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311 : ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 19:18:09 ID:lZVrCK2o0


ガァン

固いボールが鉄に当たり、投げた俺の後ろまで飛んでいく

(;,,゚Д゚)「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……クソッ」

押し殺した悪態は、誰もいない体育館に小さく木霊した


312 : ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 19:18:51 ID:lZVrCK2o0

Case 2:根個ギコ


313 : ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 19:19:32 ID:lZVrCK2o0

コート内ギリギリを半周してシュート
フォームを変えてシュート
角度を変えてシュート

何度も何度もゴールに向けてシュートするも、全くネットを通らない

(,,゚Д゚)「クソッ……クソッ……クソッ、くそっ……!!畜生!!!!」

鬱憤が溜り、堪忍袋の緒が切れる
右手で力いっぱい投げられたボールは体育館の壁に当たり、だぁんと大きな音を響かせる
そのまま転がっていくボールを眺めながら、その場に腰を落とした

俺は焦っていた

高校三年
引退試合も受験も、間近に控えていた

部活では今までレギュラーを落としたことはなく、成績もそこそこ
このままなら推薦を取れるレベルだった
しかし、ここ最近調子がよろしくない
得意だった遠距離からのシュートも、今では見る影もない

推薦の為にレギュラーの座を死守しようとそちらに注力した結果
スランプに陥り、しかも成績まで落ちてしまった

何度投げても入らないし、何時間勉強しても頭に入らない

苛立ちだけが、募っていった


314 : ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 19:21:19 ID:lZVrCK2o0

(*゚―゚)「ギコ、君」

呼ばれる
男バスマネージャーの羽生しぃだ

(,,゚Д゚)「……」

正直、放っておいてほしかった
こんな姿を見せるのは、男としてのプライドが許さないからだ
しかし相手はマネージャー  選手のコンディションの管理も、彼女の仕事だ
仕方がないので、適当にあしらって帰すことにした

(,,゚Д゚)「……しぃか。どうしたんだ?部活なんかとっくに終わったろうに」

(*゚―゚)「体育館から、明かりが見えたから……
    ほ、ほんとはもっと前から気になってたんだけど……」

(,,゚Д゚)「あぁ、それ俺だわ。自主練だから気にしないで帰っていいんだぞ」


315 : ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 19:22:11 ID:lZVrCK2o0

(*゚―゚)「ごめんなさい。部長から鍵預かってるんです」

……あの野郎

(,,゚Д゚)「ジョル公仕事しやがれよったく……俺が鍵預かるぞ?」

(*゚―゚)「いえ、そういう訳には……終わるまでお手伝いします」

(,,゚Д゚)「いやいいよ」

(*゚―゚)「マネージャーの、仕事ですから☆」

(,,゚Д゚)「……………」

しぃはそのまま、遅くまで自主練に付き合った
俺としては一人の方がやりやすかったのだが、仕方がない

練習を終える頃には外はすっかり暗くなってしまっていたので、仕方なくしぃを送っていくことにした

 
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