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原作があるようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37256/1308313692/ より



 
2 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/17(金) 21:30:56 ID:RsZP5tJ6O
シベリア図書館から移りました

まとめ様
http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-885.html


3 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/17(金) 21:41:11 ID:RsZP5tJ6O

***

(  ω ) 妙だお

薄霧とオレンジ色にまたたく太陽光に抱かれた街のカフェで彼、ホライゾンは対面の男性モナーに向けて言った。

(  ω ) 例の海賊連中が太陽系管理宙域に進入してからの被害は少なすぎる、いや少ないに越したことはないんだろうけどね。動かなすぎるお、連中は

(  ∀ ) 単に身動きがとれないだけモナ、連中はもともと対海賊課に追われていたし

丸テーブルにコーヒーカップを置いて椅子に深く座り直すホライゾン。
彼は窓の向こうのビル群、それに囲まれた人気の無い交差点を一瞥してから首を横にふった。

(  ω ) 楽観視しすぎだお。対海賊課をふりきった連中なら太陽系軍を突破するのは可能なはず。対海賊課だって派遣したのはフリゲート1隻に2人の刑事、連中の規模を考えれば追いきれない


4 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/06/17(金) 21:43:55 ID:RsZP5tJ6O
(  ∀ ) では、何だと言うモナ?

射抜くようにホライゾンを見つめ、言葉を待つ。実はモナーは不安を感じ始めていたのだ。焦燥感がモナーを険しくさせる。

(  ω ) それは分からない、でも連中は待っていると思うお

(  ∀ ) チャンスを?

(  ω ) うん、連中は自ずから太陽系に向かった気がする

モナーは背もたれに思い切り体重をかけ、顎に手をあて考える。

(  ∀ ) うーん、確かに太陽系は色々と目をつけられてるモナ…そのうえ国連が交渉に手間取ってるから、まだ星系間連盟に入れてないし

(  ω ) そう、連中はだから、他星系からあまり干渉されずに動けるお

(  ∀ ) 太陽系全域で一斉に暴れられたらまずい…自身の力不足はつくづく恐ろしいモナ

(  ω ) …僕は、そうでもないお

(  ∀ ) え…

(  ω ) だって、僕らはどの道限界だから

(  ∀ ) そ、れは

本来感じることができないはずの終末感。
それを感じてしまう事がなによりの証左だとホライゾンは思っている。

(  ω ) 記憶のバックアップと、維持のためのシミュレートは限界だお。メモリが足りないわけじゃない、もっと根本的な限界

(  ∀ ) …もともと、僕らは幽霊だ。いや更に酷い。自分として意識しているのは一人なのに存在しているのは複数で、新しい脳に移された僕らと同期することも可能だし…

(  ω ) 僕らが限界なのはだから、とても自然なんだお。仮想空間と死後の世界の狭間をうろついているんだからね、意識と体が別々の生命で無い限りは

沈黙。
重い表情でうつむく2人。
しかし長くは続かず、ホライゾンの携帯電話が振動を共だっていきなり歌い出した。

(  ω ) おっ…マナーモードにするの忘れてたお
 
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235 :原作があるようです:2011/05/06(金) 21:46:25.21 発信元:111.89.140.2
***

地球。

( ^ω^) サスガさんに質問でーす

l从・∀・ノ!リ人 のじゃ?

( ^ω^) ぶっちゃけさあ、ヒッキーのどこが良いの?

l从・∀・ノ!リ人 全部

( ゚∋゚) …こういっちゃあ、なんだが。物好きだよな

l从・∀・ノ!リ人 うん

( ^ω^)まあ僕は応援するお

( ゚∋゚) 俺もだ

l从・∀・ノ!リ人 …ありがとう


236 :原作があるようです:2011/05/06(金) 21:49:57.24 発信元:111.89.140.2


( ゚∋゚) しかしなあ、ヒッキーへのいじめは何とかならんか

( ^ω^)無理だお、多分

l从・∀・ノ!リ人 …

( ゚∋゚) インパクトが強すぎるか

l从・∀・ノ!リ人 ただ、元気になって帰ってきただけなのに

( ^ω^)せめてあの時、ヒッキーの頭が原形をとどめてれば

( ゚∋゚) あんな状態からじゃ、誰だってゾンビ扱いしたくもなる

ヒッキーは一度事故で頭がつぶれてしまった。
医療が進歩しているとはいえ頭が壊れては流石に死んだと思ったら、元通りになって帰ってきた。

人の魂は心臓か頭に宿ると言うけれども、じゃあどちらも壊れたヒッキーの魂はいったいどうなったのだろう。

もっと昔なら奇跡の一言で済んだのだろうが、技術が発展しているぶん色々と想像できてしまう。
そのせいでどうにも、恐ろしいのだ。


237 :原作があるようです:2011/05/06(金) 21:53:59.18 発信元:111.89.140.2
( ^ω^)でも何が一番怖いかって、ヒッキー自身は、頭は潰れなかったって言い張ることだお

***

(-_-) どうして生きてるの、て言われて困った。僕が生きているのは不自然だとして、実際生きているんだから

(-_-) 事故にあった時も、手術が終わって入院している時の記憶もあって、僕はこうして生きている

(-_-) でも言うんだ、お前の頭は潰れたんだぞ。そんなわけないのに

(゚、゚トソン それが、いじめの原因ですか

(-_-) 僕が思うに、ね。ひょっとしたら何でもよかったのかも

(゚、゚トソン ふむう…大変ですねヒッキーも


238 :原作があるようです:2011/05/06(金) 21:55:29.35 発信元:111.89.140.2
(-_-) 机がどっかいったりとかはしてないから、まだ楽だよ

(゚、゚トソン そう思わないとやってられないんですか?

(-_-) …そうでもないよ

(゚、゚トソン そうですか

(-_-) それより本、読むんでしょ?

(゚、゚トソン うーんと…よし、君に決めたっ!

(-_-) (懐かしいな)

(゚、゚トソン さて、これもカバーのせいで表紙見れませんが

(-_-) それはグレートギャツビーかな、村上春樹訳の。しばらく前に買ったやつだ…それと表紙見たかったら、カバー外してもかまわないよ

(゚、゚トソン あら、潔癖性なのでは?


239 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/05/06(金) 21:56:31.54 発信元:114.163.197.128
あの表紙は味があったな…
 
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644 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/08(日) 01:29:13 ID:MyasoYpwO



( ><)ゴンドラ開くまであと少し。のようです

【No.5】
http://blog-imgs-34-origin.fc2.com/s/o/g/sogomatome/rano05.jpg





 夢だな、と。
 ビロードは、その光景を前にして思った。

( ><)

 高い高い壁。灰色の塀の向こうにあるのは遊園地だろうか。
 これまた灰色のジェットコースターや観覧車といったアトラクションが見える。
 それらはぐにゃぐにゃと揺れ、歪み、一瞬だけ元の形を取り戻しては、また揺れた。

 空も地面も灰色だ。
 濃淡の違いこそあれ、他の色は存在しない。

 勿論、ビロードも。


645 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/08(日) 01:30:14 ID:MyasoYpwO

( ><)「……」

 ――何ともいえぬ寂しさがあった。

 ここから見る限り、アトラクションはどれも動いているし、
 軽快な音楽――といっても所々で奇怪な雑音が混じるのだが――も流れている。

 それでも尚寂しく感じるのは何故だろう。
 首を傾げ、すぐに原因に思い至った。

 誰もいないのだ。
 ビロード以外に、誰も。
 姿、声、他人の気配が一つもない。

( ><)

 ここで、彼はようやく震え上がった。

 ビロードは小学3年生である。
 他の子供に比べてあまり頭が良くない――「鈍い」彼は、
 この状況に恐れを抱くのに、結構な時間を要したのであった。

 しゃがみ込み、起きろ、起きろ、と念じ続ける。


646 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/08(日) 01:30:46 ID:MyasoYpwO


「――坊や、こんなところにいても仕様がないよ」


( ><)「!」


 唐突にかけられた声に、ビロードは肩を跳ねさせた。
 後ろから腕を引っ張られて、無理矢理立たされる。

 慌てて振り返ると、奇妙な男が目に入った。

( ФωФ)「入らないといつまで経っても終わりゃしないさ」

 猫のような面を着けた男。灰色の。

 困惑するビロードの眼前に手を差し出す。

( ><)「? ?」

"(*‘ω‘ *)"

 男の手にあったのは風船だった。

 丸っこい猫の形をした風船。
 ぷかぷか、ゆらゆら、紐の先で揺蕩っている。

 ――灰色の世界の中、これだけが鮮やかな桃色に染まっていた。


647 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/08(日) 01:31:15 ID:MyasoYpwO

( ФωФ)「さあさ、しっかり持って。お客様の『目印』だから」

( ><)「……?」

 言われるがまま、右手で紐を握る。

"(*‘ω‘ *)"

( ФωФ)「持った? 持ったね? ようし、始まりだ」

 くぐもった声で確認し、男はビロードの左手を掴んだ。
 少々早足で歩き始める。

 ある程度進むと、塀が途切れている場所に差し掛かった。
 開け放しの門。遊園地の中へ通じる入口。


( <●><●>)


 その入口の脇に、少年が立っていた。

 年頃はビロードと同じか、少し上。

 ぞくり、悪寒が走る。


648 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/08(日) 01:31:45 ID:MyasoYpwO

(;><)

( <●><●>)

 目が。
 黒目が、異様に大きい。

 真ん丸な目の殆どが黒色に覆われている。
 灰色を塗り潰す漆黒。
 じいっと、ビロードを見つめる。

 瞬きはしない。
 視線を逸らしもしない。

 ただ、ただ、じいっと。
 
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536 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/07(土) 01:22:24 ID:o7LR56N60
よっしゃできた!!超今更だが光速投下しまっす!!
誤字脱字超展開もおそれずに!!!



http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-876.html
【お題絵】No.4


( ><)ビロードは毎日が楽しいようです


Bパート *(‘‘)*ビロードは毎日が楽しいようです~girls side~




※Aパート
( ><)ビロードは毎日が楽しいようです
>>206-232


537 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/07(土) 01:22:51 ID:o7LR56N60
~ とある幼稚園 ~

今日もあの子は楽しそうです。


ヾ(*><)ノシ


突然に親を「失くした」のにも関わらず、悲しみにふさぎ込むこともなく。
変わらずに子供らしい笑顔を浮かべている。


*(‘‘)*=3

*(‘‘)* 何を考えてるんですかね、まったく


538 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/07(土) 01:23:36 ID:o7LR56N60
~ 1年前 ~


( <●><●>) いよいよ研究も最終段階です。あなたの協力のおかげですよ

*(‘‘)* よく言いますよ。私をこんな身体にしておいて

( <●><●>) はて?この世ならざる叡智をその身に宿しておきながらまだ贅沢を言うのですか?

*(‘‘)* この世ならざる叡智、ですか……




私は、概ね悪魔だ。


正確には、この男――ワカッテマスに悪魔の記憶を植えつけられた人間。
ですが、記憶を持つからには人格も、能力も大きく影響を受けるもので。
故に、私は人間よりも悪魔に近い存在。概ね悪魔だ。


539 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/07(土) 01:23:51 ID:o7LR56N60
ワカッテマスの一族には、代々伝わる魔道書があった。
それがいつから存在し、どういう経緯で彼らの元に渡ったのかはわからない。
ですが、彼らは魔道書の力――悪魔の記憶が宿るといわれる魔道書の力――を手に入れることを宿願としていた。

引き継がれる血は何よりも純粋で、代を重ねるごとに力と執着とを増していく。
一族の研究により、遂に悪魔の記憶を引き出す方法がわかったのが先代のこと。
そして、それを実行することが当代であるワカッテマスに与えられた役目である。

記憶を引き出す方法とは、秘術により媒体へ記憶を移すこと。
秘術とは、写像変換魔方陣による多次元世界存在の3次元世界への固定。
そして媒体とは――人体。それもIQが高く、幼いほど適合の確率が高くなるそうだ。

それが、IQが高く、しかも幼い孤児であった私がイレモノとして選出された理由だそうだ。

( <^><^>)

(*^ω^ *)

*(*‘‘)*

こうして、私の気持ちは――初めて会ったときの、引き取ってくれるといったときの、気持ちは
容易く裏切られたわけです。


540 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/07(土) 01:24:05 ID:o7LR56N60
とにもかくにも。
私は、666年生きた悪魔の記憶と経験を持つ。


ミセ*゚ー゚)リ はーい、みんな輪になってー!お歌の時間よー!

*(‘‘)* ……


だが一方で、私は何故か幼稚園に通わされている。
小市民のあの男は、世間体というものが怖いらしい。
私に斯様な仕打ちをしておきながらなんというバカだ。


ミセ;*^ー^)リ へ、ヘリカルちゃん?こっちでみんなと仲良く歌いましょ?

*(‘‘)* 歌って……、楽しいんですか?

ミセ;*゚ー゚)リ え……?

....*(‘‘)*  なんでもないです。私あっちで本読んでますから


私が感じている恥辱を理解したければ、
「30歳の大人が幼稚園に放り込まれた際の22倍の恥辱」を想像してみればいい。
楽しくなんて……、過ごせるわけがないのです。



かつて、私は確かにそう考えていた。
 
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419 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 02:13:58 ID:8JcG8vWEO
乙乙

次、投下する
なんか微妙な気分になるがいい

No.9より
( ´_ゝ`)曇天にアイスを捧ぐようです


451 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 03:10:15 ID:8JcG8vWEO
この日、珍しく雲が空を覆っていた。
吹き荒ぶ西風に乗って細かな砂が地を這い巡る。
砂色の波紋は荒野に築かれた壁にぶちあたり、軍服と銃の色を鈍らせていった。

砂塵に霞む晴天の国、ゲハ。

世界有数の産油国であり、宗教をめぐる紛争地帯でもある。
国連およびラウンジ、ニューソクをはじめとする国々が軍事介入を行っており――

( ´_ゝ`)「いい天気だな」

( ∵)”

ヴィップもまた、軍を派遣している国のひとつだった。



( ´_ゝ`)曇天にアイスを捧ぐようです


453 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/06(金) 03:10:30 ID:8JcG8vWEO
( ´_ゝ`)「風も止めばいいのに」

空を眺めながら溜め息をこぼす青年は兄者。
東国人の血をひいており、薄い顔立ちに碧眼がひどく印象的だ。

( ∵)”

うなずく寡黙な壮年の男はビコーズという。
数年前に突然入隊してきた変わり種で、階級は兄者と同じである。

2人は派遣されてからずっとこのエリアの警戒にあたっている。
主要な交戦地から離れているため、人も来なければ平和そのもので、見慣れた景色は一度も様相を変えたことはない。

( ゚  )”ヒョコッ

そして、背後から忍び寄る黒ずくめもまた、彼らにとってはお馴染みの存在であった。

( ´_ゝ`)「止まれ!」

( ゚  )「はーい」

兄者が銃口を向けるが、返ってくるのは緊張感のない高い声。
不審者は軍人が2人しかいないことを確認して、裾から服を巻き上げた。
 
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12 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 19:52:14 ID:I.ynWI7A0

月のない夜に家を開けて子どもだけにしてはいけない。

もしも子どもだけになってしまったら
戸に鍵をして窓を閉めて
外にいるものを決して中に入れてはいけない。



中に入られたら、もう、誰も気付かない。






/ ,' 3( ´ー`)( ´_ゝ`)(´<_` )( ФωФ) 夜が来るようです


rano20.gif

http://blog-imgs-34-origin.fc2.com/s/o/g/sogomatome/rano20.gif


13 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 19:52:46 ID:I.ynWI7A0

( ´_ゝ`) 「母者たち遅いなぁ、弟者」

(´<_` ) 「てこずってるんだろう。狐も兎も今年は数が少ないと言っていたから」

( ´_ゝ`) 「それにしたって、もう三日だぞ。新月までには帰ると言ったのに」

(´<_` ) 「なんだ、兄者、新月が怖いのか?
       だから妹者と一緒に叔父者の家に預かってもらえば良かったのに」

(;´_ゝ`) 「こ、怖いわけないだろあんな幼稚な言い伝え。こちとらもう大人だぞ。
       それに弟者を一人で留守番させとくわけにいかんだろうが」

(´<_` ) 「俺なら兄者と違って平気だが」

(;´_ゝ`) 「俺だって平気だっつーの!」


深い北の森にあるこの村では
秋の終わりに大人が総出で狩りに出かける風習がある。
冬に備えて食料をたっぷり蓄えておかねばならないからだ。

狩りの出来ないものや、未だ成人と呼ばれる年齢に達していない女子どもは
その間村に居残って家を守る役目を任される。

広い家の中で二人きり、心細さを埋め合わせようとするかのように
暖炉の前で身を寄せ合うこの兄弟も、そんな子らの一員だった。


14 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 19:53:09 ID:I.ynWI7A0

( ФωФ) 「はっはっは、兄者は怖がりであるな」

/ ,' 3 「……」コクコク

( ´ー`) 「シラネーヨ」


( ´_ゝ`) 「……」

(´<_` ) 「……」

( ´ー`) 「……」

( ФωФ) 「……」

/ ,' 3 「……」


( ´_ゝ`) 「何を当然のような顔して会話に参加しとるか」

(´<_` ) 「ていうかいつから居んだお前ら」

( ФωФ) 「あ、お邪魔してます」


二人きりでもなかった。


15 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 19:53:30 ID:I.ynWI7A0

( ´ー`) 「ところでさっそく本題なんだけど、今晩泊めて」

(´<_` ) 「あ、不法侵入のくだりはスルーするんだ」

( ФωФ) 「お願いである、我が輩んち姉ちゃんが嫁に行っちゃったから
        今年は一人なのである。新月の夜に一人で寝るとか無理。怖いから」

( ´_ゝ`) 「清々しいまでにぶっちゃけるな。人のこと言えないだろとか言う前に
       つまらない意地を張った自分が恥ずかしくさえ思えてくるよ」

(´<_` ) 「そっか、スカルチノフの処も婆ちゃんが亡くなって一人だったっけ」

/ ,' 3 「……」コクコク

( ´ー`) 「おれんとこも似たような感じだーヨ」


(´<_` ) 「どうする、兄者」

( ´_ゝ`) 「いいよ、大勢の方が楽しいし心強い。今日はみんな泊まってけ」

( ФωФ) 「ありがとうである!」

( ´ー`) 「ありがとだーヨ」

/ ,' 3 「……」ペコリ


16 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 19:54:00 ID:I.ynWI7A0

こうして、スカルチノフとロマネスク、そしてシラネーヨと、
三人の幼なじみは兄弟の家で寝ることになった。

夕暮れはすぐに色濃くその姿を変える。
子どもらが夕食のスープをすすり、
そろそろ寝支度を整えようかと腰を上げたころには、外はすっかり闇に染まりきっていた。


この村には森と同じくらい古い言い伝えがまだ多く残っている。


月のない夜、外には「何か」が蠢いている。
            ・ ・ ・ ・ ・ ・
それは森から来たよくないもので、大人が居ると近づけないけれど、
子どもだけの家を見つけると、ゆるり、そこへ近づいてくる。

そうして、自分が入れるような隙間がないかを探すのだ。


鍵の開いている戸はないか。
閉め忘れている窓はないか。

ひとつずつ。

ゆっくりと。
 
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920 :あの子の:2011/05/05(木) 18:23:16 ID:LxYBMWfM0
本当は最初から分かっていた事だった。

私に手を差し伸べてくれる男の人が本当に手を差し伸べているのは、私ではなく
私のお父様のお金だという事。

私を見つめてくれる男の人が本当に見つめているのは、私ではなく私のお父様の
お金だという事。

私を愛してくれる男の人が本当に愛しているのは、私ではなく私のお父様のお金
だという事。

本当は分かっているはずだった。

いや、本当は分かりたくなんてなかった。

この人は本当に私の事を愛してくれているに違いないと、信じたかった。

お父様のお金のおまけではなく、家柄の割にはとても素朴な私を私として。

そうして真実に気付く頃にはすでに遅く。
裏切りではなく最初から愛されてなどいなかったという事実は、幸せに手を伸ば
す私の心に無数の傷を刻んでいった。


921 :あの子の:2011/05/05(木) 18:23:56 ID:LxYBMWfM0
どうしてどうしてどうしてどうして

なんでなんでなんでなんでなんでなんで私だけ、

誰からも愛して貰えないの?

誰からも見て貰えないの?

(* ー )

ああ、私があの子みたいに可愛い顔をしていたら
きっとあの人も私の事を見つめてくれたのに

ξ ⊿ )ξ

ああ、私があの子みたいに綺麗な肌をしていたら
きっとあの人も私の頬を触ってくれたのに

川 - )

ああ、私があの子みたいに綺麗な髪をしていたら
きっとあの人も私の頭を撫でてくれたのに

ああ、あの子の耳はとても綺麗
ああ、あの子の横顔はとても憂いがあって素敵
ああ、あの子の赤く染まる頬はとても愛らしい
ああ、あの子の長いまつ毛はとても美しい
ああ、あの子のぱっちりとした目元はとても可愛らしい
ああ、あの子の小さな口は
ああ、あの子の小さな鼻
ああ、あの子の
あの子のあの子のあの子のあの子のあの子のあの子のあの子のあの子のあの子の
あの子のあの子の

素朴な私にはないとても素敵な、とても華やかな、とても可愛らしい、

部品。


922 :あの子の:2011/05/05(木) 18:24:30 ID:LxYBMWfM0
私にあるのはお父様のお金だけ。

たくさんたくさん、人を狂わせる程のお金だけ。

男の人達だけでなく、娘の私の事まで狂わせる程のお金だけ。



ああ、簡単だったんだ。

このたくさんのお金を使えば。

素朴な私を皆に愛される素敵な私に作り替える事だって。


ああ、早く助けて。
つまらない私なんてもう一秒たりとも見たくないの。
お金ならたくさんあるから。
死にそうな位、たくさんあるから。


その鋏と針と糸で。


( <●><●>)



─────No.21
http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-876.html
rano21.jpg

(# ;;- )パッチワークガールのようです





924 :あの子の:2011/05/05(木) 18:25:00 ID:LxYBMWfM0
以上です

ブーン系とか初めて書いたから緊張したわ
祭り楽しいな

( <●><●>)<お祭りわっしょい!!






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※閲覧ちょっと注意




 
497 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:38:36 ID:/32c3oc6O

 蝉が鳴いている。
 じい。じい。じいわ。じいわ。

(´・ω・`)「……」

 僕が「そいつ」を見付けた瞬間。
 ぱたっと、蝉の声が止まった――ように、思えた。


( <●><●>)


 手乗りサイズの人形。箪笥の上に座って、僕を見下ろしている。
 頭にシルクハット、左手にはステッキ。
 それだけなら、まだ普通の出で立ちだった。それだけ、なら。

(´・ω・`)「……何か、恐いなあ……」

( <●><●>)

 ぎょろりとした瞳に、――縫われた口元。
 なんて不気味な。

(;´・ω・`)「どうして口なんか縫っちゃうかな……ああ、やだやだ」

 目を逸らすと荒れ果てた室内が視界に入った。
 これはこれで、気味が悪い。


500 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:39:41 ID:/32c3oc6O

 さて、まず、僕がどこにいて、何をしているのか。
 そこから説明しなければいけないだろう。



(´・ω・`)真昼の肝試し、猫と人形、のようです
rano21.jpg

     【No.21】 http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_607.jpg



 美布村。
 山に囲まれ、田畑が多く、2階建てより高い建物は存在しない。
 典型的な田舎。

 僕がこの村に住み始めたのは、つい数日前だ。

 肺を患った母の療養のためにと、
 静かで自然の多い美布村――父の実家がここにある――へ越してきたのである。

 僕は、生徒が5人程度しかいない小さな中学校へ転入することになった。
 今は夏休みの最中。学校の一員になるのは夏休みが明ける2週間後……なのだけれど。

 そう大きくない村だ。
 僕の存在は、引っ越してから1日で他の子供達の知るところとなった。

 幸い気のいい人ばかりで、遊びに誘われることはあっても
 引っ越し前から心配していた「よそ者いじめ」らしきものは行われなかった、が。



502 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:41:37 ID:/32c3oc6O

( ・∀・)『なあなあショボン。肝試しでもしない?』

(´・ω・`)『肝試し?』

('A`)『……ああ。あれ? やるの?』

 どうやら、ささやかな悪戯心には抗えなかったようだ。

( ´∀`)『行っちゃうモナか』

(´・ω・`)『どこに?』

( ・∀・)『学校の裏の方にさ、家が一軒あるんだよ。誰も住んでないんだけど』

(´・ω・`)『ふうん』

('A`)『その家でな、昔、殺人事件が起こったんだ。
    一家全員皆殺し。別に誰かから恨みを買ったわけじゃない。
    犯人は、ここがイッちまってる奴だった。つまりたまたま狙われただけだ』

 ここ、と、彼はこめかみの辺りを指でつっついた。
 このテの話が好きなのか、いつもよりテンションが高い。

('A`)『それはそれは無惨な死体だったらしいぜ。どんな風だったかは聞いてないけどよ』

(;´・ω・`)『ええー、やな話……』


503 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:42:04 ID:/32c3oc6O

('A`)『まだ終わりじゃないぞ。
    ――家を片付けたり壊そうとしたりするとな、「出る」らしいんだよ』

(;´・ω・`)『……何が?』

( ・∀・)『そりゃ勿論』

('A`)『ゆー』

( ´∀`)『れー』

( ・∀・)『……な、もんだから、触らぬ神に祟り無しってんで、
      今じゃ誰も近付かないんだ。親も「行くな」ってうるさいしよ』

(;´・ω・`)『そんなとこに行くの? 肝試しに?』

( ・∀・)『っかあー、都会っ子はビビりだねえ』

( ´∀`)『思い立ったが吉日モナー』

 彼らに引きずられ、僕は件の家へと連れてこられた。
 木造の2階建て。何だか異様な雰囲気を感じたが、
 殺人事件云々の話を聞いたことによる思い込みだろう。


504 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:42:48 ID:haEDYYLIO
そんなん絶対行きたくないわー…


505 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:43:28 ID:Q6U5OcNMO
都会っこじゃなくても怖いと思うの
 
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475 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:23:50 ID:haEDYYLIO
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと! あんまりジロジロ見ないでくれる?」

(;^ω^)


それは唐突だった。


僕は幼稚園の頃から幼なじみのツンが好きで、大学に入った今でもその気持ちは変わらなかった。

一方ツンは、お人形のように愛くるしい可憐な容姿で
学校のマドンナ的存在になり、常に男の影が絶えなかった。

僕なんか相手にされない。
でもツンの傍に居たい。

こんなことを友人に知られたら引かれてしまうだろう、
僕は、ツンのフィギュアを作ったのだ。

2週間かけて丁寧に、丁寧に、愛情を込めて出来た18cm程のツンは、
自分で言うのもなんだがとても良く似ていた。

そうして僕の部屋で生まれたツンを、今日もニコニコしながら眺めていた、ら──


476 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:24:32 ID:haEDYYLIO

(;^ω^)「……ツ、ツン?」

ξ゚⊿゚)ξ「何よ」
 
 
 
 
 
 
 
動いて喋った。


( ^ω^)僕は幸せ、のようです


477 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:25:36 ID:haEDYYLIO

ξ゚⊿゚)ξ「結構綺麗な部屋ね、気に入ったわ」

(;^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、ブーン。私お腹空いた」

(;^ω^)「ちょ、ちょ、待つお! 何が何だか……え? フィギュアが、え!?」

ξ゚⊿゚)ξ「冷蔵庫見てこよっと」


僕が作ったフィギュアが動いて喋っている。一体何が起こった?

先程のツンを見ていると、既にフィギュアには見えない。本物の人間みたいだ……

ただ小さいだけの。


ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン! 冷蔵庫! 届、かな、い!」


ツンはいつの間にか冷蔵庫のドアの前に移動していて、取っ手に捕まろうとジャンプしていた。


479 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:26:22 ID:fXilGOj.0
想像したら可愛い


480 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:27:03 ID:haEDYYLIO

(;^ω^)「い、今開けるお!」


そうか、これはきっと神様が僕にくれたプレゼントだ。

小さい頃から一途に、叶わぬ恋をしていた僕へのご褒美なんだ。


( ^ω^)「……ツン、何を食べるかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「甘いのがいい!」


フィギュアが動いたって良いじゃないか。

だって、これはもうツンなのだから。
 
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458 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:05:56 ID:fXilGOj.0
“テンゴク”という場所に来て思った事は
『ああ、ここもあまり下界と変わらないんだな』
という事だった。

都村トソンという人間は、死んでもまた変わらない生活を送るんだ。
そう思っていた。だけど、

「キミ、今日から天使ね」

その一言で私は、あっけなく人間から天使へとランクアップしてしまった。
実際、羽とか自然に生えてきて違和感も無かった。

基本的に好きな事をして過ごして良い。

そう言われた私は日々、天使達の発着場から空を眺めていた。


(゚、゚トソン天使と空のようです


460 :>>455 先に失礼します;:2011/05/05(木) 03:07:11 ID:fXilGOj.0
(゚、゚トソン「……」

「なぁーにしてーんの?」

いつも通り空を見ていると、後ろから声を掛けられた。
何となく人を小馬鹿にしそうな感じの声。そんな人は一人しか知らない。

(゚、゚トソン「あら、これはこれは“カミサマ”」

( ・∀・)「止してよ。いくらオレが偉いったって、そんな畏まんなくても」

振り返ると案の定、中の上ぐらいな顔をした、白スーツの男が立っていた。

(゚、゚トソン「いえ、性分なのでお気になさらず」

私の返事に“カミサマ”は、あっそ、とだけ言って私の隣に腰を下ろす。

( ・∀・)「ねえトソンちゃん。こんな所でずぅっと空眺めてて、退屈じゃない?」

(゚、゚トソン「そうでもないですよ。
     それに、空を見ていると何か思い出しそうな、そんな感じがするんです」

( ・∀・)「えっ、マジ?」

(゚、゚トソン「ええ、マジですけど。それが何か?」

( ・∀・)「うーん……普通、そういう風に何かを思い出す、
      もしくは思い出そうとするって事は有り得ないんだよね」

(゚、゚トソン「はい?」


462 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 03:08:37 ID:fXilGOj.0
( ・∀・)「ああ、勘違いしないでね? こっちで過ごした時間の事を思い出すのは、可能なんだよ。
      ただね、トソンちゃんはこっちに来てまだ日が浅いでしょ? という事は――」

(゚、゚トソン「私が思い出そうとしているのは、生前の記憶だと?」

問い掛けに“カミサマ”は大げさに頷いた。

( ・∀・)b「That's right ! でもねぇ、それはなるべく思い出さない方が良いモノなんだよ」

(゚、゚トソン「どうしてですか?」

( ・∀・)「昔の話ね。……居たんだよ、一人。生前の記憶ってヤツ? 思い出しちゃったのがさ。
      んで、どうなったと思う?」

彼はニヤニヤしながら私を見る。
ええい、何て小憎たらしい笑顔。額に 『肉』 でも書いてやろうか。
なんて事、一応“テンゴク”の主相手に言えるわけも無く。

(゚、゚トソン「ううん、ちょっと分かりませんね」

と、無難に返す。

( ・∀・)「んー、分からないかなぁ? 本当に? ねぇ?」

それが仇になったのか、どうやら彼を調子付かせてしまったようだ。
私は、出来るだけ笑顔を保ちながら下手に出る事にした。

(゚ー゚#トソン「ええ。分からないので教えてくださいお願いしますモ・ラ・ラ・ー・さ・ま!」
 
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422 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 02:35:59 ID:wTJy9Oio0

('A`)「あぁ……今日もよく働いた。俺マジ頑張ってるなぁ」

('A`)「いとしの我がアパルトメントよ。ご主人様のお帰りだぜ」

('A`)「郵便、たまってんなぁ……うわ、引き落とし出来てねーのかよ…」

ゴソゴソ

('A`)「……あれ?」







('A`)「……なんだ、これ?」


423 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 02:36:20 ID:wTJy9Oio0


   ('A`)シジフォスの岩達 のようです


424 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 02:36:37 ID:wTJy9Oio0
再生ボタンを押すと、何の前触れもなくその映像は始まった。
うすぐらい部屋の中に男が一人、アンティークを思わせる木製の肘掛け椅子に座っている。

( ^ω^)「やあ。見てくれてありがとう」

( ^ω^)「呪いのビデオとかそういう類のものじゃないから、安心してくれていいよ」

( ^ω^)「……ま、後味は悪いと思うけどね」

( ^ω^)「君に知って欲しいことが一つある」

( ^ω^)「今ね」

( ^ω^)「女の子が一人、旅行かばんにつめられて、山の中に埋められているよ」

( ^ω^)「多分、まだ生きていると思う」

( ^ω^)「ま、埋めたの俺なんだけどね」


425 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 02:36:52 ID:wTJy9Oio0
暗闇の中に、車のヘッドライトの光線が二本、ぼんやりと浮かび上がっていた。
時刻は午後十時二十七分。たった一人の夜のドライブほどに心地のいいものは、中々ないと思う。
それは多分車内という個人的な空間と、昼に対しての夜という象徴的な時間との、空間と時間の関係性に根ざした心理だと思う。
が、詳しく分析してみるのも野暮というものかもしれない。だから、夜のドライブは楽しい、それだけでいい。

運転している車は黒のフーガで、新車で購入したから確か五百万くらいだったと記憶している。
それが一台の【車】に対して支払われるべき正当な対価かどうかは分からなかったが、
少なくともこのフーガという車種はエンジン音がとても静かだし揺れも少なくて乗り心地は抜群だった。
乗用車とは斯くあるべき、というイメージをそのまま体現したような車だ。
スポーツカーを乗り回しているような連中とは友達になりたくないと、常々思っている。

徐行といっていいほどの低速で車を走らせているので、余裕を持って車外に目を向けることが出来る。
クリーニング屋の看板、道端の自動販売機、煌々と灯りを点すコンビニ、誰も居ないバス停。
色々なモノが近づいてきて、そして後方の暗がりに流れていった。
それらのモノは、自分とは関係のないもの、外の世界の出来事として無責任に楽しむことが出来る。
動物園のサルを眺める感覚だ。車内という空間は、そのようなプライベートな空間の持ち運びを可能にする。

だから、夜のドライブは純粋に、楽しい。

しばらくそうして一人の試走を満喫したのち、いよいよ人目の多い大通りをさけて一方通行の細道に入り込んでいった。
街灯もまばらな薄暗がりの小道。街には、こういったエアポケットのような空間が数限りなく存在している。

さあ、はじめよう。
 
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('A`)イシのようです

2011/05/07 Sat 14:29

  
386 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 02:02:30 ID:MkrdH5hA0
日の光は入らず、ベッドと机しかない無機質な部屋を
小さな電球一つが、なんとか辺りを、ほのかに照らしている。
ドクオはその中で、机に向かって作業に没頭していた。
何時間経っただろう、もしくは何日経っただろう。

('A`)「ふぅー、やっと完成した……」

彫刻刀を片手に、ドクオはそう呟いた。

('A`)「そうだなー」

先程掘り終えた、冷たい”それ”を撫でながら、ドクオは考えた。

('A`)「よし決めた!お前の名前はモララー!」

( ・∀・)

('A`)「性格は、ちょっとキザな感じだけど、誰にでもフランクな人気者!」

( ・∀・)

('A`)「どうだ、嬉しいか?」

( ・∀・)

('A`)「そうかそうか。じゃあ、お前は……ショボンの横に並べような」

ドクオは、モララーと名付けた”それ”を、ショボンと名付けた”それ”の横に並べた。


387 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 02:03:34 ID:MkrdH5hA0
( ・∀・)(´・ω・`)

('A`)「ヒヒ……いっぱいだ」

ドクオは、”それら”を自分を囲むように、地面に置いてみる。
”それら”の数は、偶然にもドクオの周りをキッチリ一周する数だった。

('A`)「なんていうか、壮観だな」

キョロキョロとドクオは、自分の周りに置かれた”それら”を見回した。

('A`)「……デミタス、あんまり悩んでも仕方ないぞ?」

(´・_ゝ・`)

ドクオの真横に位置する場所に置かれたデミタスに、ドクオはそう言った。

('A`)「ワカッテマス?お前が俺の事見てるの、わかってます」

( <●><●>)

ドクオの真後ろに置かれてあるワカッテマスに、ドクオはそう釘を刺した。

('A`)「ショボン、モララーは新入りなんだ。いきなり『ぶっ殺すぞ』は無いだろう」

( ・∀・)(´・ω・`)


388 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 02:04:24 ID:MkrdH5hA0
('A`)「ツンさん、今日も綺麗ですね。
   美人で優しくて、誰からも愛されてるってのも頷けますよ」

ξ゚⊿゚)ξ

('A`)「おーい、モナーさん。今日は腰痛大丈夫なんですか?」

( ´∀`)

('A`)「なんかお前……日に日に、眉毛濃くなってね?怖いんだけど俺」
  _
( ゚∀゚)

('A`)「なんてね」

コンコン

('A`)「!!」

扉を叩く音に、ドクオは身構えた。
そして程なくして、扉の向こうから声が聞こえてきた。

「ドクオ、ブーンだお」

('A`)「また、アンタか」


389 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 02:05:02 ID:MkrdH5hA0
「今日もブーンと、お話するお」

('A`)「……話だけなら」

「ありがとだお」

('A`)「……」

「昨日は、ブーンの友達のモララーって奴の話をしたけど、覚えてるかお?」

('A`)「覚えてない」

「……うん、でも仕方ないお!他人の事ってなかなか覚えられないもんだお
モララーって奴は、キザだけど誰にでも、気さくに接する事が出来る奴で……」

('A`)「いいよもう、モララーの話は」

「お?」

('A`)「別の奴の話してよ」

「いいのかお?」

('A`)「いいから」

「わかったお……と言っても、他に誰がいたか……」

('A`)「早くしてよ」


390 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 02:05:36 ID:MkrdH5hA0
「すぐに『ぶっ殺すぞ』って言うショボンは……」

('A`)「聞いた」

「いつも悩んでるデミタス……」

('A`)「聞いたよ」

「いつもブーンの事を見てくる……」

('A`)「ワカッテマス」

「……」

('A`)「アンタの事は?」

「お?」

('A`)「ブーンさん、だっけ?自分の事話してよ」

「ブーンの事かお……んー……」

('A`)「……」

「ブーンは、こうしてドクオの家に来て、お話して、ドクオと友達になりたい。
そう思ってるだけの男だお。」

('A`)「それ以外は?」

「それだけだお」
 
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359 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 01:31:49 ID:dW8z9vKwO
そんじゃ拙いですがやってみます

rano19.jpg

【お題絵】No.19

「('、`*川素晴らしくもくだらない人生のようです」


360 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 01:33:23 ID:dW8z9vKwO

 人生なんて、結局は客観的判断が全てです。

 例え今際の際に「いい人生だった」と思って事切れても、
 自分以外の全てが「あの人の人生はろくでもなかった」と思えば、その人生はろくでもない物になります。

 つまりは生きている間にどれだけ人に好印象を与えられるか。人生の価値はそれで決まります。



('、`*川「……」



 まぁ、その点から考えると。



('、`*川「……今度は映画化かぁ……どうなってんねん私」



 くだらなかった私の人生は、とても素晴らしかったようです。


362 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 01:35:34 ID:dW8z9vKwO

 ここは空と宇宙の真ん中らへん。平たく言えば天国です。
 人の魂は生前の行いにより様々なルートへと分配されます。
 悪人ならば地獄道で罰を受け、善人ならば天国で転生を待ちます。

 ちなみに以上のことは『餓鬼でもわかる! 死後マニュアル(サンズ書房)』に書いてあります。
 死ぬ予定のある方は是非お買い求めを。余力振り絞り書店へダッシュ。

('、`*川「はぁ……地上の民は他に語ることが無いんかねぇ……」

 そんでもって私は、なんと例外として善人すっ飛ばして「天使」に就任させられました。パネェ。

 天使のお仕事は転生の手助けや死後のケア、あと老いた神様の下の世話とかです。ただ働きです。
 なんでもこれから長い間天使の職務をやってれば、いずれ「神」になれるそうです。ライト涙目。

|゚ノ ^∀^)「あらペニサスさん、また地上を覗いているのですか?」

('、`*川「あ、レモナさん。ちぃーっす」

 そうこうしてたら、温和な笑顔を浮かべた絶世の美女が私の肩を叩きました。
 彼女はレモナさん。その背には私の片翼とは比にならない大きさの両翼が悠々と生えています。


363 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 01:36:43 ID:dW8z9vKwO
|゚ノ;^∀^)「ちぃーっすって……私、自分で言うのもなんですが、偉いんですよ?」

('、`*川「そうそう偉い偉い、流石レモナさん校長より遥かに偉いぜパフパフー」

|゚ノ ^∀^)「やだ、現世に置いてきたはずの殺意が」

 レモナさんは簡単に言えば「大天使」で、この天国を総括する役割を担っているそうです。
 ちなみに便宜上「彼女」と言いましたが、大天使ともなると性別の概念は無くなるそうです。ふたなりですね。

|゚ノ ^∀^)「それにしても……貴女は時間があればすぐに地上を眺めますね。
      もっと他の住人との交流に勤しんでも良いのではありませんか?」
('、`*川「他の住人っつっても大半はじーちゃんやらばーちゃんじゃないっすか。
     私もう飽きましたよ、年寄りのボケ混じりの誇張武勇伝は」


365 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 01:37:52 ID:dW8z9vKwO
 天国というものは、思いの外退屈な物です。
 人を堕落させる要因が一切無いと言いますか、地上にありふれていた娯楽が皆無なのです。
 様々なエンターテイメントに寄生していた私のような現代っ子には辛い物があります。

|゚ノ;^∀^)「そんな言い方しちゃダメですよ……彼らは善良に天寿を全うした……」

('、`*川「はーいはーい、そっすねそっすねわーわーはいパッパラパー」

|゚ノ ^∀^)「神よ……グーでいっちゃっていいですか? いいですよね?」

 大天使は怒りんぼです。そんなんだからジジィやババァに好かれないんです。

('、`*川「まぁ、とにかくいいじゃないっすか、今日は私オフなんですから。
     趣味に没頭する時間くらいあってもいいっしょ」

 そう言って私は再び空の下の更に下、生者の行き交う人間界に目を凝らしました。
 ほんの10年ちょい前までは、私もあの細々しい軍勢に飲み込まれていたんですから感慨深いものです。
 
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( <●><●>)理想郷のようです

2011/05/07 Sat 14:17

 
294 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 00:36:26 ID:PiYP7ISIO
時間になったので、投下しますね

http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-876.html

より、No.21
rano21.jpg


( <●><●>)理想郷のようです


295 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 00:37:36 ID:PiYP7ISIO

ケタケタケタケタ。

舞台で独り、道化が笑う。

ケタケタケタケタ。

縫われた口を歪ませて。

ケタケタケタケタ。

道化が独り、舞台で笑う。


296 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 00:38:21 ID:PiYP7ISIO
発端は、両親の喧嘩だった。
毎日、毎日。同じ事を飽きもせずに繰り替えす。
それは実の息子すら対象と成り、僕には暴力が襲い掛かる。
学校に行けば、行けばで家での影響からか僕は協調性というものを無くしていた。
そこから、始まるいじめ。
転落は早かった。
登校し、上履きを洗い、机を拭き、椅子を探し出す毎日。
そんな日々の度重なるストレスで、僕の精神は擦り減りきってしまった。
何をするにもやる気が無く、何をするにも力が出ない。
だから僕は、引きこもることを選んだ。


297 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 00:38:56 ID:PiYP7ISIO
( ・∀・)「誰にも見られない」

それは、僕にとって救いだった。
人に侮蔑されることなく、人に嫌われることなく。
ただ、部屋に篭り続けた。

今日も昨日と同じ一日が繰り替えされる。
真夜中に起きて、PCをいじり朝になれば寝る。
それだけだった。

( っ∀・)「もう寝るか」

気付けば、午前4時。
寝るのにはちょうどいい。
着替えもせずに、僕は寝台へ倒れ込んだ。


299 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 00:39:45 ID:PiYP7ISIO
――いやはや、なんとまあ珍しい。久方ぶりのお客様だ。

声がした。
いつの間にか眠っていたみたいだ。

( っ∀-)「何……?」

――いらっしゃいませ、お客様。『理想境』へようこそ。

( っ∀-)「ユー……トピ……ア?」

――ええ、ここは『理想境』。 なんの因果か迷い込まれてしまったようですが。

ぼんやりとした意識が、段々と覚醒していく。

――お客様には変わりありませんので、丁重におもてなしさせていただきます。

( -∀・)「はあ……どうも――ッ!?」

(;・∀・)「な、なんだこれ!?」

僕は自室で眠りについたはずなのに。
開いた目が捕らえたのは、劇場の舞台。
薄暗い菫色の光の中に、小さな何かが立っていた。
 
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975 :原作があるようです:2011/04/26(火) 21:59:19.24 発信元:111.89.140.2
***

心地良いまどろみの中で、トソンはコントローラーの握り心地を思い出していた。幼い頃に父親と遊んだ時の、懐かしい感触を。

(…御父様、なにをしてるの?)

(テレビゲームだ。うん、トソンもこっちに来るといい。パパと一緒に楽しいことをしよう)

(…御父様、どうしてチャックをおろすの)

(おっとすまん、つい)

(いや御父様、ついって…)

(゚、゚トソン あ…間違えた。もう少し先だ

<スー…スー

(゚、゚トソン …あれ?

これが、遊び疲れたという事か。体をおこしたトソンは生まれて初めて実感する。
部屋のベッドに倒れ込んで寝ているヒッキーは、床に倒れ込んでいたトソンに毛布をかけてあげていた。

(゚、゚トソン …あなたしかいませんよね、この毛布そのベッドにあった物ですし


976 :原作があるようです:2011/04/26(火) 22:03:12.28 発信元:111.89.140.2
<スピー…スピー

(゚、゚トソン 返事がない

ヒッキーは屍のようになって熟睡していた。

(゚、゚トソン …うりゃ

トソンは何となくヒッキーの頬を突っついてみる。意外に柔らかくて滑らかな肌の感触がなんだか楽しくて、気が済むまでぷにぷにした。

(゚、゚トソン 感謝しますよ、ヒッキー。あなたのおかげで御父様の夢を…

(゚、゚トソン …いや、見なかったほうが良かった気もしますが

(゚、゚トソン とにかく、遊んでくれてありがとうございました、ヒッキー

<スー…スー

(゚、゚トソン …

<プニッ

(゚、゚*トソン

<プニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニ…

(-_-;) だああああ!


977 :原作があるようです:2011/04/26(火) 22:07:32.77 発信元:111.89.140.2
(゚、゚トソン あ、おはようございます

(-_-;) おはよう…ねえ、いま僕のほっぺたをさあ…

(゚、゚トソン 夢でも見てたんじゃないですかね

(-_-) うーん、夢にしてはやたらと生々しかったんだけど。まあいいか

ヒッキーは枕もとの携帯を手に取る。

(-_-) 10時か、休みだからって寝過ぎたかな

(゚、゚トソン そういえば、ピャー子さんがまだ帰ってませんね

(-_-) 今日の昼頃帰ってくるらしいよ

(゚、゚トソン お仕事ですか?たくましい人なんですね

(-_-) うん、まあね

(゚、゚トソン さてと、先にシャワーお借りします

(-_-) どうぞ


978 :原作があるようです:2011/04/26(火) 22:11:17.87 発信元:111.89.140.2

(゚、゚トソン 一緒に浴びますか?

(-_-;) 朝からそういう冗談いわないでよ

(゚、゚トソン は~い

(-_-;) …

(-_-) …ほ

(-_-) …部屋、あとでかたさなきゃ

着替えたヒッキーは部屋のドアに手をかけ、ふと思う。

(-_-) …誰かとこんなにゲームしたの、いつぶりだろ。というか

振り返り、散らかった部屋を眺めるヒッキー。

(-_-) 誰かとこの部屋で遊ぶなんて、もう諦めてたのにな…






979 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/04/26(火) 22:14:19.14 発信元:111.89.140.2
今回は以上です
ありがとうございました
おやすみなさい


980 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/04/26(火) 22:39:53.67 発信元:126.190.95.154
オヤスミ乙!


981 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/04/26(火) 22:41:26.32 発信元:124.100.99.111
おお来てたか精力的だな
乙だよん!


 
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893 :原作があるようです:2011/04/23(土) 22:04:49.02 発信元:111.89.140.2
***

所戻り日付かわって早朝のヒッキー宅。

<ピンポーン

(-_-) おや?…何だろう、こんな時間に

<宅配でーす

(-_-) はーい

<ありがとうございましたー

【ダンボール箱】

(-_-) …なにこれ僕宛てだ

(-_-) …みかんって書いてあるダンボール箱、超久々に見た


894 :原作があるようです:2011/04/23(土) 22:06:30.77 発信元:111.89.140.2

【ダンボール箱】<バリッ!

(;-_-) えっ

【ダンボー//ル箱】<ビリッ!

(;-_-) ちょ…うえぇ?

【 \(゚、゚トソン/ 】<ババーン!!…っと

(;-_-)

(゚、゚トソン ふう…よーしよしよし間に合った。うん、間に合ったよ間に合った

(;-_-) …あの

(゚、゚トソン あ、こんばんはヒッキーさん

(;-_-) え?あの、僕ヒッキーですけどなんで知ってんのさ

(゚、゚トソン それは秘密です

(-_-) …スナドリネコさん?

<ガチャッ

<ただいまー


895 :原作があるようです:2011/04/23(土) 22:11:45.04 発信元:111.89.140.2
( ・∀・) いやーまいったよ…ん?

(-_-) …

(゚、゚トソン …おはようございます

( ・∀・) …早かったね

(-_-) この人を知ってるの?

( ・∀・) ある意味ね。こちらの美人さんは、えーと…

(゚、゚トソン ロボットとか家政婦とかはだめですよ

( ・∀・) じゃあえーと…あれだ、宇宙人


896 :原作があるようです:2011/04/23(土) 22:14:07.05 発信元:111.89.140.2

(-_-) え?…いやいや、スーツ着た宇宙人て

(゚、゚トソン 初めまして、宇宙人のトソンです

(-_-) …いやいや

(゚、゚トソン 宇宙人です

<ガチャッ

( ・∀・) ん?

(-_-) あ

(゚、゚トソン おや

川*` ゥ´) たっだいまー…あ?

(-_-) おかえり

( ・∀・) お久しぶり

(゚、゚トソン 初めまして

川*` ゥ´) …修羅場?
 
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812 :原作があるようです:2011/04/22(金) 20:24:55.01 発信元:111.89.140.2

彼女の遅刻というのがいかに珍しいのか、僕は知らない。

しかしながら普段の彼女の振る舞いをみれば、彼女とあまり親しくない僕でも気になる、何かあったのだろうかと。

凛々しくはっきりと教壇の先生に謝罪の言葉を述べ、本物の金で出来てるんじゃないかと疑いたくなるほど綺麗な金髪を揺らして頭を下げる彼女に、先生もさして叱る気はないようだ。
人間、こと美人に限っては隙がある方が好かれるらしい。

( ФωФ) 「わかりました、席に着きなさい」

ξ゚⊿゚)ξ 「はい先生」

クラスの視線が彼女に注がれる、あくまでもこっそりと。



 (1)(2)(3)(4)(5)



 
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93 : ◆IibhHOZgZo:2011/04/16(土) 19:27:12 ID:RPoHcvr2O



生まれて来た意味、生きて行く理由。
それさえ持って生まれたら、幸せになれると思ったんだ。



(-_-)素晴らしい世界のようです



(-_-)「醜い羽だね。とてもこの世のものとは思えない」

本来蜘蛛の巣にかかった蝶は、それはそれは儚くも美しいものだろう。
そんな固定観念を打ち壊す程に色褪せて、ボロボロに傷付いて、模様の狂ったその羽は、ただただ滑稽だった。

蝶は絡まる糸に抵抗する事もなく、目を閉じたまま、顔を上げて。
微笑んだ。

(# ;;- )「こんにちは」

盲目なのだと分かったよ。
こんな時に挨拶なんてね、自分の置かれた立場を理解してないのかな。
ましてや先程の皮肉に対しての返事がそれとは。


94 : ◆IibhHOZgZo:2011/04/16(土) 19:28:06 ID:RPoHcvr2O
泣きながら助けを乞われると思った。
なのに、待てども彼女は柔らかい笑みを浮かべるばかり。

“生”を諦めているのか、“死”を望んでいるのか。

恐らくは後者だ。
目の前に一筋の光が射しているのに、何を諦める必要がある。

(-_-)「待ってなよ」

(-_-)「今、助けに行く」

思えば最初は至極簡単で残酷な動機だったかもしれない。
“死”を望む君に“生”を植え付けてやりたかった。
なんて幼稚な嫌がらせなんだろう。

巣の主の不在を確認した後その場を離れる。
背に罪を、胸に蝶を、抱えて。


95 : ◆IibhHOZgZo:2011/04/16(土) 19:29:17 ID:RPoHcvr2O
傷が付かないようにと、全身に絡み付いた透明な糸を丁寧に解いていく。
醜いと思った羽は近くで見てもやはり醜かった。

(-_-)「ねぇ君、死にたいの?」

(# ;;- )「死にたくないから助けを呼ばなかったんです」

(-_-)「何それ。声を出さないと誰も気付いてくれないよ」

(# ;;- )「でも、貴方は来てくれました」

(-_-)「…あのねぇ」

この出会いを偶然と捉えるか、運命と捉えるか、それは僕次第なのだろう。
ふいに伸ばされた細い手が、確かめる様に僕の背中の羽に触れる。
「ありがとう」と言った。何か勘違いしてるんだと思う。

(# ;;- )「見えなくとも羽に触れれば分かります」

(# ;;- )「貴方はとても美しく、優しい蝶なのでしょう」

(-_-)「そんな事…ないよ」

無性に悲しくなって、怒りが込み上げて、でも嬉しくて。
息が出来なくなった事を、君は知らない。

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96 : ◆IibhHOZgZo:2011/04/16(土) 19:30:27 ID:RPoHcvr2O
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夏が来るよと森が騒ぐ。
命を震わせて叫ぶ蝉達の声は、短い障害を愛に捧げる為らしい。
見るもの聞くもの何もかもが初めてで、全てが光り輝いていたけれど、やがて慣れと煩わしさを覚えた。

(-_-)「うー…蝉がうるさい」

(# ;;- )「私は羨ましいです。蝶は歌を知りませんから」

(-_-)「歌?」

(# ;;- )「はい。歌です」

いつしか隣にいる事が当たり前になっていたこの子には、あの叫びが歌に聞こえるそうだ。
この不協和音が歌…ねぇ。
求愛行為ならば蝉の歌より、蝶の舞の方が良いよ。絶対。


97 : ◆IibhHOZgZo:2011/04/16(土) 19:31:31 ID:RPoHcvr2O
(# ;;- )「お腹すきませんか?」

(-_-)「別に」

(# ;;- )「そろそろ御飯にしましょう」

(-_-)「勝手にすれば」

(# ;;- )「花の蜜はお嫌いですか?」

(-_-)「僕は行かないよ」

(# ;;- )「…分かりまし」グイッ

(# ;;- )「…どうしました?」

(-_-)「あー…」

(-_-)「やっぱり僕も行くよ」

(-_-)「一緒に行ってあげる。だって君、一人じゃ危なっかしいんだもん」

(# ;;- )「…ふふ。ありがとう」
 
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 ※以下、ブーン系小説板 『 ('∀`)鬱ナせぇるすまん 』 スレより
   http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37256/1301580434/



3 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2011/03/31(木) 23:27:21 ID:t0EbswtI0
私の名前は喪鬱毒造、人呼んで鬱ナせぇるすまん

ただのせぇるすまんじゃございません

私が取り扱う品物は“ココロ” 人間のココロでゴザイマス・・・

この世は老いも若きも男も女もココロの寂しい人ばかりそんなみなさんのココロのスキマお埋めします

いえお金は一銭もいただきませんお客様が満足されたら、それがなによりの報酬でゴザイマス・・・

さて今日のお客様は・・・

(ν#・ω・)ν 「オマエはまた契約取れなかったのか!」

( ;゚¥゚)「す、すいません!」

(  ゚¥゚) 二世喪 茄世朗  42歳 会社員

     【インターネットの熱い罠】

オーホッホッホ・・・・・・


4 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2011/03/31(木) 23:28:16 ID:t0EbswtI0
  シベリア物産営業課にて

(ν#・ω・)ν 「馬鹿野郎っ!だからオマエはいつまで経っても平なんだよ!」

( ;゚¥゚)「すいません!本当に申し訳ありません!」

二世喪は部長のほわっちょに賢明に頭を下げる、毎日謝ってる気がする

( ^Д^) 「あ~あ、また二世喪さん怒られてるよ」

(’e’) 「もはや朝の日課ですね」

( ^Д^) 「ああいうのを会社のお荷物って言うんだよ、オマエもあんな風にはなるなよ」

(’e’) 「はぁ」

(ν#・ω・)ν 「もういいよ戻れよ自分のデスクに……朝からオマエの顔はもう見飽きたよ……」

( ;゚¥゚)「すいません……」

二世喪はトボトボと自分の机へと戻る、二世喪のデスクは窓際にある

( ;゚¥゚)「ハァ……」

デスクに着くと二世喪はひとつため息を吐いた


5 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2011/03/31(木) 23:28:53 ID:t0EbswtI0
  電車にて

(  ゚¥゚) 「ハァ……」

つり革につかまり電車に揺られながら二世喪は今日一日を振り返る

(  ゚¥゚) (今日も契約取れなかった……また明日どやされる……)

年下の上司に毎日怒鳴られなじられ、もう二世喪は日々の生活の辟易していた

( ;゚¥゚)(ハァ……どうしたものかねぇ……)

今の会社に入社して20年、あの頃は景気も良く二世喪みたいなダメ社員でもシベリア物産のような大手にも簡単に入社できた
しかし時が経つにつれ周りの目はきつくなった

( ;゚¥゚)(あの頃は良かったなぁ……)

電車の中は混んでいなくて人はまばらだった

( ;゚¥゚)(ハァ……胃が痛い……)

そんな二世喪にある男が話しかけてきた

('A`) 「オーホッホッ、なにそんな暗い顔をしてるのですかぁ?」
 
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21 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/03/05(土) 18:18:37 ID:TKtGZICsO
なんかこう、せっかくだから設定画やテーマソング的なの貼ろうかとも思ったけど割とどうでも良さそうだし、ぶっちゃけ恥ずかしいからやめた。

のんびり投下しますね。


32 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/03/05(土) 18:53:30 ID:ZyVawSv2O
おお最終回か……!
 
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