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287 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 00:48:50 発信元:221.39.238.147
投下終わった直後ですみませんが実験作投下します


290 :30/1:2010/07/03(土) 00:51:04 発信元:221.39.238.147
( ^ω^)in the ドームのようです


dome

━━ n.丸屋根[天井]; 半球状の物

   〔俗〕 (はげ)頭






人の価値に格差ができて、命の重みが少し下がった世界。




 
 (1)(2)(3)(4)(5)

 ※( ^ω^)in the ルーム
 (1)(2)(3)





 
292 :30/2:2010/07/03(土) 00:52:34 発信元:221.39.238.147

( ^ω^)「お?」


見渡せば、そこは人工的で硬く無機質な構造美。

全てが灰色と白色に包まれ、緑と茶色が見当たらない。

暖かさを感じさせない、酷く冷たく広大な人工美。

そんな、自然を否定し、拒否した美しさ。

計算され尽くした、曲線と直線が織り成す線形美。

ミリ単位の誤差もない、究竟のシンメトリー。


( ;^ω^)「ここはどこだお?」


295 :30/3:2010/07/03(土) 00:54:23 発信元:221.39.238.147

埃一つ落ちてない真っ白な部屋に、ドアが一つ。

僕から見て右斜め上の天井に黒いスピーカーらしきものが一つ。

ドアの上の部分には『諦めは死へと』の文字。無駄に達筆。

天井は円形になっていて、まるで卵の中にいるようだ。


( ^ω^)「ここはどこだお?」


当たり前だが、問い掛けに答える人物はいない。

スピーカーから何か流れて来るかとも思ったが、何も聞こえはしない。

ここにいても何の進展もないので、仕方なくドアノブを回す。

かちゃりと音がして、何の抵抗もなく開いた。


( ^ω^)「お」


その向こうに見えた白い部屋には、見知った顔が二人。


( *^ω^)「毒男! 兄者!」


298 :30/4:2010/07/03(土) 00:57:24 発信元:221.39.238.147

( ´_ゝ`)「おお内藤、お前もだったのか」

('A`)「よかった……こんなとこに一人じゃなくてホントよかった……」

( ´_ゝ`)「俺がいるのに失礼な奴だな」


駆け寄って抱きつきはしないが、互いに手を取る。

毒男が僕の汗ばんだ手を握りながら、胸の内を代弁してくれた。


( ^ω^)「なんで二人ともこんなところに? ここはどこなんだお?」

( ´_ゝ`)「知らん、下校途中だった筈だが気づいたらここにいた」

('A`)「上に同じ、ここは『殻の中』だってスピーカーが言ってたけど」
  _, 、_
( ^ω^)「からの中? スピーカー?」

( ´_ゝ`)「放送入らなかったのか?」


そんな僕らの会話を聞いていたかのように、スピーカーから雑音が漏れる。


300 :30/5:2010/07/03(土) 00:59:19 発信元:221.39.238.147

『ごめんね内藤君、君の部屋のスピーカーは壊れていたみたいだ』

( ^ω^)「誰ですかお?」

『見ての通りスピーカーさ、そのまま呼んでくれていいよ』


スピーカーから流れて来るのは、一昔前の機械音声。

設備が悪いのか電波が遠いのか、所々にノイズが入る。


『ここは殻の中。各部屋にあるのがスピーカー。君達以外にも人はいる』

( ^ω^)「あなたは誰ですかお?」

『見たまま、スピーカーさ』


言い返そうとすると、ぽんぽんと後ろから肩を叩かれる。

眉間に皺を寄せた兄者が、横に首を振った。


( ^ω^)「じゃあ、僕達をどうする気なんですかお?」


303 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:00:41 発信元:123.221.214.204
どゆことよ


302 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:00:35 発信元:27.230.120.94
頃しあいを…じゃないよな
 
 
304 :30/6:2010/07/03(土) 01:01:19 発信元:221.39.238.147

『君達を命の危険に晒したり、スナッフムービーに出演させる気はないよ』


( ^ω^)「んなこと言われても信用できないお」


『信じるか信じないかはどうでもいい事だ。君達にはここで頭を捻ってもらいたい』


( ^ω^)「頭を捻る?」


『謎解き、推理、問い掛け、ミステリ、知恵比べ、そういったものをやってもらいたい』


台本を読み上げるように、音声は単調に続く。


『最短で一ヵ月、最長で三年間、君達にはここで過ごしてもらう事になる』

『衣食住は全て用意する。衣服や食べ物については少し要望を聞こう』

『アレルギー等については、こちらで既に検査済みだから安心するといい』


307 :30/7:2010/07/03(土) 01:03:20 発信元:221.39.238.147

『ここを出る条件は、こちらが出す質問や謎々、問題、トリック等々を』

『正しく解答、看破する事が出来れば脱出許可する。それ以外は認められない』

『ノルマはこちらが指定する。しかし、それは君達には教えられない』


( ^ω^)「謎が解けなくても、三年経てば出してもらえるのかお?」

『その通り。しかし君達は、うら若き青春をここで過ごしたいのかい?』

( ^ω^)「そんなの嫌だお、アニメが見れないお」


スピーカーから笑い声が漏れる。はは、というただの単語の羅列だが。


『そのアニメの名前を教えてくれたら、録画しておいてあげよう』


( ^ω^)「マジかお」


『ああマジだ。出る時には少し君達の望みを叶えてやる事も出来る』

『勿論、不老不死や世界征服なんて戯言は聞けないがね』


308 :30/8:2010/07/03(土) 01:04:47 発信元:221.39.238.147

それから暫く、他愛もない雑談を挟みつつ説明が進行する。

後ろの二人は既に聞いていたからか、手遊びをしたり飽き気味だ。


『家族や両親への連絡は私達が先に済ませておいたから安心するといい』

( ^ω^)「僕はピアノ教室にも通っていたお」

『そちらにも連絡は入れてある。安心するといい。学費についてもだ』

( ^ω^)「そうかお」

『聞き分けのいい子は好きさ。それじゃあ、健闘を祈る』


ぶつんと音を立てて、スピーカーからの音が途切れた。

話しているのが僕とスピーカーしかいなかった為、部屋に静寂が訪れる。


( ^ω^)「まさか自分がこんな事になるなんて……」

('A`)「バトロワよりはマシだろ。お前らと殺し合えとか言われたら俺は自殺するわ」

( ´_ゝ`)「もしそうなったら殺し合いはしないが、主催者に一矢報いたい」


この二人だと、僕が何の話題を切り出しても沈黙には至らないから安心だ。


310 :30/9:2010/07/03(土) 01:06:49 発信元:221.39.238.147

( ^ω^)「少し言っちゃっていいかお?」

( ´_ゝ`)「どうぞ」

('A`)「なんなりと」

( ^ω^)「この状況、SAWを思い出すお」

(;'A`)「死亡フラグじゃねえかやめろ」

( ´_ゝ`)「思ってても口に出さなかったのにお前って奴は」

( ;^ω^)「おっ、ごめんお」


ドクオに脇腹を、兄者に頭を小突かれる。

僕らの身長の関係上、ど突かれる場所はそうなるのだ。


( ´_ゝ`)「こんなとこでくっちゃべっててもしゃーない、行くか」

('A`)「そだな」


312 :30/10:2010/07/03(土) 01:08:44 発信元:221.39.238.147

- 1つ目の部屋 -


('A`)「ところでさー今何時くらいだと思う?」

( ´_ゝ`)「さあ、内藤の腹時計でわからないか?」

( ^ω^)「わかるわけないお」


緊張を解そうと下らない会話をしながらドアを空ける。

前の部屋とあまり変わらない白い部屋。ただしドアは二つ。

ドアの前に、学校にあるような木製の机の置かれたスピーカーが二つ。


『まず手始めに、有名な謎々を出させてもらうよ』

『朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足これなあに?』


二つのスピーカーから、それぞれに音が聞こえてくる。

モノラルにする予算がないんだろうか。いや、違うか。


314 :30/11:2010/07/03(土) 01:10:24 発信元:221.39.238.147

( ^ω^)「答えは『人間』だお」

( ´_ゝ`)「有名なスフィンクスのやつだよな」

('A`)「謎々知らんけど、これは俺でも知ってるぜ」


この程度の謎々なら、二人とも問題ないらしい。

しかし僕も謎々に詳しいなんて事はなく、他に知っているものと言えば

空飛ぶパンってなあに? フライパン! と言った類のものだ。


『流石だね、少し期待できそうだ』

『けど気を抜かないでね、これは練習問題だよ』


練習問題と聞いて、ごくっと唾を飲む。

口の中で噛んでたガムが消えた。


315 :30/10:2010/07/03(土) 01:12:13 発信元:221.39.238.147

『目の前に二つのドアがあるだろう。片方のドアが当たり、もう片方は外れだ』

『ドアの前にある二つのスピーカーは、片方が嘘吐きで、もう片方が正直者だ』

『正直者のスピーカーは本当の事しか言わず、嘘吐きのスピーカーは嘘だけ吐く』


('A`)「これもどっかで聞いた事あるな」


『真実をのべるスピーカーがあるほうのドアが正解の道、嘘吐きは偽の道だ』


( ´_ゝ`)「ん?」

( ^ω^)「何か僕の知ってる説明と少し違うお……」


『質問は一回のみ、どちらかのスピーカーに一回だけだ。間違えるな』

『番人のスピーカーは質問に対して、YESかNOだけで応える』


( ;^ω^)「ちょ、ちょっと待ってほしいお! 番人じゃなく君に質問があるお!」


『正解のドアに関する事ならば教えないぞ。ヒントもなしだ』


316 :30/13:2010/07/03(土) 01:14:01 発信元:221.39.238.147

( ;^ω^)「もし、外れのドアを選んでしまったらどうなるんだお?」


『そんな事か、心配しなくていい。今日の残り時間を無為に過ごすだけだ』


('A`)「なんかハンター×ハンターの試験思い出すな」

( ´_ゝ`)「思っても言うなよそんな事」


『さて、これ以上の質問はないな。それではスタートだ』

『そうそう、我々を楽しませる為に、考えは出来るだけ喋ってくれると嬉しい』


( ^ω^)「喋るとどうなるんだお?」


『今日の夕食が豪華になる』


( ^ω^)「もう夕食だったのかお……やる気が湧いてきたお!」

('A`)「すみません、こいつの生活習慣病予防の為にも健康的な食事を」


『ああ、わかった』


317 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:14:04 発信元:59.135.38.150
ぬぅ……


318 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:15:22 発信元:27.230.120.94
ちょっと考えてみるか


320 :30/14:2010/07/03(土) 01:17:14 発信元:221.39.238.147

二つのスピーカーから、同時にぶつんと音がした。

無音になるかと思ったが、代わりに同じスピーカーから雑音が。

これからする話し合いを、うっかり質問として捉えられたら厄介なので、

スピーカーから離れ、部屋の隅に男三人が体育座りで固まる。


('A`)「きのこ生えそう……」


僕らの周囲だけ湿度が上がったのは単なる気の所為だ。

天井のスピーカーからの笑い声も気の所為だ。きっと。


( ^ω^)「……取りあえず、真面目に考えるかお」

( ´_ゝ`)「言い出しっぺの法則」

( ;^ω^)「ぐぬぅ」


321 :30/15:2010/07/03(土) 01:19:25 発信元:221.39.238.147

( ;^ω^)「えーと、」


まずは、頭の中で整理してから考える。

考えようにも、僕は難しい事を考えるのは苦手だ。

こんな時は、浮かんだ事を喋って二人に考えてもらうのが一番いい。


( ^ω^)「片方のスピーカーに、もう片方は嘘吐きか? って聞いたらどうだお」

( ´_ゝ`)「それは駄目だ。どちらの答えもYESだ」

('A`)「単純に、このドアは安全か? って聞いてもどっちもYESだしなあ」

( ´_ゝ`)「どちらにも聞く事が」


言いかけて、兄者は唐突に立ち上がった。

毒男の伸ばす手を無視して、スピーカーの前に立つ。


( ´_ゝ`)「お前に質問だ。このドアは二つとも正解か?」

『NO』

(  ゚ω゚)「ちょっとぉおおおおおおおお!!」


322 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:21:35 発信元:119.230.62.153
なるほど


323 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:22:04 発信元:27.230.120.94
おk


334 :30/16:2010/07/03(土) 01:30:14 発信元:221.39.238.147

( ;^ω^)「考えもなしにいきなりそんな……!」

( ´_ゝ`)「内藤、こっちが正解のドアだ」

( ^ω^)「え、マジかお」


兄者が指差したのは、話しかけたスピーカーがあるほうのドア。

毒男も立ち上がり、ドアへ歩く。一人座っているのも何なので、僕も続く。


('A`)「あー……あーあー、成程な」


どうやら毒男は、兄者が言った質問とその意図を悟ったようだ。

腕を組んで右手で顎を擦るのは、何かに納得したりした時の癖。


( ^ω^)「僕にもわかるように説明してほしいお」

( ´_ゝ`)「時間が勿体無いから、先に進んでから、な」


次の部屋も、今までの部屋と同じような殺風景な白い部屋。

僕らが今出た部屋と全く同じ部屋だった。


340 :30/17:2010/07/03(土) 01:33:18 発信元:222.5.63.160

- 2つ目の部屋 -


('A`)「これまたさっきと同じ部屋だな。清々しく感じさえするぜ」

( ^ω^)「さっきの」

( ´_ゝ`)「はいはい。俺が豚でも解かるように説明してやるよ」

( #^ω^)「お?」

( ´_ゝ`)「さっきの質問だが、あれはどっちのスピーカーでも大丈夫なんだ」

( ^ω^)「どういう事だお?」

( ´_ゝ`)「簡単さ。片方のドアだけが正解なのは知ってるだろ?」

( ^ω^)「うんお」

( ´_ゝ`)「なら、さっきの質問には正直者ならNO、嘘吐きならYESと答えるのさ」

('A`)「説明ではご丁寧に正直者のいるほうが正解のドアって言ってたしな」

( ^ω^)「成程お……」


なんとなく、二人に任せておけばこの先大丈夫なんじゃないかって気がしてきた。

何一つ考えていない罪悪感はあるが、僕が話に横槍入れても良い事はない。


343 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:34:44 発信元:27.230.120.94
「どちらか一つが正解」も鍵だったわけか


344 :30/18:2010/07/03(土) 01:34:51 発信元:221.39.238.147

尤も、入れる槍すら見つからないのが現状なのだが。


( ;^ω^)「って、その答えに至った過程をさっきの部屋で喋ってないじゃないかお」

( ´_ゝ`)「どうせあの部屋にもこの部屋にも盗聴器みたいなモンがあるだろうさ」

('A`)「俺達の服に取り付けられてたりしてな、着替えさせられたし」

( ´_ゝ`)「へ?」

( ^ω^)「え?」

('A`)「はえ?」

( ^ω^)「初めて見る服だとは思ってたけど、貰ったのかお?」

('A`)「貰ったってか、気づいたら既に着替えさせられていたんだけどな」

( ´_ゝ`)「俺は気づいたら上着かけられてたから、取りあえず袖通した」

( ;^ω^)「なんで二人だけ?」

('A`)「俺ここに連れて来られる前はジャージでさ……ってか、下校中で」

( ´_ゝ`)「下校する時はいつもジャージだよなお前、部活入ってないのに」

('A`)「うるせ」


345 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:36:06 発信元:59.135.38.142
着替えも何かの伏線だろうか


348 :30/19:2010/07/03(土) 01:37:55 発信元:221.39.238.147

('A`)「学校指定のジャージだと何か不味いんじゃないか? 知らないけど」

( ´_ゝ`)「俺は下はジーパンだったけど上だけ学校指定のジャージだからな」

( ^ω^)「僕はいつも私服だからかお……」

( ´_ゝ`)「まあ、実は今もジャージ着てるんだけどな」


べろんと脱いだ上着の下からは、見知ったジャージと校章が。


( ´_ゝ`)「なんでドクオは丸着替えで、俺は上着だけなのかわからないけどな」


『ごめんね、今は君に会うサイズの服がなくて』


(;'A`)「うお、びびった」

( ;´_ゝ`)「いつから」


『君達がこの部屋に入ってから今まで、ずっとさ』


350 :30/20:2010/07/03(土) 01:39:12 発信元:222.5.63.151

『サイズは既に測ってある。明日中に届けよう』

( ´_ゝ`)「そいつはご親切にどうも」

『内藤君も、何かリクエストがあったら応えよう。ブランド品は無理だけどね』

( ;^ω^)「え、いいお。僕はこの服のままでいいお」

『別に後からお金を取ろうって訳じゃないよ。こちらが勝手に支給するんだ』

( ^ω^)「この服が気に入ってるから、別にいいお」

『君は無欲だね。それとも単に怖がっているのかな』


機械音声に大きな砂嵐が混じり、少し声が途切れる。


『それじゃあ、流石君の説明も終わったところで二問目だ』

('A`)「あ、その前に質問いい?」

『どうぞ、何でも』

('A`)「今って何時?」

『18:14だよ』


352 :30/21:2010/07/03(土) 01:41:39 発信元:221.39.238.147

( ^ω^)「18時…………」


時間を知らされると、無性に腹が減ってきた。

飯を食わせと、ぐごぎゅるるるると下痢音のように虫が鳴く。


( ´_ゝ`)「なんだ腹下してるのか、でもここにトイレないな」

( ^ω^)「いや、ただの腹の虫だお……」

('A`)「うわあ」


スピーカーからくすくすと笑い声が漏れる。

それも、ただの単語の羅列でしかなかったけど。


『この部屋が終わったら、当てても外しても夕食にするとしよう』


( *^ω^)「マジかお!」


『マジだよ。それじゃあ早速』


355 :30/22:2010/07/03(土) 01:44:07 発信元:221.39.238.147

『目の前に二つのドアがあるだろう。片方のドアが当たり、もう片方は外れだ』

『ドアの前にある二つのスピーカーは、片方が嘘吐きで、もう片方が正直者だ』

『正直者のスピーカーは本当の事しか言わず、嘘吐きのスピーカーは嘘だけ吐く』


ご丁寧に、さっきのを録音したのかと思うくらい同じものだ。


『ここまでは、さっき君達がクリアした部屋と同じだよ。次からさ』

『今度は、正直者がいるほうが正解のドアとは限らない』

『質問はどちらかに一度きり、以上、ではスタート』


( ^ω^)「………………」


正直言って、何もわからない。

外しても当たっても夕食と言う言葉が、思考放棄を加速させる。


( ;^ω^)「うーん」


助けを求めてちらりと視線をやってみたが、二人も考え込んでいるようだ。


358 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:46:12 発信元:119.230.62.153
ふむ……


356 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:46:04 発信元:59.135.38.146
難しひ


357 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:46:09 発信元:123.221.214.204
スマリヤンの本思い出した私怨


359 :30/23:2010/07/03(土) 01:46:15 発信元:222.5.63.161

もうこうなったら、思い付いた適当な質問をして、当たったらラッキー、

外れだったらドンマイ、また頑張ろうぜ、さあ夕食だ、にならないだろうか。


('A`)「これは……どうあっても一つの質問で切り抜けられないな」

( ^ω^)「うーん」


取りあえず、考えるフリだけでもする。

明確な当たりならまだしも、外れを言い出す勇気はない。


( ´_ゝ`)「接続語……」

( ^ω^)「ん?」

('A`)「どうした兄者、何か思いついたか?」

( ´_ゝ`)「二つの質問文を接続する言葉、思い付かないんだ」

('A`)「……しかし? だが? けれども? 違うな」

( ^ω^)「なおかつ?」

( *´_ゝ`)「それだ内藤!」


360 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:47:20 発信元:59.135.38.150
おぉ、ブーン


362 :30/24:2010/07/03(土) 01:49:00 発信元:221.39.238.147

勢いよく背中を叩かれて、思わずつんのめる。

一瞬だけど、あんなにテンションが上がった兄者は久し振りに見た。


( ´_ゝ`)「そこのスピーカー、今から俺が言う質問にすぐに答えろ」

( ´_ゝ`)「あそこにいる二人は、俺より身長が低いか?」

『Y……』

( ´_ゝ`)「『なおかつ』! 質問はまだ続いているぞ」


兄者が不敵に笑いながら、片方のドアを指差した。


( ´_ゝ`)「このドアは不正解か?」

『NO』


兄者が僕らに向かって手招きする。


( ´_ゝ`)「鬱田、内藤、あっちが正解だ」


364 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:49:53 発信元:59.135.38.146
兄者頼れるなぁ


366 :30/25:2010/07/03(土) 01:51:05 発信元:222.5.63.161

当たり前だが、今回も僕にはわからない。

ただちょっと、これは、なんと言うか、


( ^ω^)「今の、反則なんじゃないのかお?」

( ´_ゝ`)「一つの質問に内容を二つ盛り込んではいけないとは聞いていない」

('A`)「スピーカーに聞くのが手っ取り早いだろ、おーい」


『そうだね、合格だよ』


( ´_ゝ`)「ほらな」

( ;^ω^)「おー」

('A`)「謎々や引っかけでは、相手が言っていない事を見つけるのも答えだぜ」

( ^ω^)「そんなものかお」

( ´_ゝ`)「実際、さっきの部屋じゃそれしか思いつかなかったし」

( ^ω^)「腹を鳴らしてただけの僕には何も言えんお」

('A`)「確かに。どうせなら脳みそショートする音響かせろよ」


369 :30/26:2010/07/03(土) 01:53:31 発信元:221.39.238.147

- 3つ目の部屋 -


( ^ω^)「お、さっきまでの部屋とは違うお」

('A`)「でも椅子もテーブルもみんな白いな、食器も」

( ´_ゝ`)「ここまできてもスピーカーだけ黒いのな」

( ^ω^)「食べ物が全部白くない事だけでもいいお」


どうせやって用意したのかとか、毒が盛ってあるかもしれないとか、

取りあえずは考えるだけ無駄だ。考えても仕方がない。


('A`)「なんだか高級そうな食事だな……逆に食欲湧かないや」

( ^ω^)「食べないなら僕がもらうお!」

( ´_ゝ`)「俺、ナイフなんて生まれてから一度も使った事ねーよ」

(^ω^ )「使い方教えてあげるからその肉半分くれお!」


372 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:55:26 発信元:59.135.38.142
がっつくブーン可愛い


373 :30/27:2010/07/03(土) 01:56:33 発信元:221.39.238.147

そんなんだから太るんだ、なんて言葉を無視して食い物を詰める。

食べ物を食べてる時は幸せだ。他に何も考えなくていい。

腹の中が段々埋まっていくこの感覚がたまらない。


('A`)「こんな状況で、よくそんなに入るなあ」

( ^ω^)「こんな状況だからこそ、だお」

( ´_ゝ`)「一理あるが真似はできん」


げふぅとでかいゲップをする。一緒に屁も出た。

二人には気づかれていない筈。距離もあるから臭いも大丈夫な筈。


( ;^ω^)「も、もうお腹一杯だお」

( ´_ゝ`)「だろうな」


うっ、結構臭い。


374 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:57:30 発信元:123.221.214.204
このメタボ野郎!お前は俺か!


376 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 01:58:04 発信元:27.230.120.94
くつろぎすぎwww


377 :30/28:2010/07/03(土) 01:59:59 発信元:221.39.238.147

それから、スピーカーの指示に従って、風呂も済ませた。

着替えはそれぞれのシャワー室に用意されていて、全員それに着替えた。

高級ホテルにあるようなバスローブの類ではなく、まるで病衣。


( ^ω^)「入院した気分だお」

('A`)「言われると気が滅入る」


『滅入ったところ悪いけど、寝間着だよ。前の部屋に移動してくれるかな』


うぃーんと音がして、壁の一部が上がる。そこに現れたのはいつものドア。

近未来的だと感じてしまう僕は、SF中毒なのだろうか。


( ^ω^)「……おお」


戻ってみると、さっきまであったテーブルや椅子、食器類がない。

僕が落とした食べカスも綺麗に無くなっている。感心してしまった。


378 :30/29:2010/07/03(土) 02:01:52 発信元:222.5.63.156

('A`)「殺風景なところが更に殺風景になっちまった」

( ´_ゝ`)「こうまで白いと、なんか、俺達の気でも狂わせる気なのかね」

( ^ω^)「え、白いと狂うのかお?」

( ´_ゝ`)「さあ、実際こんな白い部屋に長時間いたことないし」


『準備はいいかな?』


('A`)「あ、オッケーっす。だよな?」

( ´_ゝ`)「ああ」


『それじゃあ、今から会う人物の行方を決めてもらう』

『仲間にする場合は、君達の中の一人が外れる事になる』

『放置する場合は、放置とただ言えばいい』

『面会時間は3分、それでどちらか決めてくれ』

『ちなみに、人物とは強化ガラスで仕切られている』

『以上、君達から見て左側の壁を向きなさい。ではスタート』


381 :30/30:2010/07/03(土) 02:03:32 発信元:221.39.238.147

今までと全く違う説明に口をぽかんと開けながら、壁を向いた。

入って左側にあるほうの壁が、ごごごと音を立てて上がって行く。

壁だと思っていたものは、ただの仕切り板だったらしい。

その先にあったものは、一瞬鏡かと思った。錯覚した。


何故なら、兄者にそっくりだけどピアスを開けた人物がいて、


(´<_`; )「兄者! 兄者も来てたのか!」

( ´_ゝ`)「……弟者?」


僕らが鏡に映っておらず、


( ∵)「…………………」

(;'A`)「おい、あれは……」


仮面を被った白服の男が、部屋の隅で、

チェーンソーを持って佇んでいたからだ。





384 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 02:04:12 発信元:59.135.38.145
新展開ktkr


382 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 02:03:32 発信元:123.221.214.204
連載かな







385 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 02:04:43 発信元:221.39.238.147
以上です。夜遅くに支援ありがとうございました。

連作は30レス以下とあるので短いです。行間の間隔が広いのは試験的なものです。
ここが読みにくい、こう詰めたほうがいいといった批評等ありましたらお願いします。

>>309で突っ込まれた書き方は、こっちのほうが名前欄に打つ時に楽だからです。
手抜きしてすみません。メル欄にも書きましたが一応最後にも。


387 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 02:05:59 発信元:59.135.38.147
乙!
誰かが死ぬ展開にはならないかと思ってたが、そう簡単にはいかなそうだなぁ…



388 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 02:06:08 発信元:27.230.120.94
乙!


389 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 02:06:33 発信元:119.230.62.153
乙乙


390 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 02:06:43 発信元:221.130.17.18
>>385
連載ものかね


391 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 02:09:47 発信元:221.39.238.147
>>387
逆に質問かましてすみません。

直接的ではないけれど、見えないところで行われた何かをほのめかすような場合には、
次から閲覧注意をつけたほうがいいんでしょうか?

>>385
連載です。冒頭に書くべきでした。


393 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 02:12:52 発信元:221.130.17.18
>>391
そんな極端なエログロじゃなきゃいいと思うけどなあ


392 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/03(土) 02:11:22 発信元:218.224.39.79
乙!次回が楽しみ






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総合短編(サスペンス・ミステリー) | コメント(4) | トラックバック(0)
コメント
殺さないで・・・お願いダよ
乙(´・ω・)おつじゃなくてしっぽなんたら
じかいどっくんのかつやくにきたい
普通に
「隣のスピーカーに、そっちのドアは正解か?と訪ねたらYESと言うと思うか?」
でN0だったらそっちに入ればいいのに
No title
それは一つの質問文に二つ入ってるとこからしてアウトじゃないとしても普通じゃないと思うぞ

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