがない時には印刷機が遊んでいた。

o川*゚ー゚)o「すいません、紙面を印刷して欲しいんですけど」

( ´_ゝ`)「ああ、ニュースの持ち込みかい?歓迎するよ」

o川*゚ー゚)o「いやそうじゃなくて、個人的に数部欲しいだけなんですけど」

( ´_ゝ`)「そういう用途では印刷しないんだよね。個人的にって、なぜうちに?」

o川*゚ー゚)o「.....え、あの.....」

ζ(゚ー゚*ζ「学校の謝恩会で、演劇するんですけど、その小道具で使います。
       リアリティを追求するために、実際の新聞社で印刷したものが欲しいんです」

( ´_ゝ`)「ずいぶんと凝ってるね。そういう事情なら分かった。紙面を見せてもらおうか」



645 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:36:15 発信元:222.149.133.16
編集長(と言っても社員は一人だけだが)は紙面を見た。

( ´_ゝ`)「なかなか過激だねえ。これを学校でやるのか。どんな話なんだろうな、おもしろいな。
      じゃ、印刷しとくよ。夕方にはできるから、取りにおいで」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、あの、新品の紙で全部印刷するんじゃなくて、いくつかは、日焼けしたような紙で
       お願いします」

( ´_ゝ`)「ほんとに凝ってるな。わかった」

その頃ドクオはというと、古着屋で長身のコートやら軍服を漁っていた。状態のよいものではなく、着古した、
ほとんどタダに近いようなものを買ってくるように命じられた。

その後、ヲッカの瓶数本とタバコの吸殻を大量に集めた。


('A`)「こんなんで、上手くいくかなあ」


決戦は近づいていた。


650 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:42:04 発信元:222.149.133.16
ドクオは姉たちに命じられて、朝早く被疑者の家へ行った。ポストに手紙を投函した。

「 シベリアキョセイクラブ        宣言

我々は、人の姿をした猛獣に他ならない男性の誇りを奪い去り、女性の手下とすることを目的とする。
これはシベリアの制圧からはじまり、ソヴィエト連邦全土、また世界同時革命とともに完遂される。
我々の闘争は新世代の仮借なき階級闘争である。

我々の同士から、おまえに関する情報が上がっている。

                          次 は お ま え だ                      」


その次の日も同じように出かけていき、特製の新聞を投下した。

その見出しは衝撃的なものであった。

「国境付近で男性兵士ら7人殺害
  潰された股間、声明文には”シベリアキョセイクラブ”」

そして無関係な兵士の惨殺画像が掲載されていた。


653 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/21(日) 00:45:04 発信元:121.2.98.95
koee


654 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/21(日) 00:48:50 発信元:222.149.133.16
効果はてき面であった。

ζ(゚ー゚*ζ「ばっちり。あいつ、げっそりしてたわ」

('A`)「なんとなくかわいそうな気がするな」

o川*゚ー゚)o「何いってんの。2度とこんな事させないようにするんだから。
       まさしくキョセイよ」

ドクオは、女はバカで不気味で敵に回すと恐ろしい、とテーゼを変更した。


何日か日をおいて、さらに新聞を投下した。

見出しはさらに大げさになった。

「シベリアキョセイクラブ、NATOから資金援助か」

小見出しにはシベリアから程近いところで、やはり股間を潰された死体が発見されたという
ニュースが書かれていた。

あまりにも荒唐無稽だが、実際の新聞社が印刷したものなので質感は上等だった。そしてリアリティがあった。

ここまで脅しておいて、最後の一手をかける。

(明日 最終回)


655 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/21(日) 00:49:45 発信元:202.229.132.2
gokuri…


656 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/21(日) 00:50:27 発信元:118.1.131.98
乙だし!
あぁ股間が…



836 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:18:15 発信元:58.88.223.62
アサピーサヨクチョフは真面目な優等生として学校でも近所でも通っていた。父親はノンキャリアの地方官僚で、猛烈な
コンプレックスを持っていた。母親も、夫の立場の低さに苛立っていた。それで、子供には6歳から1日5時間の
勉強を強要し、早いうちから競争心を植え込ませた。反面、彼の感情や欲求と言うものは抑え込んだ。

買い与えられたカメラだけが唯一の慰めであった。
最高の被写体を探し求めるうちに、一人の少女に目が留まった。それがツニャーナであった。


ξ゚⊿゚)ξ「死ね!クラスの男子全員死ね!」


 (なんて素直な、ありのままの表情なんだ....僕の被写体にぴったりだ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
           ああ、そしてこの怒号!モーツァルトよりも癒される.....)     【◎】(@∀@*):::
                                           :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
特に素晴らしい表情を見せるのは、ブーン三連星のスカートめくりの後だった。
それで、ブーンたちの後にこっそり付いてまわり、フィルムに、心にツニャーナを焼き付けた。





838 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:22:16 発信元:58.88.223.62
だが、最高の被写体にまとわりつく(実際には逆なのだが)邪魔者が現れた。それが、デミターチョフ先生だった。


ξ゚⊿゚)ξ (´・_ゝ・`)

                                           ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 (僕の被写体を汚すやつめ!学校にいられないようにしてやる..)  ::::::::::::::::::::::: 【◎】(@∀@#)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

皮肉な事に、これがきっかけとなって本来水と油のはずであったツニャーナとブーンを結びつけてしまった。
そしてそれとともにアサピーの愛した彼女の怒りの表情は無くなってしまった。



:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::: : :: :
(#@∀@)【◎】(許せん....デミターチョフの二の舞にしてやる....奴の痴態を晒してやる!)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :: :: ::: : :
                                                 (*^ω^)< ナマ着替エ中ダオ



841 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:24:23 発信元:58.88.223.62
だがブーンには無効であった。

(#@∀@;)(くそう、おのれブーンめ!こうなったら実力行使だ)

攻撃は身体的なものへとエスカレートした。



でも彼は元々人に危害を加えて平気でいられるほどタフでも無神経でもなかった。
それに、本来危害を加えることが目的ではなかった。

だからブーンを病院送りにしてからというもの、眠りは彼から去り、神経は昂る一方であった。

そしてそこにシベリアキョセイクラブを名乗る団体からの脅迫状、(架空のだが)恐ろしい報道が来た。

アサピーはノイローゼに陥り、見るもの聞くものすべてに陰謀がかくされているとさえ感じた。
そして、全ての物陰、木の陰、草原や茂みの中から、何者かが自分を四六時中監視しているような気がした。
不眠症も手伝い、夢か現かわからぬような状態で昼も夜も過ごした。

            :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
            ::::::::::::: :::: ::::::::::::::::::::::(-@Д@)::::::::::::::::::: :: ::::::::::::::::::::::::::
            ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


843 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:26:29 発信元:58.88.223.62
そんなアサピーに引導を渡す最後の一撃が下った。


                    「ねえ、シベリアキョセイクラブって知ってる?」

という声を聞いた。

                          ミ;;:;;:゙ミ
                         rJ('A`)し  
                          彡彡'ミ          
                          彡彡'ミ
                           u u

目の前に小柄な少女がいた。
目深に帽子をかぶり、すっぽりとコートにおさまっている。

女装したドクオだ。

(-@Д@;)「な、なに?お、おま、お前は一体誰だ?なぜ知っている?」

アサピーは衝動的に、半狂乱になりながら追いかけた。



846 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/22(月) 20:27:58 発信元:124.146.175.76
ここで女装か


845 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/22(月) 20:27:46 発信元:59.106.88.247
なんというカーチャン……


847 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:29:25 発信元:58.88.223.62
しばらくすると、少女は消えた。アサピーは辺りを見回す。すると、50mも先に少女がいた。
追いかける。少女は消える。また先にいる。

                          ミ;;:;;:゙ミ
                         rJ('A`)し  
                          彡彡'ミ          
                          彡彡'ミ
                           u u

実はスナオリャがドクオと同じ服装をして、交互に先回りしていたのだ。

遂に村はずれの小屋の前まで誘導した。そこはかつての彼らのアジトであった。
扉は開いており、吸い込まれるようにアサピーはそこへ突入した。横に隠れていたドクオは外側から鍵をかけた。

(-@Д@;)「あ、おい、出せ!くそっ」



849 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:31:20 発信元:58.88.223.62
真っ暗な室内は、ヲッカとタバコのすえた匂いで充満していた。
そこへ、地をはうような女の声が響いた。

「われわれは、シベリアキョセイクラブ 女の敵を殲滅する事を目的としている

 そう、貴様のような」



(-@Д@;)「ぎぇっ!」



声は続く。

「貴様の股間は、粛清に値する

 少女盗撮と、デミターチョフの妹を晒し者にした件だ」


次の瞬間、部屋の明かりがついた。



852 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:35:19 発信元:58.88.223.62
壁には長身のコート、シベリア全土の地図、ハンマー、ナイフ、そして×を付けられたいくつもの男性の顔写真...
いや、×を付けられていない顔が一つだけあった。


                      「(-@∀@)【◎】」


(-@Д@;)「あわ、あわああ....」



しかしとどめを指したのは机の上に置かれたものであった。
新聞、飲み倒されたヲッカ、タバコの吸殻.......

そして瓶があった。

青緑色の水溶液の中に15センチほどのチューブ状のものが何本も入っていた。


アサピーの理性は完全に崩壊した。



853 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/22(月) 20:36:31 発信元:124.146.174.17
これは辛いな


855 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:37:42 発信元:58.88.223.62


              (@Дo)

「キヤア{‘\ネエ$%&$#&#$#%”$”#%#&&”」

バスクラリネットが狂ったような音だった。
外にいたドクオは戦慄した。自分たちが演じている狂気よりもはるかに、アサピーの断末魔の声に戦慄した。

デレーニャはテープを再度低速で再生させた。


「だが、あのハレンチなブーンを攻撃したことは評価する。

それに免じて、キョセイはしない。だが、再度このようなことがあった場合、貴様の股間は保証しない」



スナオリャはドアを開けた。まさしく脱兎のようにアサピーは疾走していった。



857 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:40:41 発信元:58.88.223.62
空にはもう月が照っていた。



o川*∀)oζ(∀*ζ「やった、やったあ!キャッキャウフフ」

キャッキャウフフとしか表現しようの無い少女特有の高周波数で喜びをわかちあっていた。


だがドクオは後味の悪さを感じていた。心理的不能にされてしまったアサピーに心底同情した。

小屋に入ると、ドクオはおやつがわりに食べていたピクルスの瓶を見つけた。


('A`)「あ、こんなところにあったんだ」


ピクルスをボリボリかじりだした。


859 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:44:04 発信元:58.88.223.62
さて、このようにシベリアキョセイクラブは大勝利(と言うべきか一方的な処刑と言うべきか)をおさめ、平穏な日々が
また戻ってきた。

しかしである。
ある朝配達されたシベリア新聞を見て、ドクオは仰天した。

小さな見出しであったが、そこにはあの団体名があった。

「小学校の謝恩会で異色の前衛劇

     "シベリアキョセイクラブ"とは何か」

シベリア新聞社の編集長がデレーニャの言葉を真に受けて記事にしたのである。


ζ(゚ー゚*ζ「どーすんのこれ....」

o川*゚ー゚)o「訂正してもらうしかないでしょ」

('A`)「アサピーが知ったら事だな」

ζ(゚ー゚*ζ「それは大丈夫。『新聞を見ただろう。我々の思想教育は、学校にも及んでいる』と書いてポストに入れておいたから」

ドクオは女は恐ろしいとの思いを強くした。


864 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:49:24 発信元:58.88.223.62
o川*゚ー゚)o「学校で、シベリアキョセイクラブ楽しみにとか言ってるから、『は?何の事?』っていったら新聞見せられた。
       小道具の新聞かと一瞬思った」

ζ(゚ー゚*ζ「ツニャーナ姉さんが愕然としてたわよ.....どうしよう」
       
そのとき、ドクオの頭に何か閃いた。

('A`)「やろう。やろうぜ、シベリアキョセイクラブの劇を。みんな楽しみにしてんだからさ」

o川*゚ー゚)o「やーよ」
ζ(゚ー゚*ζ「絶対無理」

だがドクオの決意は固かった。

姉二人の賛同が得られないのを知ると、自分で劇団員を集め、謝恩会に向けて着々と準備をした。
ドクオは燃えていた。



868 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 20:59:13 発信元:58.88.223.62
よく晴れたうららかな春の日。
謝恩会の日となった。ブーン三連星とツニャーナは並んで座っていた。

やがて下級生たちからの出し物となった。


( ^ω^)「次はシベリアキョセイクラブってやつだお」

( ・∀・)「キチガイ度100だな」

ξ゚⊿゚)ξ(...............何、ほんとにやるの?)

<ヽ`∀´>「始まったニダ!」

( ^ω^)「なんかすげえ女が出てきたお」

「我々は、人の姿をした猛獣に他ならない男性の誇りを奪い去り、女性の手下とすることを目的とする。
これはシベリアの制圧からはじまり、ソヴィエト連邦全土..............」



870 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 21:04:14 発信元:58.88.223.62
( ・∀・)「やべーマジキチだ」

<ヽ`∀´>「なんかちょっと前のツニャーナみたいニダ」

( ^ω^)「全ての男は死ねなんていってるとこなんてまさにそうだお」

( ・∀・)「ツインテールだしな」

ξ゚⊿゚)ξ(もしかしてこれは.....ああああああああああああ)



(;^ω^)「おい、あのブーソ三連星って俺らのことかお!」

(;・∀・)「は?なんで俺らパンツ頭からかぶってんの?」

<;`∀´>「あれじゃスカートめくりじゃなくて単なる変態ニダ!」





872 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/22(月) 21:08:08 発信元:210.136.161.45
wwwwwwwwww


873 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/22(月) 21:08:24 発信元:59.106.88.247
( )∀( )<ヽ)∀( >( )ω( )「「「我らこそブーソ三連星!!!111」」」


874 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 21:09:29 発信元:58.88.223.62
ξ゚⊿゚)ξ「実際変態じゃないの...てかあんたたち私のパンツ盗もうとしたのね」

<#`∀´>「お前の弟に母親のやつをつかまされたニダ!謝罪と賠償(ry」

ξ゚⊿゚)ξ「なんで私のじゃないってわかったのよ」

( ^ω^)「ニオイで」

ξ゚⊿゚)ξ「サイテー やっぱり変態じゃん」


( ・∀・)「しかしキョセイクラブってつくづくひでえ名前だな」

( ^ω^)「逆セクハラで訴えられるレベルだお」

<ヽ`∀´>「クラブ と付ければ可愛らしく聞こえると思ってるとこが痛いニダ」

ξ゚⊿゚)ξ(知らなかったんだから....しょうがないでしょ)



876 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 21:14:08 発信元:58.88.223.62
( ・∀・)「でもほんととんでもねえ女だよな」



( ^ω^)「おっ、女装させられた奴が反撃をくらわせてるお」

<ヽ`∀´>「いけ!いけ!チョパーリをやっつけろニダ!」

ξ゚⊿゚)ξ「いや内容違うから」

( ^ω^)「やった!」



( ・∀・)「ツニャーナ、ざまぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「いやあれ私じゃないし」

<ヽ`∀´>「どう見たってお前ニダ」

( ^ω^)「お前ニダ」

ξ゚⊿゚)ξ「うぜぇ」



878 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 21:17:51 発信元:58.88.223.62
( ・∀・)「お、化粧をぬぐって、カツラをとって、なんだ、どっかでみたことあるな.....?」


( ^ω^)<ヽ`∀´> ( ・∀・)「下僕だーーー!」

ξ゚⊿゚)ξ(あああああ......やっぱり....)



(#^ω^)「ちくしょう、あいつ、後でぬっころす」

<#`∀´>「身体的制裁を加えてやるニダね!」

(#・∀・)「とんだ卒業記念になりそうだな....」




880 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 21:20:50 発信元:58.88.223.62
万来の拍手と、喝采を受けて、ドクオは積年の恨みを晴らした満足感に浸っていた。


調子こいて、fuckyouポーズを取った。

('A`)凸

それは「俺はキョセイされなかったぞ」と勝利宣言しているかの様だった。
会場はさらに沸いた。



だが、半笑いしながら「後でコロス」オーラを放っている上級生達をみて、ぞくぞくするような別の気分になった。
それは姉の「キョセイ」がなくなってから、久しくご無沙汰していた感覚だった。

('A`)(俺はひょっとしてドMなのでは....?)

そんな事を思った。

(終)







885 :('A`)シベリアキョセイクラブのようです:2010/03/22(月) 21:38:10 発信元:58.88.223.62
叙情的な話にしようと思ったらとんでもなくおバカな方向へ行ってしまいました
ご支援ありがとうございました。





881 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/22(月) 21:24:03 発信元:210.153.84.4
乙ですwwwwww


882 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/22(月) 21:24:29 発信元:59.106.88.247
乙。



883 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/22(月) 21:25:10 発信元:210.136.161.84
乙でした!


884 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/03/22(月) 21:37:49 発信元:121.2.98.95
乙!!
非常に楽しめました。ハラハラと笑いを一作品で味わったのは久し振りだなぁ






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コメント
ドックンドックン~!ふぅん!にゃーんにゃーん
K・ヤンタマ

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