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894 :l从・∀・ノ!リ人物語が始まるようです:2011/05/05(木) 17:58:27 ID:Q6U5OcNMO
( ´_ゝ`) ペラ・・・

( ´_ゝ`)(俳優のジョルジュが人気アイドルを二股発覚・・・ジョルジュもげろ)

( ´_ゝ`)(AV監督のドクオとAV女優のハインが熱愛発覚・・・ドクオもげろ)

ドタドタドタ

<イモジャチャン マツオー!

<マタナイノジャー!

( ´_ゝ`) ペラ・・・

( ´_ゝ`)(荒巻王、病に倒れる・・・荒巻もげろ)

ドタドタドタ

( ´_ゝ`) ん?

<オヘヤニモドルモナー!

<モドラナイノジャー!

ガチャ!!

l从・∀・ノ!リ人 兄者ー! 遊びに来たのじゃー!

l从>∀<ノ!リ人 妹者にお話し聞かせるのじゃ!


895 :l从・∀・ノ!リ人物語が始まるようです:2011/05/05(木) 17:59:01 ID:Q6U5OcNMO
(*´_ゝ`) おお、妹者!

(;^ω^) やっと追いついたお!! もう寝る時間だお妹者ちゃん!

(;´∀`) モナモナ・・・息が苦しいモナ・・・

l从・∀・ノ!リ人 ヤなのじゃ! 兄者のお話しきくまで、妹者は寝ないのじゃ!

(;´∀`) 勘弁してくれモナ・・・

( ´_ゝ`) いいじゃないか、話の一つや二つ

l从・∀・ノ!リ人 いっこだけなのじゃ! いっこ聞いたら寝るのじゃ!

(;^ω^) おー・・・仕方ないおね、じゃあその間にブーンは明日の準備してくるお

( ´∀`)(モナーはそこで座ってようモナ)

( ´_ゝ`) すまんな 妹者の面倒に加えて、家事や畑仕事まで任せっきりで

( ^ω^) 兄者がその足じゃ仕方ないお それに

( ^ω^) これもブーンの務めだお!

( ^ω^) それじゃ行って来るお 妹者ちゃんの事頼んだお

( ´_ゝ`) もちろんだとも


896 :l从・∀・ノ!リ人物語が始まるようです:2011/05/05(木) 18:00:17 ID:Q6U5OcNMO
l从・∀・ノ!リ人 兄者兄者ーだっこなのじゃー!

(*´_ゝ`) ほいほい、よいしょっと 妹者も大きくなったなー

rano16.gif


l从・∀・ノ!リ人 妹者おっきくなったのじゃ! ブーンよりも、モナーよりも、兄者よりもおっきくなるのじゃ!

(*´_ゝ`) ははっそれは困る 高い高い出来なくなるではないか

l从・∀・ノ!リ人 のーぷろぷろなのじゃ! おっきくなったら、妹者が兄者の事高い高いしてあげるのじゃ!

(*´_ゝ`) (ノーブラ?)そうかそうか、楽しみにしてるよ

l从・∀・ノ!リ人 えっとね、えっとね! またお話しきかせてほしいのじゃ! 兄者とそっくりな男の子のお話がいいのじゃ!

(*´_ゝ`) 妹者は本当にあの男の子のが好きだなぁ
       うん、そうだな、じゃあその子のお話しをしようか

l从*>∀<ノ!リ人 わーいなのじゃ!

( ´_ゝ`) 男の子の名前を教えてなかったな、弟者と言うんだ
       俺の双子の弟で、妹者のもう一人の兄者だよ

l从・∀・ノ!リ人 もうひとりの兄者?

( ´_ゝ`) そう 妹者のちっちゃいお兄ちゃんだよ

l从・∀・ノ!リ人 ちっちゃい兄者!


898 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 18:01:08 ID:twqbmqGo0
あらやだこの妹者かわいい


902 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 18:03:04 ID:/32c3oc6O
のーぷろぷろかわいい
 
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目隠しのようです

2010/12/18 Sat 10:00

 
814 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 23:45:28.12 ID:B1QaLNnoO




きみをあいしてる
ずっとずっと、きみだけをあいしてる





目隠しのようです


815 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 23:46:25.09 ID:B1QaLNnoO
私は此処に居る。
私は此処に居る。
私は此処に居る?

疑問符を浮かべた途端に彼の指が頬に触れて私は安堵する。
闇にぼやけていく輪郭を彼の指が辿って、私は確立する。

ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう」

ちゃんと言えただろうか。
声帯が震えたのは解ったけれど、発した言葉がちゃんと言葉になったか確認する術が私には無い。
それも、彼を待たなければならない。


816 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 23:47:28.81 ID:B1QaLNnoO

どういたしまして

手の平をなぞる文字を感じて、私は笑顔を零す。
上手く笑えているだろうか。
彼はどんな表情を浮かべているだろうか。
それも私には確認出来ない。

ζ(゚、゚*ζ「あなたの顔が見れたら良いのに」

ぽろりと零した言葉に、私の手を握っている彼の手が強張る。
それから少ししてまた指が文字を紡ぐ。

ごめん

ああ。


817 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 23:48:21.48 ID:B1QaLNnoO
そんなつもりじゃなかったのに、彼を困らせてしまったらしい。
申し訳なくなってぺこりと頭を下げる。

ζ(- -`ζ「私こそごめんなさい。あなたにはとても感謝してるのに」

いいんだそんなこと
たいしたことじゃない

ζ(゚ー゚*ζ「大したことよ。国の英雄だもの」

……

私がそう言うと彼はいつも黙ってしまう。
彼は恥ずかしがり屋さんなのだ。


818 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 23:49:17.93 ID:B1QaLNnoO

そろそろいくね

ζ(゚、゚*ζ「もう?」

ごめんよ

ζ(゚ー゚*ζ「……仕方ない、よね。うん、いってらっしゃい。頑張って」

できるだけはやくもどるから

ζ(゚ー゚*ζ「うん」

いってきます

ζ(^ー^*ζ「いってらっしゃい」

手を振って彼が出ていくのを待つ。
もうドアを開けただろうか。
外に出ただろうか。
ドアを閉めただろうか。

ζ(゚ー゚*ζ「……もう良いかな」
 
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720 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 15:11:21.94 ID:+yYfYHdh0


('A`)「わーはっはっは! 来たか光の戦士達よ!!」

('A`)「ここまで来るとは大したものだ!」

('A`#)「敬意を表して、この大魔王ドクオが直々に引導を渡してくれるぞ!!」


( ^ω^)「だーれが引導なんか受け取ってやるかお!!」

( ^ω^)「みんな! いくお!」

川 ゚ -゚)ξ゚⊿゚)ξ「おー!」




721 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 15:12:37.43 ID:+yYfYHdh0

ξ゚⊿゚)ξ「稲妻の騎士、ツンデレ!」


川 ゚ -゚)「氷雪の大魔道士、クール!」


( ^ω^)「麦が大好き! ブーン!」



( ^ω^)川 ゚ -゚)ξ゚⊿゚)ξ「我ら、闇を切り裂く光の戦士なり!!」


('A`#)「待てぇぇえええい!!」




     ( ^ω^)は麦属性のようです






722 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 15:13:34.09 ID:+yYfYHdh0

( ^ω^)「なんだお?」

川 ゚ -゚)「ふん、大方命乞いだろうな」

ξ゚⊿゚)ξ「まあ、なさけなーい」

('A`#)「・・・違うわ!! もう一度さっきの台詞を言ってみろ!!」


( ^ω^)川 ゚ -゚)ξ゚⊿゚)ξ「我ら、闇を切り裂く光の戦士なり!!」

('A`#)「そっちじゃねーよぉぉおおお!!!」


( ^ω^)「・・・他になんかあったかお?」

川 ゚ -゚)「この私の記憶では不都合な台詞はなかったはずだ」

ξ゚⊿゚)ξ「大魔王が何か勘違いをしてるんじゃないかしら?」

('A`#)「あっただろうがぁぁああっ!!」


('A`#)「『麦が大好き』とか言ってただろうがぁぁあああっ!!」




723 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 15:14:21.21 ID:+yYfYHdh0

(;^ω^)「えー、それがいけないのかおー?」

川 ゚ -゚)「ふむ、きっと大魔王は城に引き篭もりきりで『麦属性』を知らないのだろう」

ξ゚⊿゚)ξ「遅れてるわねー。 こんなのがトップじゃあ魔界も終わりね」


('A`#)「余計なお世話だぁぁあああっ!!!」

(;^ω^)「あーもう、うるさい人だお」


('A`#)「何がうるさいだ! おい、お前! 一体、何なんだよ!」

('A`#)「仮にも魔王と勝負しようという奴が『麦属性』だと!」

('A`#)「ミスマッチにも程があるだろ! どんな斬新なシステムだよ!」

('A`#)「炎とか風とか・・・ あるだろ? いくらでも!」

('A`#)「何で麦なんだよ!!」

('A`#)「『麦属性』なんざ見たことも聞いたこともねえぞ!!」

('A`#)「何で、何で麦なんだよ!!」

('A`#)「大魔王なめんじゃねーぞ!!」



724 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 15:15:08.64 ID:+yYfYHdh0

川 ゚ -゚)「あれ、確かブーンは理由も言っていたははずだがなあ?」

ξ゚⊿゚)ξ「仕方ないわね。 流行遅れの魔王さんにもう一度言ってやんなさいな」

( ^ω^)「よしっ!」


<( ^ω^)/ 「麦が大好き、ブーン!」


('A`#)「好きなだけかよぉぉおおおっ!!」



<( ^ω^)/ 「麦が大好き、ブーン!」


('A`#)「二回言うなぁぁあああっ!!」



<( ^ω^)/ 「麦は二期作も、できる!」


('A`#)「気の利いた風な麦知識を披露すんなぁぁあああっ!!」


 
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黄昏の天狗のようです

2010/12/15 Wed 08:36

 
365 :黄昏の天狗のようです:2010/12/14(火) 00:58:50.19 ID:tJS9rtk90
夕立が去ったあとの森は、しっとりと湿っている。
私はその森の木の上に座し、雨の香りを残す空気を味わうのを日課としていた。
やはり、ここから見る風景はいつ見ても飽きない。

( ゚∋゚)チュンチュン

( ^ω^)「天狗様、またここにいらっしゃったのですかお」

( ゚∋゚)チュン?

森に住む猿が、いつの間にか梢までやってきていた。

( ^ω^)「また、面倒事にございますお」

( ゚∋゚)チュチュン?

( ^ω^)「はい…ばあ猪と来たばかりのムジナの若造が」

( ゚∋゚)チュン…

( ^ω^)「お願いしますお…このままでは死者が…」

( ゚∋゚)…

なにやら、また住人同士の争いが始まったらしい。
……今年に入ってから一体何度こんな事があっただろうか。

バッサバッサw( ゚∋゚)wクルポッポー!

とにかく、いそいでムジナの巣へと向かう。間に合えばいいのだが。


367 :黄昏の天狗のようです:2010/12/14(火) 01:03:19.26 ID:tJS9rtk90
巣の上空まで来ると、ある臭いが下から濃厚に放たれていた。
それに混じって、猪の血の匂いも。

J(; ー )し「く…」

('A`)「ババアめが、おれに牙を剥いたのが運の尽きであったな」

( ゚∋゚)…チュン

(;'A`)「ぬ…天狗殿、何用かな?
    見ての通り、今は取り込んでいるのだが」
    
ムジナが、穴に落ちた猪を見下ろしている。
巣穴として掘っていたものを、即席の落とし穴に仕立てたのだろう。 
猪の足からは尖った木の根か何かで傷つけたのか、勢い良く血が流れていた。

( ゚∋゚)…チュン?

('A`)「はて、何のことやら私はそんなものは…」

あくまでシラを切るムジナだったが、この臭いが現の証拠である。
こやつめは――――――。

( ゚∋゚)「……下手な嘘はつかぬほうがよいぞムジナよ。
     この臭いは一里の先から嗅ぎとっておった」
     
('A`)「……」

( ゚∋゚)「貴様、人間をさらってきたな?」



368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14(火) 01:04:13.79 ID:BFZecXgMO
おぉ、喋った


369 :黄昏の天狗のようです:2010/12/14(火) 01:06:38.60 ID:tJS9rtk90
( ゚∋゚)「はじめは子どもが迷い込んだのかと探してみたが、
     森の境に履物が落ちていたきり。
     てっきりそこで帰ったかと思うていたが……」
     
私は、言いながら扇を取り出し、臭いの元ににじり寄った。

( ゚∋゚)「まさか、我らの懐まで来ていたとはな」

扇を一振り。
ふわり、とそよ風がその場に吹いた。
まだ若いムジナの術などこの程度で消し飛ぶ。

(;'A`)「あっ!」

お粗末な幻術は色水が吹き流されるようにして掻き消え、
その場に隠されていたものが露になった。    

lw´ _ ノv

(;'A`)「な、ばかな!」

( ゚∋゚)「人間や並の獣に通じても私には効かん。
     ……さて、新参者の分際で面倒事を起こした罪は重いぞ」
     
(#'A`) 「貴様ぁ…おれの獲物を……鳥風情が横取りする気か!?」
     
(#゚∋゚)ヂュン?

(;'A`) 「…ひ」


370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14(火) 01:08:14.72 ID:BFZecXgMO
ドックンそれ死亡フラグや


371 :黄昏の天狗のようです:2010/12/14(火) 01:11:03.01 ID:tJS9rtk90
(#゚∋゚)「もう我慢ならん……貴様のような愚かな獣がこの山でどうなるか。
     とくと……思い知るがいい」
     
(;'A`) 「…なにをs)ry

(#゚∋゚)コッケコッコー!!!!!!!

腰に差した大団扇を、下から上にぶうんと振り上げる。    
瞬間的に凄まじい風が吹き、ムジナのちいさな体を空高くに打ち上げる。 

(;゚A゚)「き、きいっ」

私は瞬時に、落ちゆくムジナのところに飛ぶ。
無論、助けるためではない。 

(;'A`)「た…たすけ」

(#゚∋゚)「そおい!」

(゚A゚)「ぎいっ!?」

今度は奴の横っ腹を直接団扇でぶん殴ってやる。
その一撃で再び起きた強風で、なすすべなくムジナはどこかに吹き飛ばされていった。

―――――――きいいいいいいいいいいいいっ。                

……飛ばされていくムジナの声は次第にちいさくなり、やがてふっつりと途絶えた。


372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/14(火) 01:14:34.10 ID:T5dAEWX4O
クックル△
 
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※タイトルがなかったので、勝手につけさせて戴きました。

 
254 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/10(金) 23:50:59 発信元:60.237.19.113
まだ物語の入りしか書いていないんですが、
文章に対しての指摘とか、読み進めたくなるかとか、
お願いします。


255 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/10(金) 23:52:24 発信元:60.237.19.113
 
前日の豪雨とは打って変わって、
その日のニューソク町の上空には気持ちの良い秋晴れの空が広がった。
雨によってようやく夏の残り香も消え、冷たく落ち着いた秋らしい風が肌に心地良い。

街の外れに広がるそのハーブ園は、残った雨の滴を掲げてきらきらと輝いている。
微かに漂うのは生命の香り――躍りだしそうな花々の香りと、散りかけの葉っぱの香り。
耳にそっと触れてくるのは聖歌だ。
ゆったりと歩きつつハーブ園の様子を見ていた一人の少女が、ご機嫌な様子で唄っていた。

ζ(゚ー゚*ζ「~~♪ ~~~♪」

小さくも綺麗に抜ける声で奏でながら、リズムに合わせて水をやったり、肥料を撒いたり。
一通りそんな事をし終えると、彼女は満足そうな表情をして振り返った。
彼女の目に映るのは、自分の父。自分の生まれ育った場所。
陽を受けて白く光る教会だ。
 
戦時中に造られたその教会の壁は重厚で、くすんだ白は年代を感じさせる。
それもあって、ハーブ園の中心に鎮座するそれは、荘厳な雰囲気に包まれていた。
見ているだけで静謐な気分にさせられる。これまでもこれからも、きっとこれは変わらない。
教会のてっぺんに高く聳える十字を見上げ、彼女はそっと手を合わせた。

ζ(゚ー゚*ζ「天にまします我らの父よ……」

朝の静かな空気の中、彼女の声が柔らかく広がっていった。
緩くウェーブのかかった金髪が風で微かに揺れる。

その時。                       . . . . .
教会の壁、二階に当たる一部分が轟音と共に吹き飛んだ。


257 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/10(金) 23:54:24 発信元:60.237.19.113
 
穏やかに揺れていた少女の髪がぶわっと広がる。目が見開かれる。

石やら砂やらが吹き飛んだり舞い上がったりして、それから間もなく、
ぽっかりと出来上がった穴から四つの人影が飛び出した。
それらは二階から飛び降りたにも関わらず平然と着地して、それから街の方向に走り出した。

少女が唖然とした顔でそれを見ていると、

(#゚д゚ )「オラァァァァ!! 魔道士風情が涌きおって!!
     丁度良い、その場で死んでハーブの養分になれ!!」

優しいことで有名なミルナ牧師が、凶悪な怒号と共に穴から顔を出した。
そして先程穴から飛び出した四人組に対して、ライフルを乱射するのであった。

それを見ていた少女は目を見開き、組んでいた手も落として呟く。

ζ(゚ー゚;ζ「……えっと、これが夢なら早く起こしてください」

彼女の視線の先、例の四人組はハーブ園を疾走する。
彼らが身に付けた黒いローブが動きに合わせて尾を引いた。
まるで黒い四連流れ星みたいだなぁ、と少女は働かない頭でぼんやりと思う。

彼らの動きを追って、数歩分を遅れて地面が爆ぜた。
ミルナ牧師が撃つライフルだ。
かなり正確に彼らに追い縋る銃弾は、しかし四人組の機敏な動きにあと少しの所で届かない。

その時、音が突然ぱったり止んだ。とほぼ同時、黒い流れ星の内の一つが唐突に空高く跳ねる。
直後、彼の足元のハーブやら土やらが耳をつんざくような連続音と共に爆散した。
ミルナ牧師が悔しげに顔を歪めてる事とライフルの向きからするに、彼らの動きを予測してそこに大量に撃ち込んだらしい。
 
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('A`)桃と太郎のようです

2010/06/20 Sun 03:32

 
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:42:14.65 ID:MlWLd5RDO

 昔々あるところに、とても仲の良い家族がありました。

 ――('A`)桃と太郎のようです



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:44:31.12 ID:MlWLd5RDO
('A`)「ただいまかえりましたー」

 ドクオは、小さなからだをいっぱいに反らして言いました。
体についた汗のつぶが、きらきらと光って落ちていきます。

(*゚ー゚)「おかえりなさい。今日も裏山で遊んでたの?」

 すぐにお母さんが台所から出てきました。
とってもきれいでとってもやさしい、ドクオの大好きなお母さんです。

(*゚ー゚)「体じゅう泥だらけじゃない。それにひざから血が出てるわ」

('A`)「これくらい、けがのうちに入らないよ」

(*゚ー゚)「だめよ、ちゃんときれいにしなくちゃ」

 お母さんはドクオの服をぬがせて、ていねいに体をふきました。

(*゚ー゚)「あんまり長く遊んでちゃいけませんよ。
    あの山は、夜になるとお化けが出るんだから」

('A`)「お化けなんてうそっぱちだ。こわいものなんて、この村には何にもありゃしないよ」

 お母さんはあきれた顔をして、お父さんの方を見ました。

(,,゚Д゚)

 お父さんは、ドクオにも怖いものがあると知っていました。たったひとつ、ドクオが怖がるもの。
それは、満月の夜にきまって村にやって来る鬼たちでした。



33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:45:54.88 ID:MlWLd5RDO

 ニューソク村の砂浜から海をながめると、黒くて小さな島がみえます。
満月の夜になると、島のまわりはいくつもの光でいっぱいになります。
明かりをつけた鬼たちの舟が、いっせいに村をめざしてすすむのです。

 村の大人たちは、たくさんの食べものを浜に置いて、
それが済むと、家に帰ってしずかに夜をすごします。
鬼たちは、夜のあいだに食べものを運んで、そしてお礼の贈り物を残して帰っていくのです。

 贈り物とは、鬼たちが作った魔よけの道具であるそうです。
村の人々が病気にならないのはこれのお陰です。
ですが、詳しいことは村の長たちの秘密になっています。

 このようにして、ニューソク村の人々は古くから鬼といっしょに生きてきました。
でも、鬼の正体を知る人はだれもいません。



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:48:59.93 ID:MlWLd5RDO
 ドクオはあるとき、大人たちに気付かれないようにして、鬼の姿を見たことがあります。

 ……鬼たちは、足下まですっぽり隠れる草木の頭巾をかぶっていて、
その上から目玉が描かれたお面をつけていました。
小さなドクオにとって、その格好はとても気味が悪いものでした。
月あかりの下で頭巾からはみ出た、細い枝みたいな銀色の腕を、ドクオは忘れません。

 ドクオは不安な夜を過ごすようになりました。鬼とは何なのか、気になって仕方がありません。
村の大人たちにきいてみましたが、だめでした。

 亡くなった人々が満月の夜にだけ村に帰ってくるとか、
子どもを連れ去って食べてしまうので、かわりの食べものを置くのだとか、
彼らは幽霊や神様と話ができるとか。

 ……彼らは天の川の端っこの国からやって来た生き物だ、なんて突拍子もないことを言う人もいました。

('A`)(こどもをばかにして、どうして大人は楽しいんだろう)

 ドクオは、大人たちのそんな様子をするどく感じ取る子どもでした。

(,,゚Д゚)「わからないものは、大人にもわからない。
     どうしても怖いなら、怖いままでいい。
     お父さんにだって怖いものはある」

('A`)「何!? 教えて!」

(,,゚Д゚)「それはな、怒ったお母さんだ」

 だから、ドクオはそんなお父さんが大好きでした。

 
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612 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ:2010/05/30(日) 22:18:42 発信元:59.135.38.142
まとめ
http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-246.html

投下予告とかしておきながら三日も間が空いてすみません
今回で本当に最終回です
お付き合いよろしくお願いします





616 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 1/19:2010/05/30(日) 22:21:02 発信元:59.135.38.146
・・・・

/ ,' 3 「……」

ζ(゚ー゚*ζ「こちらにおられたのですか、王様」

/ ,' 3 「おぉ、シェエラザードか」

ζ(゚ー゚*ζ「こんな時間にどちらに行かれたのかと、皆で探していたのですよ?」

/ ,' 3 「ふふ……今宵は満月だったからな。少しばかり散歩でもと、思っていたところよ」

ζ(゚ー゚*ζ「左様でしたか…」

/ ,' 3 「うむ。どうだ、お前も。一緒に少し歩かぬか」

ζ(゚ー゚*ζ「そうですね。ちょうど私も、王様にお話したいことがございましたし……」

/ ,' 3 「ほぅ。話したいこととは何じゃ?」

ζ(゚ー゚*ζ「それはまた歩きながら追々に。夜は長いのですから、焦ることはございません」

/ ,' 3 「それもそうだな……なれば、お前の言う通りにしようか」



617 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 2/19:2010/05/30(日) 22:24:02 発信元:59.135.38.145
/ ,' 3 「我らが婚姻を果たしてから、もう二年になるのか」

ζ(゚ー゚*ζ「はい」

/ ,' 3 「誠、月日の経つのは早いものよな」

ζ(゚ー゚*ζ「左様でございますね」

/ ,' 3 「お前は、二年前と変わらず美しいままであるな。まるであの

     天に輝く月のように、人の在り方を無視しているようにも見える」

ζ(゚ー゚*ζ「そのようなことはございません。月が日ごとに細くなるように、

      私も目には見えねど、日々変わってゆくのでしょう」

/ ,' 3 「それでも余は、か細い月をも美しいと思うように、お前を美しいと思う」

ζ(^ー^*ζ「ふふ……王は二年前とうって変わり、口がお上手になられたようですね」

/ ,' 3 「馬鹿者。余はお前に対して嘘をつくほど、愚か者ではないわ」

ζ(^ー^*ζ「はい、存じ上げておりますとも」



619 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 3/19:2010/05/30(日) 22:27:30 発信元:59.135.38.142
ζ(゚ー゚*ζ「月と言えば、夢の娘らの国に住まう文士様は、異国の言葉を訳す際、

      『愛している』を、『今夜は月が綺麗ですね』と訳したそうで」

/ ,' 3 「ほぅ、それはなかなか趣深いな。才人とはかくなる者のことを言うのであろうな」

ζ(゚ー゚*ζ「私があの月ならば、王様は何でございましょうか」

/ ,' 3 「さて、何であるかな。自身のことなぞ、まるで見当もつかぬ」

ζ(゚ー゚*ζ「王はきっと、あの月と星とを包み込む、夜の帳なのではないでしょうか」

/ ,' 3 「ほぅ。その心は?」

ζ(゚ー゚*ζ「あの闇の帳がなければ、月も星も輝くことは叶いませぬ。我ら臣民にとっての王は、

      闇夜において星々をかき抱く、黒紗そのものに相違ございません」

/ ,' 3 「お前も、人のことは言えぬくらい、口が上手くなったな」

ζ(゚ー゚*ζ「ですが、これなるは私の本心にございます。どのように言葉を変えても、国と民のために心身を尽くす、王の姿は変わりませぬ」

/ ,' 3 「吟遊詩人でもあるまいに、人を快くする術ばかり心得てお前はどうするつもりだ?」

ζ(゚ー゚*ζ「王がお相手であるなら、私という詩人をどうしていただいても構いませぬ」

/ ,' 3 「ふっ……なれば今宵は黒紗の王が、月の姫君たるお前を導いてくれよう」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。私は王の行くところ、どこまでもついてゆきまする」



621 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/30(日) 22:29:54 発信元:124.146.174.48
夏目漱石は凄いわ
 
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 ※この作品は、図書館で行われた【 長編序章祭(仮) 】 にて投下された作品です。


76 :じゃあこのレスから行きます:2010/05/29(土) 23:47:39 発信元:222.5.63.94
ここはシベリアのとある図書館―――

あなたは一冊の本を手にしている。
そこには“物語”があった。
嘘か真か、現在か過去か未来か、それは誰にもわからない……

ここではないどこかの話―――
“魔法”のある世界のおはなし―――

( ^ω^)ブーンは装術士のようです 『序章』

ここはシベリア国とVIP国の国境近くにある町―――名前を「ガイドライン」という。
その中にある街道の人ごみの中を一人の少年が走っていた。
その少年に路地から声がかかる。

「こっちだ、ブーン」
「がってんだお」

逃げ込む様にその路地に入った少年―――ブーンは

( ^ω^)「おっおっお、流石ドクオだお」

と笑顔で言ったが
その言葉を受けた少年―――ドクオというらしい―――は

('A`)「お前はいつも危なっかしいんだよ……」

と渋い表情でため息混じりに言った。


82 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 23:50:19 発信元:121.111.227.78
ブーン×ドクオのコンビは安定してて好き


83 :ブーンは装術士のようです:2010/05/29(土) 23:50:30 発信元:222.5.63.86
('A`)「今日はあんまり稼げねえなあ……」

( ^ω^)「おっお、確かにいまいちだおね」

('A`)「お前はこんな時までよく笑ってられるよなあ……」

警戒されてんのかなあ……、とドクオがもらす。

( ^ω^)「そりゃ仕方ねえお。僕らみたいな稼業は噂が広まっただけで警戒されるし」

('A`)「まあカタギの職業じゃねぇからなあ。盗賊なんてそうそううまくいかねえよなあ」

はあ、とまたため息をつくドクオ。

('A`)「やっぱり金持ってそうな首都側から来る旅行者狙いしかねえよな」

( ^ω^)「でも歩いて通る旅行者なんて最近はほとんどいないお?」

('A`)「いなくても探すしかねえよ、ウチはただでさえ大食らいが多いっつーのに」

お前をはじめとしてな、と悪態を吐きつつ辺りの人の身なり等を調べる。
どうやら量より質を重視した作戦に切り替える様だ。


87 :ブーンは装術士のようです:2010/05/29(土) 23:53:10 発信元:222.5.63.90
( ^ω^)「いないおー」

('A`)「とにかく探せ……おっ、あのオッサンなんて金持ってそうな感じだな」

( ^ω^)「無理無理かたつむりだお……あの人多分傭兵だお、
傭兵にケンカ売ったらあっという間に刑務所行きだお」

と少し大袈裟に言ってまた大通りに目を向けるブーン。と、何かを見つけたように視線をそちらに移す。

('A`)「どうした?見つけたのか?」

(*^ω^)「あの女の人、綺麗だおー……」

('A`)「おいおい……ナンパしてるんじゃねえんだぞまったく……」

言いながらドクオもそちらに目を向ける。

そこには艶やかな黒髪を背中まで伸ばした、まさしく美人といえる女性がいた。

(*'A`)「確かにすげえ綺麗だ……あんだけ美人なら俺達が少しぐらい金もらっても男が助けてくれるよな?」

(*^ω^)「そうだお、あの人に決めたお」

……とよくわからない理屈でターゲットをその女性に絞ることにした二人。
あわよくばお近づきになろうなどと考えているようだが、
自分の金を狙った盗賊と仲良くしようなどという奇特な人間がいるはずもないことは完全に頭から抜けている。
 
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672 :( ^ω^)ブーンは大侠客のようです:2010/05/29(土) 20:21:23 発信元:121.111.227.21
―――時は、天正12年
西暦に直すなら1585年。
時の将軍豊臣秀吉公により、太閤検地が行われ始め、それにより日本の区画統一
及び、幕府の支配が完成し始めた頃。


その、場所は江戸が備府(びっぷ)での事―――




*(‘‘)*「おっかぁ!ウチ、今日はさんまが食べたい!」


J( 'ー`)し「はいはい。ちゃんと用意しとくよ。まずは青菜を買いに言ってからね」


正楽街を歩く町人の親子。

わいわいと活気のある声が響き、盛んに物を売り買いする人々が見える。



674 :( ^ω^)ブーンは大侠客のようです:2010/05/29(土) 20:22:35 発信元:121.111.227.28
まだ若いその娘は、母の言葉を聞いて喜び跳ねた。


*(‘‘)*「わぁい!さんま!さんまだぁ!」


J( 'ー`)し「こらこら、回りながら歩くと人にぶつかって」

ドン

<ヽ`∀´>「ッ!」


*(;‘‘)*「ぁ…」


母の言った通り、その町人の娘は曲がり角から来た大人とぶつかってしまった。

さらに運の悪いことに、その大人は帯刀している
そしてその出で立ちから見てとれる様に

武士であった。


675 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 20:22:55 発信元:219.111.65.131
おっ、歴史物か!


677 :( ^ω^)ブーンは大侠客のようです:2010/05/29(土) 20:23:48 発信元:121.111.227.31
<ヽ`∀´>「てめぇ!何しやがるニダ!ウリの袴を汚しやがって!」


*(;‘‘)*「あ…あぁ…」


J(;'ー`)し「すいません!すいません!どうか我が子の無礼をお許し下さい!」


<ヽ`∀´>「許すわけないニダ!しかもお前ら、見た所町人ニダね?その分際が、よりによって武士であるウリに食ってかかるとは!」


J(;'ー`)し「え!?いえ、食ってかかっているのは貴方の方で・・・」


<ヽ`∀´>「問答無用!斬捨御免ニダ!」

J(;'ー`)し「あぁ・・・きゃああああああ!!」






「やれやれ。アンタの刀は、そんな安っぽいもんかお?」



679 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 20:24:20 発信元:124.146.174.131
時代物だと……
やるなこいつ
 
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622 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 19:53:02 発信元:210.153.84.77
『樹海の進攻』

急速に拡大する森と、そこに住まう生物群の猛攻。

数千年の昔に発生したその大災害は、栄華を極めたヒトの前文明を徹底的に破壊した。

九割を超える人々が樹海に飲まれて命を落とし、生き残った者達も九割以上が飢えて死んだ。

旧世界の枠組みは滅び、混沌の時代に叩き込まれ、それでもヒトは滅びない。

底知れぬ苦難の中で、それでもヒトは生きる希望を無くさない。

人々は、勇気と知恵、そして『新たな力』を武器に樹海に挑んだ。

勝利は『生』を表し、敗北は『死』を表す。

全てのヒトの存亡を賭けた樹海との死闘が幕を開けた。


結末を知る者は、現れていない。


……ミセ*゚ー゚)リ樹海を征く者のようです



625 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 19:54:41 発信元:210.153.84.70
……
  _
( ゚∀゚)o彡゜「あー、嬢ちゃん。ちょっと良いかな?」

ミセ*゚ー゚)リ「はい?」


『樹海の進攻』により、陸地の95%以上が森へと姿を変えた。
旧世界の文明都市はあっさりと樹々に飲まれ、砂漠は草花に覆われ、今や緑の見えない所は海しか無い。

森には巨大な獣や虫、更には竜種に至るまで、あらゆる凶暴な生物が徘徊する。

それらの脅威に対し人は密集して新たな都市を建造し、辛うじてその生活圏を守り続けてきた。

そうした人々の、樹海に対する反撃の一手。それが『冒険者』。
森との戦いに特化した彼らは樹海を旅して獣を狩り、結果人々の生活を守ってきた。

  _
( ゚∀゚)o彡「中枢府への行き方を教えて貰えないかな?」

ミセ*゚ー゚)リ「良いですよ、ご案内します。
     ……私もちょうどそこに行く所ですから」


626 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 19:57:13 発信元:124.146.174.132
シャングリラみたいな?


627 :ミセ*゚ー゚)リ樹海を征く者のようです:2010/05/29(土) 19:57:32 発信元:210.153.84.172
  _
( ゚∀゚)o「ん、それじゃあ、嬢ちゃんも冒険者かい?」

ミセ*゚ー゚)リ「いえ。でもこれから登録します」


……ヨツマ市。

旧世界の言葉で「極めて重要な者」を表す、辺境の都市国家。
大陸から海を隔てた東端、樹海に囲まれた都市。

この地の更に東の樹海は新世界で最も深く、謎に満ちた『樹海の進攻』の秘密が眠ると言われる。

根拠など無い、ただの迷信。それでも、人々は希望を託す。

東へ、東へ、東へ。
ただそれのみが、彼らの目標となった。

……そうして、数多くの腕自慢の冒険者達がこのヨツマを訪れ、多くが険しい樹海に散っていった。

ヨツマの王家は樹海を探る冒険者を積極的に支援し、集まる冒険者により都市は肥大する。

樹々の芽吹きを防ぐ石畳の街並みは同心円状に拡がり、獣の進入を防ぐ城壁は繰り返し建造された。

結果として、複雑に走る路地と何重もの城壁の名残が街を特徴付け、ある種の美を形成している。


 
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337 :ξ゚⊿゚)ξ召喚獣と兵器のようです川 ゚ -゚):2010/05/29(土) 01:38:56 発信元:221.19.118.208
 東には、今も魔法と剣が生活を支える国が。

 西には、人類の英知を寄せ集めて作った、機械と科学の国が。

それぞれは互いの価値観の違いから、もう何百年も戦争を続けてきた。

何度も何度もぶつかり合い、その度に疲弊していく双方の国。
疲弊しきった国や民を重んじたのか、ついに、双方の首相は停戦条約を結んだ。

そして、それからちょうど400年後。

( ^ω^)「さて、そろそろやるかお」

 東に住む青年は、剣を片手に学園の階段を駆け降りる。


341 :ξ゚⊿゚)ξ召喚獣と兵器のようです川 ゚ -゚):2010/05/29(土) 01:40:21 発信元:221.19.118.208
ξ゚⊿゚)ξ召喚獣と兵器のようです川 ゚ -゚)


342 :ξ゚⊿゚)ξ召喚獣と兵器のようです川 ゚ -゚):2010/05/29(土) 01:41:34 発信元:221.19.118.208
 剣と魔法を誇る東の国、ヴィップ。

その中央に建つ学園の地下教室で、一心不乱に剣を振るう男子学生がいた。

彼の名前は内藤ホライゾン。
だが、その名で呼ぶ者は誰もいない。

走る際に『ブーン!』と叫ぶ事から、
彼は学園中の生徒や教師からブーンと呼ばれていた。

(;^ω^)「おっ! おっ!」

 息を荒げ、ブーンは上段から剣を振り下ろす。

停戦条約を結んだとはいえ、東と西の仲は今も最悪に悪い。
いつ戦争が勃発しても戦えるよう、ブーンは毎日剣の鍛練を怠らなかった。

彼の練習場所は、専ら学園の地下教室。
ずいぶん昔から使われなくなり、倉庫のような扱いをされている広めの教室だ。

授業が終われば、ブーンは大抵この場所で夕飯まで剣を振った。

全ては自分と、大好きな国の為。
掌にまめが出来ても、ブーンは一度だって鍛練をサボったことはなかった。

(;^ω^)「ふぅ、ふぅ、少し休憩するかお……」

 額に滲む汗を拭い、ブーンは剣を下ろした。


344 :ξ゚⊿゚)ξ召喚獣と兵器のようです川 ゚ -゚):2010/05/29(土) 01:43:09 発信元:221.19.118.208
彼がいるこの地下には、不気味な噂が生徒たちの間でまことしやかに囁かれていた。

『地下の一番奥にある、封印された部屋には悪魔が閉じ込められている』
というものだ。

それは代々語り継がれてきた噂であり、
誰も悪魔の姿は見たことがないという信憑性に欠けるものであった。

だが、それでも、この噂だけはいつの時代も変わらないまま語り継がれているのである。

そんな信憑性のかけらもない噂を恐れ、
ブーン以外は誰ひとりとして地下に近寄る事すらしなかった。
それは教師も同じ。

だからこそ、ブーンはこの地下教室に目を付けたのだ。

誰も近寄らない場所なら、思う存分剣が一人で振り回せる。
剣術や槍術の練習場もあるにはあるが、他の人もいるので集中するには向いていない。

(;^ω^)「ふう、ちょっと疲れたお」

 ブーンは近くに積み重ねてあった箱に腰掛け、手にした剣を眺めた。

綺麗に磨がれた刀身に、ブーンのふくよかな顔が少し歪んで映る。
シンプルな造りの柄には、毎日の練習の証である手垢が目立った。

入学と同時に、剣術科の先輩から授かった剣。

初めて柄を握った時に感じた、あのえもいわれぬ誇らしさ。
剣術理論の授業は難しいが、それでもブーンは剣を振る事が大好きだった。


345 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 01:43:54 発信元:118.15.157.183
期待が止まらない


347 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 01:44:59 発信元:123.220.49.73
こういうの好きだYO


349 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 01:45:25 発信元:121.111.227.76
バトルものって良いね
 
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38 :( ´_ゝ`)は劣等生のようです:2010/05/28(金) 21:52:18 発信元:122.102.225.250


魔法を使うことは簡単だった。

生まれ持っての才能が必要ではあったが、
それさえあれば何の問題もない。

逆に言えば、才能がなければ何をしても無駄だった。


(´<_` )「あまり意識したことはないな」

从'ー'从「えー。そうなんですかぁ」


才能があれば誰でもよってくる。
弟者はそのことをよく理解していた。




40 :( ´_ゝ`)は劣等生のようです:2010/05/28(金) 21:55:28 発信元:122.102.225.250

一般的に、三つ以上の魔法を使えれば天才と呼ばれる。
一つしか使えない者は、よほど珍しい魔法でなければ、
魔法使いの中ではクズ扱いされる。


从'ー'从「でもでも、七種類も使える人なんて、弟者さんくらいですよ!」

(´<_` )「まあ、そうだろうね」


自分の価値はよく理解している。
明らかに反則的な才能を持っていた。
使える魔法の数だけではない。珍しい『回復系』の魔法も使うことができる。

学校でも一目を置かれている。
卒業時には様々な方面からスカウトがくるだろう。


从'ー'从「……あ」

(´<_` )「ん?」



( ´_ゝ`)





42 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 21:56:30 発信元:210.169.96.62
兄者が主人公か


44 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 21:58:10 発信元:210.169.96.62
七色の魔法を遣う男か


43 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 21:58:09 発信元:59.135.38.149
ドロヘドロみたい


45 :( ´_ゝ`)は劣等生のようです:2010/05/28(金) 21:58:28 発信元:122.102.225.250



(´<_` )「っち」

从'ー'从「あ、あの! やっぱり七種類も使えたら、
     魔力のコントロールとか難しいですよねー」

(´<_` )「……いや、何度も言ってるけど、これは才能だからね。
       生まれてからずっとこうだから。難しいとかはないよ」



使える魔法の種類だけは努力ではどうにもならない。
生まれ持っての才能でしかないのだ。

だからこそ、魔法を使える者は尊敬される。
尊敬されるのが当然だと思うから、
クズを見下すのも当然だった。




46 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 22:00:15 発信元:123.220.49.73
兄者…


48 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 22:01:01 発信元:210.169.96.62
弟者性格悪いな


49 :( ´_ゝ`)は劣等生のようです:2010/05/28(金) 22:01:34 発信元:122.102.225.250



弟者は双子の兄が嫌いだった。
いや、何かしらの感情を向けることさえ、
奴にはもったいないとさえ考えていた。


同じ父母の間、同じ時間に生まれたというのに、
二人の間には絶対的な差があった。





つまり、どれだけの魔法が使えるかということ。




 
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408 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ:2010/05/26(水) 10:34:42 発信元:59.135.38.144
誰もいない……投下するなら今のうち

まとめ
http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-246.html

ついに最終回です。といっても前後編ですが……

よろしければお付き合い下さいませ



409 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 1/20:2010/05/26(水) 10:37:46 発信元:59.135.38.146




ζ(- - ζ「……」スゥ、スゥ

ζ(゚ー゚*ζ「……ん……」パチッ

(*゚∀゚)「あっ! お姉様!! おはようございます!」

ζ(゚ー゚*ζ「あら……ドゥウンヤザード……おはよう……」

(*゚∀゚)「こんな時間までお姉様が眠っているなんて、珍しいですね。お父様はもうお仕事に向かわれましたよ?」

ζ(゚ー゚*ζ「……なんだか、頭がボーッとしていて……昨日のことも曖昧にしか覚えていないの……」

(*゚∀゚)「そうなんですか!? それなら家事はわたしに任せて、もう少しお休みしてください!」

ζ(゚ー゚*ζ「……そうしようかしら……」

(*゚∀゚)「お体は大事にしなくてはいけませんよ? ましてや夜更かしなんて、健康の大敵です!」

ζ(゚ー゚*ζ(……昨日私は、隣国の王との会見に臨み帰ってきた)

ζ(゚ー゚*ζ(けれど、その後のことがうっすらとしか思い出せない。なんだか、夢でも見ていたような……)

(*゚∀゚)「どうかなさいましたか? お姉様」



410 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 2/20:2010/05/26(水) 10:40:49 発信元:59.135.38.145
ζ(゚ー゚*ζ「……いえ、なんでもありません。ありがとう、ドゥウンヤザード」

(*゚∀゚)「そうですか? それならいいんですが。昨日のお姉様はとても見ていられない状況でしたから、心配しました」

ζ(゚ー゚*ζ「昨日の私……? それは、どういった状況だったのです?」

(*゚∀゚)「そんなことも忘れてしまわれたのですか? 昨日のお姉様は、帰ってくるなり

    浮わついた様子で、何か意味の分からないことをたくさん喋っていたじゃないですか」

ζ(゚ー゚*ζ「……全く記憶にないわ……」

(*゚∀゚)「それもそうでしょうね。だってお姉様、王様に求婚されたなんて、変なことを口走っていたんですもの」

ζ(゚ー゚;ζ「えっ!?」

(*゚∀゚)「いくら混乱極まっていたからって、数日前に拒絶された相手から求婚なんて、あり得ませんよね」

(*゚∀゚)「けど良かった! お姉様が元気になられたみたいで……」

ζ( ー *ζ「……」

(*゚∀゚)「……お姉様?」

ζ(;ー;*ζ「……」ポロッ

(;*゚∀゚)「!?」



411 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 3/20:2010/05/26(水) 10:44:03 発信元:59.135.38.149
ζ(;ー;*ζ「……」ポロッ、ポロポロ

(;*゚∀゚)「お、お姉様!? なんで泣いているんですか!?」

ζ(;ー;*ζ「……良かった……夢じゃなかったんだ……」

(;*゚∀゚)「何がですかっ!? もしかして、私がお姉様の機嫌を損ねるようなことをしてしまったのですか!?」

ζ(っー;*ζ「いえ……そうじゃないの……ただ、昨日のことがあまりに幸せ過ぎて、もしかしたら夢だったんじゃと思ったから……」

(*゚∀゚)「昨日のこととは、一体何ですか!? 私を仲間外れにしないで下さいまし!!」

ζ(゚ー゚*ζ「そうね。あなたには話しておこうかしら……」


・・・・・


(;*゚∀゚)「……!!」

ζ(゚ー゚*ζ「何を絶句しているのですか。王に求婚されたことなら、昨日も私から聞いていたのでしょう?」

(#*゚∀゚)「それだけじゃあありません!!」

(#*゚∀゚)「何ですか! 王につれなくされたと思ったら隣国との和平交渉!? しかもお姉様が交渉の材料にされそうだった!?」

(#*゚∀゚)「なんでわたしに話してくれなかったのですか!! あまりに薄情が過ぎるじゃありませんか!!」

ζ(゚ー゚*ζ「これは、国家の存続に関わる大事だったのです。お前が私の妹と言っても、軽々しく他言できることではなかったの」



412 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 4/20:2010/05/26(水) 10:47:40 発信元:59.135.38.149
(*゚∀゚)「それにしたって、お姉様と国民を計りにかけるなんて……!」

ζ(゚ー゚*ζ「王様は私を渡すことを、明確に拒否して下さいました。怒りの矛先を向けるのは、筋違いですよ?」

(*゚∀゚)「たとえそうであっても、わたしは納得いきません!」

ζ(゚ー゚*ζ「過ぎた話を蒸し返しては、王に子供だと笑われます。しゃんとなさい、ドゥウンヤザード」

(*゚∀゚)「むむぅっ……よし、決めた!」

ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの? 急に立ち上がったりして」

(*゚∀゚)「わたしは今から、王のもとへ直談判しに参ります! どうか止めないで下さいまし!!」

ζ(゚ー゚*ζ「駄目よ、ドゥウンヤザード。お呼びもかからないのに出向いては、王の政務の邪魔をすることになります」

(*゚∀゚)「止めないで下さいと言ったはずです! わたしの怒りはもはや、王様にぶつけるしか解消しようがないのですから!」

ζ(゚ー゚*ζ(困った子ね……直情的で、一本気で。仕方ない、私が一緒についてゆけば、そこまで事態は大きくならないはず)

ζ(゚ー゚*ζ「……分かりました。けれど、決して王に失礼な発言をしてはなりませんよ?」

(*゚∀゚)「もっちろんですとも!!」

ζ(゚ー゚;ζ(……すごく、不安だわ)

 
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454 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ:2010/05/18(火) 22:21:03 発信元:59.135.38.143
んじゃ投下すんべえ

まとめ
http://sogomatome.blog104.fc2.com/?mode=m&no=306

ついに終わり間近になってきました。シベリア連載のテンプレ破りまくりな無法者ですが
あと二回で済むのでよろしければどうか支援等お願いします



455 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 1/23:2010/05/18(火) 22:24:41 発信元:59.135.38.148
/;,' 3 「シェエラザードよ。お主、自分が今何を言っているか、分かっておるのか!?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、それはもちろん。これ以上議論を続けても栓なきゆえに、ここからは和睦も兼ねて手妻でも、と」

( ФωФ)「……下らん。少しは見所があるかとも思うたが、所詮女は女であったか」

ζ(゚ー゚*ζ「けれど私の手妻は、凡庸な使手のものとは格段の違いなのですよ?」

( <●><●>)「娘様。我らが王は、佐用な児戯に時間を割くため、ここに参った訳ではござらん。それは、そなたの王も同じであろう?」

ζ(゚ー゚*ζ「よいではないですか。明日には互いに剣を持って殺めあうやも知れぬ身の上なのです」

ζ(^ー^*ζ「今日くらい、最後の笑顔を見せて下すっても罰は当たりませぬわ」

(;ФωФ)「何じゃ、この弛緩した温い空気は……これが本当に、さっきまでわしと論を争っていた娘なのか?」

( <●><●>)「何か、裏があるのかもしれませぬ。気を引き締めるに越したことはないかと……」

(;´・ω・`)「シェエラザード、お前……」

ζ(^ー^*ζ「さぁ、お父様もおかけになって。そのような顔をされては、せっかくの手妻も楽しくありませんよ?」



459 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 2/23:2010/05/18(火) 22:31:13 発信元:59.135.38.150
( ФωФ)「下らん、実に下らん。帰るぞサッバーダ」

( <●><●>)「はっ」

/ ,' 3 「待たれよ、シュッドーダナ殿! まだ話は終わっておらぬぞ!」

( #ФωФ)「やかましいぞ! わしはかような下卑た策で留まったりはせぬ!」

( <●><●>)「佐用。某の目から見ても、これはあまりに酷い時間稼ぎにござる」

ζ(゚ー゚*ζ「時間稼ぎなどとはご無体な。これも隣国との交流の一環でございます。ぜひ今一度腰を落ち着けてご覧下さい」

( #ФωФ)「これ以上わしをからかうのなら、娘といえど容赦はせぬぞ!」

(´・ω・`)「お待ちください、シュッドーダナ王殿。どうかお怒りを鎮めて下さらぬか」

( <●><●>)「アルマハード殿。もう某らから言うことは何もござらんよ」

(;´・ω・`)「いやしかし……」

ζ(^ー^*ζ「さて、ここに取りい出しましたるは、何の変哲もないただの木筒にございます」

( ;ФωФ)「おい、サッバーダ。あの小娘、何か始めおったぞ」

(;<●><●>)「娘様、お主は某らの意向を無視するのでござるか?」

ζ(゚ー゚*ζ「さしてお時間は取らせません。それに、これを見ていかねば、きっとお二人は後悔されることと思います」



462 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 3/23:2010/05/18(火) 22:35:34 発信元:59.135.38.141
ζ(゚ー゚*ζ「この木筒、実はあることをすると、ある物に変化するのです」

( ФωФ)「サッバーダ、馬を曳け。それと、兵逹にも帰還の準備をせよと伝えよ」

( <●><●>)「畏まってござる」

ζ(゚ー゚*ζ「お父様は、これが何になるとお思いですか?」

(;´・ω・`)「今はそれどころではなかろうが……! お待ち下され、シュッドーダナ様!!」

( ФωФ)「知らぬ。わしはもうこの場に用はない」

( <●><●>)「アルマハード殿。あまり近寄られると、某も刃を抜かねばならなくなるが……」

(;´・ω・`)「ひっ……!」

/ ,' 3 「余の前で臣下へ刃を向けるとは、相応の覚悟あってのことか!」

( #ФωФ)「黙れ腰抜け! 本来ならわしが剣を取っているところ、貴様の顔を立てて部下に任せているだけのことだ!」

/ ,' 3 「此度は和平のための会見であるぞ! それを承知した上での蛮行か!?」

( #ФωФ)「下策にて先に会見の場を汚したは、貴様らであろうが!」

ζ(゚ー゚*ζ「あらあら、殿方は短気でいけませんね……それではこれが何に変生するか、歌に合わせて実際にお見せしましょう」



463 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 4/23:2010/05/18(火) 22:40:08 発信元:59.135.38.147
ζ(^ー^*ζ「これなる筒より伸び出でた♪ 火縄の縄へ火を着けて♪」

( #ФωФ)「もう勘弁ならん! 貴様らこの手で叩っ切ってくれるわ!」

ζ(^ー^*ζ「しばらく、しばらく待ちましょう♪」

/#,' 3 「やってみよ! 但し、余とてただでは死なぬぞ!」

ζ(^ー^*ζ「すると、あらあら、どうでしょう♪」

(;<●><●>)「サッバーダ様! お怒りはごもっともでござるが、怒りにかまけて相手国の王に手をかけるはやり過ぎにござる!」

ζ(^ー^*ζ「ただの木筒が♪ ただの木筒が♪」

(;´・ω・`)「シャハリヤール王も、相手の怒気に触発させられるのはお止め下さい……」


――― パァーンッ


(;<●><●>)( ;ФωФ)「「「「ッ!?」」」」 /;,' 3 (;´・ω・`)


ζ(^ー^*ζ「立派な武器に♪ 様変わり♪」

ζ(^ー^*ζ「これが私自慢の手妻にございます。いかがでございましたか?」

 
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773 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ:2010/05/14(金) 21:30:06 発信元:59.135.38.142
流れぶったぎって悪いが俺も投下しますよー

まとめ
http://sogomatome.blog104.fc2.com/?mode=m&no=285

今回、いつもよりちょっと長めです。支援下されば感謝の極み。

それではどうぞ



774 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 1/24:2010/05/14(金) 21:34:58 発信元:59.135.38.141

ζ(゚ー゚*ζ「はぁ……」

(*゚∀゚)「どうなすったのですか、お姉様。溜め息などついてしまわれて」

ζ(゚ー゚*ζ「何でもありませんよ。ただ、少しばかり気持ちがふさいでいただけ」

(*゚∀゚)「そんなことを言いながら、頭の中は王様のことで一杯なんじゃありませんか?」

ζ(゚ー゚*ζ「そんなことはありません」

(*゚∀゚)「あのような酷薄な人のことなど、忘れてしまえばいいのに。お姉様はまだ、未練がおありなのですか?」

ζ(゚ー゚*ζ「……王は、私を側に置けないのには理由があるとおっしゃいました。私は、その理由を話して下さらなかったことが、悲しくてならないのです」

(*゚∀゚)「……お姉様はやはり、王様のことを……」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

(*゚∀゚)「お姉様が辛そうなお顔をなさっていると、わたしも悲しくなってしまいます」

(*゚∀゚)「だからどうか、元気を出して! 空元気も毎日続ければ、いつか本当の元気に取って変わりますから!」

ζ(゚ー゚*ζ「……お前の明るさは救いですね。おかげで、少し楽になりましたよ」

(*゚∀゚)「当然です! あのように酷い仕打ちをする王様のせいで、お姉様に翳りが生まれることを誰が望みましょう!」

ζ(^ー^*ζ「……」クスッ



776 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 2/24:2010/05/14(金) 21:40:10 発信元:59.135.38.149
(*゚∀゚)「ですから、もうそんなに落ち込まないで下さいまし。王様のことは一端忘れて、そろそろお昼にしましょう?」

ζ(゚ー゚*ζ「……そうですね。じゃあ、そうしましょうか……」

(´・ω・`)「シェエラザード、シェエラザードはおるか」

(*゚∀゚)「お父様?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、こちらに。どうかなさいましたか?」

(´・ω・`)「シェエラザードよ。王様がお呼びだ、すぐに謁見の間まで参れ」

ζ(゚ー゚*ζ「王様が、ですか?」

(´・ω・`)「そうだ。火急の用故、速やかにせよ」

(*゚∀゚)「それならわたしも……!」

(´・ω・`)「お前は駄目だ。シェエラザード一人で来いとのお達しだ」

(#゚∀゚)「無情な王様の元に、お姉様一人寄越すことなど出来ません!」

ζ(゚ー゚*ζ「ドゥウンヤザード、我が儘を言ってはなりません。ではお父様、少し身支度を整えます故、お時間を頂けますでしょうか?」

(´・ω・`)「うむ、なるたけ早くな」

(;゚∀゚)「お姉様……!」

 
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42 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ:2010/04/27(火) 21:54:19 発信元:59.135.38.147
>>41
把握した。ならば投下だ

まとめ
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ニュース一家の再会が連載終了して若干焦ってます
近いうちに終わらせるのでどうかお付き合いを


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43 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 1/13:2010/04/27(火) 21:56:59 発信元:59.135.38.142
ζ(゚ー゚*ζ「失礼致します」

/ ,' 3 「うむ、入れ」

ζ(゚ー゚*ζ「お昼は唐突にお邪魔しまして、失礼致しました」

/ ,' 3 「構わぬ。そち一人、いようといまいと執政には差し障りないわ」

ζ(^ー^*ζ「そうでございますか…ふふっ」

/ ,' 3 「何じゃ、何を笑っておる。余はそちに笑われる謂れなぞないぞ」

ζ(^ー^*ζ「いえ……ただ、王のそのお口振りが、まるで先日お話しました剣の娘のようでしたので」

/ ,' 3 「何を申すか。余は、そちの空想の娘に影響されるほど弱い人間ではないぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「無論、そのようなことは存じております。今の発言は私の戯言とお聞き流し下さい」

/ ,' 3 「下らぬことを言わず、そちはただ娘の話を語ればよいのだ」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、そのつもりでございます。ですが、今日はその前に、王にご紹介したい者がいるのです」

/ ,' 3 「何? それは誰じゃ」

ζ(゚ー゚*ζ「只今お呼び致しますゆえ、少々お待ちを。さぁ、お入りなさい」



46 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 2/13:2010/04/27(火) 22:00:28 発信元:59.135.38.147
/ ,' 3 「……何じゃ? 誰も入ってこぬぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「あら? 部屋の外で待っているように申しつけていたのですが、姿が見えませんね…」

タタッ

ζ(゚ー゚*ζ「あっ…」

<お姉さま―――――ッッ!!

/ ,' 3 「ぬぅ!?」

(*゚∀゚)「もうっ、お姉さまったら! 早く呼んで下さらないからわたしは退屈で退屈で仕方ありませんでしたわ!」

ζ(゚ー゚*ζ「あらあら、何を言っているの。まだあなたを呼んで幾分も経っていないでしょうに」

/ ,' 3 「……娘よ、この騒がしいおなごは一体何者じゃ?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、こちらは私の妹でございます。以降、お見知りおきを」

/ ,' 3 「妹だと? そちとは似ても似つかぬこの者がか?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい」



47 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ 3/13:2010/04/27(火) 22:04:15 発信元:59.135.38.146
/ ,' 3 「そういえばお主、以前に妹がいると確かに言っていたな。しかし、これがそのような者とは……」

ζ(゚ー゚*ζ「これ、ここは王のご寝所ですよ。ちゃんと居住まいを正しなさい」

(*゚∀゚)「はい! はじめまして、王様。わたしは大臣が娘の二号にございます!」

/ ,' 3 「姉共々わざわざ余の元へ来るとは、変わり者も甚だしいことだな」

(*゚∀゚)「あなた様が、この国の王なのですね! そのお顔を拝見できて、とても嬉しく思います!!」

/ ,' 3 「う、うむ……いかにも、余はこの国の王であるが(こやつ、余の話をちゃんと聞いておるのか?)」

(*゚∀゚)「あぁ、想像していた通りの素敵なお顔、それにお声! わたしは嬉しくて感涙しそうです!」

ζ(゚ー゚*ζ「あまり騒がしくするものではありません。王に対し無礼に当たりますよ」

/ ,' 3 「ぬぅ……娘よ。なぜこのような者を我が前に連れてきたのだ?」

ζ(゚ー゚*ζ「ご迷惑だったでしょうか。しかし、これより先の娘らの話をするには、私一人の手では足りなかったのです」

/ ,' 3 「つまりは、そちの妹も夢の娘の話をするということか」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、左様でございます」

/ ,' 3 「にわかには信じがたいことだ」

(*゚∀゚)「ご安心を! 私もお姉様に負けぬくらい、上手に語らせていただきます!」

/; ,' 3 「分かった、分かったから少し声量を落とさぬか」


senya.jpg

 
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456 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ:2010/04/20(火) 02:16:51 発信元:59.135.38.141
深夜ですが10レスだけ投下させていただきます

前回変なとこでぶったぎってしまった上に、投下間隔がだいぶ空いてしまったので覚えている人がいるか不安ですが

これまで
http://sogomatome.blog104.fc2.com/?mode=m&no=246



457 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ:2010/04/20(火) 02:19:13 発信元:59.135.38.144
/ ,' 3 「言いたいことはそれだけか?」

ζ(゚ー゚*ζ「……はい。私の思うところは、全て申しました」

/ ,' 3 「ならば、もう貴様に用はない。せめて魂だけでもアッラーの身元へ行けることを祈るのだな」

ζ(゚ー゚*ζ「私は、アッラーの元へは参りませぬ。娘たち共々、死してあの天に輝く星となりましょう」

/ ,' 3 「貴様という娘は、言うに事欠きアッラーまでも否定するというか。この不届き者め!!」

ζ(゚ー゚*ζ「それは大きな間違いです。何故なら私も、私の語る娘のうちの一人なのですから」

/ ,' 3 「何? それはどういうことだ!!」

ζ(゚ー゚*ζ「死にゆく者の言葉に疑問を投げ掛けるなど愚かしいことです。さぁ、王様。どうかあまり痛まぬよう一思いに」

/ ,' 3 「くっ……」

ζ(゚ー゚*ζ「……」



458 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようですζ(゚ー゚*ζ:2010/04/20(火) 02:20:56 発信元:59.135.38.147
―――カラン

/ ,' 3 「……もうよい。ゆけ、娘」

ζ(゚ー゚*ζ「王様……剣を……」

/ ,' 3 「どうした。部屋から疾く立ち去れと余は言っているのだ」

ζ(゚ー゚*ζ「では、私の申したことは、考えていただけるのでしょうか?」

/ ,' 3 「その話はするな。今はただ、そちの首が胴に繋がっていることだけを喜べばいいのだ」

ζ(^ー^*ζ「やはり王は寛大な方でございました。私は、嬉しゅうございます」

/ ,' 3 「いいからゆけ。余はそちの顔なぞもう見たくもないわ」

ζ(^ー^*ζ「王様、誠にありがとうございます。私は今宵の出来事を、生涯忘れることはないでしょう」

/ ,' 3 「同じことを何度言わすか。余は疲れた、早う立ち去らぬか、馬鹿者め」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。では……」

/ ,' 3 「……」

senya3.jpg


 
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149 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようです ζ(゚ー゚ ζ:2010/04/04(日) 10:29:01 発信元:59.135.38.147
誰かいるかな? 投下させていただきます。連載希望作品です

投下前に二言、三言

・この話は、新ジャンル遊びとブーン系小説のコラボをと考え書きためていたものです。タイトルはその名残です

・途中、話の流れで新ジャンルキャラの話題が出てきます。新ジャンルなんか知らねーよって人はごめんなさい

・自分の携帯だと女AAの目の部分が表示されないので、若干修正を加えながら投下します。不都合があったらご指摘お願いします



◆目次
 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(終)



 
150 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようです ζ(゚ー゚ ζ 1/10:2010/04/04(日) 10:31:46 発信元:59.135.38.148
今はアラブと呼ばれる場所に、かつて栄えたる国ひとつあり

その国の玉座に治まるは一人の王

王には美しき妃がいたが、妃は王の目を盗み

夜な夜な不埒な行為に走る

王は妃の不貞を知り、妃を己の刃に掛けた

それより王は、夜毎娘を一人呼び

慰みものとした末に殺していった

王の怒りは収まらず、今日も娘の血が流れる

王の怒りを止めるは誰か

王の怒りを止めるは誰か




152 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようです ζ(゚ー゚ ζ 2/10:2010/04/04(日) 10:35:04 発信元:59.135.38.146
・・・

(´・ω・`)「あぁ、一体私にどうしろと言うのだ……」

ζ(゚ー゚ ζ「失礼致します。お父様、お食事の用意が整いました」

(´・ω・`)「おぉ、娘よ。悪いが私は今それどころではないのだ」

ζ(゚ー゚ ζ「どうなさったのですか? いつもならどれほど忙しくとも、お食事を欠かしたことはありませんでしたのに」

(´・ω・`)「娘よ。実は今、私にはある重大な悩みがあるのだ。とても食事が喉を通る心境ではない」

ζ(゚ー゚ ζ「執務は順調ではありませんか。私にはそれほど思い悩む出来事があるようには見えませぬ」

(´・ω・`)「そちにはそうも見えよう。しかし、私には王より仰せつかった別の仕事がある。それが今、私の頭を悩ませておるのだ」

ζ(゚ー゚ ζ「お父様。どうかその悩み、私にお話ししていただけませんでしょうか」

(´・ω・`)「そちに話したところで、どうなるものでもない」

ζ(゚ー゚ ζ「いいえ。悩みは人に話した時点で軽くなるもの。ですからどうかこの私に、お父様の力添えをすることをお許し下さいませ」」

(´・ω・`)「そういったものか」

ζ(゚ー゚ ζ「はい」

(´・ω・`)「ならば、少しだけ話してみるかの」



153 :/ ,' 3 新ジャンル千夜一夜のようです ζ(゚ー゚ ζ 3/10:2010/04/04(日) 10:39:24 発信元:59.135.38.150
(´・ω・`)「私が悩んでいるのは、他ならぬ我が国の国王のことなのだ」

ζ(゚ー゚ ζ「王様がどうかされたのですか? まさか、ご病気を患っているとか……」

(´・ω・`)「そうではない……いや、ある意味ではそれも当たっている。王は心を病んでおられるのだ」

ζ(゚ー゚ ζ「お父様、それはどういうことなのでしょう」

(´・ω・`)「これはお前だから話すがな、王は数ヶ月前、お妃様が若い男に走ったのを知り、逆上して殺してしまわれたのだ」

ζ(゚ー゚ ζ「まぁ。お妃様は王様と離縁なされて、国元へお帰りあそばされたのではないのですか?」

(´・ω・`)「表向きはそうなっておる。しかし、事実は違う。本当はお妃様は、王の歯牙にかかり命を落としたのじゃ」

(´・ω・`)「それより毎晩、王は夜伽の相手を求めておる。しかし、その相手が帰ってきたことは未だない」

ζ(゚ー゚ ζ「お父様は、その相手を探してらしたのですね」

(´・ω・`)「そうだ。宮廷女官は薄々何かを感じておるのか夜伽を拒む。かといって、

      平民や奴隷の娘をあてがっては王に対し失礼に当たろう」

ζ(゚ー゚ ζ「心中、お察しします」

(´・ω・`)「一体どうしたものか。私が相手を用意出来なければ、次に飛ぶのは私の首だ」

ζ(゚ー゚ ζ「簡単なことですわ。お父様、今宵の王の夜伽は、私がお相手いたします」

(;´・ω・`)「な、なんと!?」



 
senya2.jpg



 
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883 :( ^ω^)は研くようです:2010/03/10(水) 04:20:38 発信元:219.125.145.45
とある将軍様が天下を統一した時代のこと。


武士は刀を持ち、農民は農具を持っていたこの時代に、ある刀鍛冶がいた。



( ^ω^)「とうとうこの日が来たおね」



彼の名は、ブーン。
十六歳で、刀匠ヒッキーに弟子入りし、現在四十歳だ。

彼の師であるヒッキーは、武士の間では名を知らぬ者がいないほど、有名な人物だった。
ヒッキーが叩き、研き上げた刀は、大名をも唸らせる程の出来であった。


ヒッキーの下へ弟子入りしてから初めの四年は、ブーンはただひたすらに鋼を叩き続けた。

しかし叩くといっても、仕上げまでする訳ではない。
仕上げどころか、ブーンは材料である玉鋼だけを、ひたすら叩いていた。
 
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70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:18:48.00 ID:8Y/iGqgOO
何時もの肌寒い昼下がり。
窓から見る空は久々に青く、僕のこの気持ちをすこしばかりは慰めてくれた。

周りではツインテールの髪型と、少し跳ねたロングヘアーの二人の女性がそれぞれ動き回っていた。
そんな僕はというと、机に突っ伏しながらぼんやりしていた。

( ^ω^)「あー、暇だおー」

ζ(゚ー゚*ζ「なら働いてください」

( ^ω^)「だが断る」

反射的に答えたら殴られた。
彼女の体は常人と同じはずなのにものすごく痛い。

ノハ;゚⊿゚)「お、おいデレ……きっとブーンに回ってくる仕事が無いだけだ」

ζ(゚ー゚*ζ「ふーん。じゃあさヒート、この書類の束は何かな?」

ノハ;゚⊿゚)「……ゴメンナサイ」

僕を庇ってくれたヒートも、積み上げられた山を見て返す言葉もなくなったようだ。


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:20:50.21 ID:8Y/iGqgOO
ζ(゚ー゚*ζ「そろそろ働いてくれないと、生活も厳しくなってきてるんですよ?」

ノパ⊿゚)「それに私達の核もそろそろ修繕に出して欲しいなー」

仕事仲間もとい専属のメイドがいなくなるのは流石に困るので、山の中から適当に一枚引き抜いた。

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「チェζ(゚ー゚*ζ「却下します」

ノハ;゚⊿゚)「諦めなよ……」


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 13:26:27.81 ID:8Y/iGqgOO
( ^ω^)「まぁ、いいお。それで」

きっとどれも同じだろうし、諦めて興味ありげな二人に紙を渡した。

ノパ⊿゚)「えーと、道具製造? 案外簡単だね」

( ^ω^)「簡単なものならこっちまでこないお」

ちゃんと見ればわかる事だが、僕の所に回ってくる普通の仕事はない。
限られた人間に対する特別な仕事なのだ。

ζ(゚ー゚*ζ「そうだよヒート。ここ見れば分かるけど『枯れた農地を豊かにする道具』の製造だよ」

ノパ⊿゚)「あ、ホントだ。これは確かにブーンの錬金術関係だね」

そう、僕はちょっと変わった錬金術師。
この国にもう二人といない失われた錬金術の使い手だ。

( ^ω^)ははぐれ錬金術師のようです
 
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