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665 :風船がつなぐ思いのようです:2010/08/30(月) 18:45:59 ID:0BUx0hywO
少年は信じていました。

この世界の空の上には、別の世界があると。


( ^ω^)「空の上には国があるんだお!」

('A`)「はいはい妄想乙」

( ^ω^)「妄想じゃないお、本当だお。
       夜空に光る星は、実は向こうの世界の町の明かりなんだお」

(´・ω・`)「そんなわけないでしょ。ブーン、宿題という現実が辛いのも分かるけど、現実逃避はほどほどにしなきゃだよ」

( ´ω`)「本当なんだお……」

( ´_ゝ`)「俺はあると思うぞ」

( ^ω^)「兄者は信じてるのかお?話が分かるやつだお!」


667 :風船がつなぐ思いのようです:2010/08/30(月) 18:46:54 ID:0BUx0hywO
(´<_` )「兄者、きっとその世界の兄者はイケメンリア充だぞ」

( ´_ゝ`)そ「なにっ」

(#´_ゝ`)「じゃあやっぱなし!俺が非リアなのに向こうの世界だけリア充とか許せん!」

(´<_` )「そうだな。……時に兄者、今日は夕食の手伝い当番の日ではなかったか?」

(;´_ゝ`)「げ、忘れてた……やばい、母者に殺される」

( ´_ゝ`)ノ「じゃ、俺たち帰るわ!みんな、また明日な!」

(´<_`;)「たち、って俺も入ってんの?しょうがない、俺も帰るよ」

(´・ω・`)「あ、僕もうすぐバイトあるんだった、僕も帰ろう」

('A`)「ショボンが帰るなら俺も帰ろ。一緒に帰ろうぜ」

「ブーン、ばいばい」

( ^ω^)「お、ばいばいだお」

ブーンは、一人になりました。


668 :風船がつなぐ思いのようです:2010/08/30(月) 18:47:43 ID:0BUx0hywO
( ´ω`)「誰も、信じてくれないお」


周りに、ブーンの気持ちを理解してくれる人はいませんでした。


( ´ω`)「ほんとにあるんだお……」

( ´ω`)「僕は見えるんだお。あの町の灯が。
       僕は聞こえるんだお、あの町の人達の笑い声が」


( ^ω^)「そうだ、空の上の人にお手紙書くお」

( ^ω^)「これで返事が来たら、みんなも文句言えないお」

こうして、ブーンは手紙を書きました。


669 :風船がつなぐ思いのようです:2010/08/30(月) 18:48:40 ID:0BUx0hywO
空の上の見知らぬ人へ。

はじめまして、ぼくはブーンですお。

僕は、空の上の世界があることを信じていますお。

町の灯りが夜に見えるんですお。


もしこの手紙を読んだら、お手紙を書いて送って欲しいですお。

住所は、 …… ですお。

もし、あなたが住所を教えてくれたら、たくさん勉強して、ロケットを作って、
必ず会いに行きますお。
お返事待ってますお。


ブーンより


670 :風船がつなぐ思いのようです:2010/08/30(月) 18:49:34 ID:0BUx0hywO
( ^ω^)「書けたお」

( ^ω^)「よし、風船買いに行くお!
       風船につけて飛ばせばきっと届くお!」



( ^ω^)「買ってきたおー」

ブーンが手に持つのは、真っ赤な風船。
しかも1つではなく、それは10個ほどありました。

( ^ω^)「たくさんあれば、きっと届くお!」

ブーンは、風船の紐に手紙を結びつけ、えいっと空へ放りました。


( ^ω^)「僕は正しいんだお!」
 
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792 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/23(月) 18:39:56 ID:C42yUixo0
ノハ;゚⊿゚)「ううう・・・今日も寒いな・・・」

ノハ>⊿<)フルフル

ノパ⊿゚)「寒くなんてないぞおおおおおおおお」

ノパ⊿゚)「今日も一日がんばるぞおおおおお」

今日は食べる物がないので少し買い物に行かなきゃならないが
元気に私は大声を出した


793 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/23(月) 18:40:45 ID:C42yUixo0



ノパ⊿゚)シベリアに咲いた熱狂華のようです


794 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/23(月) 18:41:53 ID:C42yUixo0
今日でシベリアに来てから3ヶ月たった
貯めてたお金も底をつきそうだ でも
私は約束した アイツと



アイツとは幼馴染だった


795 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/23(月) 18:43:27 ID:C42yUixo0
「ははは それは面白いな」

( ゚д゚ ) 「ははは シベリアで歌を歌うだなんて暑苦しいヒートにはぴったりじゃないか」

ノパ⊿゚)「今に見てろおお 歌ってやるうう シベリアの雪溶かしてやるうううう」

昔からアイツはクールに私をかわしてきた

( ゚д゚ )「まだ言ってるのかそんなこと まあ応援してるがな」

ノパ⊿゚)「そうかああああ 溶かすぞおおお」

( ゚д゚ )「溶かすな 歌うだけでいい」

ノパ⊿゚)「わかったああああああ」

でもずっと私の目を見てくれた
 
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768 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/23(月) 15:28:28 ID:C42yUixo0
('、`*川「鳥もいないのに鳥かご買ってしまった・・・」

('、`*川「アンティークぽいのが欲しくてつい・・」

('、`*川「アイツにいいかっこしたくてこんなもの買っちゃった」

('、`*川「・・・・それにしても寂しすぎるわね」

('、`*川「そうだわ!」

私は引き出しからもう何年も使っていない折り紙を探し出した


769 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/23(月) 15:29:15 ID:C42yUixo0


       ('、`*川が折り紙の鳥を鳥籠で飼うようです


770 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/23(月) 15:29:59 ID:C42yUixo0
('、`*川「うーん どうする?」

パソコンで小鳥の折り方を調べてみたけど、やっぱりないなぁ

('、`*川「まあ 適当に作れば様になるでしょ」


30分後


( ゚∋゚)

('、`*川「完璧・・・だわ」

('、`*川「貴方はクックルよ」


771 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/23(月) 15:30:51 ID:C42yUixo0
( ゚∋゚)おい

( ゚∋゚)伊藤

('、`;川「しゃべった・・・」

( ゚∋゚)寂しいんだろ 話し相手にやってやる

('、`;川「それはどうも」

( ゚∋゚)餌くれ

('、`;川「何なのアンタ」

( ゚∋゚)折りがみな

('、`;川「はいはい」

突然のことでびっくりはしたものの
寂しい私は興味本位でクックルを飼うことにした
 
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974 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 00:50:45 ID:bCXpKRCoO
いただいたお題を消化します。25レス分くらいありますが気にせず投下。

***
('A`)
ドクオは、天国に暮らしています。


天国の暮らしは、そこそこ良いものでした。

ドクオは、毎日をのんびりと過ごしていました。


ふわふわ。ふわふわ。

ドクオは週に一度、天使のところへ行ってお話をします。

( ><)「こんにちは、ドクオ」

天使はいつも困った顔をしていますが、別に困っているわけではないそうです。

( ><)「ドクオ、天国の暮らしはどうですか」

('A`)「別に、普通です」

( ><)「そうですか、それは良かったんです」

ドクオと天使は、いつも通りの会話をしていました。
しかし、天使の顔はいつもより嬉しそうでした。

(*><)「そんなドクオに、もっといい知らせがあるんです」


975 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 00:53:57 ID:bCXpKRCoO
(*><)「ドクオを一日だけ人間にしてあげるんです」

('A`)「いきなりですね。どうしてですか?」

( ><)「神様会議で、善い人間は地上でまた暮らしてもらおうという法律が通ったんです」

('A`)「なんだそりゃ」

( ><)「天国のキャパが少なくなってきているんです。
      ただ受け入れるだけでは天国がパンクしてしまうんです」

('A`)「はぁ、そうですか」

('A`)(神様も色々と大変なんだなぁ)


('A`)「で、1日だけなんですか」

( ><)「そうなんです。お試しで1日行ってくるんです」

( ><)「で、1日過ごした様子を見て、神様がいいと言ったら地上に本当に戻れるんです」

('A`)「別に戻らなくていいんですけど」

( ><)「そんなこと知らないんです。さっさと行ってこいなんです」


('A`)「どこからどう行けばいいか分かりませんが」

( ><)「あぁ、そこの門をくぐればいいんです。そのあとは勝手に着くんです」


976 :('A`)三度目の正直のようです:2010/08/10(火) 00:56:57 ID:bCXpKRCoO
('A`)「分かりました」


('A`)「でも行く前に、少し準備をしてもいいですか」

( ><)「もちろんです」

ドクオはいったん家に戻り、天国に来たときに持っていた財布を取り出しました。
中身はさみしいですが、ないよりはましだろうと思ったのです。


その後、天使がいたところまで行き、きれいな飾りが施された門をくぐりました。
すると、目の前が光に包まれたので、ドクオは思わず目をつぶりました。
 
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887 :从 ゚∀从 無頼娘の旅のようです 1/28:2010/08/09(月) 21:11:28 ID:iCyfJmZAO

     君が去ったホームに残り     

     落ちては溶ける雪を見ていた     
     
     ―イルカ「名残雪」     


从 ゚∀从 無頼娘の旅のようです


888 :从 ゚∀从 無頼娘の旅のようです 2/28:2010/08/09(月) 21:12:29 ID:iCyfJmZAO





     シベリア三大奇所その3・「死者を迎えにくる列車」の巻


889 :从 ゚∀从 無頼娘の旅のようです 3/28:2010/08/09(月) 21:14:28 ID:iCyfJmZAO
―――
――



从 ゚∀从「汽車を待つ君の横で僕はー、時計をー気にしてるー」

从 ゚∀从「季節外れのー雪がー降ってるー」

从 ゚∀从「東京でー見る雪はこれがー最後ねーとー……」

从 ゚∀从「……あれ? この続きなんだったっけ?」

爪'ー`)「寂しそうに君が呟く、だろ?」

从 ゚∀从「おぅ、そうだったそうだった。寂しそうにー君がー呟くー♪っと」

爪'ー`)「……久しぶりだな、ハイン。元気してたか?」

从 ゚∀从「おう、お前も列車待ちか?」

爪'ー`)「ま、そんなとこさ」


890 :从 ゚∀从 無頼娘の旅のようです 4/28:2010/08/09(月) 21:16:21 ID:iCyfJmZAO
爪'ー`)「隣、座るぞ」

从 ゚∀从「勝手にしろい」

爪'ー`)「そうかい。じゃ、どっこいしょっと」

从;゚∀从「お前……どっこいしょって今日び日本人でも言わないぞ」

爪'ー`)「うるせぇ、俺だって半分は日本人の血ぃ入ってんだから口癖くらい出るわ」

从 ゚∀从「オッサン臭ぇ口癖だな」

爪'ー`)「誰もいないのをいいことに、駅で熱唱する誰かさんには敵わんわ」

从 ゚∀从「お? そりゃ俺のこと言ってんのか?」

爪'ー`)「さてね。自分のことくらい自分で知っとけ」

从 ゚∀从「やっぱ俺のことじゃねーかよ。何がさてねだ、この格好つけ」


893 :从 ゚∀从 無頼娘の旅のようです 5/28:2010/08/09(月) 21:18:40 ID:iCyfJmZAO
爪'ー`)「しかも唄ってるのがイルカの名残雪? お前だって人のこと言えんくらいセンスが古いぞ」

从 ゚∀从「いいじゃねーかよ。お前だって日本の古い歌謡曲好きだったろ?」

爪'ー`)「悪いかよ、ドリカムとか大好きだよ悪いかよ」

爪'Д`)「私をー下ろした後ー角をーまがるまで見送るとー♪」

爪'Д`)「いつもーブレーキランプー五回ー点滅ーア・イ・シ・テ・ルのサインー♪ってか!?」

从*゚∀从「似合わねぇー! ドリカムとか全っ然似合わねぇー!」ゲラゲラ

爪'ー`)「はん、お前だって名残雪似合ってねーよ」

从 ゚∀从「はは、んならお互い様ってこったな」


895 :从 ゚∀从 無頼娘の旅のようです 6/28:2010/08/09(月) 21:21:09 ID:iCyfJmZAO
从 ゚∀从「名残雪ーもー降るー時をー知りー、ふざけー過ぎーた季節の後―でー」

从 ゚∀从「今ー春が来てー君ーはー、綺麗にーなったー。去年よりーずっとー、綺麗にーなったー」

爪'ー`)「どうでもいいけど、お前って昔から全然歌上達しねーな」

从 ゚∀从「うっせぇ、歌の才能にゃ恵まれなかっただけだよ。さーて、次は何歌おっかなー」

爪'ー`)「ここはカラオケボックスか。ちったぁ自重しろよ」

从 ゚∀从「だって列車全然こねーから暇なんだもんよー」

从 ゚∀从「それに、ドリカム熱唱してた奴に歌のことなんざ言われたかないね」

爪'ー`)「ふん、さっきの仕返しのつもりか? 俺の美声はむしろこっちに金寄越せってレヴェルだろ」

从 ゚∀从「出たよ、気障男(きざお)のカッコつけが。なーにがレヴェルだよアマガエルみたいな声しやがって」

爪'ー`)「俺がアマガエルならお前はカマドウマだっつの」

从 ゚∀从「誰がカマドウマじゃゴルァ」

爪'ー`)「お前だお前。自分の歌声録音して聞いてみろ、『うわぁ…』ってなるから」

从 ゚∀从「そりゃお前もだよアマガエル、いやトノサマガエル」

爪'ー`)「なんでちょっとグレードアップしてるんだよwwww」

从 ゚∀从「知るかよ馬鹿wwwwwwww」


896 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/08/09(月) 21:23:45 ID:d7giEDPE0
ハインの旦那さん…?って死んでるはずよな
 
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lw´‐ _‐ノv兄妹のようです

2010/07/29 Thu 03:27

 
91 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 17:44:49 発信元:122.102.225.250


昔々。あるところに三人の兄弟がいました。



( ´_ゝ`)

長男は兄者といいました。
お調子者でしたが、とても優しい青年でした。


l从・∀・ノ!リ人

長女は妹者といいました。
いつも元気で、明るい少女でした。


lw´‐ _‐ノv

次女はシュールといいました。
寡黙でありましたが、不意に口から流れる言葉は真意をつきます。





92 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 17:47:17 発信元:122.102.225.250

彼らには記憶がありませんでした。
気づいたときには三人で生活していました。


( ´_ゝ`)「今日の野草はー」


三人は山奥で生活しています。


何せ昔の記憶がないので、
人里に降りても何をしていいのかわからないのです。

間違いを犯すくらいならば、大人しく山で過ごそうと思えました。


l从・∀・ノ!リ人「たまには肉を食べたいのじゃー」

lw´‐ _‐ノv「食べるために殺すなら、いいんじゃない」

( ´_ゝ`)「別に悪くはないけどさ」


問題があるとすれば、捕まえるための手間でした。
彼らには文明の利器はありません

原始的な罠に引っかかる動物は少ないのです。



95 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 17:50:21 発信元:122.102.225.250


( ´_ゝ`)「肉かー」


兄者は一人山を散策しながら呟きます。

三人兄弟の中で一番年上であり、唯一の男です。
頑張らなければと思う。世間に対する常識はありませんが、
自分がいなくなっても、この山では生活できるようにしてあげたいのです。

肉をとる術も、野草を探す術も教えてはいますが、
実戦させたことはありませんでした。

それはひとえに、彼女達が可愛いからです。
可愛い子には旅をさせろ。そんな言葉を兄者は知りません。

兄者はため息を一つつきました。
罠を見に行きます。そろそろ妹者が肉を食べたいと言いだすことはわかっていました。


( ´_ゝ`)「にーく、肉、肉っと」




96 :lw´‐ _‐ノv兄妹のようです:2010/07/28(水) 17:53:20 発信元:122.102.225.250

罠は簡単な落とし穴でした。
遠目から見ても、それが発動しているのがわかりました。


( ´_ゝ`)「ラッキー!」


兄者は喜び勇んで駆け寄ります。
ウサギでしょうか。犬でしょうか。


( ´_ゝ`)「……珍種?」



(-<_- )



穴の中にいたのは人間でした。

世間を知らない兄者だって、それくらいは知っています。




98 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/28(水) 17:55:44 発信元:219.126.31.195
なんという・・・
 
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294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 20:06:40.46 ID:gqQOk//3O
「ねぇ、知ってる?ブーン」



「七夕に降る雨は、織姫と彦星が流す涙なんだって」










( ^ω^)七夕に祈るようです


296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 20:09:33.28 ID:gqQOk//3O
今日は七月七日。言わずもがな七夕の日である。
僕は幼馴染みのツンと、ツンの家のベランダで夜空を眺めていた。



ベランダには、僕の背丈くらいのささやかな笹の葉が七夕飾りに彩られ置いてある。



しかし、肝心な願い事を書いた短冊は、一枚しかない。
しかもそれはうんと昔、子供の頃に書いた短冊で、色褪せて所々破れている。




けど、それでいいんだ。
願い事なんて、僕たちにはひとつしかないのだから。






ξ゚⊿゚)ξ「…ちょっと、聞いてるの?ブーン!」




299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 20:11:42.39 ID:gqQOk//3O
( ^ω^)「…おっおっ、ごめんお、ツン。ぼーっとしてたみたいだお」



ξ゚⊿゚)ξ「もう…だからね、七夕って元々旧暦のお祝いで、旧暦のほうが天の川が見えやすいんですって。
対して新暦だと、晴れる確率が低くて、月齢も一定してなかったりで
天の川が見えないことの方が多いのよ!」



( ^ω^)「旧暦つーと8月くらいかお?そういえば有名な七夕祭りってその時期にやることが多いおね。」



ξ゚⊿゚)ξ「そうね。そこら辺関係してるっぽいわよね。
で、私が何を言いたいかと言うと…」



と、言いかけてツンはキッと空を睨んだ。



ξ#>⊿<)ξ「七夕だっちゅーに、雨が降ってるって事なのよー!!」



300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 20:14:09.74 ID:gqQOk//3O
…確かに、夜空は本日が七月七日だという空気を読まず、雨はさめざめと大地を打ち付けていた。



ξ#゚⊿゚)ξ「雨が降りやすいってわかってんなら、旧暦の方でお祝いしろってんのよ!」



(;^ω^)「まぁまぁ、落ち着くおツン」



( ^ω^)ノドードーξ#゚⊿゚)ξフーッフーッ



ξ#゚⊿゚)ξ「って、わたしゃ馬か!!」




301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 20:17:16.42 ID:gqQOk//3O
ξ゚⊿゚)ξ「…全く、七夕に雨が降ったんじゃ、」




ξ-⊿-)ξ「織姫と彦星が、会えないじゃないの…」



( ^ω^)「…」



織姫と彦星が流す涙、か。



( ^ω^)「おっおっ!ツンは意外とロマンチストだお!」



ξ//⊿/)ξ≡о「う、うるさーい!!」ボカッ



(#)^ω^)「いてぇ」

 
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204 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 23:34:25 発信元:59.135.38.147

   しののめきたるまえ

   家家の戸の外で鳴いているのは鶏です。

   聲をばながくふるはして

   さむしい田舎の自然からよびあげる母の聲です

   とをてくう、とをるもう、とをるもう。


   ―萩原朔太郎「鶏」



从 ゚∀从 無頼娘の旅のようです



205 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 23:36:13 発信元:121.111.231.76
これ続編まってた!支援!


207 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 23:36:20 発信元:221.130.17.18
はぎ作いいねえ


206 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 23:36:18 発信元:59.135.38.144
从 -∀从「……はぁーあ」

ノパ⊿゚)「はいよ、お待ち! 白身魚のカツレツと黒パンだよ!」

从 -∀从「あんがとおばちゃん……はぁーあ」

ノパ⊿゚)「なんだいなんだい、いい若者が溜め息なんかついて!!」

从 -∀从「辛気臭くて悪ぃね……でも、今はどうしても元気が出なくてさ」

ノパ⊿゚)「あんた、見たとこ東洋人だね。異国の人がこんなド田舎で、何をそんなに塞ぎこんでるのさ?」

从 ∀从「……博打」

ノパ⊿゚)「はい?」

从 ;∀从「博打が打ちたいんだよおおおぉぉぉぉぉぉっっ!!」

ノパ⊿゚)「はぁ?」



209 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 23:38:08 発信元:59.135.38.145
从 ;∀从「なぁおばちゃん、この辺に酒場とか飲み屋とかバーとかってないの!?」

ノパ⊿゚)「あぁ、この辺りは飲み屋も飯屋も全部うちが賄ってるから、他にはないねぇ」

从 ;∀从「じゃあ賭場は!? いくらここが田舎だからって、娯楽施設の一つや二つはあるもんだろ!?」

ノパ⊿゚)「そういうのはないねぇ。この町の若い衆はみんな隣町の炭鉱に出稼ぎに行ってるから

   あっても誰も利用しないのが目に見えてるんだよ」

从 ;∀从「チクショウ! おかげでここに来てから一度も賭け事してないぜ!!」

ノパ⊿゚)「若いうちから博打なんて止めときな。身を持ち崩す原因になるよ」

从 ∀从「ああぁぁああぁぁ、打ちたい打ちたい打ちたい打ちたい……」

ノハ;゚⊿゚)「駄目だこの娘、もう手遅れだわ」


211 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 23:40:16 発信元:59.135.38.150
从 ゚∀从「誰か暇してて俺の相手になってくれそうな奴っていない?」

ノパ⊿゚)「心当たりはないねぇ」

从 ゚∀从「なんなら、おばちゃんが相手してくれてもいいからさ。俺、もう禁断症状でおかしくなりそうなんだよ……」

ノパ⊿゚)「私に賭け事かい? 無理無理。私ゃ札遊びなんて、大人になってからこっちしたことないんだから」

从;-∀从「そっかぁ……あーあ」

ノパ⊿゚)「それに、私は賭けるようなものなんて持ってないんでね。家族だけが私の財産さ」

从 ゚∀从「そういやさっきからガキが出入りしてんな、あれ全部おばちゃんの子?」

ノハ^⊿^)「そうだよ。産みに産んだりその数六人。全員私自慢の、糞ガキどもさ!」

从 ゚∀从「六人もいんのか。そりゃ手がかかりそうだなぁ」



214 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 23:42:24 発信元:59.135.38.141
从 ゚∀从「でも、なんかいいよな、ガキがいるのって。俺ぁ母親になり損ねたから、素直に羨ましいわ」

ノパ⊿゚)「どうしたんだい。亭主に浮気でもされちまった? 男の手綱は緩すぎても強すぎても駄目なもんだよ」

从 ゚∀从「うんにゃ、俺の場合は少し違くてさ。旦那に先立たれたのさ」

ノパ⊿゚)「へぇ……そうなのかい」

从 ゚∀从「そうそう。結婚して一年しきゃ経ってねーのに、病気で血ぃ吐いてそのままポックリさ」

ノパ⊿゚)「その割に、語り方がずいぶんと明るいじゃないか」

从 ゚∀从「やっぱそう見える? この間もここに来る前に、旦那の遺骨を他所に捨ててきたばっかりなんだよね」

ノハ;゚⊿゚)「それはさすがにちょっとやり過ぎだと思うけど」



216 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 23:43:02 発信元:221.130.17.18
相撲協会「相撲協会はこれから良くなります。絶対にです。賭けてもいい」


220 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 23:45:01 発信元:59.135.38.144
从 ゚∀从「あーあ、どうせなら俺もおばちゃんみたいに、ガキの一人や二人や六人でも作っときゃあ良かったよ」

ノハ^⊿^)「あはははっ。あんた、そんなに言うなら、うちの小坊主一匹貸してやろうか?」

ノパ⊿゚)「おーい、ドク。いるんだろ? ちょっとこっちおいで!!」

('A`)「んだよ母ちゃん……俺今勉強してたんだけど」

ノパ⊿゚)「嘘つきな。どうせパソコンかゲームしてただけだろ?」

('A`)「勝手にきめつけんな。で、何か用?」

ノパ⊿゚)「紹介するよ。これはうちの長男のドクオロコフ。こっちは観光客の……えーと、あんた名前は?」

从 ゚∀从「高岡。高岡ハインだよ」

ノパ⊿゚)「タカオカさんだってさ。あんたどうせ暇なんだから、お客さんの相手してやりなさいよ」

('A`)「俺、接客とか出来ないの知ってるだろ?」

ノパ⊿゚)「つまらんこと言ってないで、さっさとする!」

('A`)「俺の意向は無視かよ……はぁ、マンドクセ」

从 ゚∀从ノシ「おいすー」

('A`)「……どうも」

ノハ^⊿^)「こんなのでもいないよりはマシだと思うから、暇潰しに使ってやってくんな」



223 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 23:46:47 発信元:59.135.38.145
ノパ⊿゚)「それじゃあ私は午後の仕込みに入るから、あんたあとは頼んだよ!」

('A`)「うーい……はぁ」

从 ゚∀从「オッス、お前ドクオロコフとか言ったっけ」

('A`)「……そうだけど」

从 ゚∀从「面倒だからおばちゃんみたく、ドクって呼んでいいか?」

('A`)「お好きなようにして下さい」

从 ゚∀从「そんじゃあ早速本題に入るけどさ。ドク、俺と博打しようぜ!」

(;'A`)「……え?」

从 ゚∀从「いやー助かったよ。俺って賭け事してないと手が震えてきちゃってさぁ。相手探してたとこだったんだよね」

(;'A`)「ちょちょちょ、ちょっと待って下さい。博打とか言われても、俺賭けるようなもの持ってませんよ!?」

从 ゚∀从「あぁ、それなら大丈夫。賭けの内容ならもう決めてっからさ」

(;'A`)「はぁ?」

 
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375 :( ^ω^)内藤修理センターのようです:2010/07/02(金) 19:48:15.00 ID:frBrcc7u0
午前九時。天気は快晴。

( ´ω`) 「あ゙ー、クソ暑ちぃお……」

僕は仕事場の椅子にもたれながら呟いた。
後ろにある窓からは、太陽がこれでもかと言わんばかりに降り注いでいる。
季節は春の終わり。
僕が住んでいるところは、一年を通して比較的涼しい地域のはずなのだが、

『ここ数日は真夏日になりそうです』

と言ったニュースの天気予報通り、三十度を越す日が続いていた。

「確かに暑いな」

( ´ω`) 「……お?」

どうやら、先程の呟きが聞こえたらしい。床に座って作業していた彼が、こちらに顔を向けた。

('A`) 「しかしよう、ブーン。暑いなら、いい加減クーラー直そうぜ」

彼の名前はドクオ。僕と同じく、ここの社員だ。
しかし、社員といってもこの会社には彼と僕の、二人しかいない。
僕が社長で、彼が副社長。
たった二人だけの貧乏会社。それでも、僕らの大切な城だ。


( ^ω^)内藤修理センターのようです


377 :( ^ω^)内藤修理センターのようです:2010/07/02(金) 19:51:40.38 ID:frBrcc7u0
( ´ω`) 「クーラー壊したの、誰だと思ってるんだお……」

('A`) 「あ? そりゃあ、お前と俺だろう?」

( ´ω`) 「水ぶっ掛けたのはドクオだお」

あれは昨日の事だった。
連日の真夏日に加え、暇を持て余した僕らは、近所にある雑貨屋で小型の水鉄砲を買った。
久しぶりに童心に戻った僕らは、熱中して周りも見ずにはしゃいでいた。
そして、

(; ゚ω゚) 『アッーーーー!!』 (゚A゚:)

ドクオが放った一撃は見事、稼働中だったクーラーに当たり、バチバチと音と煙を上げて止まってしまった。
『バロス』と書かれたメーカーのマークが、熱で『ワロス』に変わっていたのは皮肉か何かだろうか?

( ´ω`) 「というか何で室内でやったんだお……昨日の僕らをぶん殴ってやりたいお」

('A`) 「過ぎた事を言ってもしょうがねぇだろ。とにかくアレ、中身入れ替えたら直るだろ?」

( ´ω`) 「そんな金、ウチにあると思ってんのかお?」

(;'A`) 「えっ、まさか……無いの?」


378 :( ^ω^)内藤修理センターのようです:2010/07/02(金) 19:55:04.88 ID:frBrcc7u0
ドクオの言葉に、僕は静かに頷いた。
年がら年中金欠の我が会社だ。正直自分でも、よく潰れないと思う。

(;'A`) 「おいおいおいおい、壊れたクーラーなんて置物にもなりゃしねぇぜ!」

( ´ω`) 「仕方ないお。世の中、資本主義。お金様がなけりゃ何も出来ないお……」

(;'A`) 「クソっ、ブーン、仕事は!? 何か仕事は無いのか!?」

( ´ω`) 「今のところ、素直さんトコのおもちゃの修理と、杉浦のお爺さんトコの洗濯機。この二件だけだお」

(;'A`) 「もっと、もっと規模のデカいのは!?」

( ´ω`) 「そんなの、ウチみたいなところに来る訳ねーお」

(;A;) 「チクショウ、神は我を見捨てたのか……」

( ´ω`) 「お前、無神論者じゃなかったかお?」

僕らは顔を見合すと、ハァ、と溜息を吐いた。
窓から熱気と湿気を含んだ風が入る。
と同時に、一枚の紙切れまで入ってきた。


380 :( ^ω^)内藤修理センターのようです:2010/07/02(金) 19:57:57.14 ID:frBrcc7u0
('A`) 「あ?何だこりゃあ」

紙切れを拾ったのはドクオだった。
僕は最初から動く気は無い。
椅子を後ろに傾け、器用にバランスを取りながら、窓から見える逆さまの世界を楽しむ。

( ^ω^) (今日も空が青くて綺麗だおー)

空は良い。あのどこまでも広がる青を見ていると、憂鬱な気持ちも吹き飛んでしまいそうだ。
そうしてしばらく、ぼけーっとしていると、

(;゚A゚) 「ブ、ブーンッ!!」

(; ゚ω゚)そ 「ふぉーっ!?」

突然ドクオが机を叩いたせいで、驚いた僕は椅子ごと倒れた。

(#^ω^) 「いたたた……人が気持ち良く空を眺めてるときに何するんだお!」

(;゚A゚) 「ブ、ブーン、いいからコレ見てみろ!」

ドクオは眼を見開いて、さっきの紙切れを僕に渡してきた。
心なしか、全身が震えてるように見える。


381 :( ^ω^)内藤修理センターのようです:2010/07/02(金) 19:59:58.20 ID:frBrcc7u0
( ^ω^) 「……この紙切れがどうしたっていうんだお?」

(;゚A゚) 「いいから早く!」

よく分からないまま、紙切れを見る。そこには、

『第13回 美府市サバイバルレース 開催!!』

と書かれていた。

( ^ω^) 「ああ、毎年やってるあれかお」

興味が無いからよく知らないが。

(;゚A゚) 「バカッ! その下を見てみろ!」

( ^ω^) 「何なんだお、まったく」

言われるがままに紙切れの続きを見た。


『優勝賞金 100万円』


( ^ω^)
(^ω^ )
(^ω^)

('A`) 「ちょ、こっちみんな」


385 :( ^ω^)内藤修理センターのようです:2010/07/02(金) 20:02:22.99 ID:frBrcc7u0
(  ゚ω゚) 「マジかお!? この大会、こんなに賞金出るのかお!?」

('∀`) 「マジもマジ、大マジだ! しかも出場は二人一組。かつて『美府高の走る肉塊』と呼ばれたお前の力、見せてやろうぜ!」

( ^ω^) 「やめて、それは言わないで。忘れたい過去なんだから」

('A`) 「スマンコ」

ドクオとの会話を軽く流し、僕は食い入るように紙切れ、もといチラシを見る。

( ^ω^) (開催日時は……7月28日。よし、まだ一ヶ月以上あるお。ルールは……無制限、だと? まぁいいお。
ええと、あとは……)

チラシを最後まで、それこそ穴が開くくらい見る。
そして僕は愕然とした。

(  ω ) 「……ドクオ」

('∀`) 「どうした、ブーン? 早く申し込みに行こ――」

(  ω ) 「……これ、〆切が昨日だお」

('∀`) 「……え?」


387 :( ^ω^)内藤修理センターのようです:2010/07/02(金) 20:04:18.88 ID:frBrcc7u0
そうなのだった。
あと一日、一日早ければ、まだ僕らにチャンスはあった。
しかし、現実は無常だった。やはり神は僕らを見捨てたらしい。

( A ) 「……」

(  ω ) 「……」

( A ) 「……仕事、するか」

(  ω ) 「……そう、だおね」



こうして僕らは二人、黙々と作業を始めた。
外では、選挙カーが喧しく走っていた。
 
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427 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 21:57:58 発信元:59.135.38.148
よし、把握したな。では投下させていただこう

30レスいっぱい使っちまったんで支援下されば感謝
全三回予定の連載ものでございます



428 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 22:00:02 発信元:59.135.38.142

   旅路はるけくさまよへば

   破(や)れし衣の寒けきに

   こよひ朗らの空にして

   いとどし心痛むかな


   ―伊良子清白「秋和の里」



从 ゚∀从 無頼娘の旅のようです



432 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 22:01:53 発信元:59.135.38.145
―――シベリア、とある田舎の安酒場にて

从 ゚∀从「さぁー、おっさんたち。誰か私のコールに乗る奴ぁいないのかい!?」

(;‘_L’)「……俺はドロップだ」

(;`ハ´)「私もアルね」

从 ゚∀从「おんやー、この程度で下りるたぁシベリアのギャンブラーも大したことねーなぁ!!」

( ,'3 )「意気がってられるのも今の内じゃい。俺ゃあ受けるぞ、ベッド1000じゃあ!!」

(‘_L’)「おぉ、バルケンさんが勝負に出たぞ!!」

( `ハ´)「こりゃあいい役が来たに違いないアル!!」

(´・ω・`)「ベッド、宜しいですね。では、カードオープン」

( ,'3 )「そりゃ、フルハウスじゃ!!」

(‘_L’)「おぉっ!」

( `ハ´)「これは勝負決まったアル。バルケンさんの勝ちアルね!」

从 ゚∀从「甘ぁーい!」



433 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 22:02:51 発信元:122.24.117.173
ざわ・・・ざわ・・・


434 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 22:04:14 発信元:59.135.38.144
从 ゚∀从「ストレートフラッーシュ!! って叫びながら開くとなんかカッコいいよねっとぉ!!」

(;‘_L’)「なにいぃっ!?」

(;`ハ´)「う、嘘アルね!?」

(;,'3 )「なん…じゃと…」

(´・ω・`)「フルハウスとストレートフラッシュでこの勝負、タカオカさんの勝ちです」

从 ゚∀从「ハッハァー、これで俺の宿代はおっさん持ちだぜ?」

(;‘_L’)「そんなバカなことがあるか!?」

(;`ハ´)「そうアル!! 最後の最後でストレートフラッシュなんてあり得ないアル、きっとイカサマアルね!!」

(´・ω・`)「お客さん、難癖つけるのは勝手ですが、揉め事を起こす気なら私にも考えがありますがねぇ……」

(;`ハ´)(;‘_L’)「「ヒィッ!?」」

( ,'3 )「じゃかあしいぞお前ら、ちっと黙っとかんかい!」

( ,'3 )「姉ちゃん、あんた強いのぅ。あんたみたいなもんの宿代なら、幾らでも肩代わりしちゃるわい。フハハハハッ!」

从 ゚∀从「おっ、そーかい? 俺もあんたみたいな切符のいいおっさんは嫌いじゃないぜ」



436 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 22:06:55 発信元:59.135.38.145
( ,'3 )「このリベンジは明日またここでさせてもらうけん。首洗ってまっちょれよ!」

从 ゚∀从「おうよ! 俺はいつでも、受けて立つぜー!」

( ,'3 )「おぅ、お前ら。いつまでボーッとしちょる! 帰るぞ!」

(;`ハ´)(;‘_L’)「「へ、ヘイ!」」

―――バタムッ

从 ゚∀从「うーし、今日も勝ったし、気持ちよく眠れそうだぜー」

(´・ω・`)「お疲れ様。良ければこちらを如何ですか?」

从 ゚∀从「ん、これ何?」

(´・ω・`)「レモンティーと、鶏肉のレモングラス焼きです。どうやらあなたはお酒を飲まれないようですので」

从 ゚∀从「そうかい、ありがたくいただくよ。これも客寄せの一環てぇ訳かい?」

(´・ω・`)「いえいえ、私はただ、ここ何日か勝ち続けているあなたの運にあやかりたいと思っただけで…」

从 ゚∀从「買いかぶりすぎじゃね?」

(´・ω・`)「私はこれでも昔、カジノのディーラーをやってましてね。あなたほどの強運には、なかなかお目にかかれるものではない」

(´・ω・`)「最後のストレートフラッシュ、あれは純粋に運だけで呼び込んだ役だ。そこに痺れたんですよ」

从 ゚∀从「あんな出稼ぎのおっさんたちに運使ってもねぇ……ま、だからこそ宿代奢らせるくらいに留めておいたんだけど」



439 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 22:09:23 発信元:59.135.38.145
(´・ω・`)「確か、タカオカさんと言いましたね。少しお話をさせて頂いてもよろしいですか?」

从 ゚∀从「俺はいいけど、客まだ来んじゃねーの?」

(´・ω・`)「さっきの人たちが最後の客ですよ。うちは大抵、常連しか利用しない店なのでね」

从 ゚∀从「ふーん……おっ、この紅茶美味い」

(´・ω・`)「ありがとうございます。タカオカさんは、観光でこちらに?」

从 ゚∀从「こんな何もないとこに観光しにくると思う?」

(´・ω・`)「それもそうだ。では、何をしに?」

从 ゚∀从「さぁね。俺ぁ旅人だから、風の吹いた方に気ままに進んでみただけだよ」

(´・ω・`)「旅人、ですか」

从 ゚∀从「そう、旅人。フーテンとか無頼とかヤケノヤンパチとか、好きに呼べばいいよ」

(´・ω・`)「何にせよ、この辺で女性の一人旅というのは珍しいですな」

从 ゚∀从「そうだな。誰も進んでこんな辺鄙なとこ来ないよな」

(´・ω・`)「いえ、そういう意味ではなく……まぁいいや」

 
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夏の蜃気楼、のようです

2010/06/26 Sat 06:13

 
303 :いきなり訂正……:2010/06/24(木) 23:22:27 発信元:222.5.63.228
誰にでも大抵ステータスとなり得る特技という物がある。
それは暗算だったり視力の良さだったりと様々だ。
それが僕の場合は、絵を描く事だった。


ξ゚⊿゚)ξ「綺麗に描いてくれる?」

( ^ω^)「もちろんだお」


僕らは地元にあるひまわりの咲く花畑にいた。
青空とひまわりの眩しいくらいの黄色が綺麗なコントラストを作り出していた。

僕はパレットの中で幾つかの色を混ぜ合わせて新しい色を作る。
彼女を、ツンを描くために。

若くして死んだ、彼女のために。



夏の蜃気楼、のようです







307 :夏の蜃気楼、のようです:2010/06/24(木) 23:25:12 発信元:222.5.63.230
絵を描く事が特技、といっても僕は精々人より少し上手、といえるくらいだった。
昔から絵を描くのは好きだった。

クレヨン、クーピー、色鉛筆、絵の具。

子供だった僕が大人に近づいていくにつれて使う画材も変わっていった。


ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、いつか私を描いてくれる?」

( ^ω^)「もちろんだお」


中学の時の会話だったと思う。
まだ彼女が僕にやたらと意地っぱり……まぁ簡単に言うとツンツンしていた頃だ。

「幼稚園や小学校の時は優しかったのに、嫌われたんだろうか」なんて自分の不安を覚えている。

美術部だった僕が放課後一人で部室を片付けている時に、急に彼女が話かけてきたのだ。
普段ツンツンしていただけに少々面食らったが、気がつけば即答していた。

まるでそれが自分の絵を描く理由だ、なんて思っていたみたいに。



308 :夏の蜃気楼、のようです:2010/06/24(木) 23:27:15 発信元:222.5.63.228
( ^ω^)「ツン、覚えてるかお?」


白いキャンバスに色で染め上げながら僕は聞く。
一筆、一言、大切に、大切に。


ξ゚⊿゚)ξ「何を?」

( ^ω^)「中学の時ツンは僕にいつか自分を描いて欲しいって言ってたんだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「……覚えてるわよ」

( ^ω^)「おー」

ξ゚⊿゚)ξ「というより覚えててくれたのね」

( ^ω^)「忘れるわけないおー」

ξ*゚⊿゚)ξ「……ありがとう」


彼女は何でもない、という風に僕に言葉を返す。
そんな彼女の顔からは笑顔がこぼれていた。





311 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/24(木) 23:28:18 発信元:121.111.227.71
ブーン×ツンはやはり良い
 
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出発の時

2010/06/17 Thu 04:16

 
436 :出発の時:2010/06/16(水) 08:25:29 発信元:219.125.148.18
<台風16号は依然として強い勢力を保ちながら、関東を北東に進んでいます
 このため、今日深夜から明日未明まで大荒れの天気となるでしょう…

そこまで聞いて、ブーンはラジオの電源を落としました。
それからカッパを着込んで、部屋の明かりを消します。

準備万端。今日は数少ない、ブーンが外出できる日です。


( ^ω^)コソーリ

家族を起こさないように部屋を出て、階段を降ります。

<ギシッ、ギシッ

階段の軋む音は、まるで家族にブーンの逃走を知らせているようです。

それでもなんとか階段をやりすごし、長靴を履いて
いざ引き戸に手をやったその時に、玄関の電気が点きました。



437 :出発の時:2010/06/16(水) 08:29:50 発信元:219.125.148.15

J( 'ー`)し ブーン、出掛けるのかい?

母親が起きてしまったのです。

(  ω ) 

ブーンは何も答えずに引き戸を開きます。

J( 'ー`)し ・・・気を付けてね

(  ω ) 

ピシャリ。引き戸を閉じて、数歩歩いて立ち止まります。

( ´ω`) 

うん、と言おうか。ああ、と言おうか迷ってしまって、
結局何も言わずに出てきてしまったのです。
母親はブーンのくだらない葛藤に気付いたでしょうか?
母親は返事もしない息子に傷付いたでしょうか?

いずれにしても。

そう。いずれにしてももう遅いのです。

そんなことを知ってか知らずか、ブーンがそっと振り返ると、玄関の明かりは既に消えていました。



438 :出発の時:2010/06/16(水) 08:35:33 発信元:219.125.148.17
 バシャバシャ
(;^ω^)

ブーンが向かっているのは家からそう遠くない公園で、
今はもう潰れてしまった工場の社長が、昔、子どものためにと作ったものだそうです

(;^ω^) フー

公園に辿り着いたブーンは、どっかりとベンチに腰掛けました。
疲れているブーンはしかし疲れなどには構わず、
彼お決まりのポーズをとりました

足を少し開き、その膝に肘を置き、手を組んでそこにおでこを乗せます。

( ^ω^)

そうして暗くてよく見えない地面をそれでもじっと見ていると、
ブーンの頭の中の騒音が雨風の音と取って変わり、もうしばらくすると何も聞こえてないような気分になります
そうして1人時を忘れ、また何か許されているような気分に浸るのが、
最近のブーンの1番の楽しみなのです

そして、誰もいないこの公園で、1人風雨にさらされる権利が
ブーンには確かにあるのです。



439 :出発の時:2010/06/16(水) 08:43:32 発信元:219.125.148.42

最初、ブーンは視界に入ってきた白い物体に気が付きませんでした。
それからそれが人間の足だと気付くまでにまた少し時間が掛かり、
驚いて顔を上げました。
 
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346 :(-@A@)司書アサピーのようです:2010/06/06(日) 00:01:36 発信元:58.88.227.48
投下します
2夜連載です


350 :(-@A@)司書アサピーのようです:2010/06/06(日) 00:06:03 発信元:58.88.227.48
                 (-@∀@)



彼の名はアサピー。当シベリア図書館の司書であり、学芸員でもある。

彼の主な業務は、ブーン系図書の目録の編纂である。そのため、彼は
日夜寸暇を惜しんで本を漁り、ページを繰る。

彼がこの図書館に勤めるようになったのにはいきさつががあるのだ・・・・



まだ、このシベリアの地に図書館が建設されて間もない頃。

おなじみ館長のブーンは、図書館新設に伴なう膨大な業務に忙殺されていた。


(;^ω^)「ふう・・・・へとへとだお・・・。明日は、地元の商工会議所に加盟手続きを
      して、午後には図書の搬入の第一便があるお・・・」


開館にあわせて、膨大な業務がブーンの肩にのしかかる。
腕時計を見ると、もう10時を回っていた。


(;^ω^)「どこかで軽く食べて帰るお・・・・」


351 :(-@A@)司書アサピーのようです:2010/06/06(日) 00:07:28 発信元:58.88.227.48
だがシベリアは夜が早い。普通の食堂やレストランはとうに閉まっていて、やっているのは
バーや飲み屋しかなかった。

ブーンは飲み屋街をぶらぶらと歩いた。飲み屋から漏れる、柔らかい光、楽しそうな話し声。
街路にただよう享楽的な雰囲気。

やがてブーンは、緑色の光が漏れている店の前で足を止めた。他の店よりも落ち着いた
佇まいを見せるその店は、何か心惹かれるものがあった。


カランコローン

( ´ー`)「はい、いらっしゃい」


マスターが落ち着いた声で迎える。薄暗い店内の中には、カウンターで飲んでいる客
2,3人がいた。



353 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 00:08:18 発信元:121.2.98.95
シベリアは飲み屋やBARが多いよね
 
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<〃`∀´>強い子のようです

2010/06/10 Thu 03:50

 
876 :<〃`∀´>強い子のようです:2010/06/10(木) 01:21:48 発信元:121.111.227.69
( ‘∀‘)「今日は絵本を読んであげるわね」

<〃`∀´>「おかーさん、今日ものーちゃんが幼稚園休んでたニダ」

( ‘∀‘)「……のーちゃんはね、病気を治す為にお休みしてるのよ」

<〃`∀´>「のーちゃんは弱いニダ?」

<〃`∀´>「弱いから病気が治らないニダ!」

( ‘∀‘)「ニダーはのーちゃんが弱いって思ってるの?」

<〃`∀´>「違うニカ?」

( ‘∀‘)「そうね……じゃあ今日は強い子のお話をしてあげる」


880 :<〃`∀´>強い子のようです:2010/06/10(木) 01:24:15 発信元:121.111.227.69


「人はみんな、生まれる前に神様の部屋に集められるの」

「神様はとても優しくて太っ腹な人で、部屋にある物なら、
何でも一つだけプレゼントしてくれたのよ」

「……何でもニカ?」

「そう、なーんでも!足の速い人になりたい、お金持ちの家に生まれたい……
神様の部屋には、いろんなプレゼントが置いてあるの」

「その中には、難病って名前のプレゼントが置いてあってね」

「難病ってなーに?」

「難病っていうのは、なかなか治らない、苦しくて辛い病気のことよ」

「のーちゃんの病気も、その難病って呼ばれる病気なの」

「苦しくて辛い……?そんなプレゼント欲しくないニダ!」

「そうよね。誰だって苦しいのは嫌だものね」

「でも、何でそんなプレゼントが、神様の部屋に置いてあるのかしら?
ある女の子は神様に尋ねたわ」
 
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325 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/25(火) 21:49:13 発信元:119.245.203.2

猫が自己紹介を始めるにふさわしいのは、やはりこの一言だろう。

(,,゚Д゚)吾が輩は猫であるようです

吾が輩…いや、俺には名前があった。もう何年前だろう、名付けの親の下を去ったのは。

(゚、 。 フ「なしてこんな酷い環境を選んだのよ

(,,゚Д゚)「…言わせるなよ

(゚、 。 フ「まあ、あんたのことだから、予想はつくけどさ


327 :(,,゚Д゚)吾が輩は猫であるようです:2010/05/25(火) 21:50:44 発信元:119.245.203.2

隣に寝そべる、俺と同じ野良猫の彼女は、語感からするに興味がないようだ。

(゚、 。 フ「それで、要するに、これからあんたはどうするわけ?

(,,゚Д゚)「一度、挨拶に行こうかと

(゚、 。 フ「珍しいわね、親の死に際に会いたいなんて

確かに猫の中では珍しいだろう、野良猫では尚更に。

(,,゚Д゚)「心残りがあってな

(゚、 。 フ「それは、なに?
 
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276 :( ^ω^)扇風機のようです 1/11:2010/05/25(火) 18:25:53.16 ID:mt1xGTRU0
投下させていただきます



( ^ω^)扇風機のようです




( ^ω^)ぶんぶんお ぶんぶんお

ぶーんは頑張って、ご主人様に風を送ります。

(´・ω・`)「あー、暑いなあ…むしろ熱いだね、これは」


     「そろそろクーラーも買うべきなのかな…って、お金がないんだよな、はぁ」
  

熱気につつまれた部屋で、ぶーんはその羽を回してご主人様とお客様に風を送り続けます。

( ^ω^)ぶんぶんお ぶんぶんお


('A`)「ヴァー、あっちい…。まだクーラー買わないのか?頑張るな」

(´・ω・`)「そうは言ってもね、苦学生の僕にはお金が無いのさ」


277 :( ^ω^)扇風機のようです 2/11:2010/05/25(火) 18:26:33.54 ID:mt1xGTRU0
-----------------------------------------------------

疲れたご主人様に、慈しむように優しい風を送ります。

( ^ω^)ぶんぶんお ぶんぶんお


(´‐ω‐`)「ふぅ、社会人は楽じゃないんだね。学生の頃が懐かしいよ、お金が無くても楽しくて…」
      「っと、また独り言か…。彼女でも出来たら少しは充実するのかな…」





新しいお客様を連れてきたご主人様とお客様に、歓迎するような優しい風を送ります。

( ^ω^)ぶんぶんお ぶんぶんお


ξ゚⊿゚)ξ「この部屋、あっついわねぇ…。どうせ一緒に暮らすんだし、この機会にクーラーでもつけましょうよ」

(´・ω・`)「うん、そうだね…。中々機会が無かったけど思い切ってつけようか?」

ξ゚⊿゚)ξ「その方がいいわね。こんなところで暮らしてたら蒸し焼きになっちゃうわ!」



279 :( ^ω^)扇風機のようです 3/11:2010/05/25(火) 18:27:31.91 ID:mt1xGTRU0

沢山の作業しているお客様に、労わるようなそよ風を送ります。

( ^ω^)ぶんぶんお ぶんぶんお


(,,゚Д゚)「すいませーん、クーラーの取り付け位置、ここでよろしいんですよね?」

(´・ω・`)「はい、そこで問題ないです。…ああ、ぶーんはどうしようかな、仕舞おうか…」

ξ゚⊿゚)ξ「何?ショボったら扇風機に名前なんかつけてるの?w」

(´・ω・`)「いいだろ、それなりに愛着があるんだ。学生の頃からずっと使い続けてきたからね」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、もうクーラーがついたんだし使わなくなるんじゃない?捨てちゃえば?」

(´‐ω‐`)「うーん、なんだか捨てるのもしのびなくてね。ずっと使ってきたものだし…」

ξ゚⊿゚)ξ「まあどうせ使わないんだし、押入れにでも仕舞って置けばいいんじゃない?」


(´‐ω‐`)「うん、そうだね。とりあえず仕舞っておこうか。またね、ぶーん…」




がさがさ、ごとっ


280 :( ^ω^)扇風機のようです 4/11:2010/05/25(火) 18:28:27.17 ID:mt1xGTRU0
長い間、暗い所に一人ぼっちです。

( 'ω`)…


外からは楽しそうな声が聞こえます。


「聞いてショボ!出来てたの!三ヶ月だって!」
「本当かい!やったねツン!親父に電話しなきゃ!」



長い長い間、真っ暗な所で一人ぼっちです。

( 'ω`)…

「あのねー、デレねー、先生に褒められたの!泳ぐのがとっても上手だって!」
「おや、それは凄い。僕の血を継いでるね」
「金槌だったのに、何言ってるのよw」


282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 18:29:59.72 ID:DX2X6VMu0
ホント長い間だな
 
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701 :( ・∀・)星の話のようです:2010/05/14(金) 20:05:00 発信元:203.136.78.8





こんな星が綺麗な夜は、過去と今がごちゃ混ぜになってしまった感覚に陥る。
あまりの綺麗さに過去の人も今の人も未来の人もずっと空を見上げているのだから。




703 :( ・∀・)星の話のようです:2010/05/14(金) 20:05:42 発信元:203.136.78.8


私は薄暗くなった街道を早足で歩いていた。時折冷たい風が頬を叩き、マフラーを買っておくのだったなぁと後悔をする。
冷たい風を顔に受けないようにすると自然に顔は下を向いていた。

ζ(゚ー゚*ζ「あら、ミスターモララー。今帰りなの?」

声がして顔を上げると、そこには隣人のデレがいた。


( ・∀・)「おやこれはミスデレ。こんな寒空にどこへ」

ζ(゚ー゚*ζ「ふふ、こんな寒空だから彼とパブで飲んでくるのよ。それにしても、小学校の先生はこんな遅くまで大変ね」



704 :( ・∀・)星の話のようです:2010/05/14(金) 20:06:43 発信元:203.136.78.8
風が吹き、デレがつけている薔薇の臭いが鼻をつく。
少し強いそれは、彼女にとても似合っていると素直に思った。
彼女は沈黙が流れてもにこにこと笑みを絶やさなかった。

これからボーイフレンドとパブで飲むらしいが、その男はなんて幸せ者なのだろう。
こんなよい娘はほかにはいない。


冷たい風が私たちの間を吹いていく。


ζ(゚ー゚*ζ「じゃあね、ミスターモララー。ああ、そうそう、今日は空を見上げて歩いたほうがいいわよ」

( ・∀・)「どうしてだい?」

ζ(゚ー゚*ζ「星降る夜だからよ」

デレはウィンクをしてふわふわのスカートを翻して闇に消えていった。



706 :( ・∀・)星の話のようです:2010/05/14(金) 20:07:54 発信元:203.136.78.8
その後ろ姿が消えるまで見送ってから家まで歩き出した。
家に近くと、ぼんやりとオレンジ色に光る街燈の下に何かがいた。
猫でも捨てられているのかと近づくと、そこには薄い白いシャツとサスペンダーを繋げた半ズボンをはいた少年がいた。

オレンジに照らされる顔はほんのりと赤い。


(・∀ ・)「モララー先生」

呆気にとられている私を見て、少年は特有の高い声をあげた。
その顔には満面の笑みが浮かんでいた。
 
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555 :ξ゚⊿゚)ξは馬鈴薯のようです:2010/05/12(水) 21:19:11 発信元:219.125.145.43
('A`)「ブーン、せんそうごっこやろうぜ」

( ^ω^)「お、やるお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「ねえ、わたしも――」

('A`)「おんなは、せんそうしちゃだめだぞ。なあ、ブーン」

(;^ω^)「んー……」

ξ゚⊿゚)ξ「……べ、べつにわたしは、いえにかえるっていおうとしただけよ」

( ^ω^)「そう……なのかお」

('A`)「じゃあおれは、せんかんやまとな」

( ^ω^)「じゃあぼくはぜろせんだお」

('A`)「うちおとしてやるぜ、ばきゅーん」

( ^ω^)「なんの! ぶーん」


ξ゚⊿゚)ξ


557 :ξ゚⊿゚)ξは馬鈴薯のようです:2010/05/12(水) 21:21:30 発信元:219.125.145.46
从'ー'从 ~♪

ξ゚⊿゚)ξ「ただいま」

从'ー'从「あ、お帰りなさい、ツンちゃん。今日は早いのね」

ξ゚⊿゚)ξ「ただいま、おばあちゃん。えっと、ちょっといろいろあって――」

从'ー'从「そう」

ξ゚⊿゚)ξ「おばあちゃんがきいてるうたは、いつもの?」

从'ー'从「うん。ツンちゃんも一緒に歌う?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」


558 :ξ゚⊿゚)ξは馬鈴薯のようです:2010/05/12(水) 21:24:48 発信元:219.125.145.50
例えば 君が傷ついて 挫けそうになった時は

必ず僕が側にいて 支えてあげるよ その肩を

世界中の希望乗せて その地球は回ってる

今未来の 扉を開ける時

悲しみや苦しみが いつの日か 喜びに変わるだろう

I believe in future.

信じてる


561 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/12(水) 21:30:31 発信元:121.2.98.95
>>558
なっつかしい……


559 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/12(水) 21:27:17 発信元:118.1.191.144
小学校の卒業式で唄ったなぁたしか
しえん

 
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330 :人の夢と書いて儚いからこそのようです:2010/04/14(水) 10:25:36.75 ID:uR+lDZqo0
( ^ω^)「~~♪」

 あなたが私を描いている。私にとって、とても幸福な時間だ。
 ああ、ああ。あなたの絵が見たい。
 ああ、ああ。あなたの見る世界を。


ξ-⊿-)ξ「~~♪」

 君が僕に歌っている。僕にとって、とても幸福な時間だ。
 ああ、ああ。君の歌声を聴きたい。
 ああ、ああ。君の聞こえる世界を。


    ――  人の夢と書いて儚いからこそのようです  ――


331 :人の夢と書いて儚いからこそのようです:2010/04/14(水) 10:29:51.75 ID:uR+lDZqo0
ξ-⊿-)ξ「~~♪」

 ある村に、歌姫がいた。
 その歌声は美しく、鳥のさえずりや風のせせらぎすら調和して一層美しくなるという。
 その歌声は、聞いてくれる観客の皆ではなく、聞くことができないある画家へ向けて歌っていた。

( ^ω^)「~~♪」

 ある村に、画家がいた。
 その絵は人を惹きつけ、評価はされなかったが熟練された腕を持っていたという。
 その絵は、見てくれる人たちではなく、見ることができないある歌姫へ向けて書いていた。

 しかし、二人とも悩みを持っていた。
 歌姫は、目が見えないことで画家の絵が見れないことを。
 画家は、耳が聞こえないことで歌姫の歌を聞けないことを。
 
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761 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/10(土) 00:41:08 発信元:118.15.55.37
( ・∀・)「何も変わってない」

数年ぶりに帰ってきたシベリア。
インフラは以前より整っていても、雰囲気は何も変わっていない。
空港を出て、シベリアの空気を感じる。なんとも懐かしい。

( ・∀・)「皆、元気かなぁ」


( ・∀・)シベリアの花見で飲む酒は美味いようです。


763 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/10(土) 00:43:25 発信元:118.15.55.37
シベリアにだって、春は来る。
それでもけっこう寒いけど。

待機しているタクシーに乗り込み、行き先を告げる。

( ・∀・)「シベリア図書館までお願いします」

発進するタクシーが市内に向かう。
流れていく景色を見やり、思い出に耽る。

小さい頃、よく遊んだ公園。
ショーウインドウの中に欲しいものがあったおもちゃ屋。
よく母親と買い物にいったスーパー。

( ・∀・)「あっ、ちょっとここで止めてください」


764 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/10(土) 00:45:30 発信元:118.15.55.37
運転手は言われるままにタクシーを停止させた。

( ・∀・)「すぐ戻りますんで」

いそいそと車を降り、近くの酒屋に入る。

( ・∀・)「いっぱい買っておかないとな」

ビール、日本酒、ウォッカ……

とにかくいろんな種類の酒を買い込む。
それは、これから会う友達と語り合うため。

( ・∀・)「お待たせしました」


766 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/10(土) 00:49:07 発信元:118.15.55.37
やがて、目的のシベリア図書館に着いた。
以前より多少古びた印象があったが、
堂々と立つその姿は昔と変わらない。

『5500モリタポです』

( ・∀・)「はいはい」

紙幣を渡し、トランクにしまったスーツケースを取り出し、
シベリア図書館に入った。

(*^ω^)ノ「おっ! モララー!」

( ・∀・)ノ「おー、久しぶりだな! ブーン!」

懐かしい友。
ガシッと腕を組み交わし、互いが健在であることを確認しあう。

( ・∀・)「5年ぶりか?」

( ^ω^)「正確には5年と8ヶ月、それに14日ぶりだお」

( ・∀・)「細かいな」
 
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